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めぇでるコラム

< さわやかお受験のススメ<保護者編>第5章(3)  |  一覧へ戻る  |  さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[6]推理・思考に関する問題(1) >

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 国立大学附属幼稚園編(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第18
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名門幼稚園の保育方針 国立大学附属幼稚園編(2)
 
 
この他の国立大学附属幼稚園は、以下のとおりです。
 
【東京学芸大学附属幼稚園 竹早園舎】
 
★教育目標★
本幼稚園では、いろいろな個性を持つ子どもたちの交流を通して、豊かな人間
理解を根底とする社会性の芽生えを培うことを基本とし、幼児が主体的に行動
できる環境を通して、自主性・創造性を育て、健康・明朗で個性豊かな民主的
人格の芽生えを培うことを目標とするものである。これを受けて竹早園舎では、
   ・自分なりのやり方で一生懸命に取り組む 
   ・友達と共感しあう 
   ・自分の役割を最後まで果たそうとする
を教育目標としている。
 
募集園児数は、男児15名・女児15名 計30名。
通園地域制限は、願書提出の時点で保護者とともに東京都23区内に居住し、
自宅から本園まで、幼児が徒歩または公共の交通機関を使用して35分程度ま
でで通園できる者で、入園後もこの地域内に保護者とともに居住する者。ただ
し、受験のための一時的な住所の変更(寄留)は一切認めないとなっています。
 
選抜方法は、抽選で第一次選抜合格番号発表、第二次選抜、発育総合調査、第
三次選抜で抽選。
平成28年度の入園調査の結果(平成29年4月入園)
   募集人数   男女 各15名 
   応募数     男 256名  女 249名
   第一次合格者数 男  27名  女  28名
   抽選合格者数  男  15名  女  15名
     (平成30年3月1日のホームページより)
 
 
 
【東京学芸大学附属幼稚園 小金井園舎】
 
★教育目標★
人や身近な環境にかかわる中で、自主性と創造性を持ち、明るくのびのびと自
己発揮する子どもを育てる。一人一人を生かす保育。
   ・感動する子ども
   ・考える子ども
   ・行動する子ども
募集園児数 3歳児 約50名 うち若干名は障害のある幼児とし、選考は別
枠で実施。
通園地域制限は、指定した通園区域内(小金井市の一部、国分寺市の一部、小
平市の一部)に願書提出当日に在住する者で、保護者または代わりの者が付き
添い、徒歩で通園できる者となっています。
 
選抜方法は、第一次検定は抽選、第二次検定は面接と観察。
 
なお、障害のある幼児の入園志願者募集については、ホームページに紹介され
ていますのでご覧ください。
 
ところで、東京学芸大学附属の小学校は、竹早小学校、大泉小学校、世田谷小
学校、小金井小学校と四校あって中学まで進めますが、高校は一校しかありま
せんので、それぞれの中学校から約五分の三しか進級できません。成績優秀な
生徒だけが集まりますから、合格実績がさん然と輝きます。
平成29年度は
    東大 46名(46名)【28年度 57名(57名)】
    慶大103名(30名)【28年度148名(54名)】
    早大140名(25名)【28年度177名(46名)】合格
                         (  )内は進学者数。
 
一時、高校進学辞退者もいて東大の合格実績も下降気味と報道されていました
が、この実績が魅力になっているのは間違いないでしょう。
 
 
 
【千葉大学教育学部附属幼稚園】
 
★教育目標★
   ・明るくすなおな子ども
   ・進んでとりくみやりぬく子ども
   ・考える子ども 
   ・協力しあう子ども
  
募集人員は3歳児、男児約14名、女児約14名、4歳児、男児約14名、女
児約14名。
通園地域制限は、出願時現在、千葉市の下記指定地域に保護者とともに住居し
ている者。
中央区、稲毛区(園生町は京葉道路からJR総武線寄り)・花見川区・美浜区・
若葉区殿台町(高品交差点から千葉若葉消防署殿台出張所前を結ぶ道路以南)。
 
選抜方法は、第一次選考、第二次選考(抽選)。
なお、応募者の公表はありません。
 
 
 
 
【埼玉大学教育学部附属幼稚園】
 
★具体的目標★
  子どもの自らのびる力を育てる。 
   ・健康で明るくたくましい子ども     
   ・自らすすんで人とかかわり友達と仲良く遊べる子ども
   ・のびのびと表現し、創造性豊かな子ども   
 
募集人員は3年保育、男女計約20名、2年保育は、附属小学校の定員数の削
減により平成25年度(平成24年11月実施)から、男女計約10名に変更
されました。
通園地域制限は、通園区域内に、公示日現在、保護者と同居していて徒歩で通
園できる者。
さいたま市浦和区(常盤・高砂・元町)、南区(別所・鹿手袋)、桜区(西堀)、
中央区(大戸・新中里)など、詳細は募集要項をご覧ください。
 
選抜方法は、第一次検査、第二次抽選。
応募者の公表はありません。
 
ところで、平成31年度(平成31年4月入園)園児募集について、応募資格
を変更するとホームページに出ていました。
これまで、「公示日現在、通園区域内に保護者と同居している者」としていまし
たが、これを、「平成31年2月1日現在、通園区域内に保護者と同居している
者」とします。
これにより、公示日、願書受付日、入園検査当日等に通園区域内に居住してい
ない方でも、入園検査を受けることが可能になりました。
             (附属幼稚園ホームページ 3月1日現在より)
 
国立大学附属幼稚園の場合は、地域指定や通園方法にも徒歩などといった条件
があり、平等を期すために考査前や合格後に抽選のあることがもどかしいとこ
ろでしょう。「抽選があるから」と早くから準備をされない方もいるようですが、
抽選で受験資格を得てからでは、せっかくのチャンスを無にすることになりか
ねません。ご両親には面接の対策を、子ども達には「お母さんのもとを離れて
も楽しいことがある」ことをきちんと体験しておく必要があります。
        
(次回からは、私立の幼稚園についてお話ししましょう)
 

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さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(1)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第19
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名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(1)
 
 
私立の幼稚園に関する最新の情報は、各幼稚園のホームページをご覧ください。
ここで紹介する情報は、私が説明会へ参加したときのものや過去のホームペー
ジから得たものが中心になっています。
募集人員、入園説明会、施設見学会の日時は、本年度のものではなく、平成3
0年度(平成29年秋実施、30年4月入園)のものです。
 
 
[暁星幼稚園]
 
