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めぇでるコラム

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さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>志望理由のまとめ方(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第45
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志望理由のまとめ方(2)
 
今回から4回に分けて、主な幼稚園の志望理由のまとめ方についてお話しまし
ょう。
幼稚園の受験だからと、受験する学園全体のことを考えない方がいらっしゃい
ますが、やがて、小・中・高、または小・中・高・大と進むのですから、全体
を見据え、きちんと考えをまとめることが大切です。
紹介する幼稚園の情報は、めぇでる教育研究所発行の小冊子「幼稚園入園試験 
面接編」の「一言、アドバイス」から抜粋したもので、現在、暁星幼稚園、学習
院幼稚園、青山学院幼稚園、雙葉小学校附属幼稚園、白百合学園幼稚園、東洋
英和幼稚園、日本女子大附属豊明幼稚園、日出学園幼稚園、昭和学院幼稚園の
9園を発売しています。詳しくは、当研究所へお問い合わせください。
 
暁星幼稚園
幼稚園には、女の子も若干名いますが、小学校から男子だけの教育環境で、宗
教教育という特殊な保育(教育)をし、系列校は高校までの一貫教育校です。
この3つについて考えましょう。
 
宗教については、教育目標の中に、「神を信じ、神に守られていることに気づき、
祈る心を育む」とあります。
ご両親は、何でもありの価値観の多様化する世の中で、小さい頃から絶対的な
価値観、マリアの教えに基づく教育を受けさせたいと考えているのではないで
しょうか。
入園するとお子さんの生活は、祈りで始まり、祈りで終わる毎日を送ることに
なります。信者ではないご家庭の方が多いわけですから、「入園後に子どもと一
緒に学ばせていただきます」といった姿勢があればいいわけです。
 
かつて、掲げられていた教育目標に、「幼児がみんなで力を合わせながら、一つ
のことをやり遂げる喜びを学ばせる」がありましたが、これは、サッカーを考え
ると理解できます。
サッカーは、11人が力を合わせて戦う球技で、相手をできるだけ自分に引き
付け、見方の選手にボールをつなぎ、最後にゴールポストにシュートできるの
は、“only one”、たった一人だけです。
全員で己を捨て、最後の一人に得点を託すスポーツです。
個人の技術をチームワークでつないでいく、ここに暁星学園の基本的な教育方
針があるといえるのでなないでしょうか。
 
男子だけの教育環境に期待することは何でしょうか。
これは立教小学校の説明会でうかがった話ですが、「男子は女子と比べ発育が遅
いので、女の子との差が出がちだが、男子だけの場合、発育にあった無理のな
い教育ができる」とおっしゃっていましたが、これは当たっているのではないで
しょうか。
ちなみに小学校は「鍛える教育」を目標にしていますが、小学校の正門に、「困
苦や欠乏に耐え、進んで試練の道を選ぶ気力のある少年以外は、この門をくぐ
ってはならない」と刻み込まれたプレートが掲げられています。
平成25年まで小学校の玄関の下駄箱の上にあったため、校内見学をする時にし
か見られませんでしたが、説明会(9月12日水曜日)は学園の聖堂(講堂)
で行われますから、その帰りに正門を出て左に沿って歩いていけば、九段中学
校の先に小学校があり見ることができます。
この言葉から考えると、幼稚園では、「幼いながら、幼いなりに、自分の気持ち
を抑え、自分のことは自分でやろうとする意欲のある子」を求めていることもわ
かります。
その「鍛える教育」ですが、小学校の説明会で佐藤正吉前校長(現在は園長)は、
目標は日本昔話の金太郎などのキャラクターでもある、「気は優しくて、力持ち
です」とおっしゃっています。
男子校の良さ、期待することは何でしょうか。
 
最後に、高校までの一貫教育制度についてです。
「幼稚園や小学校は、私達、親がよかれと考え選びますが、大学の選択は、自分
の人生の道標になるのですから、自分の力で挑戦すべきでしょう。大学受験を
経験し、自分達の生きる社会は、競争の社会であることを、学校を出る前に、
身体で知っておくこともいいと思いますね」と考えるお父さん方が多いもので
す。
中学、高校の受験がないわけですから、12年間のゆとりのある教育環境で、
じっくりと勉強に取り組み、自分自身を磨き、将来を設計していく、これが一
貫教育制度の良いところですから、こういったことからまとめてみましょう。
 
