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めぇでるコラム

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さわやかお受験のススメ<小学校受験編>志望校選びの10のチェックポイント(1)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第48号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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志望校選びの10のチェックポイント(1) 
 
★説明会情報★
 6月9日(土) 聖心女子学院初等科 学校説明会
          9:20~    11:00~
            説明会は予約不要 但し、入校証持参(Webから印
刷)
            説明会中、お子様を預かる『お遊び会』は、要予約
            詳しくは、ホームページをご覧ください。
            
 6月16日(土) 光塩女子学院初等科
           8:00~10:00 公開授業
          10:10~11:30 学校説明会
             予約不要 上履き持参 お子様参加可
学校長の挨拶が、ホームページに紹介されていますが、「過保護、過干渉、自由
放任の育児」についてのアドバイスが、僭越ながら輝いていました。
 
★説明会速報★
6月3日(日)に行われた早稲田実業学校初等部の説明、今回参加できなかっ
た皆さんを対象に、9月2日(土)学校見学会で、ミニ説明会(約30分)を
2回(9:30/10:30)実施予定。予約が必要で詳細は6月下旬のHPを
ご覧下さいとのことでした。
 
今回から3回に分けてお話します「志望校選びの10のチェックポイント」は、
めぇでる教育研究所から発売されている、拙著の「さわやかお受験 面接 こ
こがポイント 小学校編」の第一章に紹介してあるもので、読んでいただけれ
ば、必ず、お役に立つと自負しています。詳しくは、めぇでる教育研究所のホ
ームページをご覧ください。         
 
模擬面接で「この学校を選んだ理由、志望理由をお聞かせください」といった
質問に、ただ、その学校の建学の精神や校訓、教育目標などを、そのまま、淡々
とおっしゃる方がいます。 
 
「それでは、校訓をどのように育児に取り入れていますか」と尋ねると、具体
的な回答がない場合があります。校訓や教育方針とご家庭の育児の姿勢に共通
点がなければ、なぜ、その学校を選んだのかがわかりません。
これでは、学校側を説得するのは難しいのではないでしょうか。
「なぜ、わが子に、この学校を選んだのか」、ご両親できちんと考えていただく
基礎資料として、ここでは、10のポイントについてお話しましょう。
 
小学校の受験に際し、もっとも重視されるのは、なぜ、その学校を選んだかと
いう「志望理由」です。
 
出身者の場合は、ご自分の体験から選ぶわけですから問題ありませんが、そう
ではない場合は、学校に関する情報、例えば、建学の精神や教育方針、その学
校ならではの特色、年間行事や課外活動、学童保育(アフタースクール)、併設
校への進学状況などについて、わからないことが多いわけです。そういったハ
ンディキャップを解消するために開かれているのが学校説明会です。
過去には説明会をやっていなかった学校もありましたが、私学のディスクロー
ジャーではありませんが、今はほとんどの学校で行われています。
平成10年には慶應義塾幼稚舎が、同11年には日本女子大附属豊明小学校が、
同12年には白百合学園小学校が、創立以来、初めての説明会を開催しました。
雙葉小学校も平成17年に、学園講堂で説明会を再開しました。昭和60年代
には説明会をやっていましたから、16年ぶりということになります。平成2
5年からは以前説明会が行われていた小学校の5階のホールに移ったので、5
階までの階段がかなり厳しくなりました(笑)。
 
既に、立教女学院小学校、青山学院初等部、早稲田実業学校初等部など開催さ
れましたが、これから白百合学園小学校、聖心女子学院初等科や7月には慶應
義塾幼稚舎、同横浜初等部(事前に申し込みが必要で6月20日 水曜日からウ
エブサイトで受け付け開始)、雙葉小学校などの説明会が行われます。6~7月
は国府台女子学院小学部、昭和学院小学校、日出学園小学校など、千葉県内各
校も説明会が予定されています。
 
説明会は、貴重な情報公開の場ですから、必ず参加されて、これからお話しす
る10項目のチェックを行い、お子さまにもっともふさわしい学校を選んであ
げていただきたいと思います。
 
[一]一貫教育制度について
最初に考えてほしいのは、「一貫教育制度に、何を期待しているか」です。
 
併設校のない幼稚園があります。幼稚園だけなのですが、不思議なことに人気
があり、入園することが、大変、難しいといわれています。
若葉会幼稚園、枝光会附属幼稚園に入園される方の目的は、慶應義塾幼稚舎、
青山学院初等部、聖心女子学院初等科、東京女学館小学校などへの入学でしょ
う。例えば、こういった幼稚園の入園テストの倍率が、仮に2倍前後だとして
も、その数字よりも限りなく重い2倍なのです。名門校への合格実績も折り紙
付きですから、受験される保護者の期待を十分にかなえられていることがわか
ります。
 
幼稚園と小学校だけの学校があります。
国立市にある国立学園です。西武が設立した学校で、小学校しかありませんか
ら、ほとんどの生徒が中学受験に挑戦します。6年の間に実力をつけ、中学の
名門校に入り、中高一貫教育で大学受験を考えている保護者が多いのでしょう。
学校案内の最後のところに、過去5年間の進学状況の一覧表があり、麻布、開
成、武蔵という、いわゆる中学校御三家をはじめ、いろんな学校に何名入って
いるといった情報が紹介されています。教育方針の一つに、クラスを能力別に
分けて指導していく「習熟度別クラス編成」があります。説明会で、その指導
の内容を知ることができます。
聖徳大学附属小学校は、中高は女子だけの別学なので男子は中学受験になりま
すから、幼稚園から進んだ場合は幼小一貫教育校となります。
       
高校までの学校は、暁星小学校、桐朋学園小学校、雙葉小学校、田園調布雙葉
小学校、横浜雙葉小学校、光塩女子学院初等科、日出学園小学校、国府台女子
学院小学部などです。大学へは、12年間で培われた実力でチャレンジしなさ
いというのが、こういった学校の教育方針の一つです。
また、保護者の立場からいえば、小学校は、お父さん、お母さんが選びレール
を敷いてあげるが、後の進路は、自分で決めるという制度に賛成しているとい
うことです。社会へ出る前に、大学受験というハードルをクリアする関門が待
ち受けています。つまり、厳しい競争の社会に出る前に、大学受験という戦い
を経験しておくべきだと考える保護者に支持されているということでしょう。
なお、東京女学館大学は25年度より募集はせず、同27年度末に閉鎖、高校
までの学校になりました。
 
横浜雙葉小学校は説明会を再開しましたが、以前の説明会で、雙葉系の学校は、
幼子にキリスト教を教えるために創立された学校で、12年間、学んできたこ
とを、よその大学へ行って布教することを目的としているので、大学を設立す
る方針はないといった話を聞いたことがありました。こういった学校から大学
への進学率は、ほぼ百パーセントであり、東大をはじめ有名校で占められてい
ることは、よく知られています。
しかし、だからといって、「名門大学への進学率が高いから高校までの学校でい
い」という志望理由には、賛成できません。雙葉小学校では、進学校ではなく、
そういった体制になっていないと説明会でも明言していますし、入学されたお
母さん方も「のんびりとした学校です」と話しています。
なぜ、進学率が高いのか、教育方針やその内容をしっかりと把握する必要があ
ります。
                    
学習院、青山学院、白百合学園、東洋英和、日本女子大学附属豊明は幼稚園か
ら大学、大学院まで、立教女学院、昭和学院は幼稚園から短大まで、慶應義塾
幼稚舎、成蹊小学校、聖心女子学院初等科は、幼稚園はありませんが、大学、
大学院までの一貫教育校です。
 
「幼稚園から大学まである学校に入れてしまえば、受験戦争は一回限りで済む」
というお母さんがいました。幼、小、中、高、大学と、そのたびに受験するこ
とはないでしょうが、もしそういうことがあったとしたら、受験する本人も、
付き合う親も大変なのは事実です。幼稚園受験が過熱気味なのも、こういった
考えが根底にあるとすれば、それは、過保護ではないでしょうか。
しかし、受験に費やすエネルギーはたいへんなものですし、精神的な戦いもす
さまじいものがあります。そこを回避して、受験勉強をしない分、精神的にも、
時間的にも余裕があるわけですから、それを学問や趣味にと考えるのは親心で
しょう。
しかし、一貫教育制度は、入ってしまえば、エスカレーター式に、大学まで行
けるという制度ではないことも忘れてはなりません。それなりに厳しいもので
す。
 
幼稚園のない学校があります。
慶應義塾幼稚舎、聖心女子学院初等科(開設していた時代あり)、東京女学館小
学校、成蹊小学校、立教小学校には幼稚園はありません。
立教女学院短期大学附属天使園は、推薦入学制度を導入し、立教女学院小学校
は幼稚園のある学校になりましたが、短期大学閉鎖に伴い、園も28年以降の
募集を停止、27年度入園児の卒園をもって閉鎖されることになりましたから、
幼稚園のない学校になります。
四谷と田園調布の雙葉には幼稚園はありますが、横浜雙葉にはありません。
同じ系列校でありながら、調布にある桐朋小学校の方には桐朋幼稚園がありま
すが、国立にある桐朋学園小学校にはありません。      
では、どうして幼稚園はないのでしょうか。
これも一つの教育方針だと考えられないでしょうか。
たとえばの話ですが、幼稚園時代から、同じ環境で保育を受けた集団よりも、
違った環境で、さまざまな保育を受けてきた、いろいろな子どもを集めて教育
を始めましょう。つまり、義務教育と同じ狙いがあるのではないでしょうか。
 
