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さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(2)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第45号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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  学校説明会で確かな情報を (2)
 
 
★紹介したい説明会でのエピソード(1) 
 
説明会が始まりました。
学習院の学校説明会へ参加された方、「おかしもの約束」に気づきましたか。
体育館に行く廊下は、道路の下を貫通させたものですから、かなりの勾配にな
っており、しかも狭いため、「おさない・かけない・しゃべらない・もどらな
い」と混乱をさけるために4つの約束の語頭をつなげたもの。これは阪神・淡
路大震災以後、消防庁による教育安全指導のガイドラインに紹介されたことか
ら、防災教育の標語として全国に普及したもので、当初は「おはし(おかし)」
(「は」は走らない)だったが、津波による避難の原則でもある「戻らない」が
追加されたそうです。  (synodos.jp/fukkou/10522 より))
かつて早稲田実業学校初等部のホームページにも「おかしもの約束を守り、警
察署、消防署の協力のもとに、子ども達が安全に避難できるように指導してい
る」と出ていました。
沖縄のとよみ小学校では「おかしもちの約束」があり、「ち」は「近づかない」
だそうですが、海に囲まれているだけに切実な思いが伝わってきます。
自然災害だけは、何とか穏便に願いたいものですが、同時に、その時はどうす
ればよいか、子ども自身でできることは、普段からきちんと教えておく、これ
も親の大切な仕事です。
 
ところで、立教女学院短期大学は2018年度以降の募集を停止し、2017
年度入学生の卒業とともに閉鎖することになりました。同時に、附属幼稚園天
使園も閉園されることになりますが、小学校への推薦入学が決まり、わずか2
0名の募集に希望者が殺到していたのではないでしょうか。ネットの情報では、
少子化の影響で短大を希望する生徒が減ったからと出ていましたが、私達の世
代では、学習院、青山(2019年以降の募集を停止)、東洋英和、東京女学
院、立教女学院は短大の名門で、英和は四年制大学になりましたが、時代の流
れでしょうか、寂しいですね。
 
さて、今回からエピソードについてお話しますが、何と言っても四ツ谷の雙葉
小学校の説明会ですね。
開催されたのは、昭和61年9月のことでした。
やめていた説明会を再開した理由は、妙なうわさを学校側が否定することにあ
ったのです。
以来、平成元年まで続け、その後、実施していませんでしたが、同18年から
再開され、今年は7月20日(金)・21日(土)に行われます。
再開された時のことですが、「何か不祥事があったのでは!」と危惧していた
のですが、大勢の人々を収容する施設がなかったのが直接の理由で、新しく講
堂ができたために再開したとのことでした。
うわさといったものが、どういうものであるかを明白にしてくれた説明会でし
たから、当時のメモを紹介しましょう。
 
 雙葉小学校説明会
 日 時 昭和61年9月26日(金)
 場 所 小学校ホール 5階 参加者 約500名
 
およそ10年ぶりに再開された説明会でもあり、5階のホールは超満員で熱気
にあふれていました。
 
入学定員に対して多数の応募者があるため、心ならずもテストを行っている事
情を説明され、テストに関しては、特別に勉強しなくてもできる問題を作って
おり、総合的に判断して知能点だけではなく、「子どもらしく、一所懸命に頑
張る意欲のあるお子さん、コツコツ努力をするお子さん」を求めており、内向
的な性格でも頑張るお子さんであれば歓迎すると、雙葉小学校の求める子ども
像について、具体的に話されました。
 
ついで、悪質なうわさが広まっていることに関しては、雙葉学園はミッション
系の学校であり、キリストの精神に反するような不正入学が許されるわけがな
いと明言された後に、
 
(1)受験と宗教は別問題で、僧侶の娘さんも入学していること。
(2)学校関係者の紹介がないと不利とは、単なるうわさ。紹介者を通して面
   会することはあるが、それが考査に有利になることはない。
(3)お金を積むと入れるという裏口入学は、これもまったくの嘘。正規のお
   金(考査料)以外は、一銭も受け取らない。合格を発表する前に、考査
   料以外、頂くことはない。
    
この三点について強調され、つまらぬうわさに惑わされないようにとの注意が
ありました。
 
また、大学への進学率が高いことから、小学校の時に入れておけばと考える方
が多いのですが、授業に関して特別なカリキュラムはなく、たまたま、そのよ
うな結果が出ているだけですから、進学校とお考えにならないでくださいと述
べられました。
(この件については、毎年、説明会で力説されていますし、入学されたお母さ
ん方も「のんびりとした学校です」とおっしゃっています)
 
なお、登校時間は、年間を通して午前8時15分、四ツ谷駅のラッシュアワー
は8時からで、その時間に通学できるかどうか、慎重に考えてくださいとのこ
とでした。
 
裏口入学を策したお母さんが不合格になり、「どうなっているのか!」と、直
接、学校へ電話をしたことから事件が発覚し、驚いた学校側が事実無根と否定
するための説明会でもあったのです。       
 
当時のうわさとして、                
「どこそこの神父さんの紹介状がなければダメ」    
「信者の娘さん、絶対有利」             
「合否は親の職業で決まり」             
などがありましたが、今でも根強く残っているようです。 
再開された説明会でも、うわさに過ぎないと否定されました。
うわさは、単なるうわさに過ぎないと、惑わされない強い信念を持つことも大
切です。
それを支えるのはお父さんの役目ですから、きちんとサポートしてください。
お母さん方は、こういったうわさに弱いからです。
 
ちなみに、校庭の一角には、幼稚園、小学校に在籍されてから聖心女子学院へ
進まれた皇后陛下が、ご成婚(昭和34年4月10日)前に来校され、記念樹と
して贈られたメタセコイヤの苗木3本の内1本が、修道院の裏側に中高の校舎
と頭を並べるほど成長した姿を見ることができます。
 
蛇足になりますが、雙葉小学校は、昭和50年代には説明会を開催していたそ
うですが、当時、35歳の私は、某財団法人で新入社員教育をやっていました。
40代の半ば頃から幼児教育に携わるようになりましたが、大卒の若者や社会
人と幼児の教育、どちらが難しいかと言えば、幼児ですね。お母さん方が、根
気よくお子さんと接している様子を見るたびに、「かなわないな!」と何度も
自信をなくしたものでした(笑)。
 
平成13年に白百合学園小学校が、創立以来、初めての説明会を開催したとき
も、何か不祥事があったのではと思いましたが、そういったことはなく、受験
されるご父母の強い要望によりとのことでした。
 
平成25年まで学校見学会だけ行っていた横浜雙葉小学校は、26年から説明
会を再開しましたが、これは昭和60年代に開催していたときにうかがった話
です。本校の入学試験は、「一日体験入学方式」ともいわれ、昼休みにお弁当
を食べる時間が設けられていました。気が滅入るどころか、落ち込みましたね。
文言は正確ではありませんが、話の内容を再現すると、こうなるのです。
 
 「お弁当は、いつもお母さんが作ってくれるのですか」
 「ウウン、今日は特別なの」
 「そうですか、それでは、おいしいでしょうね」
 「ウン、でも、残しちゃダメといわれたの」
 「どうしてですか」
 「残すと点数が悪くなるから」
 「……?」
 
残すと、どうして減点されるのでしょうか。
初めて来た所で、知らない子どもばかりの中で食べるのですから、緊張して残
す子もいるかもしれません。
それよりも、弁当を食べることで、子ども達はいろいろなサインを出している
と思います。
ご家庭の教育方針がどうなっているのか、これほどわかりやすいものはないで
しょう。
食事は三度のことですから、絶対に、つけ焼刃はききません。
基本的な生活習慣が、きちんと身についているかを判定することも、小学校の
入学試験では、大切なポイントになっているわけです。
学校側が見たいのは、
「集団生活の中で、子どもはどうあるべきかを、親がしっかりと考えて、やさ
しく、あるいは厳しくしつけることを、ご両親の責任において教育しているか
どうか」
ではないでしょうか。
 
今の話と似ていますが、以前、紹介しましたが大切なことですから繰り返しま
す。
国立市にある桐朋学園小学校の説明会で、当時の校長であった鈴村先生が、た
またま会場に現われて、こういった話をされたのです。
本校は、仙川にある姉妹校、桐朋小学校と同様、面接をやっていませんが、そ
の理由として、
 
 「親御さんに『趣味は何ですか』とお尋ねしても、本当は、競輪、競馬が大
  好きでも『読書と音楽鑑賞です』と取り繕うでしょう。でも、私どもでは、
  お子さんを二日間預かりますから、どういった育児をなさっているかわか
  ります。ですから、私どもは面接をしません」
 