幼稚園には、女の子も若干名いますが、小学校からは男子だけの教育環境で、
宗教教育という特殊な保育をし、系列校は高校までの一貫教育校です。
 
  ★教育理念★
   イエス・キリストの教えに基づいて、子どもたち一人一人の良さを伸長
   し、豊かな人間性を育みます。友だちとの触れ合いを通して、互いを大
   切にする心、自ら行動できる力を育んでまいります。
  
  ★教育目標★
   ・幼児が主体的に環境に関わりあいながら、自立心、責任感を育てる。
   ・友達を受け入れ、相手の気持ちに気づき、人を大切にする心を育てる。
   ・自然や美しいものに感動する柔らかな感性を育む。 
   ・自分で考え、物事を深くとらえる力を育む。
   ・神様を信じ、神に守られていることに気づき、祈る心を育む。 
 
マリア様の教えが、ちりばめられています。宗教の倫理や教義を考えても、信
者でなければよくわかりませんが、こういう言葉に置き換えられると、「責任
感・思いやり・柔らかな感性・考える力・祈る心」といった保育の方針を理解
できます。
かつてホームページに掲載された園長挨拶でも、「『夢中になって思い切り遊
ぶ』『失敗してもくじけない』『また、挑戦してみよう』『何だろう?』『不
思議だな?』など、試したり、確かめたりしながら、好奇心を育み、探究心や
意欲・頑張る力をつける、友達やいろいろな人とのかかわりを通してコミュニ
ケーション力をつけて行きます」とおっしゃっていますが、わかりやすいです
ね。
 
平成28年まで佐藤正吉園長は小学校の校長を兼任していたましたが、29年
4月に学校長に吉川直剛先生が就任し、専任の園長へ。ホームページの挨拶で
こうおっしゃっています。
 
 「三つ子の魂」という言葉にありますように、幼児期の教育は、人が人とし
 て生きていく上での人格形成の基礎を培う重要な時期と言えます。
 暁星幼稚園では、子どもの良さが輝き、自分らしさを発揮するとともに、他
 の子どもたちとの豊かな友達関係を築いていくことを大切にします。このこ
 とは、義務教育及びその後の教育の基礎を培う重要なものとなります。
 暁星幼稚園では、笑顔が輝き、「神様を大切にする」「自分を大切にする」
 「人を大切にする」子どもになってほしいと願っています。
 「遊び」は、子どもの心・頭・体をいっぱい使う活動ですし、たくさんの人
 や自然との関わりが生まれます。幼稚園では、「遊び」を大切にします。そ
 して、「うまくできた」「失敗してしまった」などの体験を大切にしながら
 生活していきます。
 
以前、掲げられていた教育目標に気にかかるものがありました。
「幼児がみんなと力を合わせながら、一つのことをやりとげる喜びを学ばせる」、
このことです。もやしっ子をなくすために始めたサッカーが、今では全国高校
大会に出場するほど実力のあることは、よく知られています。サッカーは、1
1人が力を合わせて戦う球技です。相手をできるだけ自分に引きつけ、そして
味方の選手にボールをつなぎ、最後にゴールポストにけりこめる栄誉を与えら
れるのは、一人だけです。ヒーローは一人で、全員が己れを捨て、最後の一人
に得点を託すスポーツです。個人の技術をチームワークでつないでいく、ここ
に暁星学園の基本的な教育方針があるとはいえないでしょうか。
 
高校までしかないことについては、                
「幼稚園や小学校は、私たち親がよかれと考え選びますが、大学の選択は、自
分の人生の道標になるのですから、自身の力で挑戦すべきでしょう。そして、
大学受験を体験して、自分たちの生きる社会は、競争の社会であることを、社
会人となる前に、体で知っておくのも、いいと思いますね」
と、模擬面接でこうおっしゃるお父さんがかなりいます。
 
小学校の正門には、「困苦や欠乏に耐え 進んで鍛練の道を選ぶ気力のある少
年以外は この門をくぐってはならない」と刻み込まれたプレートが掲げられ
ています。幼稚園とは逆の位置になりますが、説明会などでお出かけの折りに
は見ておきましょう。正門を出て左に曲がり道なりに行くと、二合半坂の右側
にあります。
 
闘志が盛んでも、けじめの無い子は駄目です。幼いながらも、幼いなりに、自
分の気ままを押さえて、自分のことは自分でやろうとする意欲の培われた子で
す。過保護、過干渉の育児からは、こういった子は、育たないのではないでし
ょうか。
 
ところで、過保護、過干渉の育児といわれても、少子化時代ですから、お母さ
ん方もよく分からない場合が多いのではないでしょうか。子ども達の成長する
過程を思い出してみましょう。
「ゼロ歳は条件反射の時期」といわれ、赤ちゃんは「これはママの声だ」、
「これはパパかな」といったように様々なことを、五感を通して学んできまし
た。
「2歳は模倣の時期」といわれ、何事もご両親のやっていることをみて、一所
懸命まねをし、身につけてきました。
「3歳は自立の時期」といわれ、自分で何事もやってみたいと挑戦を始めまし
た。この時期に入っても、手を貸し、口をはさんでいては、自立心は育ちませ
ん。手を貸してもいいのは、3歳までです。
 
ですから、子ども達のやっていることを見ていて、手を貸したくなれば過保護
であり、口をはさもうかなと思っただけでも過干渉だといえるのです。3歳過
ぎても、手を貸し、口をはさんでいては、いやな言葉ですが、超過保護であり、
超過干渉の育児なのです。3歳児のお子さんを持つお母さん方、いかがでしょ
うか。
 
併設の小学校の教育方針は「鍛える教育」ですが、その目標は、日本昔話のキ
ャラクターでもある「気は優しくて力持ち」です。男子校だけにわかりやすい
ですね。
 
平成30年度募集
【募集人員】2年保育 男児40名 女児10名
【説明会】 平成29年9月13日(水)14時~15時
      於 暁星学園講堂(講堂は園と隣接する中高の敷地内にあります)
        会場の都合上、ご来場は一家族1名様まで。
        予約必要なし。
        上履き不要
        お子様は同伴不可
【園舎見学会】 平成29年9月20日(水)14時~15時
        持ち物:上履き、靴袋
        この時間内に自由見学、お子様見学可
【入試Q&A】
 Q:昼食は給食ですか?
 A:いいえ、給食ではなく、お家からのお弁当です。
 