学校を選ぶときに、こういった制度の目的を考えてみると、建学の精神の一端
がわかるかも知れません。
 
[二]共学制度について
二番目に、「共学制度」について考えてみましょう。
共学の学校といえば、慶應義塾幼稚舎、学習院初等科、青山学院初等科、成蹊
小学校、成城学園初等学校、玉川学園小学部、桐朋小学校、桐朋学園小学校、
日出学園小学校、昭和学院小学校、千葉日本大学第一小学校などで、桐朋、桐
朋学園などは、中高は別学になりますが、こういった学校を選ぶ理由としては、
義務教育は共学であり、共学が自然であることでしょう。
多くの方は、共学の経験があるはずですが、私立校へ進まれた方には、共学の
経験がないかも知れません。
男女、別学の環境で教育を受けられた方が、お子さんには共学を選ぶ理由、こ
れについて、しっかりと話し合ってみることです。
 
参考までに、共学の良いところ、悪いところをあげておきましょう。
良いところは、小さいときから、自然に男子は女子を、女子は男子を理解する
ようになり、男子は男らしさ、女子は女らしさを身につけることができます。
つまり、お互いに助け合い、特性を生かして、それぞれの領域を分担すること
で、競争心が芽生え、負けないように頑張ることができることでしょう。
悪いところは、男子にやさしさが育まれる反面、男子を厳しく指導したくても、
女子がいることで、徹底しにくい点や、女子は、言葉がきつくなり、敬語や丁
寧語があまり使われなくなるといったことでしょう。
受験に際し女子がいると学力が低下して邪魔になるといったお父さんがいまし
たが、柳眉を逆立てるお母さんがいらっしゃるかも知れませんね。
 
[三]男女別学制度について
三番目は、「別学制度」についてです。
男子では、暁星小学校、立教小学校の二校、女子では、ミッション系の学校は、
ほとんど女子だけで、雙葉小学校、白百合学園小学校、東洋英和女学院小学部、
聖心女子学院初等科、国府台女子学院小学部などへは、毎年、多くの応募者が
集まり、高い倍率を示しています。いずれも伝統のある学校であり、その教育
方針や校風が、圧倒的に支持されている証でしょう。
 
では、別学の学校の長所を考えてみましょう。
まず、なんといっても男女の特性を生かした教育ができることで、共学とは違
った意味での男らしさ、女らしさが身につき、異性がいないことから、男子は
女子に憧れる気持ちが、女子には男子を尊敬する気持ちが育まれやすい環境に
あることでしょう。
また、共学では体験できないこと、例えば、男子がする仕事を女子がしなけれ
ばならないことから、体験の幅が豊かになるとも考えられます。
その反面、女子が、あるいは男子がいない不自然さは否めないでしょう。
また、同性同士ということから、男女がお互いに何かをすることがありません
から、助け合う気持ちが育ちにくく、羞恥心が欠けがちで、男の悪さ、女の悪
さが出やすい環境にあるともいえるでしょう。
 
白百合学園へ三年保育で幼稚園に入って大学まで行くと19年間、女の園です。
田園調布雙葉も幼稚園から入ると、高校までですが、14年間、女の子だけで
す。
これについて、お父さんはどうお考えでしょうか。
模擬面接などで、ご両親に別学の経験がない場合、
「お父さん、別学についてどう思いますか」
と聞いてみると、
「私は、共学の方が自然でいいと考えていますが、家内が賛成ですから」
などとおっしゃるのですが、「それでは、共学の学校へどうぞ」となるだけで、
適切な学校選びとはいえません。
なぜ別学を選ぶのか、よく話し合っておくことが大切です。
 
例年、立教小学校の説明会で田代教頭は、「男子に比べ女子の成長が早く、何か
につけて差が出るので、男子だけの方がいい」といっていますが、ここ数年、
「脳の大きさは18歳頃で止まり、差がなくなるといわれている。小中高と別
学で学び、大学で共学になるのは、手前味噌ながら理想的な教育環境であり、
皆さまのお目は高い」とおっしゃっています。
 
小学校から別学になる幼稚園もあります。四谷の雙葉幼稚園には男の子がいま
すし、暁星幼稚園には女の子が、東洋英和幼稚園には男の子がいます。
日本女子大学附属豊明幼稚園は、平成23年から3年保育だけに切り替えまし
たが、女の子が60名に対して男の子が24名います。
そこに入った男の子は、小学校は受験になります。
雙葉や暁星、英和に入った男の子、女の子は、近所にミッション系の幼稚園が
ないために、無理して通わせるケースもありますが、幼稚園の送迎は、保護者
がついていきますから、多少の無理はききます。目的は、ミッション系の小学
校へ入学させたいと考える方が多いようです。
 
 ところで、日本大学のアメリカンフットボール部の起こした不祥事。対応のま
ずさに本校のイメージは、大幅にダウンしたのではないだろうか。「日東駒専」、
これは旺文社の編集部が作ったキャッチフレーズだと記憶していますが、ここま
で積み重ねてきた先輩諸氏の努力は大変なものであったと想像できます。千葉日
本大学第一小学校の子ども達は、理工学部、薬学部、歯学部と交流を行い、理工
学部では、人力飛行機やグライダーを見学し、小さな夢を育む役割を果たしてい
ます。5、6年生は英語で日記を書き、異国の文化に挑戦しています。併設の中
学へ70%、高校へ90%、大学へは60%が進学します(平成30年5月現在のホ
ームページより)。子ども達がどんな思いをしているか、子ども達のイメージを壊
すような大人達に、教育者の資格があるのかと言いたい。附属の小中高の子ども
や生徒達に悲しい思いをさせていることなど、考えてもいないだろう。(激怒)
 
(次回は「志望校選び10のチェックポイント (2)」についてお話しま
しょう)

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さわやかお受験のススメ<小学校受験編>志望校選びの10のチェックポイント(2)

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第49号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
志望校選びの10のチェックポイント(2)
 
★説明会情報★
 6月16日(土) 光塩女子学院初等科 第1回公開授業・学校説明会 
          8:00~10:00 授業参観
         10:15~11:30 学校説明会
         予約不要 お子さん参加可 上履き持参
           
 6月30日(土)  国府台女子学院小学部(10:00~11:30)  要Web予約。
          「オリーブグリーンルーム」、参加者状況、注目したいですね。
          昨年まで、受付で資料を頂く際に、右側の図書室の前に優雅
なお姿の慈母観音像を見ることができましたが、年に1回の説
明会参加、今年も彦星になれるか楽しみにしています(笑)。
参加される方、是非ご覧ください。ご利益があるかもしれませ
ん、冗談ですが。  
 
◎雙葉小学校の説明会申し込み 6月22日(金)締切りです。
   余談ですが、幼稚園も今年から説明会を始めました。
 
★説明会速報★
 校長先生が代わった成蹊小学校と早稲田実業学校初等部、詳細は後日お
知らせしますが、成蹊小学校の倉内校長、大変な早口で、メモを取るのは大
変でした。創立100周年記念の渡辺和子女史の講演会の話、「苦労した後
の喜び」「我慢した後の自由」「努力した後の栄誉」は、まさに創立者中村春
二の考えそのものではなかったでしょうか。参考になりました。最後の高等学
校の先生の高校生の留学制度などの話は、親に夢を持たせることになるの
かなと、ぼんやり聞いていました(笑)。
 
[四]宗教教育について
 第四は「宗教教育に、何を期待しているか」です。
 
「宗教教育について、よく分からないのですが」
「信者にならなければいけないのでしょうか」
などとおっしゃる方が、少なくなったとはいえ、時々、こういった質問を受けるこ
とがあります。
宗教教育、例えば、キリスト教の場合は、キリストの教えに基づいた教育が行わ
れますから、入学試験に際しても、信者でなければ不利といった噂の流れた時
期もありましたが、今では、そう信じる方もいないのではないでしょうか。
本来、ミッション系の学校は、宗教を布教することを目的としていますが、だから
といって、信仰を強制することはありません。「在学中に洗礼を受けなければな
らない」といった怪情報もあるようですが、それも単なる噂に過ぎません。
 
説明会でも、
「信者でなくても結構ですし、お坊さんや神主さんのお子さんもいます。国籍、
宗教、学歴、職歴、一切、関係ありませんが、条件といえば、日本語がわかるこ
とです」
とおっしゃっています。
 
入学後、お子さんは、キリストの教えにしたがった生活を始めます。例えば、食
事の際にお祈りをしますが、その時に、「私は知らん」と、勝手に食事をしてもら
っては困るということであり、学校の行事は、イースター、みこころ祭のように、宗
教が中心となっていることを了解してほしいといったことなのです。また、信者で
ない方のために「宗教講座」などを設けて、親子で学んでほしいといっています
から、何ら心配はありません。
 
それよりも大切なのは、宗教教育を通して、お子さんに何を学ばせたいかなの
です。
皆さんは、普段から、
「嘘をついてはいけません」
「自分のことは自分でしなさい」
「人に迷惑かけてはいけないよ」
「ありがとうという気持ちを大切にしようね」
と言っているのではないでしょうか。これは、どれ一つを取り上げても、宗教の
基本的な倫理です。キリスト教の愛、イスラム教の施与(施し与えること)、仏教の
慈悲など、すべての宗教が唱える教えの礎(いしずえ)となるものです。こういっ
たことを大切にしていれば、学校側の指摘している「ご家庭の育児の方針と学
校の教育方針が一致していること」になるのです。
 