と、例によって文言は正確ではありませんが、こうおっしゃったのです。
試験を受けているのはお子さんですが、判定されているのはご両親であること
が、よくわかる話ではないでしょうか。
 
(次回は、「学校説明会で確かな情報を (3)」についてお話しましょう)
 
 

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さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(3)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第46号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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学校説明会で確かな情報を(3)
 ★紹介したい説明会でのエピソード(2) 
 
 
[入試情報]
 成蹊小学校説明会
     日 時 2018年6月2日(土)
         午前の部 10:00~2時間程度
         午後の部 14:00~2時間程度
          時間内には希望者に限り校舎見学と個別の相談会あり。
          この場合のみ上履き持参
     場 所 成蹊大学4号館ホール
          来場者記録用紙(PDF2019 小学校編(45))持参 
          予約不要
 
 早稲田実業学校初等部説明会
     日 時 2018年6月3日(日)
         第1回目 10:00~11:30
         第2回目 13:00~14:30
            ※1回目も2回目も内容は同じ。
     場 所 早稲田大学 大隈講堂
         最寄り駅 ・東京メトロ東西線 早稲田駅 下車 5分
              ・JR山手線 高田馬場より都営バス「早大正
               門」行き 「早大正門」下車 徒歩1分
         予約不要 上履き不要
 
 ※雙葉小学校の説明会申し込み、5月21日(月)から始まっています。
           締め切りは、6月22日(金)までです。
 
 
例年、6月に開催されていたカトリック学校フェア、昨年に続き今年もないよ
うです。雙葉小学校などのように説明会で質疑応答の時間が設けられていない
場合、個別に相談できたのですが、5月18日現在、公表されていません。
  
平成24年の49回目のメルマガでは、「説明会速報 立教小学校(6月9日)」
を紹介していましたが、これこそ「こんなことがあったんだな」とエピソード
の一つになってほしいものです。
 
 震災に対していろいろと対応を考えている。
 校舎は古いが理論上は震度7に耐えられる建物、震度5以上の予知情報が校
 内に流れるようになっている。
 乾パン二千食、水や毛布の備蓄もあり、グランドの奥にある水車小屋の下に
 は井戸があり水は豊富。立教大学が通勤難民四千人あまりを収容、乾パンを
 配り、学生食堂では炊き出しをした。池袋周辺にいれば安全を確保できるの
 で心配いただくことはない。現在、停電になっても発信できる緊急メールを
 準備している。
 大学院には放射線物理学科の専門の先生がいて、給食の食材、水道水の放射
 能値を測定するなど、学院の組織的なバックアップもあるので安心できる体
 制にある。
 (緊急メールは、現在完備されている)
        
さて、説明会へお子さんを連れてこないでほしいと明言している学校もありま
すが、そういった条件がある場合は別として、お子さんを会場へ連れていかな
ければならない事情のある方もいます。1時間から2時間ほどかかる学校もあ
りますから、子どもは退屈します。
 
ある年の説明会の会場で、後ろの所に子ども達が遊べるような空間があったの
です。そこで、子どもが走り回りはじめました。うるさいのですが、親が注意
をしません。
見かねた校長さんが
「元気な子と不作法な子は違います」
とおっしゃったのですが、それでも注意する親が現われません。学校の教育方
針と違うことをやっていることに気づかないのでしょうか。もっとも、出るに
出られなくなってしまったのかも知れません。   
 
これは、その逆の話ですが、赤ちゃんを胸に抱いたお母さんが、会場の外の廊
下で立ったまま話を聞いていました。恥ずかしい話ですが、「遅刻しないよう
に」などとおこがましくもアドバイスしている私自身が、渋滞に巻き込まれ5
分ばかり遅刻したことで、偶然、この光景に出会ったのでした。先生との話の
様子から、会場へ入るようにすすめられても、辞退しているようでした。終わ
って廊下に出た時、何と同じ所にお母さんはいるではありませんか。約1時間
半、大変だったと思います。この学校の教育方針は、「心身ともに強く、心の
やさしい子」の育成です。お母さんは、出身者ではなかったでしょうか。
 
この話も、機会があれば、必ず、紹介することにしています。
 
 育児ないないづくし   
   暖房きかせて寒さがない        冷房きかせて暑さがない  
   おやつが過ぎて空腹がない       歩かせないので疲れがない 
   おもちゃのやり過ぎで興味がない    テレビの見過ぎで考えない 
   何でもホイホイ我慢がない       点数以外に関心がない   
   わかっているけど行わない       これではまともに育たない 
 
育児を「育自」と置き換えて、育児を通して育自するお母さんを求めます。
 
こうおっしゃっていました。
育自は誤植ではありません、自らを育てることです。「育児を通して育自する
お母さんになりましょう」と何やら偉そうに私は言っていますが、種を明かせ
ば、その根拠はここにあるのです(笑)。
 
次の話は、あるミッション系の学校で伺った話です。
母親の学歴が高くなる一方で、育児が下手になっているといわれています。核
家族化、少子化の進む環境のもとでの育児ですから、決して母親だけの責任で
はありません。しかし、バブル経済全盛期の頃に聞いた話ですから、考えさせ
られてしまいます。子どもを取り巻く環境は、あまり変わっていないどころか、
むしろ悪くなっていると思われるからです。
文言は正確ではありませんが、以下のような話でした。
     
 現代の価値観は多様化したとはいえ、世界各国のシスターから、日本人とい
 えば、商売に道徳は無用とばかりに、自己の利益だけを求めるイメージが強
 くなるばかりと聞かされています。その歪みを正すのが教育に携わる私たち
 の使命です。教育が、こうまで荒廃した原因は、あまりにも豊かになり過ぎ、
 お金が評価の基準になって、そこには精神的な絆がないからです。教育の危
 機は、心を大切にしないことから発しています。
 学卒のママが多くなる一方で、いたわり合う心、思いやりの心を持った子が
 少なくなっているのはなぜでしょう。それは、心を育てるより知識を与える
 ことに夢中になっているからです。無理に知識を詰め込もうとすると過干渉
 になりがちで、素直な感情を押さえつけ、その結果、子どもの心は屈折して
 しまうのです。
 
30数年前になりますが、すでに過保護、過干渉な育児の弊害を指摘していま
す。これは小学校受験だけではなく、早期教育や稽古事にもいえるのではない
でしょうか。子どもが、あることを学習するために、ふさわしい成長をしてい
ない状態で、いろいろなことを詰め込むのは、幼児に適した教育とはいえませ
ん。
 
では、幼児期にふさわしい教育とは、立教小学校の田中司元校長の話を紹介し
ましょう。
田中先生は、平成17年に諸橋先生と交代されましたが、「本の読み聞かせ」
は、想像力を培う大切な方法と考え、授業に取り入れていた私に、大きな自信
を与えてくれた貴重なお話でした。
 
 0歳から6歳までの幼児期は、人間の一生でいちばん大切な時期です。最も
 大切なのは、対話です。子どものいうことをよく聞き、やりたいことをしっ
 かりとつかむことです。親がしっかりと聞いてくれ、受けとめてくれること
 で、子どもは安心感を持ちます。人間にとって安心感ほど大切なものはあり
 ません。対話の反対は沈黙ではなく、命令と要求です。家庭内で対話が成立
 する、これが育児でいちばん大切だと思います。
 
 次は、本の読み聞かせです。現代の情報は映像で入ってきます。
 映像は視覚と聴覚を通して、瞬時にわかる反面、頭の中でイメージを作る想
 像性が欠如していく気がします。読み聞かせをする母親の、話しかける父親
 の言葉を聞きながら情景や動物、人間の姿を思い浮べることが、人間にとっ
 ていちばん重要な能力だと思います。イメージする力を育てることは、文学
 的な分野と考えがちですが、自然科学的な発想は、少ないデータをもとに発
 展させ、それぞれの世界をイメージすることでできたわけです。分子や原子
 は、どんな格好をしているか、太陽はどんな姿をし、宇宙はどのようになっ
 ているか見た者はいません。わずかな情報から科学者が創ったイメージの世
 界です。読み聞かせは、子どものイメージする力を育てるとともに、子ども
 の世界を一緒に楽しむ豊かな時間でもあるのです。
 