 Q:預かり保育(延長保育)はありますか?
 A:いいえ、ありません。
 
 Q:通園バスはありますか?
 A:いいえ、ありません。
 
 Q:車での通園はできますか?
 A:いいえ、できません。
   保護者の方に徒歩及び公共交通機関にて送り迎えをしていただきます。
 
 Q:通園時間についての制限はありますか?
 A:特にございません。
(注 平成28年までは「自宅から幼稚園まで徒歩及び公共交通機関で、
   通園時間が1時間以内」となっております」でしたが変更されて
   いました。遠方からの受験者には朗報ではないでしょうか)
               (平成30年3月現在のホームページより)
 
 
[青山学院幼稚園]
             
平成13年4月から3年保育だけになりましたが、今も以前と変わらず狭き門
です。青山学院初等部は、ミッション系でも共学です。やはり、宗教教育を行
い、共学で、しかも大学まであることが魅力でしょう。
 
 ★保育理念★
   青山学院幼稚園は、青山学院教育方針に基づき、豊かな自然の中でいろ
   いろな人と共に生活することにより、神様の恵みと守りを感じ、祈りと
   感謝と喜びの生活が実現できる保育を目指すものです。   
 
 ★保育目標★
   青山学院幼稚園の保育は、
   神様やまわりの人に愛される体験の中で、
   祈りのうちに生活する。
   自然の恵みの中で生活し、神様の存在を身近に感じ、
   恵みとして与えられる環境を大切にする。
   感謝と喜びのうちに生活し、まわりの人々に対する信頼感、思いやりの
   心をもつ。
   意欲を持って生活し、よく聴き、よく観る、よく考える。
   それぞれに与えられた力を十分に表し、
   お互いをかけがえのない存在として認め合う。
 
ご両親の育児の姿勢と保育理念に違和感はないでしょうか。これが志望理由と
直結するからです。
 
ミッション系の幼稚園を受験する際に考えなければならないのは、宗教につい
てです。
たとえば、志望理由として、
「神様の恵みと守りを感じ、祈りと感謝と喜びの生活が実現できる保育の方針
に賛同いたしまして……」
といったとします。
これに対して、
「日常の育児にどのように取り入れていますか」
と質問されて返答につまるようでは、なぜ本園を選んだかの答えになりません。
 
保育の目標は、「祈りと感謝と喜びの生活」をわかりやすい言葉に置き換えた
ものです。
こういったことを育児の基本として大切にしていれば、キリストの教えを忠実
に実行していることになるとは考えられないでしょうか。これが幼稚園側のい
う、「ご家庭の育児の方針と幼稚園の保育の方針に共通認識がある、つまり、
一致していること」になるわけです。
 
倫理、教理と難しく考える必要はありません。信者でなければ、知らなくて当
たり前のことだからです。ただし、「無宗教」とか「無神論者」は、日本だけ
で通じる話です。欧米諸国へ行って、「私は無宗教です」ということは、「人
を殺してもいいという考えを持っている人」と解釈されるようで、信仰心とは、
「人を殺さないことを誓約する証拠」だそうです。
 
初等部は、ランドセルも通信簿もありません。ランドセルがないのは、勉強は
学校で、生活習慣、しつけは家庭でする、これも初等部が大切にしている教育
方針です。
また、一貫教育制度は、幼稚園から大学までエスカレーター式に進学できるの
ではなく、同じ教育理念で指導を受けるシステムのことです。幼稚園を選ぶ場
合、併設校の教育方針や一貫教育制度について期待することを、きちんとまと
めておくべきです。
 
ある年の説明会で聞いた話です。
「本園は、9時から9時15分までの登園です。バスなり、電車なり、歩きな
りで、その道を、お子さんが2年間、車なしで、雨の日でも、雪の日でも通え
る方に受けていただきます」
まだ3年保育を開設していないときでしたから、現在では「お子さんが3年間
云々」となりますが、無理な通園は歓迎しないということでしょう。幼稚園の
送迎は、親の責任で行いますから、安易に考えると困ったことになります。
 
本年の大きな特徴の一つに、「一緒に遊ぼう会」があります。
一貫教育の流れの中で、初等部1、2年生と幼稚園の園児が交流の時を年に2
回持っています。年長児が初等部へ出かけ、初等部からは20名ほどの児童が
1日、年中組、年少組の子ども達と遊び、お弁当を食べたりしながら幼稚園の
生活を味わいます。平成14年から実施されていますが、同園出身者には、里
帰りしているようなものですから、和気あいあいと楽しみに過ごしているよう
です。
 
平成30年度募集
【募集人員】 男児20名 女児20名 
【説明会】  2017年7月22日(土)午前10時
       於 ガウチャー記念礼拝堂(青山キャンパス構内)
         予約不要
         お子様同伴不可
         説明会終了後に施設見学会、希望者はスリッパ持参
         施設見学会のみの参加は不可
【親子施設見学会】10月23日(月) 出願者およびその父母対象
        
【入試Q&A】
 Q:行事や日常の保育を見学できますか。
 A:できません。
 
 Q:家族にキリスト教を信仰する者がいませんが、受験できますか。
 A:受験できます。
   聖書のことをご存じない場合も、入園後、聖書について学ぶ機会があり
   ます。
 
 Q:通園時間に制限はありますか。
 A:通園は公共の乗り物を使用します。自家用車での通園は禁止されていま
   すので、お子様にとって通園可能かどうかは、ご家庭で判断してくださ
   い。
 
 Q:海外赴任など生じた場合はどうなりますか。
 A:幼稚園には一時退園という制度があります。一年間のみの退園を認める
   制度です。
   したがって、ご家族の海外赴任に伴って、お子様が幼稚園に通えない場
   合、一年間の退園となりますが、一年後には幼稚園生活を再開していた
   だきます。
 
 Q:家族や親族に卒園者がいることで、優遇されますか。
 A:適性検査、保護者面接の2つの領域で総合的に合否を決めますので、優
   遇はありません。
 
 Q:紹介状や推薦状の必要はありますか。
 A:必要ありません。ご用意されても、考慮されません。
 
 Q:受験に当たって青山学院への寄付金、入園予約金を払うことはあります
   か。
 A:一切ありません。
 
 (平成30年3月現在のホームページより)
 
ガウチャー記念礼拝堂のすぐ前に、学院の第二の校歌として親しまれている平
岡精二さんが作詞、作曲し、ペギー葉山さんの歌で大ヒットした「学生時代」
の歌詞と直筆の楽譜が刻まれた歌碑が建てられています。平岡氏は学院出身で、
昭和30年代のスウィング・ジャズ時代に活躍された名ビブラホン奏者。学院
の校歌も作曲していますが、ジャズ・プレーヤーが校歌を作曲しているのは珍
しいのではないでしょうか。説明会の帰りに訪ねてみませんか。
 