価値観の多様化する世の中で、小さい時から絶対的な価値観、例えば、幼稚
園で、「これは白色です」と教わったことは、大学へ行っても変わらない指導を
受けられる教育、「心の教育」といいますが、そういったブレのない建学の精神
に基づいた教育を受けさせたいと考えるご両親が増えていることも確かです。
知識だけを詰め込む知育偏重型から、感情と意志を育む情意育成型の教育、
これが私学の大きな特徴でもあるわけです。
 
宗教教育について、非常にわかりやすい話があります。あるミッション系の学校
の説明会で聞いた話で、文言は正確ではありませんが紹介しましょう。
この学校は日記指導に力を入れているのですが、ある年のこと、一年生が絵日
記に、 
「昨日、お父さんとお母さんがけんかして、私は、さみしかったです」
と書いてきたそうです。読んだ先生は、一年生の子が「さみしかった」と表現した
ことに感激して、五重丸の花丸をつけて返しました。喜んだ子どもは、家に帰っ
て来て、
「ママ、見て!」
と嬉しそうに見せたものです。ほめられると思っていた子どもは、お母さんから、
「あなたは、なぜ、こんなことを書いたの!」
と怒られてしまいました。日記を書くもう一つの目的は、「嘘をついてはいけな
い」ことを教えることなのです。日記を通して、宗教教育を実践しているわけで
す。
「昨日、日記を見せたら、ママに叱られました」
と、子どもは、あくまでも正直に書くわけです。すると、もっと大きな花丸がつい
て返ってきたので嬉しいのですが、お母さんには、もう見せません。怒られると
わかっていますから。
後日の父母会の折り、
「日記指導についてですが、私たちは作文を通して、子どもたちに嘘をいって
はいけないと教えています。正直に書いたお子さんを叱るのは、お母さんが、
『都合の悪いことは嘘をついてもいいのよ』と教えているのと同じではありません
か。『嘘をついてはいけない』というのが私達の教育の基本ですから、ご家庭で
も、きちんと守ってください」
と先生はおっしゃったそうです。
いかがでしょうか、これはわかりやすい話だと思います。宗教教育は、学校の礼
拝堂や日曜学校の教会でお祈りをして讃美歌を歌うといった表面的なことでは
なく、日常生活に、限りなく密着しているわけです。
 
また、説明会で、讃美歌を歌い、牧師さんの講話(聖書の話)を聞き、お祈りをし、
「アーメン」と唱和する学校があります。教会へ一度も行ったことがなく、ミッショ
ン系の学校を希望されるお父さん方に、是非とも参加してほしいのです。
それは、青山学院初等部の説明会です。
第2回目の学校説明会は、9月1日(土)に米山記念礼拝堂で午前9時30分か
ら行われますが、 事前申込制で、セキュリティーの都合上、運転免許証、健
康保険証など氏名と住所を確認できるものを持参することになっています。違
和感を覚えたら、志望校選びを真剣に考え直すべきでしょう。
 
最近では、立教小学校も「開会(閉会)礼拝」を行っていますが、「アーメン」と
唱和される方は少ないですね。今年は2階席の左側にいましたが、私の周り50
名ほどの参加者で、手を合わせ唱和された方はいませんでした。前任のチャプ
レンは、「宗教の香りのする学び舎」と言っていましたが、説明会会場の上にあ
る礼拝堂で、しばし時間を過ごすと、何となく思いは伝わってきます。昨年以上
に多くの方が参加していましたが、実感されたのではないでしょうか。
 
かつて、あるミッション系の説明会で校長先生は、「信者でない方々に宗教上
の儀式、お祈りなどを強制するのはいかがなものか考え、私どもはやりません」
とおっしゃったことがありました。いずれにしても、宗教の香りには、入学後、ほ
のかにただよう中で、自然と馴染んで行くようです。
 
[五]通学距離と所要時間
次は、「通学距離と所要時間」についてです。
 
国立大学附属小学校の場合は、地域指定や通学時間に制限がありますから、
条件を満たさない場合は、受験できません。 
 
私学でも、桐朋小学校は通学地域を指定し、所要時間は60分以内、乗車時
間は40分程度、乗り換えは2つまで、桐朋学園小学校も60分程度、雙葉小学
校、立教女学院小学校は1時間以内、入学後引越しされてもこの条件を守るこ
とになっていますが、多くの場合、通学時間、距離は、ご父兄の判断に任せて
います。
 
通学に1時間かかるとして考えてみましょう。8時までに登校するには、遅くとも7
時前には家を出ます。その前に食事、着替えなどの準備が必要ですから、お
子さんは6時に起床、お母さんは、朝食の支度のため5時半には起きることにな
るでしょう。週五日制が徹底されても、毎週五日間、この時程が繰り返されます。
さらに、学校が都心にあれば、ラッシュアワーに通学ということも考えられます。
心身共に健康でなければ、通い切れません。
 
ここで、3つだけ質問しておきましょう。
その一、お子さんは、十分ぐらい歩くと、「おんぶして!」と言いませんか。
その二、遊園地などで迷子になった時に、係の人に名前と住所を聞かれたら
言えますか。
その三、電話をかけられますか。
私が担当している模擬面接で、住所も、電話番号も言えるお子さんに、
「ディズニー・ランドへ行ったとき、迷子になったらどうしますか」
と聞くと、答えられない場合があります。こういったちぐはぐなことが、入試準備と
して行われているようです。迷子になったら、制服を着ている係の人に、住所と
名前を言えば、場内に放送して、親に知らせてくれます。何のために住所や電
話番号を覚えておくかを教えずに、面接のために記憶させていると、言えるけ
れども、それを使って何をするかがわからないのです。これが、記憶だけに頼る
受験準備のマイナス点ではないでしょうか。目的が分からないで知識だけを詰
め込んでしまうと弊害が起きるもとだと思います。「覚えさせておけば事足りる」と
いって教え込んだことは、幼児期には余り役に立たないものです。
 
かつて、ある学校の説明会で、「登下校中に、関東大震災級の地震が起きた場
合、学校としては、とるべき手段がありません」と言ったことから、「学校の近くに
住む子が有利、遠方からの通学者は不利」といった噂が流れました。東日本大
震災以降、安全に通学できることも、学校選びの重要な条件になったようです
が、学校側も、校舎の耐震性や飲料水、食料品の備蓄など災害対策には万全
を期しています。問題は、登下校時に起きたときの対策でしょう。幼いなりに対
応できる、そういった育児をしっかりと心がけ、自立心を育てるべきではないで
しょうか。
 
以前にも紹介しましたが、早稲田実業学校初等部は、保護者が同伴できるの
は、入学式と翌日の始業式だけで、3日目から一人で通学します。安全のため
に出来る限り保護者の同伴を望む傾向にあるようですが、それはともかくとして、
子ども達の自立を妨げる過保護、過干渉の育児は、絶対に止めるべきです。
 
通学距離、所要時間は、単に物理的な距離、時間ではなく、こういった精神的
な面も考慮すべきではないでしょうか。
 
また、日本女子大学附属豊明小学校、聖心女子学院初等科も始めましたが、
アフタースクール、学童保育も充実してきました。最長19時の学校もあります。
児童の安全を考慮し、自家用車でのお迎えを認めている学校もありますが、厳
しい約束事もあり、説明会へ参加された時に確認しておきましょう。立教小学校
は「やりません」と広瀬教頭は言っていました。
 
[六]健康状態
「健康状態」についてですが、これは小学校受験で、もっとも大切なことです。
健康といっても体だけではなく、心身共に健康であることです。
小学校受験は、「初めての場所で、初めて会った同世代の子どもの集団に入り、
初めて会った先生の指示を聞き、理解し、即座に対応する」ことです。自分だ
けが頼りの戦いです。
 
まず、話を聞く姿勢が身についているかです。
前にもお話しましたが、小学校の試験は、中高大学の試験と比べて、著しく異
なることがあります。
ペーパーテストを考えてみましょう。通常、テストには、設問があり、それを読ん
で答えるわけです。ところが、小学校のテストには設問がなく、逆に、答えが全
部、出ています。後は、スピーカーから流れてくる先生の指示を聞いて解答し
ていきます。
中高大の試験では、やっているうちに、「あぁ、これは苦手だから飛ばそう。時
間が余ったら後でやろう!」と自分のペースで挑戦出来ますが、小学校の試験
は、これが出来ません。「用意、ドン!」ではありませんが、始まればそのまま流
れていきます。途中であっても、「ハイ、そこまで!」と言われれば、そこでやめ
ないと、次の設問の説明が始まりますから、ついていけなくなります。マイペー
スは、認められません。
話を聞く力を身につける、これは試験だけではなく、何かを学習するためにもっ
とも必要な基本的な態度です。話を聞けなければ、何事も始まりません。話を
聞く姿勢は、親子の対話から、話の読み聞かせから、指示をきちんと出すこと
から身についてくることを、くどいほどお話してきた理由は、ここにあるのです。
 
次に、お母さんの手を借りないで、どのくらいのことが出来るかです。
お子さんの一日の行動をチェックしてみましょう。お母さんが、どのくらい手を貸
しているかを知ってほしいのです。衣服の着脱、歯磨き、洗顔、食事、排便、身
辺の整理など、就学前には身につけておかなければならない「基本的な生活
習慣」ですが、いかがでしょうか。こういった生活習慣が身についていることは、
子ども自身が、試行錯誤を積み重ねながら学習をした結果です。幼児期は、こ
の試行錯誤こそ大切な学習なのです。試行錯誤は、工夫をすることから起こり
ます。手作業の得意な子の知的な能力が高いのは、試行錯誤を積み重ね、そ
の手順を、きちんと学習し、覚えているからです。単なる記憶ではありません。
自分の頭と体を使って、
「こうしたらこうなるぞ、こうしたらまずいかな、こうやったらうまくいったぞ!」
と学習しているのです。
オーバーに言えば、「誰にも頼らず、一人で生きていくための生活の知恵」を学
んでいるのです。
 