 3番目は、ご家庭の中に自然を楽しむ文化をもってほしいのです。神様が創
 った自然の美しさ、素晴らしさにかなうものを、人間は作っていないと思い
 ます。気をつけないと、人間が作ったものだけに囲まれて生活することが可
 能な時代になりました。土を踏んだことのない子もいます。土、石、葉っぱ、
 虫、砂といった地球を作っていく素材を、子どもが肌で感じることが大切で
 す。休日に、森や海岸、川原や野原へ、弁当とシートを持って出かけ、自然
 って美しいな、風って気持ちがいいぞ、葉っぱはきれいだ、石ころにはいろ
 んな形があって面白いな、何もプログラムを作らずに、ゆったりと、そこに
 いるだけで素晴らしい、そういう自然の楽しみ方、それは非常に高い文化で
 はないかと思います。
 
対話、読み聞かせ、自然を楽しむ文化、考えさせられることばかりですが、お
母さん方は、「対話と読み聞かせ」については、ついこの間までキチンと実行
していました。
お子さんの赤ちゃん時代です。      
何もわからない乳飲み子に、一所懸命、話しかけませんでしたか。赤ちゃん言
葉を懸命に理解しようとしませんでしたか。こういった姿は、無償のほほ笑み
と共に、この世で最も美しい姿といわれています。        
ところが、受験準備に夢中になりすぎると、「命令と要求」の日々になりがち
です。でも今は、大丈夫なのです。心配なのは、夏休み以降です。
 
ちなみに、田中元校長が就任した年から、立教小学校はペーパーテストを廃止
しました。
昨年も男の子の多くが苦手とする、音楽に合わせて体を動かすテストがあり、
思わず笑ってしまいましたね。照れ屋で気が弱く繊細な神経の子が多いからで
す。運動会で楽しくダンスをしているのは女の子ではないでしょうか。お父さ
ん方も何やら照れくさそうに踊っていますね(笑)。
ここ数年の説明会では、田代教頭が脳科学者の話を例に、18歳を超えると脳
の成長の差はなくなり、それまでは女子の成長が速いので、小中高が別学で、
大学は共学が理想的な教育環境、「手前みそながら」と自慢されていましたが、
なるほどと納得できました。別学が禁止されていたアメリカでは、2006年
に法が改正され、公立の学校でも別学を選択できるようになっているそうです。
 
最後に、平成9年6月に、白百合学園幼稚園が、創立以来、初めて説明会を開
催したときにうかがった話を紹介しましょう。幼稚園を受験されるお母さん方
への話ですが、小学校の受験も、基本的には同じことだからです。
 
あいにくの雨の中、熱心なお母さん方が、およそ500名、幼稚園のプレイル
ームは、立錐の余地なしといった状態でした。(第2回目以降は、学園内の講
堂で行われていますから、園舎に入るという貴重な経験をしました!) 校訓
である三訓、「従順、勤勉、愛徳」の説明、モンテッソーリ教育の目的、敏感
期、縦割り保育のメリットを話された後に、幼稚園側が望む子ども像について、
次のように話されたのでした。
 
 私どもの希望しておりますのは、小さいときから、入園テストですとか、面
 接テストを受け訓練された子ではなく、むしろ日常の生活の中で、特に、お
 父さま、お母さまの、生きたお手本の中で育てられたお子さま方、それから
 年齢相応に基本的な生活習慣が、これは、まだ完全にできませんから、ある
 程度、身についているお子さま、明るく、素直で、いきいきしたお子さま、
 そういう子ども達を期待しております。
 
いかがでしょうか。
「お父さま、お母さまの生きたお手本の中で育てられたお子さま方」云々は、
幼稚園、小学校の受験は、まだ、中間報告ですが、お子さんを通して、ご両親
の育児の集大成を判定しているということです。
 
ところで、小学校の受験は、「はじめにご両親の育児の方針ありき」とお話し
ましたが、その根拠となっている話を紹介しましょう。残念ながら、今では手
に入りませんが、慶應義塾幼稚舎が願書に同封していた小冊子「第一学年入学
志願者心得 入学受験について」に書いてあったことです。
 
 甚だ当たり前のことであるが、子供は手塩にかけて育てるものである。
 「両親が手塩にかけて、心を尽くして育ててきた我が子を、受け取らない学
 校があるなら、行かなくても一向に差し支えない」
 というように考えられないものであろうか
 
学校説明会は、建学の精神や教育理念を話すだけではなく、こういった育児に
ついての話があることから、小学校の受験は、ご両親の育児の姿勢が問われて
いることが、おわかりいただけたと思います。問題集だけを頼りにし、机の上
だけで受験準備はできません。子どもは、ご両親の作った環境で育っていきま
す。基本的な生活習慣やあいさつ、言葉遣い、運動能力といったものは、ご家
庭できちんとやっていかなければ、幼児教室や塾などで、受験に必要なノウハ
ウの指導を受けても身につかないでしょう。
 
だらだらと食事をし、衣服の着脱ができないようでは、暁星小学校のような俊
敏性を求めるテストに対応できません。
 
すぐ疲れておんぶをせがむようでは、筑波大学附属小学校のような熊歩き(四
足歩き)をやれといってもできないでしょう。
 
自立心や意欲が培われていないと、かつての白百合学園小学校のように立った
ままで試験を受けることも難しいのではないでしょうか。
 
過保護になっていれば、話を理解し、素早く、積極的に取り組まなければなら
ない幼稚舎のような、行動観察型の試験をクリアできるとは考えにくいことで
す。
 
学校側が試験を通して知りたいのは、「知育、徳育、体育の三つの能力が、就
学前の子どもにふさわしく、バランスよく培われているか」であり、知的な能
力だけを判定しているのではありません。こういった能力を育み、意欲のある
子に育てるのはご両親であり、試験を受けるのはお子さん自身ですが、判定さ
れているのはご両親であることを、納得いただけたのではないでしょうか。
 
数々のエピソードは、以前にもお話ししました「心を鍛える賢い子どもの育て
方」や「おとうさん、おかあさんの受験対策 全26巻」(私のお勧めは慶應義
塾幼稚舎編)の一部を紹介したもので、説明会へ参加する前にお読み頂き、万
全の態勢で秋に向かってほしいと願っています。詳しくはめぇでる教育研究所
のホームページ、「出版物・問題集のご案内」をご覧ください。
    
沖縄は梅雨入り宣言をしましたが、夏日になったり4月中旬の陽気に戻るなど、
梅雨入り前の不安定な天候が続いています。健康管理には十分、注意してあげ
ましょう。
    (次回は、「よくある質問」についてお話しましょう)
 
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(1)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第44号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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  学校説明会で確かな情報を (1)
 
    
12日の土曜日は、立教女学院小学校の入試説明会、東洋英和女学院の学校説
明会、19日の土曜日は青山学院初等部の学校説明会が開催されます。今年も、
説明会の日程が重なるようですから、きちんとスケジュールを立て、出来るだ
け多く参加し、わが子の学校選びに手抜かりがないようしてください、これは
「親の仕事」だからです。
 
小学校の受験で最も重視されるのは、「志望理由」です。
出身者の方には問題ありませんが、そうでない方々には、学校に関する情報、
たとえば、建学の精神や教育方針、その学校ならではの特色、主な年間行事や
クラブ活動、合宿などの校外活動、学童保育、併設校への進学状況、併設校の
ない場合の進学実績やそのための対策、通学時間やご主人の転勤にともなう復
学制度、自己推薦や単願等応募の方法などわからないことが多いと思います。
そういったハンディキャップを解消するために行われているのが学校説明会で
す。過去には説明会をやっていない学校もありましたが、現在では、ほとんど
の学校で開催しています。
最近の傾向として、夏休み前に学校説明会を、休み後に入試説明会と2回行う
学校が増えたことでしょう。その先駆けは、学習院初等科ではなかったでしょ
うか。しかし、幼稚舎、雙葉小学校のように学校説明会だけ行っているところ
もあります。そして、Webなどでの事前予約の必要な学校が増えています。当
日になって気づいても手の打ちようがありませんから、注意してください。
 
東日本大震災後、多くの方が通学に不安を感じたのではないでしょうか。各学
校のホームページにも「災害対策」が掲載されていますが、大切なのは、「我
が家の震災対策」で、「登校・下校時に災害が起きた時の対策」です。学校側
が公表する震災対策を、わが子の通学に、どのように活かせるか、慎重に考慮
するのも保護者の義務です。今年もその説明があると思いますので、正しい情
報をもとに不安を解消しておきましょう。しかし、何といっても大切なのは、
お子さん自身の自立心と行動力です。そういった育児に徹することも親の仕事
ではないでしょうか。
 