(次回は、学習院幼稚園、成城幼稚園についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 国立大学附属幼稚園編(1)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第17
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名門幼稚園の保育方針 国立大学附属幼稚園編(1)
 
 
今回から4月にかけて、名門幼稚園の保育方針などを紹介しましょう。
紹介する幼稚園は、国立大学附属を除き、筆者が入園説明会へ参加した幼稚園
であること、そして募集人員は平成29年秋に実施したもので、平成30年秋
のものではないことをお断りしておきます。
 
最初に、悠仁様が通っていたお茶の水女子大学附属幼稚園から紹介しましょう。
ご存知のように悠仁様は、お茶の水女子大学附属小学校へ進学されました。
 
             【お茶の水女子大学附属幼稚園】
 
国立のお茶の水女子大学、私立の日本女子大学といえば、我が国、女子教育の
最高学府。そのお茶の水女子大学の附属幼稚園で、自由保育の発祥の園です。
地下鉄丸ノ内線の茗荷谷駅から徒歩十分足らずの所にありますが、文京区の文
教地域だけに、朝などは幼稚園児から大学生で大混雑をします。お茶の水は幼
稚園から大学まで、東京学芸大学附属竹早は中学まで、筑波大学附属は高校ま
で、そして跡見学園があるからです。
 
この幼稚園に入るのは大変です。例年、男子は倍率20倍、女子となると30
倍を越し、同附属の小学校の女子は例年70倍前後のようですから、まだ、い
いのかもしれませんが、この倍率を聞いただけで遠慮したくなります。              
 
教育の目的、姿勢の中に、自由保育の真髄が述べられています。
 
 
★教育の目的★
 
お茶の水女子大学附属幼稚園は入園した幼児を保育して、心身の発達を助ける
事を目的と
しています。特に、次のような子どもに育てようとしています。
  ・からだがじょうぶで、元気がよい。
  ・自分のことは自分でする。
  ・友達と仲良く遊ぶ。
  ・ものごとにいきいきとした興味を持つ。
  ・思ったことをはっきりと話し、人の話をよく聞く。
  ・創意工夫したことを楽しんで表現する。
 
本幼稚園は、お茶の水女子大学の附属として幼児教育の理論と実際に関する研
究をします。本幼稚園は、お茶の水女子大学学生にとっての保育、教育の実習
と研究の場であります。本幼稚園は、研究や保育の実際を公開して、幼児教育
の進歩向上のために貢献します。
 
 
★教育の姿勢★
 
本園では、幼児期の特性を踏まえ、それぞれの子どもが自分でやりたいことを
見つけ、自分から人や物や環境にかかわって遊びに取り組んでいくことを重視
しています。従って一日の過ごし方は、その子どもの興味や関心によってそれ
ぞれに異なります。一人ひとりの思いに沿った生活の自然な流れを大切に考え、
同じ事を同じ時に、どの子どもにも教え込むようなことはしていません。その
時々に、一人ひとりに合わせた指導を行って、個々の子どもの興味や意欲、自
ら考え行動する姿勢を育てようとしています。意欲を持って自分から始めた遊
びを十分行うことを通して、子ども達の中に充実感、満足感がもたらされます。
その充実感、満足感は、保育者との信頼関係、友達との様々な触れ合いなど、
人との関係の中でより大きなものになっていくと考えます。自然な生活の中で、
人と人が十分触れ合い、多様な感情を体験していくことが大事なことだと考え
ています。
 
国立附属の幼稚園だけに、誰でも入れるわけではありません、応募資格があり
ます。
保護者と同居し、幼稚園からおよそ半径3km内で、荒川区、北区、新宿区、
千代田区、台東区、豊島区、文京区と指定地域があり、徒歩または公共の交通
機関で通園できるものとし、上記の条件を満たしていない場合は、たとえ出願
しても入園資格はないものと決められています。
「保護者と同居」は、都内に住む祖父母の所へ、住所を移すだけでは受験でき
ないことであり、「出願しても入園資格はない」とは、上の条件を満たしてい
なければ、たとえ合格しても入園を認めないということです。
               
募集人員は3年保育、3歳児男女各約20名、2年保育、4歳児は男女各約
10名。
平成29年度は、3歳女児342名(約17.1倍)、3歳男児233名(約
11.6倍)、4歳女児228名(約22.8倍)、4歳男児141名(約
14.1倍)ですから、前年度より下回っていたとはいえ、まさに狭き門であ
るわけです。
(データは、平成29年秋に実施されたもので、平成30年2月23日現在の
 同幼稚園のホームページより転載したものです)
 
さらに、選抜の方法が厳しいのです。
 
第一次検定が抽選です。
何とか受験資格の幸運に恵まれても、合格の保証はありません。
第二次検定は試験と親子面接を受けます。
抽選後、試験まで一週間ほど間があります。
現在は両親面接ですが、かつては保護者一人でしたから、お母さん方にはたい
へんな時代がありました。
そして第二次検定を通過しても、最後の関門が控えています。
第三次検定は、またしても抽選があり、当選者が入園候補者になります。
 
第二次検定は、行動観察と親子面接です。
行動観察といっても、子ども達は好きなおもちゃなどで遊びが中心ですから普
段着でいいわけです。
もちろん、初めての場所で遊びますからかなり緊張します。
しかし、幼児教室や塾へ通い、「お母さんのもとを離れても楽しいことがある」
ことを知っていれば、子ども達はすぐに対応できます。
 
問題は、お母さん方です。
両親面接といっても、多くの場合はお母さんが一人で参加しているようです。
「合否の鍵は、私の面接次第ではありませんか!」
気の弱いお母さんは、胃が痛くなるほどプレッシャーがかかるそうです。
抽選に当たってからの準備では、当然ですが間に合いません。
「抽選があるから」と安易に考えずによく研究をされ、心の準備をしてから願
書を出しましょう。
 
教育目標に書かれているのは、幼児教育に関していろいろな実験をし、その成
果を見に全国の幼稚園の先生方が見学に来ますし、幼稚園の先生を目指す学生
さんの担当する実習時間もあり、普通の幼稚園では考えられない保育があるこ
とです。
いろいろな実験とは、単純に考えるとデータがほしいわけです。
「こういう保育は、どうだろう?」
という理論に、どのような反応があるか知りたいのですから、積極的に応えて
くれる子ども達が歓迎されるというわけでしょう。
 