宗教教育、男子だけの別学、12年間の一貫教育校、この3点を基本に整理す
ると、志望理由が明確になるはずです。
園舎見学会は、9月19日(水)14:00~15:00に行われます。詳し
くはホームページをご覧ください。
 
青山学院幼稚園
宗教教育を行い、共学で、大学まである総合学園です。
 
「青山学院幼稚園は、青山学院の教育方針に基づき、豊かな自然の中で、いろ
いろな人と共に生活することにより、神様の恵みと生活を感じ、祈りと感謝と
喜びの生活が実現できる保育を目指す」、これが保育理念です。
とあることから、志望理由として、
「神様の恵みと生活を感じ、祈りと感謝と喜びの生活が実現できる保育に賛同
いたしまして……」と言ったとします。
「では、日常の育児に、どのように取り入れていますか」と質問されて、返答に
詰まるようでは、志望理由になりません。
 
保育目標
 青山学院幼稚園の保育は、
 神様や周りの人に愛される体験の中で、祈りのうちに生活する。
 自然の中で生活し、神様の存在を身近に感じ、恵みとして与えられた環境を
大切にする。
 感謝と喜びのうちに生活し、まわりの人に対する信頼感、思いやりの心をも
つ。
 意欲をもって生活し、よく聴き、よく見る、よく考える。
 それぞれに与えられた力を十分に発揮し、お互いをかけがえのない存在とし
て認め合う。
 
保育の目標は、「祈りと感謝と喜びの生活」をわかりやすい言葉に置き換えたも
のです。
「毎日、友達と仲良く遊び、思いやりのある、頑張る子に育てたい」、こういっ
たことを育児の基本として大切にしていれば、キリストの教えを実践している
と考えられないでしょうか。
これが、幼稚園側のいう「ご家庭の育児の方針と幼稚園の保育の方針に共通認
識がある、つまり、一致している」ことになるわけです。
倫理、教理と難しく考える必要はありません。
信者でなければ、知らなくて当たり前のことですから、「ご縁がありましたら、
子どもと共に学ばせていただきます」という姿勢で臨めばいいのではないでし
ょうか。
 
青山学院は、ミッション系でも珍しく共学です。
これも大切な志望理由で、なぜ、共学がよいか多くの方が体験していることで
すから、それをもとにまとめましょう。
 
大学まである一貫教育制度については、幼稚園から大学まで進学できる制度で
すが、もっとも大切なのは、16年間、同じ教育理念で指導を受けるシステム
であることです。
16年間、受験勉強がないゆとりのある環境に、何を期待しますか。
 
ところで、初等部には、ランドセルも通信簿もありません。
ランドセルがないのは、勉強は学校で、生活習慣、しつけは家庭でする、これ
も初等部が大切にしている教育方針です。
幼稚園も同じ、いや、もっと厳しいかもしれません。
「しつけや基本的な生活習慣は幼稚園で」などと考えるお母さん方がいると聞
きますが、それでは受験資格はありません。
 
そして、これは、あまり知られていないことですが、ぜひ、青山学院のホーム
ページを開き、「教育」の欄の「国内短期留学」の「止揚学園」を見てください。
学院は、「すべては教場である」という教育を実践している学校でもあるのです。
 
宗教教育、男女共学、16年間の一貫教育校、この3点を基本にまとめてみま
しょう。
 
親子模擬面接は受けられましたか。
奥さんやお子さんがどのような反応を示したか、おわかりいただけたのではな
いでしょうか。実際の面接ではどうするか、しっかりと対策を立て、毎日の生
活の中で実践しておきましょう。幼児は、急に変わることはできないからです。
 (次回は「志望理由のまとめ方(3)白百合学園幼稚園と雙葉小学校附属幼稚
園」についてお話しましょう)

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さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>志望理由のまとめ方(3)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第46
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志望理由のまとめ方(3)
 