また、学童保育、アフター・スクールに力を入れる学校が増えています。日本
女子大学附属豊明小学校、聖心女子学院初等科も開催しています。お母さん方
がお仕事をもっている場合、具体的にどのようになっているか、情報を確認し
ておきましょう。
 
26年から説明会を再開した横浜雙葉小学校は、説明会は4月21日(土)に
実施、見学会は5月8日(火)に実施、オープンスクールは6月23日(土)
午前中に開催の予定ですが、予約(5月22日から受付開始)が必要です。
 
日本女子大学附属豊明小学校は去年と同様、学校説明会は開催しませんが、学
校施設見学会を5月26日(土)に実施、授業見学会は6月19日(火)、そ
して学校見学相談会を9月8日(土)に実施します。詳細な情報は後日公表と
ありますから、ホームページをご覧ください。
 
雙葉小学校は、昨年と同様、夏休み前の7月20日(金)、21日(土)に開催、
混乱を避けるために、事前に葉書で申し込む方法で行われます。5月21日
(月)から6月22日(金)までの消印有効。
 
白百合学園小学校は、6月23日(土)に開催、参加票持参。
 
聖心女子学院初等科は、第1回を6月9日(土)に実施しますが、前年度は
「Web予約システム」による申し込み制でしたが、今年は「予約不要」に。
有り難いことで今年は参加できます(笑)。第2回は9月8日(土)の予定。
 
青山学院初等部の第1回説明会は5月19日(土)に開催されますが、完全予
約制。
親子で校舎を見学できる「オープンスクール」は、6月23日(土)に10時~
11時30分と13時~14時30分に分けて実施予定。事前申込受付で、詳
細は1ヶ月前にHPで公表。説明会と同様、セキュリティの都合上、氏名や住
所を確認できる運転免許証や健康保険証を持参することになっています。詳し
くはホームページで確認を。
 
東洋英和女学院小学部の学校説明会、第1回目は5月12日(土)、2回目は
6月14日(木)に。オープンスクールは6月27日(水)に。入試説明会は9
月6日(木)と8日(土)に開催予定です。詳しい情報、申し込み方法は、ホー
ムページをご覧ください。
 
立教小学校は今年も3回開催。第1回目6月7日(木)は例年通りオープンス
クールと個別質問、第2回目の6月30日(土)は説明会と個別質問、第3回
目は9月8日(土)説明会だけ。「(1)(2)(3)はそれぞれ内容が異な
る」と明記されています。事前の申し込みはありませんが、対象は保護者のみ
となっています。
 
慶應義塾幼稚舎は、例年通り1日2回、計4回実施されます。
第1回 7月 7日(土)午前9時30分より 第2回午後2時00分より
第3回 7月14日(土)午前9時30分より 第4回午後2時00分より
今年から事前予約制に、詳細は6月上旬にウエブサイトで公表。
それぞれ1時間程度、自尊館(講堂)で行われますが、幼児同伴は不可。校内
見学はありますが、説明会会場以外の校内立ち入りはできません。都会では珍
しくなった土のグランドと真中に立つ大きな欅、毎年、七夕飾りを見ることが
できます。自尊館の玄関には、福澤諭吉の書「人間萬事戯来戯去」(人生は本
来戯れにすぎないと悟ること)、実際は左横書きの額が掲げられています。
(KEIO YOCHISHA SCHOOL GUIDEより)
 
成蹊小学校の説明会は、当初は、大学の合同授業などで使う大きな教室でやっ
ていましたが、やがて小学校の体育館になり、それでも入場しきれなくなり学
校近くの武蔵野市民文化会館で行っていました。26年からは学園内で開催し
ています。
初めて授業参観で校舎に入ったとき、何やらうなぎの寝床といっては失礼でし
ょうけれど、そんな感じがしましたが、新装成った校舎は、むかしの面影を一
新し、すばらしい環境になっています。
第1回説明会は6月2日(土)、第2回は9月1日(土)、いずれも成蹊大学4号
館ホールで開催。オープンスクールは6月20日(水)に開催予定。詳しい情報
はホームページで確認を。
 
日出学園小学校は、昼間、参加できないお父さん方に「お父さんのための説明
会」を5月16日(水)と17日(木)に6時30分から開催します。6月1
3日(水)と9月15日(土)10時から学校説明会を、そして7月21日
(土)午前10時には親子体験会を実施します。いずれもWebでの予約制にな
っています。詳しくはホームページをご覧ください。
小野学園小学校も6月15日(金)午後7時から8時に「ナイト 学校説明会」
を開催。夜の説明会は、5月24日(木)午後6時より行う東京女学館小学校
に続いて3校目になりました。
 
暁星小学校は、9月15日(土)に開催、場所は未定、後日公表。昨年は上智
大学の10号館講堂で行われましたが、当日会場での願書配布はなく、事前に
購入し持参。今年も配布は小学校事務室で、9月5日(水)から9月21日
(金)まで。9月5日のみ校舎見学可能。
 
まず、こういった説明会や公開授業などの日程を正確につかんでおくことが大
切です。
ホームページを利用すれば、説明会の開催日時や入試日程、学校の歴史や建学
の精神、参加できる学校行事などの他、学校によっては、「よくあるQ&A」も
用意されており、簡単に検索できますから大いに利用しましょう。
 
説明会では、学校案内や要覧などの配布があり、市販されているガイドブック
などからは得られない情報も公開され、そういった資料をもとに、学校の沿革
や教育内容などの詳しい解説が行われています。
9月以降の説明会では願書も配布され、具体的な入試日程の説明や願書記入上
の注意、健康調査書に関する諸注意、考査料の振込みに関する注意などを詳し
く解説する学校もあります。
 
また、立教小学校や立教女学院小学校、成蹊小学校のように、授業を公開する
オープンスクールを実施したり、ビデオを使って授業の様子や年間の主な行事
などを紹介する学校もあります。
 
参加者は保護者対象となっていますが、国府台女子学院小学部、昭和学院小学
校などでは、説明会中にお子さんを預かってくれるところもあります。
 
説明会は5月から始まり、多くは9月以降に集中して開かれますが、最近は、
6月、7月に行う学校が増えていますから注意が必要です。こういった情報を
しっかりと確保しておくことも、ご両親の大切な役目です。学校によっては、
面接で説明会に参加した感想を聞かれたり、アンケート用紙に記入を求めたり
することもあります。
 
多くの学校では、質疑応答の時間を設けていますが、特別に時間を設定してい
ない学校もあります。しかし、説明会終了後、個人的に質問をする機会はあり
ますから、何か問題のある場合は、この時間を利用し解消しておきたいもので
す。「母子家庭は不利」「仕事を持つ母親は不利」「信者は有利」「出身者、
兄弟姉妹がいれば有利」など、いわゆる噂に心を痛めている方々は、直接、処
方箋をいただいて、つまらない悩みは解決しておきましょう。
 
学校によっては、「心配事がある場合は、電話で問い合わせてほしい」と、相
談の窓口のあることを説明しているほどです。しかし、電話で済ませるより、
説明会で直接、お聞きしておくべきでしょう。もしかすると、面接の時に再度、
お会いするかもしれないからです。
 
かつては、入学後、経済的な心配が起きた場合には、奨学金制度のあることを
公表している学校もありましたが、青山学院初等部のホームページのQ&Aの
欄にも、「学費等の支援給付制度が定められている」と発表しています。
 
ご主人が転勤の可能性のある場合、復学できるか確かめておきましょう。今は
どうか不明ですが、単身赴任は歓迎できないと公表した学校もありました。
 
問題を抱え込まずに積極的に利用し、すっきりとした気持ちで秋を迎えたいも
のです。
 
ところで、説明会は、小学校の講堂や体育館で行われると思われがちですが、
外部でやっている学校もあります、早稲田実業学校初等部等と学習院初等科で
す。
 
早稲田実業学校初等部が第一回目の説明会を行ったときは、国立の初等部の校
舎は建築中で、大学の大隈講堂を使用しましたが、満員になるほど参加者が多
く、初等部内には収容できる施設はないようですから、ここで開催することに
なったのでしょう。入学式も、当講堂で行われました。建物が古くなったため
に改築されていた2年間は文京シビックの大ホールで開催されたこともありま
したが、今年も6月3日(日)10:00~、13:00~の2回大隈講堂で
開催されます。
 