さらに、見学者が大勢やって来ます。
周りの雑音に左右されずに順応できる子でしょう。
過保護、過干渉な環境で育てられた子ども達には合わないでしょうし、神経質
な子だと、正直にいって疲れはてるのではないでしょうか。
やはり、心身共に健康な子ども達ということでしょう。
 
女の子にとっては、入園できれば本人の努力次第で、内部特別進学で天下のお
茶大に進める道もあるようですから、お母さん方が熱く燃えるのも無理のない
話ですね。
 
このように国立大学附属の幼稚園は、一般の幼稚園と同様に幼稚園教育を行う
ほか、附属幼稚園として大学の連携のもと、学生の教育実習を行うと共に、幼
稚園教育の内容、方法について実証的、実験的教育を行う使命を持っています
から、入園を希望するご両親は、この主旨をしっかりと理解し応募すべきです
ね。参考までに、昨年の説明会の日時を紹介しておきましょう。
 
 平成29年度説明会 
   日 時 平成29年7月8日(土)(時間は掲載されていません)
   場 所 同女子大学講堂 
   式次第 1)園長挨拶
       2)本園の歴史、教育の目的、使命について
       3)本園の教育の基本的なあり方について
       4)DVD「幼稚園の生活」上映
       5)今後について
   お願い 大学内には駐車場、駐輪場はありません。来校される際は、徒
       歩或いは公共の交通機関をご利用ください。近隣の道路や車道
       への駐車は、地域の方の迷惑になりますので、ご注意ください。
 
「子供同伴不可。園舎、園庭見学無し。質問不可。時刻厳守、定刻後の入場不
可」は削除されていますが、ホームページに掲載されますから、確認されてか
ら参加してください。
(平成30年2月23日現在のホームページより)
 
  (次回は、この他の国立大学附属幼稚園を紹介しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>お受験、少し怖いですね

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第16
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[受験情報]
桐朋幼稚園
 2018年度より3年保育を開始、3、4、5歳児、各学年26名定員になりました。
 2019年度からは3歳児のみの募集となりますが、詳しくは、4月以降のホームペ
ージをご覧ください。現在、掲載されているのは2018年度の募集要項です。
 
 
 
お受験、少し怖いですね
 
3年保育の幼稚園へ行かせるとなると、入園テストは、毎年、秋に行われていますから、
早生れの子は、2歳で受験です。
まさに受験戦争の低年齢化です。
たとえば、かつて皇室の方が通われていた学習院幼稚園ですが、定員、男女各26名、
計52名に対して約10倍の応募者があったそうですから、500名前後の受験生が集
まったことになります。
合格者は10人に1人、名門の幼稚園の倍率は、10倍前後と考えられますから、大変
な難関を突破しなければなりません。
 
受験を考えているお母さん方は、偏差値教育の洗礼を受けてきた、バリバリの元受験戦
士が多いと思われます。
すると、倍率から察して、「合格イコール、何でもできる、頭のいい子!」と考えるの
ではないでしょうか。
大きな書店へ行くと、入園試験問題集が売られています。
「赤い花が、何本ありますか」
「赤い花と青い花ではどちらが多いですか」
などといった、いかにもテストらしい問題が掲載されています。
2、3歳の受験生ですから、試験の形式は、具体物や絵に描かれたものを使用する口頭
試問です。
こういった問題集を手に取ると、いきなり本番では、できるわけはないと考えるのは当
然でしょう。
 
さらに、幼稚園受験のための幼児教室もたくさんあります。
「○○幼稚園へ××名合格!」
などを見ればあおられます。
お母さん方の多くは、塾で鍛えられた経験の持ち主ですから、準備が必要だと思わない
わけがありません。
 
しかし、受験生は2歳、3歳の幼子です。
いろいろな能力の差など、はっきりと表れるものではないでしょう。
ですから、幼稚園で難しい試験をやるはずはありません。
なぜなら、子どもを見れば、どのような環境で育てられているかわかります。
子どもは、嘘をつきませんし、演技もできないはずです。
幼稚園側は、どういった子に育てられているかを知りたいわけです。
 
最近、電車に乗って感じるのは、しつけのできていない親子に会うことです。
お菓子を食べる子、走り回る子さえいます。
スマホを見ているお母さんは注意もしません。
お母さん方の名誉のために付け加えますが、本を読んであげたり、靴を脱がせて外を見
させたり、混んでくるとお子さんをひざの上に乗せるお母さん方も、たくさんいます。
普段のしつけ、生活習慣ではないでしょうか。
 
幼稚園の試験も、これだと思います。
字も読めない、書けない子どもの試験です。
試験は、遊びを通して行われています。
子どもの仕事は遊びですから、遊ばせてみれば、ほとんどのことはわかります。
例えば、遊びたいおもちゃが一つしかなければ、子どもは育てられている環境で応えま
す。
お母さんのもとを離れて遊ぶ経験が少なければ、遊びに入っていけないでしょう。
答えは、すぐ出るのではないでしょうか。
テスト会場で、無心に遊ぶ子どもたちの一つ一つの動きから、表情から、無邪気な反応
から、笑顔から、ちょっと困ったなといった表情から、ご両親の育児の姿勢が、はっき
りと現れるものです。
過保護は過保護なりの、過干渉は過干渉なりの結果が、正直に顔を出します。
このことです……。
 
これは、受験準備のためだけに、無理やり培われたものではないはずです。
ご両親が手塩にかけて、大切に育ててきた根っこから芽生えた、小さな芽です。
そこを幼稚園は見たいのです。
無理に咲かされた花を見たいわけではないでしょう。
繰り返しますが、幼児期は花を咲かせるときではありません。
キチンとした花を咲かせるのに必要な、土台を作るときです。
促成栽培をすれば、たとえ花は咲いても、すぐに枯れてしまうでしょう。
自然に逆らっているからです。
 
そこを勘違いして、知識を詰め込む、いわゆる中高大の受験と同じような感覚で準備を
したら、どうなるでしょうか。
子どもの体も頭も、まだ、そんな訓練に耐えるだけの発育をしていません。
 
入園テストの合否の比率は、親の面接8割、お子さんの成長度2割といわれています。
人間は、話をしてみるといろいろなことがわかります。
姿、形ではありません、人間性です。
学歴、職業、言葉遣い、服装などが合否のポイントなどと言われているのは、単なるう
わさに過ぎません。
ご両親の人間性です、育児の姿勢です。
今までの生きてきた姿が、取り組んできた育児の結果が全部、出ます、まだ中間報告で
すが。
絶対に、付け焼刃は効きません。
ご両親の育児の姿勢が、幼稚園の保育の方針と限りなく近く、共通認識があれば、それ
が志望理由となり、幼稚園から歓迎されることになるわけです。
直接、試験を受けるのは、お子さんですが、採点されるのは、ご両親です。
これが幼稚園の受験です。
 