小学校の受験は、問題集を買って、勉強して、「合格!」とはなりません。その
ことを、ものの見事に表現した言葉があります。この話も何回も紹介しましたから、
もう耳にたこができているかも知れませんね。ある年のミッション系の学校の校
長先生のおっしゃったことです。
「受験に必要な知識や礼儀作法なるものを泥縄式に詰め込んで、『受験準備、
こと足れり』とお考えでしたら、それは誤りであることに気付いてほしい」
日常生活での積み重ねが、5歳か6歳の秋に表れるのです。つまり、ご両親の
育児の姿勢が、そのまま表れます。これが小学校の受験なのです。
 
最後に、社会性や協調性といった集団生活への適応力が培われているかで
す。
これは園の先生や保育士の方に聞けば、すぐにわかります。先生方は、お母さ
ん方に遠慮して、なかなか本当のことを言ってくれませんが、例えば、
「うちの子、集団生活ではどうでしょうね」
と尋ねたとき、
「多少、問題があるようですよ」
といった返事が返ってきたときは、ものすごく問題があると考えて、日常生活を、
きちんとチェックすべきです。多くの場合、集団生活に問題が起きるのは、ご家
庭の育児の姿勢に原因があります。繰り返しますが、過保護、過干渉の育児で
す。
 
3歳を過ぎてもお子さんのやっていることを見て、手を貸したくなれば過保護で
あり、口を出したくなれば過干渉の育児と言われています。過保護な育児から
は、わがままで、我慢のできない子に、過干渉の育児からは、消極的で引っ込
み思案な性格の子になりがちです。こういった環境で育てられていると、集団
生活への適応力は、育まれません。困るのは、お子さん自身です。   
ちなみに、最近の脳科学者の研究によれば、集団生活への適応力の基本は、
6歳頃までに身につくもので、その時期を逃すと臨界期といって、どうにも修正
が効かなくなり、社会性や協調性を身につけるために、本人が非常に苦労する
と言われています。
 
夏休みには「お泊り保育」があると思いますが、どういった状態であったか、必
ず聞くようにしてください。親の元を離れたお子さんの本当の姿を見ることが出
来るからです。最近、行動観察型のテストで、集団生活への適応力を判定する
問題が増えていますが、学校側は、何を見たいのか、おわかりいただけたので
はないでしょうか。
 
お子さんの心身の健康状態は、いかがですか。
 
関東地方も梅雨入り、
一昨年は、関東地方のダムの貯水量が心配な状態になりましたが、今年はどう
でしょうか。自然相手では手の打ちようもありませんが、日常生活は、心がけ次
第でコントロールできます。受験準備に無理は禁物、心身共に健康であること
に留意し、頑張りましょう。
 (次回は「志望校選びの10のチェックポイント 3」についてお話しま
しょう)

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>よくある質問

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第47号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★説明会速報★
 
6月2日(土)は、大場繁校長から倉内祐子校長に代わった成蹊小学校の説明
会です。ホームページの挨拶で「草木染めで薄桃色を出すには、開花前の枝で
染めます。夏の暑さや冬の寒さを経て、美しく咲くために枝に蓄えられた花の
色、人の育ちも似ていないでしょうか」とおっしゃっています。女性の校長は、
ミッション系では珍しくありませんが、日本女子大学附属豊明小学校の山口博
子校長、日出学園小学校の平山淳子校長、昭和学院小学校の鈴木祐子校長と少
ないのですが、どのような話が伺えるでしょうか、楽しみしています。
 
6月3日(日)は、早稲田実業学校初等部の学校説明会ですが、前年度は、こ
ういった話がありました。
○どんな子どもに来てほしいか。
 ・早実、大好きな子。
 ・早稲田大学へ行って勉強をしたい子。
 ・規則正しい生活のできる子。
 ・人の話を最後までしっかりと聞ける子。
 ・自分のことは自分でできる子。
 ・基本的な生活習慣、しつけの身に付いている子。
「9月2日(土)の学校見学会に、ぜひ、お子さん同伴で参加してほしい。
私の願いは、お子さんがこの学校へ来て、学びたい、勉強したい、友達と遊び
たいと思っていただけることです。これだけでお子さんのモチベーションが上
がるからです」
橋詰敏長、初等部校長の話です。見学して、モチベーションが上がり、「早実、
大好きな子」になってくれれば、親として、これほどありがたいことはないの
ですが。 
 (平成29年5月28日〈日〉午後1時~2時30分 於 大隈講堂より)
 
昨年は6月7日に梅雨入り。今年はかなり遅れそうです。真夏日になるなど、
季節の変わり目は、とかく陽気も不順となりがちです。夏を迎える前に体調を
崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってください。
 
 
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
 
                
Q 「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どの
  ようなことに注意すればよいのでしょうか」
         
A 「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一
  つきちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子
  ども達の失望も大きいようです。
  まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
  机の上で、上と下の辺を両手できちんと重ねます。左手の人差し指で重ね
  た辺の真ん中をずれないように押さえ、右手の人差し指を左手の人差し指
  のところから下の折り目の真ん中に向かいまっすぐに下ろしてしっかり押
  さえます。
  右人差し指で真ん中をしっかりと押さえながら、押さえた指のところへ左
  手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目をつけます。 
  次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端
  まで指を滑らせながら、折り目をつけます。
  それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように
  折ります。
  次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手
  順は同じです。
 
  文章にすると、敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげ
  れば、難しいことではありません。
  折り紙がうまくできない原因は、こういった基本の折り方がきちんとでき
  ていない場合にあるようです。
  いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
  折り紙も楽しくなると思います。
  何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いもので
  す。それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、
  皆さん方も経験されていることではないでしょうか。
  「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
 
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
  ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っていると
  思います。
  最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の段
  階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使ってほし
  いものです。
  これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
  
  ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
  そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
  多ければベタベタ、少なければはがれます。
  さらに、つけ方です。
  糊が、全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
  そして、貼ります。
  これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付けるの
  ですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜きす
  ると不器用になるのではないでしょうか。
 
  もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
  はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつけ、
  スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
  次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばして
  つけ、左右に伸ばす練習をしましょう。  
  ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
  「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
 
  ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、手
  が汚れないからです。
  「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならない、
  大切な、大切な生活習慣だからです。
  砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかをしたのも、同じ理由からです。
  そういう元気な時もありました(笑)。
 
  つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこと
  なのですが、いかがでしょうか。
 
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようです
が、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。
  2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある時、
  突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思います。
  やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにまっ
  すぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認められ
  る絵になったのではないでしょうか。
  このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を描
  くのは、大変な仕事でもあるのです。
  
  そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、いろ
  いろなテクニックを駆使しての促成もできません。
  お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
  ご両親の遺伝もあるかもしれません。
  お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
  お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあげ
  ましょう。
  そして、幼い絵でも描きたい目的があるのですから、そこを見つけて褒め
  ることです。
  他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではあり
  ません。
  ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
  楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
 
  ところで、最近、4,5人のグループで1枚の絵を描かせる学校が増えて
  きましたが、共同作業ですから、お互いにコミュニケーションが図れるか
  も大切なポイントになっています。使いたいクレヨンが1本しかない場合、
  「それが使えるようになるまで何もしないお子さんがいる」と聞きますが、
  学校側は、社会性や協調性といった集団生活への適応力を見ているのでは
  ないでしょうか。引っ込み思案の多い男の子、通っている教室の先生に聞
  いてみましょう。
 
 
余談になりますが、ある小学校のオープンスクールで、1年生全員の描いた絵
が、幼い絵まで全て展示されていました。子どもの成長をありのままに受け止
めている教育方針に感動したものです。展示された子どもがいやな思いをしな
い指導、私たち親こそ、そういった目で子どもの成長を見ることが大切ではな
いでしょうか。
 
5月25日(金)現在、「カトリック学校フェア 2018」のお知らせがあ
りません。昨年に続き、開催されないようです。
雙葉小学校、聖心女子学院初等科は、学校で行われる説明会では質疑応答の時
間を設けていませんでしたが、個別相談校として参加していたので利用したご
両親も多かったのではないでしょうか。しかし、まだ、機会はあります。8月
18日(土)、19日(日)に有楽町にある東京国際フォーラムで「東京私立
学校展2018年進学相談会」が開催されます。個別相談に応じていますから、
参加されてはいかがでしょうか。
今年度の説明会日程を例年になく早く発表した慶應義塾幼稚舎でしたが、「入
学試験Q&A」は更新されていません。今年から予約制になり、詳細は6月頃
Webでお知らせすると出ていましたから、同時に公表することになるのでし
ょうか。
  (次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(3)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第46号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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学校説明会で確かな情報を(3)
 ★紹介したい説明会でのエピソード(2) 
 
 
[入試情報]
 成蹊小学校説明会
     日 時 2018年6月2日(土)
         午前の部 10:00~2時間程度
         午後の部 14:00~2時間程度
          時間内には希望者に限り校舎見学と個別の相談会あり。
          この場合のみ上履き持参
     場 所 成蹊大学4号館ホール
          来場者記録用紙(PDF2019 小学校編(45))持参 
          予約不要
 