思い出に残っているのは、学習院初等科の説明会です。
当初、男児と女児に分けて四ツ谷の迎賓館のすぐそばにある初等科の正堂(講
堂のこと)で行っていました。現在、初等科の建物は新築されましたが、当時
の校舎内はかなりの年月を経ており、歩く廊下はぎしぎしと音がし、質実剛健
を教育目標とする学校らしい雰囲気を感じたものです。また、正堂の正面には
菊の御紋が二つ蒼然と輝き、皇室の方々が通われる学校であることが伝わって
きたものでした。こういった学校の歴史や雰囲気を実感できたのは、私にとっ
ては貴重な体験でした。
参加者が多くなり、平成19年までは、目白のキャンパス内にある学習院創立
百周年記念会館正堂で、やはり男児と女児に分けて開催していました。同20
年からは、初等科の正堂で行われていましたが、9月の説明会は、再び目白の
学習院創立百周年記念会館正堂で開催。それだけ参加者が多いということでし
ょう。今年も学校説明会は5月13日(日)に初等科正堂で、入試説明会は9
月8日(土)百周年記念会館正堂で開催の予定です。
 
 ◆参加するときの注意点 
 
説明会へ参加するときに注意してほしいことをお話しましょう。
 ・筆記用具、メモ用紙を持参する。
 
 ・上履きが必要な場合がありますから、スリッパ、靴を入れる袋を持参する
  かどうかを確かめておく。学習院初等科、東洋英和女学院小学部、光塩女
  子学院初等科、日出学園小学校などは、昨年まで必要でしたが、ホームペ
  ージで確認を。
 
 ・雨の日は、雨傘用のビニール袋を学校側で用意しているとは限りません。
  特に、梅雨にさしかかる時期ですから用意しておきましょう。
 
 ・ハイヒールで廊下を歩くとき、音に注意を。立教小学校は禁止しています。
  Q・なぜ、ハイヒールでの来校は禁止されているのですか。
  A・学校の校庭は人工芝になっています。その上をハイヒールなど、かか
    との高い靴で歩くと、人工芝を傷つけてしまいます。また、ハイヒー
    ルなどかかとの高い靴で校舎内を歩くと、大きな音がする可能性が考
    えられ、授業などの学校生活に影響する可能性が考えられます。
    従って、ハイヒールなどかかとの高い靴での来校は、ご遠慮いただい
    ております。もし、ハイヒールなどかかとの高い靴を履いてこられた
    場合には、校内に入る際に、運動靴などにお履き替えいただきたいと
    考えています。ご配慮をお願いいたします。
         (立教小学校ホームページ 「よくいただく質問」より)
 
 ・学校によっては、お子さんを連れてくることを遠慮してほしいという場合
  がありますから確認を。
       
 ・お子さん同伴の場合は、むずかることもありますから、いつでも外に出ら
  れるように、後方の出入口の席に座る気配りを。1時間から長いところで
  は2時間にもなりますから、退屈しない工夫を。
  学習院初等科の入試説明会は、大学内にある正堂で行われ、会場のロビー
  にテレビが設置されていますが、これなどは特別なケースでしょう。本年
  度のホームページでも、「受験生ならびにお子様のご来場はお断りします」
  と明記されています。
 
 ・授業参観の場合は、同伴者と絶対に話をしないこと。生徒は授業中です。
  これが守られていません。「学校側では、ひそかにチェックしている」と
  いうことはないとは思いますが、こういった怪情報は広めたいですね、生
  徒のためにも。
 
最後のことについては、あきれてしまった経験があります。
昭和61年、雙葉小学校が説明会を再開した時でした。
会場は5階のホールでしたから階段を上ることになりますが、各階の踊り場に
立て札があり、そこには文言は正確ではありませんが、
「生徒は授業中です。静粛に願います」
と書かれてあったのです。
階段をおしゃべりしながら歩く、お母さん方の無神経さを理解できませんでし
た。生まれて初めて雙葉の校舎に入り、いささか興奮気味でしたが、この立て
札を見てがっくりしました。学校側に、先を読まれているのですから。今年も、
当ホールで開催されますから、友達と一緒に参加されるお母さん方、厳に慎ん
でください。
6年続けて階段を上りましたが、息が切れましたね。今年は、断固としてエレ
ベーターに乗るつもりです(笑)。
 
また、立教小学校など授業参観をかねている場合、始業時間前に集合しますか
ら、朝の交通状態を頭に入れておきましょう。
利用する交通機関は、ラッシュアワーで混雑していますし、時間も通常よりか
かります。
駅からタクシーでと思っていても、簡単に乗れるとは限りません。
もちろん、自家用車での来校は禁止されています。どこの学校にも、車を収容
する広い駐車場はないからです。
 
ところで、授業参観の場合、1年生の教室が人気の的になりがちですが、高学
年の教室は空いていますから、じっくりと見学できます。ある学校で、非常に
厳しい先生の態度に接し、「やるじゃないですか!」と感動さえ覚えたもので
す。見学者がいようがいまいが眼中にない先生の態度が、建学の精神そのもの
だったからです。
 
  (次回は、「説明会のエピソード」を紹介しましょう)

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[10]社会性に関する問題 

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第43号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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  ◆説明会情報
  立教女学院小学校 入試説明会
   日時 2018年5月12日(土) 10:00~11:30
   場所 聖マリア礼拝堂
       予約不要 対象 受験生保護者のみ
 
  東洋英和女学院小学部 学校説明会
   日時 2018年5月12日(土) 13:00~
   場所 礼拝堂
       校内見学 質問コーナーあり(参加は自由)
       要予約 対象 受験生保護者のみ
 
  青山学院初等部 学校説明会
    日時 2018年5月19日(土) 9:30受付開始
    場所 米山記念礼拝堂
        校内見学あり 
     要予約 対象 受験生保護者のみ
 
     予約など詳しくは、ホームページを御覧下さい。
 
 
 ★★入試問題を分析する★★
  [10] 社会性に関する問題  
        
5、6名のグループで遊び、その様子から社会性、協調性といった集団生活へ
の適応力を評価する問題です。ごっこ遊び、絵画や制作など、いろいろな形で
行われますが、かつて出題された「電車ごっこ」を取り上げ、どういった形で
展開し採点されるか分析してみましょう。
 
 ★[電車ごっこ]
 「今から、電車ごっこをして遊びます。この遊びには、運転手さん、車掌さ
  ん、駅長さんに、お客さんが必要ですね。最初に、誰が、どの役をするか
  を、みんなで相談して決めてください。そして、どうやって遊べば楽しい
  か、話し合って決めましょう。電車は、このロープを輪にしたものを使い
  ます。相談ができたグループから、代表を決めてロープを取りにきてくだ
  さい。わかりましたか。では、始めてください」
 
こういった説明を聞き、相談をして、電車ごっこを始めます。
ごっこ遊びは、幼稚園や保育園などでやっている遊びですから、遊びそのもの
には問題ありませんが、何といっても集まったメンバーは、今日が初めてのご
対面です。これが問題ですね。名前、幼稚園(保育園)名、家族構成、性格、
趣味、得意な遊びなど、データなしの遊びとなります。全員同じ条件ですが、
普段からリーダーシップをとっている子ども達は、やりますね。
 「運転手と車掌、駅長さんは、一人ずつだから、順番に代ったらいいと思い
  ます」
 「その順番だけど、ゼッケンの番号順はどうですか」
 「背の高さ順でも、いいじゃない?」と背の高い子がいうかもしれません。
  体の特徴を武器にしていますね。
 「(ぼくは、背が低いからお客になってしまう。そうは、させないぞ!)
  ジャンケンが、いいな。勝ち負けで、決めるから、いいと思います!」
こう思っているかどうかはわかりませんが、自分の考えを言える子いいですね。
こうなれば、意見はドンドンと出ます。殊勲賞は口火を切った子ですが、この
グループは早くまとまります。
 「最初にいった君が、代表でロープもらってきたら!」
 「賛成!」
こういけば理想的です。
 
黙ったまま、まったく進まないグループ、積極性に欠ける子ども達が、集まる
場合もあるそうです。
 「…………」
 「……」
これでは採点できませんから先生は盛んに促しますが、反応はありません。
何にも言いませんから、参加意欲、発言内容、行動力、全部なし、社会性、協
調性は[0]になります。偶然の組み合わせとはいえ、惨めな結果になってし
まいます。
 
 「ぼくは、運転手しかやりたくない!」
こんな無茶をいう子もいるそうです。古い言葉ですが、乳母日傘型ですね。こ
ういう子ばかりでは、収拾がつかなくなります。乳母日傘型とは、「乳母をつ
け、日傘をさしかける、というように子どもを大事に育てること」で、過ぎる
と過保護になる育児のことです。
 