そして、お子さんは、親のもとを離れて、生まれて初めて入った園舎で、初めて会った
お友達と一緒に、初めて会った先生の言うことを聞き取り、答え、態度で表すといった
入園テストを受けることになります。
自力で判断し行動しなければなりません。
こういった経験をたくさん積んでおかなければ、テキパキと対応できないでしょう。
ご両親には、志望される幼稚園の情報を的確に伝え、お子さんには楽しく受験準備をさ
せてくれる、幼児教室選びのポイントは、ここにあるのです。
 
記憶だけに頼った知識の詰め込みなら、おもしろくありませんから、簡単に忘れてしま
うでしょう。
高校、大学と散々苦しい思いをして覚えさせられた英単語、役に立っていますか。
幼児には、五感を刺激する体験が必要です。
覚えた知識の量より、体験して身についた知恵の量です。
記憶したことは、忘れやすいものです。
しかし、楽しく体験したことは、体が覚えています。
自転車に乗れるようになると、しばらく乗らなくても、すぐに乗れるようになります。
この違いです。
 
記憶は、大脳神経系の仕事です。
大脳神経は、覚えることも仕事ですが、忘れることも仕事です。
体験は、中枢神経系の仕事です。
中枢神経は、体が覚えたことを忘れません。
全身で学習しているからです。
 
幼稚園や小学校の受験、早期教育を含めて、ご両親が教育に対して信念といいますか、
きちんとした考えをお持ちでしょうか。
言葉を代えましょう、将来、どういった道を歩んでほしいとお考えでしょうか。
そのスタートラインに立つのが、幼稚園の選択にあたるわけです。
 
なぜ、その幼稚園を選ぶのでしょうか。
ご両親の育児の姿勢と、選ばれる幼稚園の保育の方針に、矛盾はありませんか。
希望される幼稚園への合否の鍵は、ここあるのです。
通っていらっしゃる幼児教室で、こういった指導を受けていると思います。
次回から、幼稚園の保育方針について、説明会で伺ったことを中心に紹介していきたい
と思います。
 
最後に、スマホについて気になることがあります。
ベビーカーで電車に乗っている若いママ、子どもが寝ているのならともかく、目を開け
てママを見ているにも関わらず、ベビーカーを無造作に前後に動かし、スマホを見てい
るのは、どういった神経なのだろうと考えてしまいますね。幼子からいろんなサインが
出ているのに無関心。目を見てあげるだけでも、幼子の心は落ち着くものです。人混み
に出ると幼子の繊細な神経は、かなり不安になっているものです。小学生のお母さん方
にも、「子どもの見ている前でスマホを見るべきではない」と注意しています。ママに
無視されていることは、不安であるばかりか、非常に辛いものだと、本気で考えてほし
いですね。
 
〈次回は、有名幼稚園の保育方針1をお話しましょう〉
 
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>独り立ちの準備ですよ(7)四季を楽しんでほしい(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第15
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独り立ちの準備ですよ(7)
 四季を楽しんでほしい(2)
 
南禅寺の掲示板の説教詩に、こういったものがあったそうです。
「そうです」と他人事のようで申し訳ないのですが、評論家、佐高信氏の作品
の中に紹介されていたからです。
 
  花は黙って咲き
  黙って散っていく
  そうして再び枝に帰らない
  けれどもその一時一処に
  この世のすべてを托していく
  一輪の花の声であり
  一枝の枝の真である
  永遠にほろびぬ命のよろこびが
  悔いなくそこに輝いている
  (講談社文庫「官僚たちの志と死」〈P148-149〉佐高信 著 講談社 刊)
 
食卓にのった1匹の魚もそうです。
人間に食べられるために生きているわけではありません。
しかし、何もいわずに、黙って食べられています。
人間は、魚の世界では殺魚犯ですよ。
しかし、敵討にきません。
万物の霊長などと、何とも傲慢な考えでしょう。
感謝する気持ちを持たないと、罰が当たります。
私たちの生命、他の生き物の献身的な支えによって、何とか守られているので
す。
謙虚にならないといけないのではないでしょうか。
生命、無駄にできません。
 
「蓮如 われ深き淵より」や「親鸞」などの作品を通して、宗教の世界をやさ
しく説いてくれる五木寛之氏は、こうおっしゃっています。
 
 私たちは、いわしやさんまを食べるとき、うまいと思う反面、人間は何と
 残酷な生き物だろう、お許しくださいと無意識のうちに考える感覚がどこ
 かに残っている。しかし、ハンバーガーを食べているときは、そういった
 感覚はほとんどない。ましてやカロリーメイトだったりすると、まったく
 ありません。食生活がバーチャル・リアリティ化している。その結果、私
 たちはまだしも、子供たちは、食生活の上でも、生命の重さとそれを消費
 して生きている自分という存在の残酷さを実感するチャンスがなくなって
 います。      (「他 力」五木寛之 著 講談社 刊 P144)
 
厳しさもあります。
鮭の回遊です。
海亀の産卵です。
きちんと季節を守って、遥か彼方の太平洋の海の底から、やってきます。
横着な鮭や海亀は、いるのでしょうか。
みんな必死です、生命をかけています。
子孫を残すためと考えているかどうかはわかりませんが、頭が下がります。
卵を産むときの鮭の顔、見たことありますか。
すごいです、恐いです。
海亀のお母さん、泪を流しながら卵を産んでいます。
種族保存の本能、と軽薄に片付けるわけにはいかないでしょう。
感動します、感激します。
人間も、きっちり生き抜かなければいけません。
 
ちょっと、顔が赤くなりますが、もう少しです、我慢してください。
季節は、いってみれば自然界の生命の変遷、そのものです。
生者必滅を、きっぱり、静かに、はっきりとみせています。
学ぶべきことが、たくさんあります。
幼児期には、難しい理屈はいりません。
五感で感じる感性を大切にしてほしいと思います。
季節折々の変化を、きちんと目に収め、音色やさざめく音を耳で聞き取り、
生命の息吹や香りを鼻でかぎとり、旬のものを口で味わい、感触を手で確か
め、肌で、体で、心で感じ取ってほしいのです。
 