 早稲田実業学校初等部説明会
     日 時 2018年6月3日(日)
         第1回目 10:00~11:30
         第2回目 13:00~14:30
            ※1回目も2回目も内容は同じ。
     場 所 早稲田大学 大隈講堂
         最寄り駅 ・東京メトロ東西線 早稲田駅 下車 5分
              ・JR山手線 高田馬場より都営バス「早大正
               門」行き 「早大正門」下車 徒歩1分
         予約不要 上履き不要
 
 ※雙葉小学校の説明会申し込み、5月21日(月)から始まっています。
           締め切りは、6月22日(金)までです。
 
 
例年、6月に開催されていたカトリック学校フェア、昨年に続き今年もないよ
うです。雙葉小学校などのように説明会で質疑応答の時間が設けられていない
場合、個別に相談できたのですが、5月18日現在、公表されていません。
  
平成24年の49回目のメルマガでは、「説明会速報 立教小学校(6月9日)」
を紹介していましたが、これこそ「こんなことがあったんだな」とエピソード
の一つになってほしいものです。
 
 震災に対していろいろと対応を考えている。
 校舎は古いが理論上は震度7に耐えられる建物、震度5以上の予知情報が校
 内に流れるようになっている。
 乾パン二千食、水や毛布の備蓄もあり、グランドの奥にある水車小屋の下に
 は井戸があり水は豊富。立教大学が通勤難民四千人あまりを収容、乾パンを
 配り、学生食堂では炊き出しをした。池袋周辺にいれば安全を確保できるの
 で心配いただくことはない。現在、停電になっても発信できる緊急メールを
 準備している。
 大学院には放射線物理学科の専門の先生がいて、給食の食材、水道水の放射
 能値を測定するなど、学院の組織的なバックアップもあるので安心できる体
 制にある。
 (緊急メールは、現在完備されている)
        
さて、説明会へお子さんを連れてこないでほしいと明言している学校もありま
すが、そういった条件がある場合は別として、お子さんを会場へ連れていかな
ければならない事情のある方もいます。1時間から2時間ほどかかる学校もあ
りますから、子どもは退屈します。
 
ある年の説明会の会場で、後ろの所に子ども達が遊べるような空間があったの
です。そこで、子どもが走り回りはじめました。うるさいのですが、親が注意
をしません。
見かねた校長さんが
「元気な子と不作法な子は違います」
とおっしゃったのですが、それでも注意する親が現われません。学校の教育方
針と違うことをやっていることに気づかないのでしょうか。もっとも、出るに
出られなくなってしまったのかも知れません。   
 
これは、その逆の話ですが、赤ちゃんを胸に抱いたお母さんが、会場の外の廊
下で立ったまま話を聞いていました。恥ずかしい話ですが、「遅刻しないよう
に」などとおこがましくもアドバイスしている私自身が、渋滞に巻き込まれ5
分ばかり遅刻したことで、偶然、この光景に出会ったのでした。先生との話の
様子から、会場へ入るようにすすめられても、辞退しているようでした。終わ
って廊下に出た時、何と同じ所にお母さんはいるではありませんか。約1時間
半、大変だったと思います。この学校の教育方針は、「心身ともに強く、心の
やさしい子」の育成です。お母さんは、出身者ではなかったでしょうか。
 
この話も、機会があれば、必ず、紹介することにしています。
 
 育児ないないづくし   
   暖房きかせて寒さがない        冷房きかせて暑さがない  
   おやつが過ぎて空腹がない       歩かせないので疲れがない 
   おもちゃのやり過ぎで興味がない    テレビの見過ぎで考えない 
   何でもホイホイ我慢がない       点数以外に関心がない   
   わかっているけど行わない       これではまともに育たない 
 
育児を「育自」と置き換えて、育児を通して育自するお母さんを求めます。
 
こうおっしゃっていました。
育自は誤植ではありません、自らを育てることです。「育児を通して育自する
お母さんになりましょう」と何やら偉そうに私は言っていますが、種を明かせ
ば、その根拠はここにあるのです(笑)。
 
次の話は、あるミッション系の学校で伺った話です。
母親の学歴が高くなる一方で、育児が下手になっているといわれています。核
家族化、少子化の進む環境のもとでの育児ですから、決して母親だけの責任で
はありません。しかし、バブル経済全盛期の頃に聞いた話ですから、考えさせ
られてしまいます。子どもを取り巻く環境は、あまり変わっていないどころか、
むしろ悪くなっていると思われるからです。
文言は正確ではありませんが、以下のような話でした。
     
 現代の価値観は多様化したとはいえ、世界各国のシスターから、日本人とい
 えば、商売に道徳は無用とばかりに、自己の利益だけを求めるイメージが強
 くなるばかりと聞かされています。その歪みを正すのが教育に携わる私たち
 の使命です。教育が、こうまで荒廃した原因は、あまりにも豊かになり過ぎ、
 お金が評価の基準になって、そこには精神的な絆がないからです。教育の危
 機は、心を大切にしないことから発しています。
 学卒のママが多くなる一方で、いたわり合う心、思いやりの心を持った子が
 少なくなっているのはなぜでしょう。それは、心を育てるより知識を与える
 ことに夢中になっているからです。無理に知識を詰め込もうとすると過干渉
 になりがちで、素直な感情を押さえつけ、その結果、子どもの心は屈折して
 しまうのです。
 
30数年前になりますが、すでに過保護、過干渉な育児の弊害を指摘していま
す。これは小学校受験だけではなく、早期教育や稽古事にもいえるのではない
でしょうか。子どもが、あることを学習するために、ふさわしい成長をしてい
ない状態で、いろいろなことを詰め込むのは、幼児に適した教育とはいえませ
ん。
 
では、幼児期にふさわしい教育とは、立教小学校の田中司元校長の話を紹介し
ましょう。
田中先生は、平成17年に諸橋先生と交代されましたが、「本の読み聞かせ」
は、想像力を培う大切な方法と考え、授業に取り入れていた私に、大きな自信
を与えてくれた貴重なお話でした。
 
 0歳から6歳までの幼児期は、人間の一生でいちばん大切な時期です。最も
 大切なのは、対話です。子どものいうことをよく聞き、やりたいことをしっ
 かりとつかむことです。親がしっかりと聞いてくれ、受けとめてくれること
 で、子どもは安心感を持ちます。人間にとって安心感ほど大切なものはあり
 ません。対話の反対は沈黙ではなく、命令と要求です。家庭内で対話が成立
 する、これが育児でいちばん大切だと思います。
 
 次は、本の読み聞かせです。現代の情報は映像で入ってきます。
 映像は視覚と聴覚を通して、瞬時にわかる反面、頭の中でイメージを作る想
 像性が欠如していく気がします。読み聞かせをする母親の、話しかける父親
 の言葉を聞きながら情景や動物、人間の姿を思い浮べることが、人間にとっ
 ていちばん重要な能力だと思います。イメージする力を育てることは、文学
 的な分野と考えがちですが、自然科学的な発想は、少ないデータをもとに発
 展させ、それぞれの世界をイメージすることでできたわけです。分子や原子
 は、どんな格好をしているか、太陽はどんな姿をし、宇宙はどのようになっ
 ているか見た者はいません。わずかな情報から科学者が創ったイメージの世
 界です。読み聞かせは、子どものイメージする力を育てるとともに、子ども
 の世界を一緒に楽しむ豊かな時間でもあるのです。
 
 3番目は、ご家庭の中に自然を楽しむ文化をもってほしいのです。神様が創
 った自然の美しさ、素晴らしさにかなうものを、人間は作っていないと思い
 ます。気をつけないと、人間が作ったものだけに囲まれて生活することが可
 能な時代になりました。土を踏んだことのない子もいます。土、石、葉っぱ、
 虫、砂といった地球を作っていく素材を、子どもが肌で感じることが大切で
 す。休日に、森や海岸、川原や野原へ、弁当とシートを持って出かけ、自然
 って美しいな、風って気持ちがいいぞ、葉っぱはきれいだ、石ころにはいろ
 んな形があって面白いな、何もプログラムを作らずに、ゆったりと、そこに
 いるだけで素晴らしい、そういう自然の楽しみ方、それは非常に高い文化で
 はないかと思います。
 
対話、読み聞かせ、自然を楽しむ文化、考えさせられることばかりですが、お
母さん方は、「対話と読み聞かせ」については、ついこの間までキチンと実行
していました。
お子さんの赤ちゃん時代です。      
何もわからない乳飲み子に、一所懸命、話しかけませんでしたか。赤ちゃん言
葉を懸命に理解しようとしませんでしたか。こういった姿は、無償のほほ笑み
と共に、この世で最も美しい姿といわれています。        
ところが、受験準備に夢中になりすぎると、「命令と要求」の日々になりがち
です。でも今は、大丈夫なのです。心配なのは、夏休み以降です。
 
ちなみに、田中元校長が就任した年から、立教小学校はペーパーテストを廃止
しました。
昨年も男の子の多くが苦手とする、音楽に合わせて体を動かすテストがあり、
思わず笑ってしまいましたね。照れ屋で気が弱く繊細な神経の子が多いからで
す。運動会で楽しくダンスをしているのは女の子ではないでしょうか。お父さ
ん方も何やら照れくさそうに踊っていますね(笑)。
ここ数年の説明会では、田代教頭が脳科学者の話を例に、18歳を超えると脳
の成長の差はなくなり、それまでは女子の成長が速いので、小中高が別学で、
大学は共学が理想的な教育環境、「手前みそながら」と自慢されていましたが、
なるほどと納得できました。別学が禁止されていたアメリカでは、2006年
に法が改正され、公立の学校でも別学を選択できるようになっているそうです。
 