 「私、決まったものなら何でもいいの!」
こういう女の子もいるそうです。一見よさそうですが、あなた任せで積極性に
欠けるのではないでしょうか。
 
こういう子もいるようです。ジャンケンで決めることになり、ジャンケンをし
て負けると、「ジャンケンは止めて、他のやり方がいいな!」などと平気でル
ール破る子、自己中心型です。おそらくお母さんは、KYJTママ(空気読めない
自己中ママ)でしょう。
 
いろいろと見せてくれるそうです。小学校側としては、グループ活動を盛り上
げるために積極的に参加する意欲、相談する様子や発言の頻度、内容、ルール
を守って遊ぶ様子などから、社会性や協調性を評価しますが、これもご両親の
育児の結果ではないでしょうか。過保護な環境ではわがままなお山の大将に、
過干渉な環境では消極的に、自立心が弱ければ、あなた任せになりがちです。
これについては、以前にもお話ししましたが、幼稚園や保育園の先生に聞いて
みることです。 
 「うちの子、園での様子はどうですか?」 
 「そうですね、どちらかといえば、集団生活への適応力に、少々、問題があ
りますね」 
この場合の「少々」は、「ものすごく問題あり」と考えて、育児の姿勢や子ど
もを取り巻く環境に、何か問題点はないか、チェックが必要です。社会性、協
調性といった集団生活への適応力は、6歳頃までに身につくと言われています。
義務教育が始まる時期と、一致しているわけです。
 
 「少し、内気なところもあるようです」
こういった答えがある場合は、お母さんは構い過ぎているはずですから、過干
渉の鎖を切ってあげましょう。
 「元気すぎる時も、ありますね」
この場合は、わがままで、チームワークを乱しているかもしれませんから、何
事も思うようにならないことを、お父さんがしっかりと教えておきましょう。
 
子どもは遊ばせると、育てられた環境がわかるものです。
ペーパーテストではわかりにくいことですが、遊びや行動観察のテストで、子
ども自身が親の育児の姿勢をきちんと見せてくれます。子ども達は、演技など
できませんから普段の姿が表れるのです。
    
ところで、こういったテスト中にもめごとが起こりやすいようです。
もちろん、行動観察が中心になっている慶應義塾幼稚舎のように、試験に先立
ち、「走らない・前の人を抜かさない・うるさくしない」と注意しますが、テン
ションの上がってしまう子ども達もいますから、ちょっとしたことでいさかい
が起きるようです。
そんな時どうしたらいいのでしょうか。
女の子は毅然として原因を指摘するそうですが、男の子は案外、腰砕けになる
話をよく耳にします。
「どうしたのですか!」と聞かれた時に状況を説明できれば、先生方も適切に
対処してくれますが、口ごもり、まごまごしていると、そのままになる場合も
あるようです。
制限時間内の試験で、先生方も進行状況には、神経を使っているはずだからで
す。
やはり過保護、過干渉の環境では、うまく対応できないのではないでしょうか。
自分が悪くなければ先生にきちんと伝える、行動観察型のテストでは、こうい
ったことも大切です。
普段から幼い子ども達は、おかれた状況のもとで、いろいろなことを考えてい
るのですから、それを言葉で表す機会をたくさん作ってあげることも大切では
ないでしょうか。「対話」です。
話し過ぎのお母さん方は、よい聞き手になってあげましょう。
    
最後に、歌い、踊る試験もあります。
幼稚園や保育園で楽しそうに歌い踊る子ども達は、間違いなくお母さん方が、
子ども達と一緒に楽しく歌い、踊っています。ですから、初めての場所で、知
らない友達や先生の前でもできるのです。なぜなら、子ども達の小さな胸の中
には、お母さんと歌い、踊った楽しい思い出が、いっぱい残されているからで
す。知識だけ詰め込まれた子ども達は、こういったことが苦手でもあるようで
すね。「話す・歌う・踊る・描く」は、子ども達の大切な表現手段であることを、
忘れてはいけないと思います。学校側の出題する意図は、ここにあるからです。
 
平成21年、立教小学校は、テスターのピアノの伴奏に合わせて、身体表現の
試験をしました。翌22年は、ピアノの伴奏に合わせて「森のクマさん」を歌い、
NHKの人気アニメ「忍たま乱太郎」の主題歌「勇気100%」の曲に合わせ
てリズム体操をしました。1回目はテスターのまねをする模倣体操で、2回目
は自分の好きなように体を動かしました。23年は、たき火の歌に合わせて歌
いながら踊る、日本昔話のエンデイング曲の「いいな、いいな」で自由にダン
スをする課題でした。24年は「線路は続くよ、どこまでも」の曲に合わせて
ダンスを、25年は「ドレミの歌」を歌い、「散歩」の曲に合わせてダンスを
しました。
その後も続き、29年は、先生のピアノに合わせ「とんでったバナナ」をみん
なで歌い、「スズメがサンバ」の音楽に合わせ踊りました。
 
表現できることから積極的に挑戦する意欲や好奇心が、みんなで楽しく歌い踊
ることから協調性などが、間違いなく育まれている証であり、学校側の狙いも、
ここにあるのです。
運動会には、親子でダンスをする種目がありますが、お子さんの様子はいかが
ですか。
内気で、はにかみ屋である男の子は、苦手ではないでしょうか。
お母さん方が、楽しく相手をしてあげることで、シャイの鎖を断ち切ってあげ
ることもできます。
 
社会性や協調性といった集団生活への適応力を育む場が、幼稚園であり保育園
です。
家庭のあたたかい環境で育てられた子ども達が、初めて集団生活の訓練を受け
る教場です。
幼稚園へ通うことは法律で決められてはいませんが、何事もマイペースでは、
教育は成り立ちません。
国府台女子学院の平田史郎学院長は、説明会で「訓練されていない個性は野性
である」と言っていましたが、教育の第一歩は共に生きる、共生を学ぶことか
ら始まりますから、訓練されていない個性では、困るのは子ども自身です。
社会性の問題の目的は、どこにあるかご理解いただけたのではないでしょうか。
 
余談になりますが、4月19日(木)に行われた聖徳大学附属小学校の幼児教
室対象学校説明会に参加しました。小笠原流礼法、縦割り活動の明和班、食道
(じきどう)での全校生会食などユニークな教育を実践しています。吹奏楽ク
ラブ児童のミニ演奏では、「本人のやる気を育てる教育がいかに大切であるか」
がわかる演奏を聴くことができ、感激しました。フルート2ホン、クラリネッ
ト1本、アルトサックス2本、ホルン1本の編成。指揮者なし、譜面なし、体
でリズムを取らずに演奏しましたが、これは曲を完璧に理解し、記憶し、リズ
ムとハーモニーをきちん表現できなければ不可能なこと。指揮者がいても、足
や体でリズムを取らなければ不安なものですが、お見事の一言。音楽の主任先
生は「教え込んでできることではない。子ども達の自発性が決め手」とおっし
ゃっていましたが、本当に音楽が好きで、楽器が好きで、惚れ込んでいなけれ
ば、あのような演奏はできません。私も少しジャズをかじっていましたので、
子ども達の取り組む意欲が痛いほどわかりました。世界的に有名なヴァイオリ
ンの鈴木メソッド、興味を示すまでは楽器を与えないと同じではないでしょう
か。本校のホームページで、「音楽がもっと好きになる音楽教育法」を見て、
附属の高等学校に音楽科があるとはいえ、「これは音楽学校でやる練習では」
とびっくり。何ごともそうですが、やはり「本人のやる気、意欲」を育てるこ
とが、教育の原点ではないかを実感してきました。(感謝)
 
次回は、「学校説明会について」お話しましょう。
 


さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[9] 運動に関する問題 

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第42号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★説明会情報
 昭和学院小学校
  第1回 オープンスクール・学校説明会
      日時 平成30年5月26日(土) 9:00~11:00
          要予約 予約受付中
  第2回 オープンスクール・学校説明会
      日時 平成30年6月20日(水) 9:00~12:00
  