幼児期は、花を咲かせるときではありません。
大きくはばたくために、しっかりとした根を張るときです。
その根っこに、成長に必要なエキスを、たっぷり注ぐときです。
そのエキスは、知識を詰め込むことではありません。
好奇心や、疑問の目を育てることです。
「何だろう、これ?」
ここから、知ろうという気持ちがわきます。
意欲です。
やる気です。
幼児期は、これらを育てる時です。
 
ですから、机の上で、記憶に頼って、頭にだけ知識を叩き込むときではないの
です。
人より一歩先んじて、知識を身につけても、どうということもありません。
たとえ、加減乗除ができても、漢字の読み書きができても、それを日常生活で
使えなければ、どれだけの意味があるというのでしょうか。
目先の成果だけを追い求める時ではありません。
 
四季と、もっと仲良くしてほしいと思います。
四季ほど、よくできている教材はありません。
四季ほど、素晴らしい先生もいません。
しかし、四季は、お世辞をいいません。
人間におもねることもありません。
ですから、己れ自らが扉を叩かないことには、応えてくれません。
何やら、難しくなってきました。
「ルカによる福音書」に書かれていることですが、様になりませんから止めま
す。
 
四季やありがたし。
この言葉の方が自然です。
この気持ちを大切にしてほしい、私は心から、そう思います。
四季との交際マニュアルをご自身で作ってください。
そして、楽しい思い出を、たくさん残してあげましょう。
子どもは、当たり前のことですが、親を選べません。
お母さんは、子どもにとって、この世に生命を授けられて、ご対面した、その
時から、たった一人の「お母さん」です。
お父さんも同じですが……。
 
「ママに、育てられてよかった!」
こういわれるお母さんになってください。
お母さんなら、なれます。
何にもできなかった赤ちゃんを、ここまで育ててきたのは、お母さんではあり
ませんか。
自信をもってください。
よいお手本を見せてあげればいいのです、よいお手本を。
難しく考える必要はありません。
育児をしながら、育自をすることです。
自分を磨くことです、心を、です。
子どもを育てるのではなく、子どもに育てられると考えましょう。
そうすれば、お子さんも、お母さんの期待に応えてくれます。
お父さんも同じです。
男は黙ってとはいいませんが、よいお手本を見せましょう。
不言実行です。
それが育児の基本ではありませんか、私は、そう思います。
 
幼児期は、お父さんやお母さんの人生にとっては、まさに、ゴールデン・アワ
ーです。これほどまでに二人が力を合わせて何かをする時は、もうないかもし
れません。
ですから、お受験にしても早期教育にしても、二人で力を合わせて本気で取り
組んでほしいのです。
特に、お父さんの協力がないと、お母さんは、曲がりがちです。
それで、だれが被害者になるのでしょうか。
お子さん自身です。 
子どもは、幼児期に体験したことを、そのまま背負って生きていくことを、肝
に銘じておきましょう。
「三つ子の魂、百まで」は、けだし名言ではないでしょうか。
 
注 ルカによる福音書〔第11章 1-13節〕
  「求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、
   さらば開かれん」
 
 
(次回は、「お受験、少し恐いですね」についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>独り立ちの準備ですよ(6)四季を楽しんでほしい(1)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第14
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独り立ちの準備ですよ(6)
 四季を楽しんでほしい(1)
 
◆相談会情報◆
 中央線沿線 私立小学校合同相談会
  日時 2月11日(日)10:00─15:00
  場所 武蔵野東小学校
     かたばみ幼稚園、桐朋幼稚園など7園参加します。
     イベントの内容、アクセスの方法など、詳細はホームページをご覧
     ください。
 
日本には、四季があります。
しかし、日常生活には四季の気配が希薄になってきました。
四季折々の変化を演じてくれる自然に、本当に申し訳ないと思います。
日本の伝統のある行事も、四季折々の節目として祝っていたのですが……。
 
最近、祝祭日に国旗を掲げる家を、ほとんど見かけなくなりました。
若い人は、元日に朝祝いもしないと聞きます。
雑煮の代わりに、ハンバーガーとコーヒーで済ませ、それでも初詣には出かけ
るようです。
日本の神さまは、建国以来、和食派です。
洋食を食べて願をかけて、神様は聞いてくれるのでしょうか。
しかし、ひな祭り、端午の節句や七五三などには、お金をかけて盛大に祝って
います。
年中行事も、私の子どもの頃と違ってきました。
自然への素朴な感謝ではなく、豪華なセレモニーになったように思います。
言わずもがなですが、バレンタインデーにクリスマス、ハロウィンは、日本の
オリジナル行事ではありません。
クリスマスは子どもの夢ですから許せますが、バレンタインデー、あれはチョ
コレート会社の陰謀ではないでしょうか。
  
ところで、お祝いには欠かせない飾り物があります。
たとえば、正月の門松一つとっても、懐かしい思い出が浮かんできます。
これは、父から、よく聞いた話ですが、なぜ、門松は、松、竹、梅で飾るのか
……、このことです。
  「松は常緑樹で、一年中、葉の色は緑色だから、元気で、健康であること
   を表している。竹は、まっすぐに伸び、強い風にあおられても、逆らう
   ことなくゆったりとしのいでいる。雪が積もっても枝は苦しそうだが、
   しなって耐えるから、雪は滑り落ちてしまう。他の木のようにポキンと
   折れない我慢強さがある。しかも、竹の中は空っぽで、五月の空に泳ぐ
   こいのぼりのように、腹に一物もなく正直で、『竹を割ったような性格』
   は、ここから出ている。梅は、寒風にさらされても、リンと咲く。あの
   小さなつぼみが、いい。強くて、しかも咲く姿は、清らかだ。このよう
   に門松には、健康で、我慢強く、清く、強く生きる願いが込められてい
   る」
と教わったものです。
 
季節折々の行事は、自然に対して感謝する気持ちを表したものでした。
そして、家族の幸せを願って、家族みんなで祝ったものです。
いろいろな行事の意味を、親が子どもに教え、楽しく祝い、思い出として心に
残してあげ、自分が親になったときに、その楽しい思い出を子どもに伝える、
そんなしきたりがありました。
しかし、これだけ季節感が希薄になってくると、季節折々の行事も、しっくり
しないのも無理のないことかもしれません。
冬にすいかを食べられるのですから、季節に対する感覚が、おかしくなるのも
当然でしょう。
便利になると、その分、失うものも出てくると言われていますが、その通りで
はないでしょうか。
品質改良、温室栽培、冷凍技術、そして輸送手段などの進歩は、目覚しいもの
がありますが、季節は、そんなことに一切、こだわりません。
きちんとけじめをつけてくれているのですから、感謝して、それに応えなくて
は、罰が当たると思います。
 