最後に、平成9年6月に、白百合学園幼稚園が、創立以来、初めて説明会を開
催したときにうかがった話を紹介しましょう。幼稚園を受験されるお母さん方
への話ですが、小学校の受験も、基本的には同じことだからです。
 
あいにくの雨の中、熱心なお母さん方が、およそ500名、幼稚園のプレイル
ームは、立錐の余地なしといった状態でした。(第2回目以降は、学園内の講
堂で行われていますから、園舎に入るという貴重な経験をしました!) 校訓
である三訓、「従順、勤勉、愛徳」の説明、モンテッソーリ教育の目的、敏感
期、縦割り保育のメリットを話された後に、幼稚園側が望む子ども像について、
次のように話されたのでした。
 
 私どもの希望しておりますのは、小さいときから、入園テストですとか、面
 接テストを受け訓練された子ではなく、むしろ日常の生活の中で、特に、お
 父さま、お母さまの、生きたお手本の中で育てられたお子さま方、それから
 年齢相応に基本的な生活習慣が、これは、まだ完全にできませんから、ある
 程度、身についているお子さま、明るく、素直で、いきいきしたお子さま、
 そういう子ども達を期待しております。
 
いかがでしょうか。
「お父さま、お母さまの生きたお手本の中で育てられたお子さま方」云々は、
幼稚園、小学校の受験は、まだ、中間報告ですが、お子さんを通して、ご両親
の育児の集大成を判定しているということです。
 
ところで、小学校の受験は、「はじめにご両親の育児の方針ありき」とお話し
ましたが、その根拠となっている話を紹介しましょう。残念ながら、今では手
に入りませんが、慶應義塾幼稚舎が願書に同封していた小冊子「第一学年入学
志願者心得 入学受験について」に書いてあったことです。
 
 甚だ当たり前のことであるが、子供は手塩にかけて育てるものである。
 「両親が手塩にかけて、心を尽くして育ててきた我が子を、受け取らない学
 校があるなら、行かなくても一向に差し支えない」
 というように考えられないものであろうか
 
学校説明会は、建学の精神や教育理念を話すだけではなく、こういった育児に
ついての話があることから、小学校の受験は、ご両親の育児の姿勢が問われて
いることが、おわかりいただけたと思います。問題集だけを頼りにし、机の上
だけで受験準備はできません。子どもは、ご両親の作った環境で育っていきま
す。基本的な生活習慣やあいさつ、言葉遣い、運動能力といったものは、ご家
庭できちんとやっていかなければ、幼児教室や塾などで、受験に必要なノウハ
ウの指導を受けても身につかないでしょう。
 
だらだらと食事をし、衣服の着脱ができないようでは、暁星小学校のような俊
敏性を求めるテストに対応できません。
 
すぐ疲れておんぶをせがむようでは、筑波大学附属小学校のような熊歩き(四
足歩き)をやれといってもできないでしょう。
 
自立心や意欲が培われていないと、かつての白百合学園小学校のように立った
ままで試験を受けることも難しいのではないでしょうか。
 
過保護になっていれば、話を理解し、素早く、積極的に取り組まなければなら
ない幼稚舎のような、行動観察型の試験をクリアできるとは考えにくいことで
す。
 
学校側が試験を通して知りたいのは、「知育、徳育、体育の三つの能力が、就
学前の子どもにふさわしく、バランスよく培われているか」であり、知的な能
力だけを判定しているのではありません。こういった能力を育み、意欲のある
子に育てるのはご両親であり、試験を受けるのはお子さん自身ですが、判定さ
れているのはご両親であることを、納得いただけたのではないでしょうか。
 
数々のエピソードは、以前にもお話ししました「心を鍛える賢い子どもの育て
方」や「おとうさん、おかあさんの受験対策 全26巻」(私のお勧めは慶應義
塾幼稚舎編)の一部を紹介したもので、説明会へ参加する前にお読み頂き、万
全の態勢で秋に向かってほしいと願っています。詳しくはめぇでる教育研究所
のホームページ、「出版物・問題集のご案内」をご覧ください。
    
沖縄は梅雨入り宣言をしましたが、夏日になったり4月中旬の陽気に戻るなど、
梅雨入り前の不安定な天候が続いています。健康管理には十分、注意してあげ
ましょう。
    (次回は、「よくある質問」についてお話しましょう)
 
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(2)

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        「めぇでる教育研究所」発行
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  学校説明会で確かな情報を (2)
 
 
★紹介したい説明会でのエピソード(1) 
 
説明会が始まりました。
学習院の学校説明会へ参加された方、「おかしもの約束」に気づきましたか。
体育館に行く廊下は、道路の下を貫通させたものですから、かなりの勾配にな
っており、しかも狭いため、「おさない・かけない・しゃべらない・もどらな
い」と混乱をさけるために4つの約束の語頭をつなげたもの。これは阪神・淡
路大震災以後、消防庁による教育安全指導のガイドラインに紹介されたことか
ら、防災教育の標語として全国に普及したもので、当初は「おはし(おかし)」
(「は」は走らない)だったが、津波による避難の原則でもある「戻らない」が
追加されたそうです。  (synodos.jp/fukkou/10522 より))
かつて早稲田実業学校初等部のホームページにも「おかしもの約束を守り、警
察署、消防署の協力のもとに、子ども達が安全に避難できるように指導してい
る」と出ていました。
沖縄のとよみ小学校では「おかしもちの約束」があり、「ち」は「近づかない」
だそうですが、海に囲まれているだけに切実な思いが伝わってきます。
自然災害だけは、何とか穏便に願いたいものですが、同時に、その時はどうす
ればよいか、子ども自身でできることは、普段からきちんと教えておく、これ
も親の大切な仕事です。
 
ところで、立教女学院短期大学は2018年度以降の募集を停止し、2017
年度入学生の卒業とともに閉鎖することになりました。同時に、附属幼稚園天
使園も閉園されることになりますが、小学校への推薦入学が決まり、わずか2
0名の募集に希望者が殺到していたのではないでしょうか。ネットの情報では、
少子化の影響で短大を希望する生徒が減ったからと出ていましたが、私達の世
代では、学習院、青山(2019年以降の募集を停止)、東洋英和、東京女学
院、立教女学院は短大の名門で、英和は四年制大学になりましたが、時代の流
れでしょうか、寂しいですね。
 
さて、今回からエピソードについてお話しますが、何と言っても四ツ谷の雙葉
小学校の説明会ですね。
開催されたのは、昭和61年9月のことでした。
やめていた説明会を再開した理由は、妙なうわさを学校側が否定することにあ
ったのです。
以来、平成元年まで続け、その後、実施していませんでしたが、同18年から
再開され、今年は7月20日(金)・21日(土)に行われます。
再開された時のことですが、「何か不祥事があったのでは!」と危惧していた
のですが、大勢の人々を収容する施設がなかったのが直接の理由で、新しく講
堂ができたために再開したとのことでした。
うわさといったものが、どういうものであるかを明白にしてくれた説明会でし
たから、当時のメモを紹介しましょう。
 
 雙葉小学校説明会
 日 時 昭和61年9月26日(金)
 場 所 小学校ホール 5階 参加者 約500名
 
およそ10年ぶりに再開された説明会でもあり、5階のホールは超満員で熱気
にあふれていました。
 
入学定員に対して多数の応募者があるため、心ならずもテストを行っている事
情を説明され、テストに関しては、特別に勉強しなくてもできる問題を作って
おり、総合的に判断して知能点だけではなく、「子どもらしく、一所懸命に頑
張る意欲のあるお子さん、コツコツ努力をするお子さん」を求めており、内向
的な性格でも頑張るお子さんであれば歓迎すると、雙葉小学校の求める子ども
像について、具体的に話されました。
 
ついで、悪質なうわさが広まっていることに関しては、雙葉学園はミッション
系の学校であり、キリストの精神に反するような不正入学が許されるわけがな
いと明言された後に、
 
(1)受験と宗教は別問題で、僧侶の娘さんも入学していること。
(2)学校関係者の紹介がないと不利とは、単なるうわさ。紹介者を通して面
   会することはあるが、それが考査に有利になることはない。
(3)お金を積むと入れるという裏口入学は、これもまったくの嘘。正規のお
   金(考査料)以外は、一銭も受け取らない。合格を発表する前に、考査
   料以外、頂くことはない。
    
この三点について強調され、つまらぬうわさに惑わされないようにとの注意が
ありました。
 
また、大学への進学率が高いことから、小学校の時に入れておけばと考える方
が多いのですが、授業に関して特別なカリキュラムはなく、たまたま、そのよ
うな結果が出ているだけですから、進学校とお考えにならないでくださいと述
べられました。
(この件については、毎年、説明会で力説されていますし、入学されたお母さ
ん方も「のんびりとした学校です」とおっしゃっています)
 
なお、登校時間は、年間を通して午前8時15分、四ツ谷駅のラッシュアワー
は8時からで、その時間に通学できるかどうか、慎重に考えてくださいとのこ
とでした。
 
裏口入学を策したお母さんが不合格になり、「どうなっているのか!」と、直
接、学校へ電話をしたことから事件が発覚し、驚いた学校側が事実無根と否定
するための説明会でもあったのです。       
 
当時のうわさとして、                
「どこそこの神父さんの紹介状がなければダメ」    
「信者の娘さん、絶対有利」             
「合否は親の職業で決まり」             
などがありましたが、今でも根強く残っているようです。 
再開された説明会でも、うわさに過ぎないと否定されました。
うわさは、単なるうわさに過ぎないと、惑わされない強い信念を持つことも大
切です。
それを支えるのはお父さんの役目ですから、きちんとサポートしてください。
お母さん方は、こういったうわさに弱いからです。
 