                詳しくはホームページをご覧ください。
 
(学校情報)
  聖学院小学校 幼児教室対象学校説明会
         平成30年4月13日(金)於 小学校チャペル
 
  VTRで国語の授業の紹介がありましたが、「作家の時間」が新鮮でした。
  通常授業の他に、1年生から6年生まで週1時間「表現」の科目を特設、
  「作家の時間」と呼ばれ、自由なテーマで文章を書き、クラスメートの前
  で読み上げ、みんなから評価をもらう形式。先生とのやり取りで終わる作
  文と違い、多数の読み手を意識し、興味を持ってもらうことがポイント。
  考えを練り上げ、発信力を鍛える。これは本校の「望ましい子ども像」で
  ある
   ・自分の考えていることを堂々と言える子
   ・文章の書くことが好きな子
   ・積極的に英語を使える子
  の育成として実践されているものですが、堂々と発表する姿が良かったで
  すね。もしかすると有望な作家が誕生するかも知れません。英語に力を入
  れている本校ですが、きちんと国語力を培う姿勢が伝わってきました。
 
 
 ★★入試問題を分析する★★
  [9] 運動に関する問題 
 
運動には、集団で行うものと個別に行うものがあります。
 
[集団で行う運動]
 
先生と同じ体操を機敏にこなす模倣体操、タンバリンのリズムに合わせて行進
をしながらスキップやケンケン、ケンパー、グーパーなどをするもの。
左右の手を開いて、親指から順番に閉じたり、開いたりする指の屈伸、片足一
本で立つ片足バランスや登り棒、縄跳び、ボールをついたり投げたり、ドリブ
ルをするボール遊び、かけっこ、ジグザグ行進などをします。
 
これは試験ですが競争ではありません。
先生のやっていることをよく見て、その通りにできるかどうか、指示行動です。
スキップ、ケンケン、ケンパー、グーパーなどは、幼稚園でやっていて得意だ
ろうと思っていたのですが、そうでもないようです。
また友達とこういった遊びをすることが、少なくなっているのではないでしょ
うか。
少子化の影響で近所に同年齢の仲間がいない、また不幸なことですが、幼児を
取り巻く屋外での環境は決して安全とは言えず、家での一人遊びが増えている
ようですが、やはり不自然ですね。                   
 
しかし、やってできないことはありません。
ご両親の出番ですね、お子さんも喜びます。
お父さんやお母さんと一緒にやってできるようになっていれば、教室でも簡単
にでき、先生方も他のことに時間を有効に利用できます。
巧緻性と同様、教室や塾にお任せだけでは、効率のよい受験準備はできません。
そして実際の入学試験で、お父さんやお母さんと一緒にやった運動が出たとき、
子ども達は間違いなく一所懸命にやります。
楽しい思い出が残っているはずだからです。
 
かつて、このようなことがありました。
ボールを使う運動が出題される男子校の受験で、お父さんは海外へ単身赴任中。
通い始めてから3か月ほどたった時、少し太めであったお母さんがスリムにな
ってきたので、お子さんに聞いたところ、毎日のように近所の公園でボール遊
びをしているとのことでした。
見事に合格しましたが、ご挨拶にみえた初対面のお父さんが、一番うれしそう
でしたね。
直接、手を貸せなかったお父さんだけに、気持ちは痛いほどわかり、涙腺のゆ
るい私は、困ってしまいました。
その分、お母さんが一所懸命に代役を果たし、お子さんには楽しかったに違い
ありません。
難しい問題にもギブアップせず、懸命に挑んできたのは、こういったお母さん
の頑張り、スキンシップがあったからでした。
 
逆に苦しい思い出しか残っていない場合は、
「先生、これ試験ですか。試験でなかったらやりたくありません」
こうなるのではないでしょうか。
前にも紹介しましたが、説明会で聞いた本当にあった話です。
偏差値の高い小学校でしたから、かなり厳しい受験準備に追われ、子どもの日
常生活の全てが受験に結びついていたのでしょう。
話をされたシスターは、悲しそうにおっしゃっていましたが、帰るとき電車で
一緒になったお母さん方が、
「難しい問題が出るのだから、仕方がないでしょうに!」(この語尾、いやで
すね)
などと、なぜか高い偏差値の話で盛り上がっていました。
「準備に適切でないところがあるのでは、とお母さん方は考えないのでしょう
か」
と言いたくなりましたが、偏差値だけをあげる準備に夢中になっているお母さ
ん方は、聞く耳を持たないものです。
ご両親が心を一つにして受験に取り組んでいるとは、とても思えません。
お母さんだけが夢中になっているケースが、多いものです。
しかし子どもにとって負担になる準備は、やがて、壁にぶつかります。
チックの症状などが出てくるようでは、誰のための受験なのでしょうか。
 
また運動は知的な能力と関係ないからと無関心な方がいますが、それは間違い
です。
知育、徳育、体育の3つの能力が、年齢にふさわしく、バランスよく育ってい
なければ、偏った発育をしがちです。
お薦めしたいのは、縄跳びやボールつきです。
縄跳び、これは全身運動ですから、体重計恐怖症のお母さん方にも効果があり
ます。
ボールつき、これも全身のバランスが必要ですから、ぜい肉を取り除いてくれ、
心地よい汗は、ストレスの解消にもなります。
サッカーが盛んですから、けるのは上手ですが、つくのは苦手ですね。
親が見本を示して、一緒に汗を流しましょう。
繰り返しますが、第三者だけに任せるものではありません。
試験に出るからではなく、これくらいの運動ができないようでは心配です。
 
中には息切れする子がいますね。
スタミナ不足です。
最近、こういった男の子が増えているようですが、持久力を見るテストもあり
ます。
スタミナ不足は取り組む意欲にも悪い影響を与えます。 
お子さんと一緒に歩いてみましょう。
5分もしない内に、
「パパ、おんぶ!」
とせがむようでは、お子さんは運動不足です。
         
 「床にかかれた印に従いケンケンパーをしながら進み、乾いた雑巾で敷いて
  あるマットまで雑巾がけをし、そばに置いてあるかごに雑巾を入れ、箱か
  らドッジボールを取り出し、ラインの前で後向きになり、ボールをつきな
  がら後向きで進み、ボールを箱にしまい、車輪のついた丸い板に正座し、
  手でこぎながらジグザグにかかれた線の通りに、置かれている椅子にぶつ
  からないように進む」
 
かつて、ある名門校で実施された運動テストです。
学校側の出題意図を考えてみましょう。
通学時間に1時間かかる場合、これで息切れするようでは、
「無理ではないでしょうか!」
となるのは当然です。
 
ところで、以前、巧緻性のところでお話したことですが、お子さんは筆記用具
をきちんと持って、しっかりとした線を書いていますか? 
弱々しく頼りない線を引いているようでは、腕の筋肉の発達不足、つまりは運
動不足が考えられます。
チェックしてみましょう。
 
 
[個別で行う運動]
 
跳び箱、平均台、マットなどを使った運動をいくつか組み合わせて、先生の模
範演技を見てから一人ひとり行うものです。
 
 「先ず、ケンパーで平均台の側まで行き、平均台を渡り、真ん中で後向きに
  なって進みます。下りたところの円の中で『やめ!』と言われるまでボー
  ルをつきます。次に跳び箱にのぼり、元気に飛び下り、最後にマットの上
  で芋虫ゴロゴロをしてマットの外に出て、得意なポーズをやって終わりで
  す。先生のやるのを、よく見ていてください」
 
かなり、きついです。
しかも、しっかりと模範演技を見ていないと、どうにもなりません。
指示の理解と積極的に挑戦する意欲、行動力を見ているのでしょう。
こういったことを、いきなり本番でやるのは無理ですし、「お父さんの出番で
す」などと言われても、マットの代用品はありますが、跳び箱、平均台は、家
にないからできないのではと思われがちですが、その心配はありません。
普段から、体を動かし、筋肉に刺激を与えていれば、対応できます。
基礎体力さえついていれば、順応性の高い子どもには、難しいことではありま
せん。
 
ところで素朴な疑問ですが、途中で忘れてしまった場合、どうすればいいので
しょう。
先生に聞いても、いいのでしょうか。
最初の挑戦者は、こういう心配もありますね。
聞くのはまずいでしょうが、自分で覚えている通り、堂々とやるべきでしょう。
 
また、途中で平均台から落ちてしまった場合、やり直ししてもいいのでしょう
か。
いいと思いますね。
チャレンジ精神です。
失敗を恐れる子など、子どもらしくありません。
落ちて泣く子もいるそうです。
なぜ、泣くのでしょうか。
たかだか平均台から、落ちただけではありませんか。
泣くのは、落ちたら駄目、失敗したら減点されることを知っているからでしょ
う。
悲しくなりますね、こういうことで泣き顔をみせるのは……。
小さいときから失敗するのは、悪いことだなどと教え込まれたら、「失敗は成
功のもと」とは言えなくなるではありませんか。
苦手なことが増えるのは、失敗を恐れるからではないでしょうか。
 
平均台から落ちても、
「先生、やりなおしてもいいですか!」
笑っていえる子、絶対に合格すると思います。
信じていますよ、試験監督の先生方!
 