食べ物には、旬があります。
魚介類、野菜、果物など、いちばん味のよい時期があります。
鰹のたたきが、真冬に出てくると、気持ちが悪くなります。
秋刀魚の塩焼きを、桜の花を見ながら食べるなど許せません。
鰹は初夏、もっとも戻り鰹という旨いものもありますが、秋刀魚は秋に食べな
いと、魚に申し訳ないと思っています。
しかし、現代っ子は、好んで魚を食べないようです。
魚は、体にもよく、頭のよくなる養分も入っているのですが……。
はしを、うまく使えないのではないでしょうか。
煮魚や焼き魚を食べるのは、はしさばきが容易ではありません。
しかし、手先の器用な子の知的な能力が高いのも、事実です。
はしをきちんと使って食事ができるように心がけているお母さん、少ないので
はありませんか。
幼児期は、机の上で記憶力だけに頼る勉強より、手を使う作業の方が大切であ
るといっても信じてもらえないようですが、科学的にも実証されています。
「手は第二の脳」と言われているのですが……。
小さい時は、お母さんが食べやすく、ほぐしてあげましょう。
さばのみそ煮、おいしいですよ。
お母さん方も魚の料理は、生臭いし、面倒ですから、苦手ではないでしょうか。
一匹の魚を三枚におろせるお母さん、少ないでしょうね。
スーパーへ行けば、そんな手間を、みんな省いてくれますから。
便利になった分、横着になっていませんか。
旬の魚は、しっかりと季節を示してくれています。
 
話は違いますが、筆記用具の持ち方のおかしな学生さん、かなり、います。
はしをきちんと持って食事をしていないと思います。
これは、書道の先生から伺った話ですが、試してみましょう。
ご飯を食べるように、はしを1膳持ち、1本、抜き取ってください。
筆記用具を持つ形になっていますね。
残ったはしは、鉛筆を持つように、正しく、美しく持てていれば、はしをきち
んと持って食事をしていることになるのです。
おかしなはしの持ち方をして、ご飯を食べている若い人、よく見かけます。
これも、しつけです。
小さい時に、はしをきちんと持って食事をしていなかったのでしょう。
食事は、日に三度のことです。
形は心を作るともいわれています、「心」をです。
 
「鉛筆の持ち方一つで、育児の姿勢がわかる」という人もいますが、納得でき
ますね。
平成29年の立教女学院小学校の説明会で、教頭先生は、こうおっしゃってい
ました。
「今年も、はしを使った問題が出たとしても、はしで物を運ぶ速さを競ってい
るのではなく、日本の文化である正しいはしの持ち方ができているかを見るも
のです」
賢いお母さんになってほしいですね。
 
ところで、肉に季節の感覚はあるのでしょうか。
熊、猪、鴨などは、きちんと季節感を誇示していますが、野生の名残をしっか
り持っていますから、味に癖があります。
ですから、子どもの好みに合いません。
牛や豚、鳥の肉は、どうでしょう。
一年中、顔をみせています。
子どもたちの好きなハンバーグステーキやカレーライスに、旬はあるのでしょ
うか。
私は肉より魚ですから、よくわかりませんが、ないでしょうね。
作られている方には申し訳ありませんが、みんな同じ味がします。
聞いただけで胃がもたれる感じのする年ですから、聞き流してください。
しかし、ブロイラーや卵を見ていると、日本の教育の縮図を見せつけられてい
るような気になります。
「個性を伸ばしてあげたい!」といって、スーパーで惣菜を買って済ませるよ
うでは、みんな同じ物、同じ味の物を食べていることにならないでしょうか。
何百羽といる鶏小屋で、ひたすら卵を産む鶏と重なりませんか。 
 
野菜、これは旬の塊ですが、キャベツは、今は一年中食べられます。
きゅうりやなす、トマトやかぼちゃは、夏の風物詩です。
私は、もぎたてのきゅうりの味が忘れられません。
母が、大ざっぱに皮をむき、パラパラと塩をかけるだけですが、これがおいし
かった。
今、食べているきゅうりには悪いのですが、お日さまの味がしません。
しかし、風物詩、この言葉、死んでいます。
風鈴の音色で、いざこざが起こるのですから。
風物詩どころではありません。
音色、「ねいろ」……、いい言葉ですね。
 
果物、これは、完全に季節を無視されているものがあります。
いちごなどは、一年中、ショートケーキと仲良しです。
ちょっと不節操ではないかと責めるわけにはいきませんね。
人間が、勝手にやっていることですから、いちごに責任はありません。
いちごは、温室に責任を取ってもらいたいでしょうね。
しかし、自然の中で育っている果物は、頑張っています。
みかん、ぶどう、柿、梨などには、季節感があります。
 
花は、どうでしょう。
純粋な心を持つ正統派の野生の花は、きっちり筋を通しています。
梅と桜は、狂い咲きしない限り、季節に従順です。
入学式にコスモスでは、いくら漢字で「秋桜」と書いても、様になりません。
紫陽花は梅雨に欠かせませんし、朝顔や向日葵は、聞いただけで汗が出ます。
菊となると秋です。
私は、小さな野菊が好きで、香りも馥郁(ふくいく)として、こたえられませ
ん。
しかし、あの大きな菊ですが、愛好者には申し訳ありませけれど、「私、咲いて
いるの!見て! ちゃんと見なさい!」とばかりに、辺りをにらみつけている
感じがして、何やら恐い感じがします、偏見ですが。
コスモスもいいです、あのたおやかな感じが何ともいえません。
しかし、強いのです。
豪雨に叩きつけられても、しばらくすると立ち直ります。
そのけな気なところが好きですね。
 
ちょっとキザですが、季節は、何やら崇高な哲学者の雰囲気を持っています。
たとえば、花です。
きれいですが、短命です。
子どもに何か教えられませんか。
力いっぱいに咲くことの素晴らしさと、生命の大切さなどです。
小さな、弱々しいスミレにしても、精一杯に咲いています。
しかし、人間に、「きれいな花だこと!」などと思われたくて、咲いているわけ
ではないでしょう。
でも、本当にきれいです。
なぜでしょうか。
自然だからではないでしょか。
与えられた生命を真っ正直に生きている感じがします。
咲いている様子を評価されると思っていないからでしょうね。
教えられます。
 (次回は、独り立ちの準備ですよ(7)四季を楽しんでほしい(2)について
お話しましょう)
 

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