ちなみに、校庭の一角には、幼稚園、小学校に在籍されてから聖心女子学院へ
進まれた皇后陛下が、ご成婚(昭和34年4月10日)前に来校され、記念樹と
して贈られたメタセコイヤの苗木3本の内1本が、修道院の裏側に中高の校舎
と頭を並べるほど成長した姿を見ることができます。
 
蛇足になりますが、雙葉小学校は、昭和50年代には説明会を開催していたそ
うですが、当時、35歳の私は、某財団法人で新入社員教育をやっていました。
40代の半ば頃から幼児教育に携わるようになりましたが、大卒の若者や社会
人と幼児の教育、どちらが難しいかと言えば、幼児ですね。お母さん方が、根
気よくお子さんと接している様子を見るたびに、「かなわないな!」と何度も
自信をなくしたものでした(笑)。
 
平成13年に白百合学園小学校が、創立以来、初めての説明会を開催したとき
も、何か不祥事があったのではと思いましたが、そういったことはなく、受験
されるご父母の強い要望によりとのことでした。
 
平成25年まで学校見学会だけ行っていた横浜雙葉小学校は、26年から説明
会を再開しましたが、これは昭和60年代に開催していたときにうかがった話
です。本校の入学試験は、「一日体験入学方式」ともいわれ、昼休みにお弁当
を食べる時間が設けられていました。気が滅入るどころか、落ち込みましたね。
文言は正確ではありませんが、話の内容を再現すると、こうなるのです。
 
 「お弁当は、いつもお母さんが作ってくれるのですか」
 「ウウン、今日は特別なの」
 「そうですか、それでは、おいしいでしょうね」
 「ウン、でも、残しちゃダメといわれたの」
 「どうしてですか」
 「残すと点数が悪くなるから」
 「……?」
 
残すと、どうして減点されるのでしょうか。
初めて来た所で、知らない子どもばかりの中で食べるのですから、緊張して残
す子もいるかもしれません。
それよりも、弁当を食べることで、子ども達はいろいろなサインを出している
と思います。
ご家庭の教育方針がどうなっているのか、これほどわかりやすいものはないで
しょう。
食事は三度のことですから、絶対に、つけ焼刃はききません。
基本的な生活習慣が、きちんと身についているかを判定することも、小学校の
入学試験では、大切なポイントになっているわけです。
学校側が見たいのは、
「集団生活の中で、子どもはどうあるべきかを、親がしっかりと考えて、やさ
しく、あるいは厳しくしつけることを、ご両親の責任において教育しているか
どうか」
ではないでしょうか。
 
今の話と似ていますが、以前、紹介しましたが大切なことですから繰り返しま
す。
国立市にある桐朋学園小学校の説明会で、当時の校長であった鈴村先生が、た
またま会場に現われて、こういった話をされたのです。
本校は、仙川にある姉妹校、桐朋小学校と同様、面接をやっていませんが、そ
の理由として、
 
 「親御さんに『趣味は何ですか』とお尋ねしても、本当は、競輪、競馬が大
  好きでも『読書と音楽鑑賞です』と取り繕うでしょう。でも、私どもでは、
  お子さんを二日間預かりますから、どういった育児をなさっているかわか
  ります。ですから、私どもは面接をしません」
 
と、例によって文言は正確ではありませんが、こうおっしゃったのです。
試験を受けているのはお子さんですが、判定されているのはご両親であること
が、よくわかる話ではないでしょうか。
 
(次回は、「学校説明会で確かな情報を (3)」についてお話しましょう)
 
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>学校説明会で確かな情報を(1)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2019さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            第44号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
  学校説明会で確かな情報を (1)
 
    
12日の土曜日は、立教女学院小学校の入試説明会、東洋英和女学院の学校説
明会、19日の土曜日は青山学院初等部の学校説明会が開催されます。今年も、
説明会の日程が重なるようですから、きちんとスケジュールを立て、出来るだ
け多く参加し、わが子の学校選びに手抜かりがないようしてください、これは
「親の仕事」だからです。
 
小学校の受験で最も重視されるのは、「志望理由」です。
出身者の方には問題ありませんが、そうでない方々には、学校に関する情報、
たとえば、建学の精神や教育方針、その学校ならではの特色、主な年間行事や
クラブ活動、合宿などの校外活動、学童保育、併設校への進学状況、併設校の
ない場合の進学実績やそのための対策、通学時間やご主人の転勤にともなう復
学制度、自己推薦や単願等応募の方法などわからないことが多いと思います。
そういったハンディキャップを解消するために行われているのが学校説明会で
す。過去には説明会をやっていない学校もありましたが、現在では、ほとんど
の学校で開催しています。
最近の傾向として、夏休み前に学校説明会を、休み後に入試説明会と2回行う
学校が増えたことでしょう。その先駆けは、学習院初等科ではなかったでしょ
うか。しかし、幼稚舎、雙葉小学校のように学校説明会だけ行っているところ
もあります。そして、Webなどでの事前予約の必要な学校が増えています。当
日になって気づいても手の打ちようがありませんから、注意してください。
 
東日本大震災後、多くの方が通学に不安を感じたのではないでしょうか。各学
校のホームページにも「災害対策」が掲載されていますが、大切なのは、「我
が家の震災対策」で、「登校・下校時に災害が起きた時の対策」です。学校側
が公表する震災対策を、わが子の通学に、どのように活かせるか、慎重に考慮
するのも保護者の義務です。今年もその説明があると思いますので、正しい情
報をもとに不安を解消しておきましょう。しかし、何といっても大切なのは、
お子さん自身の自立心と行動力です。そういった育児に徹することも親の仕事
ではないでしょうか。
 
また、学童保育、アフター・スクールに力を入れる学校が増えています。日本
女子大学附属豊明小学校、聖心女子学院初等科も開催しています。お母さん方
がお仕事をもっている場合、具体的にどのようになっているか、情報を確認し
ておきましょう。
 
26年から説明会を再開した横浜雙葉小学校は、説明会は4月21日(土)に
実施、見学会は5月8日(火)に実施、オープンスクールは6月23日(土)
午前中に開催の予定ですが、予約(5月22日から受付開始)が必要です。
 
日本女子大学附属豊明小学校は去年と同様、学校説明会は開催しませんが、学
校施設見学会を5月26日(土)に実施、授業見学会は6月19日(火)、そ
して学校見学相談会を9月8日(土)に実施します。詳細な情報は後日公表と
ありますから、ホームページをご覧ください。
 
雙葉小学校は、昨年と同様、夏休み前の7月20日(金)、21日(土)に開催、
混乱を避けるために、事前に葉書で申し込む方法で行われます。5月21日
(月)から6月22日(金)までの消印有効。
 
白百合学園小学校は、6月23日(土)に開催、参加票持参。
 
聖心女子学院初等科は、第1回を6月9日(土)に実施しますが、前年度は
「Web予約システム」による申し込み制でしたが、今年は「予約不要」に。
有り難いことで今年は参加できます(笑)。第2回は9月8日(土)の予定。
 
青山学院初等部の第1回説明会は5月19日(土)に開催されますが、完全予
約制。
親子で校舎を見学できる「オープンスクール」は、6月23日(土)に10時~
11時30分と13時~14時30分に分けて実施予定。事前申込受付で、詳
細は1ヶ月前にHPで公表。説明会と同様、セキュリティの都合上、氏名や住
所を確認できる運転免許証や健康保険証を持参することになっています。詳し
くはホームページで確認を。
 
東洋英和女学院小学部の学校説明会、第1回目は5月12日(土)、2回目は
6月14日(木)に。オープンスクールは6月27日(水)に。入試説明会は9
月6日(木)と8日(土)に開催予定です。詳しい情報、申し込み方法は、ホー
ムページをご覧ください。
 
立教小学校は今年も3回開催。第1回目6月7日(木)は例年通りオープンス
クールと個別質問、第2回目の6月30日(土)は説明会と個別質問、第3回
目は9月8日(土)説明会だけ。「(1)(2)(3)はそれぞれ内容が異な
る」と明記されています。事前の申し込みはありませんが、対象は保護者のみ
となっています。
 
慶應義塾幼稚舎は、例年通り1日2回、計4回実施されます。
第1回 7月 7日(土)午前9時30分より 第2回午後2時00分より
第3回 7月14日(土)午前9時30分より 第4回午後2時00分より
今年から事前予約制に、詳細は6月上旬にウエブサイトで公表。
それぞれ1時間程度、自尊館(講堂)で行われますが、幼児同伴は不可。校内
見学はありますが、説明会会場以外の校内立ち入りはできません。都会では珍
しくなった土のグランドと真中に立つ大きな欅、毎年、七夕飾りを見ることが
できます。自尊館の玄関には、福澤諭吉の書「人間萬事戯来戯去」(人生は本
来戯れにすぎないと悟ること)、実際は左横書きの額が掲げられています。
(KEIO YOCHISHA SCHOOL GUIDEより)
 
成蹊小学校の説明会は、当初は、大学の合同授業などで使う大きな教室でやっ
ていましたが、やがて小学校の体育館になり、それでも入場しきれなくなり学
校近くの武蔵野市民文化会館で行っていました。26年からは学園内で開催し
ています。
初めて授業参観で校舎に入ったとき、何やらうなぎの寝床といっては失礼でし
ょうけれど、そんな感じがしましたが、新装成った校舎は、むかしの面影を一
新し、すばらしい環境になっています。
第1回説明会は6月2日(土)、第2回は9月1日(土)、いずれも成蹊大学4号
館ホールで開催。オープンスクールは6月20日(水)に開催予定。詳しい情報
はホームページで確認を。
 