白百合学園幼稚園
宗教教育を行い幼稚園から女子だけの教育環境で、大学まである総合学園、こ
の3つについてまとめてみましょう。
 
学園の目的
「本学園は幼稚園から大学に至るまで一貫して、キリスト教精神に根ざした価
値観を養い、神と人の前に誠実に歩み、愛の心で社会に奉仕できる女性を育成
することを目的としています」
 
宗教教育については、平成9年、本園が初めて説明会を行った時に、清水園長
は、こうおっしゃっていました。
「幼稚園だけではなく、小学校、中学、高校、大学を通して、宗教教育をかな
り深くいたしますので、信仰する、しないは自由ですが、やはり、おうちの方々
のご理解がなければ難しいと思いますので、そういう点はお含みおきいただき
たいと思います」
信者にするわけではありませんが、園の生活は、祈りから始まり祈りで終わり、
年間を通じて宗教行事が行われますから、ご両親もしっかりとサポートし、お
子さんと共に学んでいく姿勢が求められます。
 
別学の経験のない方、特にお父さん方、3年保育からご縁があった場合、大学
まで19年間、お嬢さんは女子だけの教育環境になりますが、それについては
いかがでしょうか。
もっとも大学まで進む生徒は、学部の関係で少ないようですから、あまり心配
することはありませんが、面接の際に、「私どもは女子だけの学園ですが……」
といった質問があった時、戸惑うようでは困ったことになります。
「ゆとりある環境の中で、自分の進みたい道を見つけ、そのために大学受験が
必要であれば、娘に任せるつもりです」といった気持でいいのではないでしょ
うか。
共学の大学で学ぶ機会は残されているわけです。
 
別学については、ご両親共に経験がなければわからないことが多いのではない
でしょうか。
別学の良いところは、男女の特性を生かした教育ができることで、共学とは違
った意味での男らしさ、女らしさが身につき、異性がいないことから、男子は
女性に憧れる気持ちが、女子には男子を尊敬する気持ちが育まれやすい環境に
あることでしょう。
また、共学では体験できないことが、例えば、男子のする仕事も女子がしなけ
ればならないことから、体験の幅が豊かになるとも考えられます。
その半面、女子が、あるいは男子がいない不自然さは否めないでしょう。
また、同性同士のため、男女がお互いに何かをすることがありませんから、助
け合う気持ちが育ちにくく、羞恥心に欠けがちで、いわゆる男の悪さ、女の悪
さが身につきやすい環境ともいえるのではないでしょうか。
これは、一般的な考え方ですから、ご自身の考えをまとめる参考にしてくださ
い。
 
学園のモットー、校訓をどう解釈するかも大切なポイントです。
従 順 良心に従って正しい行動がとれるように。
勤 勉 意志の強い自立性にとんだ子どもとなれるように。
愛 徳 心身ともに健康で協調性にとみ、喜んで人につくし、人からも愛され
るように。
 
清水園長の話が参考になると思います。
「校訓である三徳については、幼稚園ではもう少し具体的に、“つよく、やさし
く、まっすぐに”と教えております。このようなことを、小さい時期から、毎
日の生活の中で体験し、積み重ねながら、追求していくようにしています」
「勤勉・従順・愛徳の三徳に賛同いたしまして」というより、ご両親が「つよ
く、やさしく、まっすぐに」を育児の姿勢としていれば、そのまま志望理由に
なるわけです。
 
モンテッソーリ教育については、説明会で育児と関連した説明になっていると、
参加したお母さん方から聞いていますので、その時に感じたことをまとめられ
るといいでしょう。
私が参加していた頃には、「自分で選び、自分でかかわり、自分で創る」といっ
た説明が印象に残っています。
 
年長、年中、年少の同年齢のクラス編成ではない縦割り編成について、清水園
長は、
「メリットはたくさんありますが、その中で主なものとしましては、社会性が
育ちます。そして、上下関係がありますので、お互いの尊敬心、やさしい思い
やりの心、そういったことが自然と保育の中で育っていく、とても素晴らしい
編成だと思っています」
と話していました。
 