やはり、体を動かすことは、第三者だけに任せっぱなしは、よくないと思いま
す。
ゴルフは年を取ってからでもできますが、幼児期は二度と戻ってきません。
夏休みは体力づくりにも考慮してください。
頑張りましょう。
スキンシップですよ、お父さん、お母さん!
 
(次回は、「社会性に関する問題」についてお話しましょう。)
 
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[8] [8]構成力・観察力に関する問題(3)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第41号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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 [入試情報]
第1回 東京私立小学校展 私立小学校進学相談会
    日時 平成30年5月3日(木・祝)午前10:00~午後4:00
    場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館)3階 富士の間
(注)ホームページには「資料参加校の個別相談会はありません。平成30年
3月31日現在」とありますが、この場合は学校案内などの資料(持ち帰り自
由)が展示されているだけで、相談会のブースは設置されていません。志望校
が参加しているかどうか、ホームページで確認してからお出かけください。
 
国府台女子学院小学部
 説明会日程
 第1回 平成30年 6月30日(土)10:00~11:30
 第2回 平成30年 9月15日(土)10:00~11:30 
     ※要web予約
 学校見学会          
 第1回 平成30年5月19日(水)10:00~11:30
 以下、第5回までの日程も公表されています。
 何れも予約が必要で、詳しくはホームページをご覧ください。
 
 
 ★★入試問題を分析する★★
  [8] 構成力・観察力に関する問題(3)  
 
[模倣の問題]
 
積み木やブロック、パネルなどを使って、お手本と同じものを作る問題です。
個別テスト向きでしょう。
 
  ★お手本(▽ ▽の上に長四角の積み木があり、その上に家の形がある)
   ・これと同じものを作りなさい
 
「三角の積み木を逆さまにして、できるかな?」
積み木で遊んだことがないと、こうなりがちです。できますが、コツがありま
す。これは、やってみないとわかりません。
 
最近のおもちゃは、完成品が多いようですが、一概に悪いとは言いません。                      
それを利用して遊ぶことも、大切な仕事です。しかし、積み木やブロックは、
自分で設計し組み立てる遊びです。        
設計図を引くには、何が必要でしょうか。そのものを知ること、熟知すること
で、大切なのは観察力です。子どもは、自分の好きなものとなると、目つきが
変わり、真剣、そのものですから、大人が気づかないところまで見ています。
そこまで夢中にさせるのは、好奇心です。模倣は、観察力と表現力を見る問題
ですが、そのもとになる好奇心が旺盛かどうかを見極めることもできます。
 
積み木を使った面白いゲームがあります。                    
実際に出題された問題で、積み木をできるだけ高く積むゲームで、「高く積む」
がポイントになります。長四角を立てないで横に置くと、高さが違ってしまい
ます。これに気づかないと、少し心配です。問題は三角で、置き方によっては、
そこでゲームセットになります。                                               
 
積み木を持っていないお子さんには、買ってあげましょう。            
前にもお話しましたが、積み木で遊んだ後に、きちんと収納する習慣がつくと、
身辺の整理整頓にも良い影響がでると思います。おもちゃや絵本などの片づけ
が苦手な子は、こういった遊びをやっていないのではないでしょうか。玄関の
靴の整理も同じで、ご両親がきちんとそろえて脱いでいれば、お子さんも真似
をするはずだからです。
          
                      
[同図形、異図形発見の問題]
 
同図形発見(お手本と同じもの)と異図形発見(違っているもの)があり、知
能指数をはかる問題でよく出題されています。
 
  ★「お手本と同じものを見つけ、○をつけましょう」
 
子どもたちの好きな問題です 
ゲームやクイズ感覚でできるからではないでしょうか。これもコンピュータ方
式を採用しましょう。お手本と1つ1つ比べて見つけることです。あっちを見、
こっちを見るやり方では、いたずらに混乱するだけです。手順の大切なことを
学んだ子は、左から右へ、または上から下へ順番に比べる方が、正確に、速く
できることを知っています。こういう知恵は、やはり、経験から身につけるこ
とが大切で、最初から教える必要はありません。                 
自分で見つけられれば、最高の学習になるからです。どうやっても、うまくい
かない様子が見えたら、そこでアドバイスしてあげましょう。まず、自分で体
験することですね。
それから解決方法を教えられれば、納得でき、身につくものです。
 
そして、問題ができたから花丸をつけて、次の問題に移るだけでは、あまり効
果的な学習とは言えません。たとえば、同図形発見の場合、手本とどこが、ど
う違うかを説明させることです。すると、異図形の発見にもなります。
さらに、試験官と話すように丁寧な言葉できちんと言える習慣がつくと、個別
テスト、行動観察のテストにも対応できる学習になるからです。言葉で表現す
る訓練は、こういった遊びの感覚で、楽しみながら身につけることが大切で、
小学校へ入ってから、学力を伸ばす大きな力になることは間違いありません。
 
しつこく、繰り返しますが耳ではなく心で聞いてください。
幼児の知能開発で大切なのは、五感をフルに活動させて、同じところ(類似)
や違うところ(差異)を見つけ、「あれっ…、なんだ?」と考えることから始
まります。
「どうしてなの……?」 
「なぜなの……?」 
うるさいほど、遠慮なしに聞いてきます。これは「知りたい」というアンテナ
がとらえた情報を解決したいのです。もうしばらくの辛抱です。小学生も低学
年の内は、まだ聞きに来ますが、中学年になると、聞いてほしいと思っても来
ませんから、頑張ってください。
 
しかし、そのつど懇切丁寧に説明するのも考えものです。
時には、質問の内容を吟味して、ある程度はわかっていることであれば、
「あなたは、どう思うの?」
と切り返すのも大切ですね。
自分で知っている範囲を、考え、考え、話すはずです。これが素晴らしい学習
になっています。十分に理解できていないことを言葉で説明するのですから、
子ども達には、しんどいことになりがちです。時には、支離滅裂なことを言う
かもしれませんが、ここは我慢のしどころです。お子さんが何を聞きたいのか
は、聞いている内にわかります。
話が一通り終わったら、
「ケンちゃん、お母さんに聞きたいことって、こういうことなのかな?」
と、まとめてあげましょう。
質問をしているお子さんも、
「なんだ、そうなのか!」と納得することで、言語の学習になっているのです。                   
言葉は、知っているだけでは役に立ちませんし、使わなければ生きてきません。
まとめてあげることで、わかっていないところを補足したことになるのです。
 
まだ、あります。
前にもお話しましたが、お母さんがまじめに話を聞いてあげると、お子さんは
人の話はきちんと聞かねばならないことを、ごく自然に学んでいるのです。子
どもにとって、親が真剣に話を聞いてくれるのは、本当にうれしく、これほど
快感を味わえるものはありません。
お母さんが、しつこく、
「きちんと話を聞きなさい!」
と言わなくても、話を聞く姿勢が自然と身につきます。「子は親の背を見て育
つ」と言われていますが、昔の人は無駄なことを言わないものです。いや、真
実だから語り継がれているのではないでしょうか。
 
前回、紹介しました「子どもが育つ魔法の言葉」にも、「子は親の背を見て育
つ」の外国版「子は親の鏡」があります。これは詩ですが、目次の役目も果た
し、それぞれ章を立て、詳しい説明があります。
 
      子は親の鏡
 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
 「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる 
 親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
 広い心で接すれば、キレる子にはならない
 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
 やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
 和気あいあいとした家庭で育てば、
 子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
   子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト 著
       PHP研究所 刊 (2003年9月17日 第1版1刷)
 
この本の推薦者の文に、「息子のビリーをダメにする4つの方法を思いついた。
『ビリーのことを決めつける。馬鹿にする。けなす。嘘をつく』。親は知らず
知らずの内に、ある時は自分の弱さから、ある時は自分を守るために、子ども
を傷つけてしまうことがあるのです」
子育てを振り返り、実感しています。反省しても遅いのですが(笑)。
 
発売後、数年たっている本を読みたい場合は、図書館を利用しましょう。図書
館にあるかないかは、パソコンを利用すれば自宅でも検索できるところもある
からです。
 
冒頭にも紹介しましたように、説明会の日程を発表している学校が増えていま
す。受験を考えている学校のホームページを見て予定を立て、予約が必要な場
合は、速やかに手続をしておきましょう。
 (次回は「運動に関する問題」についてお話しましょう)
 

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