日出学園小学校は、昼間、参加できないお父さん方に「お父さんのための説明
会」を5月16日(水)と17日(木)に6時30分から開催します。6月1
3日(水)と9月15日(土)10時から学校説明会を、そして7月21日
(土)午前10時には親子体験会を実施します。いずれもWebでの予約制にな
っています。詳しくはホームページをご覧ください。
小野学園小学校も6月15日(金)午後7時から8時に「ナイト 学校説明会」
を開催。夜の説明会は、5月24日(木)午後6時より行う東京女学館小学校
に続いて3校目になりました。
 
暁星小学校は、9月15日(土)に開催、場所は未定、後日公表。昨年は上智
大学の10号館講堂で行われましたが、当日会場での願書配布はなく、事前に
購入し持参。今年も配布は小学校事務室で、9月5日(水)から9月21日
(金)まで。9月5日のみ校舎見学可能。
 
まず、こういった説明会や公開授業などの日程を正確につかんでおくことが大
切です。
ホームページを利用すれば、説明会の開催日時や入試日程、学校の歴史や建学
の精神、参加できる学校行事などの他、学校によっては、「よくあるQ&A」も
用意されており、簡単に検索できますから大いに利用しましょう。
 
説明会では、学校案内や要覧などの配布があり、市販されているガイドブック
などからは得られない情報も公開され、そういった資料をもとに、学校の沿革
や教育内容などの詳しい解説が行われています。
9月以降の説明会では願書も配布され、具体的な入試日程の説明や願書記入上
の注意、健康調査書に関する諸注意、考査料の振込みに関する注意などを詳し
く解説する学校もあります。
 
また、立教小学校や立教女学院小学校、成蹊小学校のように、授業を公開する
オープンスクールを実施したり、ビデオを使って授業の様子や年間の主な行事
などを紹介する学校もあります。
 
参加者は保護者対象となっていますが、国府台女子学院小学部、昭和学院小学
校などでは、説明会中にお子さんを預かってくれるところもあります。
 
説明会は5月から始まり、多くは9月以降に集中して開かれますが、最近は、
6月、7月に行う学校が増えていますから注意が必要です。こういった情報を
しっかりと確保しておくことも、ご両親の大切な役目です。学校によっては、
面接で説明会に参加した感想を聞かれたり、アンケート用紙に記入を求めたり
することもあります。
 
多くの学校では、質疑応答の時間を設けていますが、特別に時間を設定してい
ない学校もあります。しかし、説明会終了後、個人的に質問をする機会はあり
ますから、何か問題のある場合は、この時間を利用し解消しておきたいもので
す。「母子家庭は不利」「仕事を持つ母親は不利」「信者は有利」「出身者、
兄弟姉妹がいれば有利」など、いわゆる噂に心を痛めている方々は、直接、処
方箋をいただいて、つまらない悩みは解決しておきましょう。
 
学校によっては、「心配事がある場合は、電話で問い合わせてほしい」と、相
談の窓口のあることを説明しているほどです。しかし、電話で済ませるより、
説明会で直接、お聞きしておくべきでしょう。もしかすると、面接の時に再度、
お会いするかもしれないからです。
 
かつては、入学後、経済的な心配が起きた場合には、奨学金制度のあることを
公表している学校もありましたが、青山学院初等部のホームページのQ&Aの
欄にも、「学費等の支援給付制度が定められている」と発表しています。
 
ご主人が転勤の可能性のある場合、復学できるか確かめておきましょう。今は
どうか不明ですが、単身赴任は歓迎できないと公表した学校もありました。
 
問題を抱え込まずに積極的に利用し、すっきりとした気持ちで秋を迎えたいも
のです。
 
ところで、説明会は、小学校の講堂や体育館で行われると思われがちですが、
外部でやっている学校もあります、早稲田実業学校初等部等と学習院初等科で
す。
 
早稲田実業学校初等部が第一回目の説明会を行ったときは、国立の初等部の校
舎は建築中で、大学の大隈講堂を使用しましたが、満員になるほど参加者が多
く、初等部内には収容できる施設はないようですから、ここで開催することに
なったのでしょう。入学式も、当講堂で行われました。建物が古くなったため
に改築されていた2年間は文京シビックの大ホールで開催されたこともありま
したが、今年も6月3日(日)10:00~、13:00~の2回大隈講堂で
開催されます。
 
思い出に残っているのは、学習院初等科の説明会です。
当初、男児と女児に分けて四ツ谷の迎賓館のすぐそばにある初等科の正堂(講
堂のこと)で行っていました。現在、初等科の建物は新築されましたが、当時
の校舎内はかなりの年月を経ており、歩く廊下はぎしぎしと音がし、質実剛健
を教育目標とする学校らしい雰囲気を感じたものです。また、正堂の正面には
菊の御紋が二つ蒼然と輝き、皇室の方々が通われる学校であることが伝わって
きたものでした。こういった学校の歴史や雰囲気を実感できたのは、私にとっ
ては貴重な体験でした。
参加者が多くなり、平成19年までは、目白のキャンパス内にある学習院創立
百周年記念会館正堂で、やはり男児と女児に分けて開催していました。同20
年からは、初等科の正堂で行われていましたが、9月の説明会は、再び目白の
学習院創立百周年記念会館正堂で開催。それだけ参加者が多いということでし
ょう。今年も学校説明会は5月13日(日)に初等科正堂で、入試説明会は9
月8日(土)百周年記念会館正堂で開催の予定です。
 
 ◆参加するときの注意点 
 
説明会へ参加するときに注意してほしいことをお話しましょう。
 ・筆記用具、メモ用紙を持参する。
 
 ・上履きが必要な場合がありますから、スリッパ、靴を入れる袋を持参する
  かどうかを確かめておく。学習院初等科、東洋英和女学院小学部、光塩女
  子学院初等科、日出学園小学校などは、昨年まで必要でしたが、ホームペ
  ージで確認を。
 
 ・雨の日は、雨傘用のビニール袋を学校側で用意しているとは限りません。
  特に、梅雨にさしかかる時期ですから用意しておきましょう。
 
 ・ハイヒールで廊下を歩くとき、音に注意を。立教小学校は禁止しています。
  Q・なぜ、ハイヒールでの来校は禁止されているのですか。
  A・学校の校庭は人工芝になっています。その上をハイヒールなど、かか
    との高い靴で歩くと、人工芝を傷つけてしまいます。また、ハイヒー
    ルなどかかとの高い靴で校舎内を歩くと、大きな音がする可能性が考
    えられ、授業などの学校生活に影響する可能性が考えられます。
    従って、ハイヒールなどかかとの高い靴での来校は、ご遠慮いただい
    ております。もし、ハイヒールなどかかとの高い靴を履いてこられた
    場合には、校内に入る際に、運動靴などにお履き替えいただきたいと
    考えています。ご配慮をお願いいたします。
         (立教小学校ホームページ 「よくいただく質問」より)
 
 ・学校によっては、お子さんを連れてくることを遠慮してほしいという場合
  がありますから確認を。
       
 ・お子さん同伴の場合は、むずかることもありますから、いつでも外に出ら
  れるように、後方の出入口の席に座る気配りを。1時間から長いところで
  は2時間にもなりますから、退屈しない工夫を。
  学習院初等科の入試説明会は、大学内にある正堂で行われ、会場のロビー
  にテレビが設置されていますが、これなどは特別なケースでしょう。本年
  度のホームページでも、「受験生ならびにお子様のご来場はお断りします」
  と明記されています。
 
 ・授業参観の場合は、同伴者と絶対に話をしないこと。生徒は授業中です。
  これが守られていません。「学校側では、ひそかにチェックしている」と
  いうことはないとは思いますが、こういった怪情報は広めたいですね、生
  徒のためにも。
 
最後のことについては、あきれてしまった経験があります。
昭和61年、雙葉小学校が説明会を再開した時でした。
会場は5階のホールでしたから階段を上ることになりますが、各階の踊り場に
立て札があり、そこには文言は正確ではありませんが、
「生徒は授業中です。静粛に願います」
と書かれてあったのです。
階段をおしゃべりしながら歩く、お母さん方の無神経さを理解できませんでし
た。生まれて初めて雙葉の校舎に入り、いささか興奮気味でしたが、この立て
札を見てがっくりしました。学校側に、先を読まれているのですから。今年も、
当ホールで開催されますから、友達と一緒に参加されるお母さん方、厳に慎ん
でください。
6年続けて階段を上りましたが、息が切れましたね。今年は、断固としてエレ
ベーターに乗るつもりです(笑)。
 
また、立教小学校など授業参観をかねている場合、始業時間前に集合しますか
ら、朝の交通状態を頭に入れておきましょう。
利用する交通機関は、ラッシュアワーで混雑していますし、時間も通常よりか
かります。
駅からタクシーでと思っていても、簡単に乗れるとは限りません。
もちろん、自家用車での来校は禁止されています。どこの学校にも、車を収容
する広い駐車場はないからです。
 
ところで、授業参観の場合、1年生の教室が人気の的になりがちですが、高学
年の教室は空いていますから、じっくりと見学できます。ある学校で、非常に
厳しい先生の態度に接し、「やるじゃないですか!」と感動さえ覚えたもので
す。見学者がいようがいまいが眼中にない先生の態度が、建学の精神そのもの
だったからです。
 
  (次回は、「説明会のエピソード」を紹介しましょう)

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