幼稚園の望む子ども像は、やはり清水園長の話が最も的を射ていると思います
ので、最後に紹介しておきましょう。
 
「私どもが希望しておりますのは、小さい時から、入園テストとか面接を受け
て訓練されることではなく、むしろ日常生活の中で、特にお父様、お母様の生
きたお手本の中で育てられたお子様方、そして年齢相応に基本的な生活習慣が、
これはまだ、完全にできませんから、ある程度、身についているお子様方、明
るく、素直で、生き生きとしているお子様、そういう子ども達を希望しており
ます」
 
「生きたお手本の中で育てられたお子様」、これが全てではないでしょうか。
 
雙葉小学校附属幼稚園
開園以来はじめての説明会を7月16日に開催。文言は正確ではありませんが、
園長先生のお話を紹介しましょう。
 
 「皆様、お早うございます。本日はこのような天候の中、説明会へお越しく
ださりありがとうございます。私は雙葉幼稚園の那波玲子と申します。よろし
くお願いいたします。説明会を通しまして雙葉幼稚園をご理解いただき、皆様
方のお子様の幼稚園をお選びになる際の一助なれば、幸いです」(以下 要約)
 
雙葉学園は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校までの一貫校だが、幼稚園だ
けは男女共学。男の子、女の子が、特徴を分かち合いながら、2年間の幼稚園
生活を送っている。
 
最初に、雙葉学園、幼稚園の沿革を。
設立母体は、「幼きイエス会」というカトリックの修道会。17世紀に、フラン
ス人のニコラ・バレ神父様によって創設された。日本には明治5年(1872)に、
メール・セン・マチルド、その他4名のシスターが来日、布教、教育、慈善事
業を始めた。明治8年(1875)には東京築地の外国人居留地に修道院を建て、
その後の教育事業の基を作り、裾を広げた。これが雙葉学園の前身。
明治42年(1909)、初代校長メール・セン・テレーズが、現在の四谷に土地を
買い雙葉高等女学校を創設し、翌年(1910)には小学校と附属幼稚園を設
立。昭和31年(1956)五番町に新園舎が落成。昭和46年(1971)に現
在の六番町に園舎を落成し移転、平成18年(2016)に新園舎竣工、現在
に至っている。学園は創立108年を迎えた。
 
幼稚園の教育目標は、「伸び伸びとした子どもらしさの中にも、誠実でけじめの
ある子どもに育て、幼稚園生活の中でカトリックの教えに基づき、神さまに守
られていることを知り、神さまとお話できるように育てる」。伸び伸びとした子
どもらしさを育てる、その子どもが子どもらしく素直に表現できることをうた
っている。毎日の生活を通して神さまのお話をし、祈ることの大切さを学んで
いる。
 
私達は、子ども一人ひとりが幼稚園の中で、ありのままにいられるように、そ
れぞれの個性を大切に伸ばせるように、保育を心がけている。子ども達は、自
分自身を素直に表現し、安心できる幼稚園であるようにと願っている。子ども
達同士の様々な関わりの中から、感謝する心、友達の様子を見られる優しさ、
心の広さなど、この時期、最も大切な芽を伸ばす保育を心がけること、これが
私共の目指しているところだ。意識だけではなく、心や感性が育った人間にな
ってほしいと考えている。
 
本園の保育は一斉保育。
一斉保育は、保育室の中で、椅子に腰掛け、静かに本を読んだり、絵を描いた
り、様々な材料を使い工作をしたり、子どもの持つ想像力、発想力が伸び伸び
と発揮できるようにと意識している。
自由遊びでは、積み木や遊具で遊びながら、砂場や園庭で自由に遊ぶことで、
技術面、体育面に偏らず2年間を通してカリキュラムは推進されている。
 
文字や数を使った特別な教えはしていないが、保育の中で、自然に興味や関心
が持てるようにと考えている。
 
男子は、中高の体育科の男性の教員と共に、週に1回、中高の校庭で、野球や
サッカーの時間を設けている。この時間を通して、男の子同士の仲間意識、難
しいルールの理解などが育ってくる。
 
一斉保育をしているが、保育の中での遊びの時間を大切に考えている。この時
間帯に広く学年を廃止して、自由に一斉に遊ぶことから、年長をしたい、年中
をいたわる心が自然と生まれてくる。また、保育室、園庭、遊戯室を自由に使
うことで、遊びの輪が広がり、想像力や意欲が育つカリキュラムとなっている。
人間共存の心が育つと共に、大切な毎日を、友達と関わり合いながら、遊びの
中で互いに学び合いながら豊かな時間を過ごしてほしいと思っている。
 
また、課外保育は、水族館や動物園の見学、親子で出かける遠足、日光霧降高
原で年長はお泊り保育を実施、施設などを利用して豊かな体験を積み重ねてい
くことで、子ども達は成長を続けていくと考えている。
 
男子は他の小学校へ進学するが、女子は小学校へ推薦で進学。幼小中高と続く
一貫校の流れの中で、14年間の学園生活となる。保護者の皆さん方には、学
園の教育方針をご理解いただき、ご家庭と学園が一致した考えのもとで、大切
なお子さまの成長を見守っていただきたいと考えている。
 
幼稚園には、毎日の送り迎えを通して、先生方と顔を合わせ、コミュニケーシ
ョンを取ることで、ご家庭との信頼関係を築きくことを大切に考えている。ま
た、カトリックの教えを学ぶ宗教講話の時間を設けてある。キリスト教を知ら
なくても心配はない。
 
 「以上で私の話は終わりますが、ご理解いてだけたでしょうか。次にスライ
ドをご覧いただき、補っていただければ幸いです。どうもありがとうございま
した」
 
保育のスタイルは一斉保育、園児の持っているバスケットには弁当が、男の子
は高等学校の体育の先生が野球やサッカーの指導を、など知らないことがたく
さんあり参考になりました。
幼稚園には若干名、男の子もいますが、高校まで女子だけの、宗教教育を行う
学園ですから、宗教教育、女子だけの別学、高校までの一貫教育についてまと
めてみましょう。
 
教育目標はわかりましたが、問題は校訓でしょう。
神に対しても、人に対しても、自分に対しても誠実に
「徳においては純真に、義務においては堅実に」
自分のすることは、努力と責任をもって、最後までやり遂げるよう
                (以前のHPに掲載されていたものです)
 
私流に解釈すれば、「徳においては純真に」は、幼児の場合ですからご両親の育
児の姿勢として、何かをしたときに見返りを要求する、そういったことのない
子に育てることではないでしょうか。
ママのお手伝いをしたときに、「ママ、お手伝いしたから、何かください」では、
見返りを考えているわけですから、純真とは言えません。
また、「義務においては堅実に」は、3歳を過ぎれば自立の時代に入っているの
ですから、親に手伝ってもらわなくても、できることがたくさんあるはずです。
基本的な生活習慣もその一つです。
4歳になれば、家族の一員としてお手伝いも始まります。
3歳児、4歳児ならば、できることができない、やろうとしないのでは、「義務
においては堅実に」とは言えません。
過保護、過干渉な環境からは、「純真で堅実な子」は育たないでしょう。
 
かつて、横浜雙葉小学校の説明会で、「人のためにも自分のためにも、一生懸命
に頑張ろうとする子を育てるご両親を歓迎します」とおっしゃっていました。
この校訓から、私学の幼稚園が求めているのは、「堅実な家庭を築くお父さん、
それを支える堅強なお母さん」であることを、イメージできるのではないでし
ょうか。
 
40号でも紹介しましたが、教頭先生が、「他校を受験された場合は、一般の方
と同じ試験を受けていただくことになります」とおっしゃっていましたが、推
薦権を放棄するなど信じがたいですね。真相は定かではありませんが、私が現
役時代、慶應義塾幼稚舎に合格した女のお子さんが、お茶の水女子大学附属小
学校に受かったので辞退し、補欠が動いたと聞いたことがあります。隣でメモ
を取っていてお母さん、「エッ……?」と驚いていましたが、私もびっくりしま
した(笑)。
 
余談になりますが、7月21日に行われた小学校の説明会に参加した折り、玄
関のところで案内をされていた先生に、「美智子皇后が、ご成婚記念に植樹をさ
れたメタセコイアの木が1本残っていると聞いたのですが」と尋ねたところ、
校庭の一角、修道院の裏側に、5階建ての中高の校舎と同じ高さの大きな杉の
木を紹介され、びっくりしました。
幼稚園、小学校を本学園で過ごされ聖心女子学院へ進まれた美智子皇后、ご成
婚は昭和34年(1959)4月10日、もう59年前になりますから当然で
すが、幼稚園の玄関前からも見ることができます。
 
近所の不老川の岸辺には、彼岸花が咲いていました。秋はそこまで来ています。
あと一息です、頑張りましょう。
 
 (次回は、「志望理由のまとめ方(4)日本女子大附属豊明幼稚園・学習院幼
稚園」についてお話ししましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>志望理由のまとめ方(1)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第44
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志望理由のまとめ方(1)
 
説明会情報
  雙葉小学校附属幼稚園 園庭開放
  9月10日(月)~14日(金)午後1時30分より2時まで
        園庭のみの見学 予約不要 雨天実施
 
  暁星幼稚園 説明会
  9月12日(水)14時~15時頃
        場所 暁星学園聖堂
        予約不要 上履き不要 1家族1名 幼児同伴不可
 
  学習院幼稚園 説明会 園舎見学
  9月15日(土)10時30分から(1時間半程度の予定)
        場所 学習院創立百周年記念会館 聖堂
        募集要項にある「説明会出席票」に記入し持参
        募集要項は9月5日(水)より幼稚園事務室にて頒布
        終了後、園庭、保育室、遊戯室内の見学可
 
面接の狙い
「試験の始まる前に、親の私でさえ恥ずかしくなるほど大声で泣いてしまい、
何とか泣き止み、テストに参加できましたが、これではダメだとあきらめてい
たのです。ところが、合格の通知が届いたのです、合格の。うれしかったです
ね」
 
「どうして不合格になったのかわかりませんの。テストも全部できたといって
いました。面接で先生方に尋ねられたことも、きちんと答えたのですよ。控室
では静かにしていましたし、騒ぐ子や泣く子もいたというのに……。どんな子
が合格したというのかしら、まったく」
 
こういった話を、よく聞くものです。
合格したお母さんの話からは、笑い声が聞こえてきそうですが、不合格であっ
たお母さんの話からは、入園テストに対する不信感が、にじみ出ているようで
す。
しかし、二人のお母さんの話から、「入園テストは、いかなるものであるか」を
知ることができるのです。
「テストの前に泣き出し、結果も芳しくなかったと思われるお子さん」と「完
全にできたお子さん」では、テストと名がつくからには、どう考えても結果の
良かったお子さんの方が、合格するはずです。
ところが、逆の結果になってしまったのです。
なぜでしょうか。
 
それは、面接の評価が加味されたからなのです。
合格されたお子さんのご両親は、おそらく、園の保育の方針をよく理解され、
志望理由が適切であり、ご家庭の育児の姿勢も園の目指す方針と共通点があっ
たに違いありません。
こういったご両親に育てられた子であれば、入園後の生活に、何ら支障がない
であろうと、好ましい印象を与えたからです。
逆に、不合格になったお子さんは、幼稚園側が望む「子どもらしい子ども」では
なく、いわゆる作り上げられた子という、不自然な印象を与えたのではないで
しょうか。
また、面接においても、ご家庭の育児の姿勢や環境が、幼稚園側に違和感を与
えたのではないかと思われます。
では、面接で、好ましい印象をあたえる応対とは、どういったことなのでしょ
うか。
 
何と言っても、ご家庭の育児と幼稚園の保育の方針が一致していることです。
有名小学校の附属幼稚園には、ミッション系が多いのですが、信者でなくても
入園できるからといって、キリスト教に関して無関心であると、どういうこと
になるでしょうか。
 
例えば、青山学院幼稚園の保育理念は、
「青山学院教育方針に基づき、豊かな自然の中で、いろいろな人と共に生活す
ることにより、神さまの恵みと守りを感じ、祈りと感謝と喜びの生活が、実現
できる保育を目指すものです」
となっているのですが、これに対して、
「どういったお子さんに育てたいとお考えでしょうか」
と質問をされた時、保育の方針から外れた答え方をするようでは、ご両親の見
識を疑われても仕方がないでしょう。
ましてや、聖書について尋ねられ、戸惑うようでは、合格など考えられないこ
とです。
 
園での宗教教育は、年齢にふさわしい方法で行われます。
それに無関心であっては、困るのはお子さんです。
園での生活は、当然のことながら、祈りから始まり、祈りで終わります。
家での食事の時にも、お子さんはお祈りを捧げます。
その時にご両親が、お祈りをしないとどうなるでしょうか。
お子さんは、戸惑うだけです。
幼稚園側がいう「ご家庭の保育の姿勢と、私どもの保育の方針に矛盾はありま
せんか」の意味は、こういったことなので、決して難しいことを要求している
のではありません。
ミッション系の幼稚園を受験される場合、まず宗教についてどのように考えて
いるかをまとめることが大切です。
 
次に併設校が、どういった教育環境、体制になっているかということです。
別学か共学か、高校までか大学までか、この2点です。
白百合学園幼稚園、田園調布雙葉小学校附属幼稚園は、幼稚園から女の子しか
いません。
模擬面接で、白百合学園幼稚園を受験されるお父さんに、
「入園されると、大学まで女子だけの環境で学ぶことになりますが、それにつ
いて心配はありませんか」
と質問をしたところ、
「私は共学を望んでいるのですが、家内が女子校へ行かせたいといっているも
のですから」
といった答えがありました。
模擬面接でしたから、愚痴をもらしたのでしょうが、本番でこれでは、「共学の
幼稚園へどうぞ」となるだけでしょう。
こういった基本的なことをしっかりと把握していなければ、受験以前の問題で、
合格などとても考えられません。
 
また、雙葉幼稚園に入ると、本人の努力次第とはいえ、怠けない限り高校まで
一貫した教育を受けることになりますが、大学はありません。
雙葉が大学を設置しないのは、「雙葉学園で12年間学んできたことを、他の大
学へ行って磨いてきなさい」という方針があるからです。
模擬面接で、「大学で友達になった方が雙葉の出身で、その人柄の良さにいつも
教えられることばかりでした。娘を授かったら、ぜひとも雙葉で学ばせたい」
とおっしゃるお母さん方がいますが、これが学園のいう「他校へ行って磨いて
きなさい」の意味なのです。
 
暁星幼稚園を選ぶ場合、「大学受験、いいじゃないですか。社会へ出る前に自分
の力量を知ることも大切だと考えています」とおっしゃるお父さんが多いもの
です。
大学のない幼稚園、大学のある幼稚園を選ぶ理由は何か、このことについても
しっかりと話し合うべきです。
 
次に、質問内容から何を見ているかについて簡単に触れておきましょう。
「朝食は、いつもお子さんと一緒ですか」
「休日はどのようにお過ごしですか」
「お子さんの性格をお話しください」
朝食の様子から家庭環境が、休日の過ごし方から子どもとの関わり方が、子ど
もの性格から育児の姿勢などについて、お父さん方の考えがわかるものです。
 
「なぜ、入園を望まれるのですか」
「どんな時に叱りますか」
「どのような子に育ってほしいですか」
志望理由から教育への関心、叱り方からしつけの様子、最後の質問からは、育
児の姿勢などについて、お母さん方の考えがわかるものです。
 
特に、「しつけ」や「育児」に関しては、入園テストを意識しすぎて、発達段階
にそぐわない、無理なことを要求しているようなことはないでしょうか。
衣服の着脱、スプーンから箸での食事、排せつ、清潔感などの基本的な生活習
慣、礼儀作法など、お子さんの発育にそった温かい愛情のこもったものになっ
ていることが大切です。
発育段階を無視した先取りの育児は、「百害あって一利なし」といわれており、
年齢にふさわしくない知育偏重型の英才教育と同様、とかく弊害を伴いがちで
す。
 
ご両親でよく話し合い、お子さんの成長に合った育児を、確信を持って行う、
これが大切なのです。
しっかりとした考えを持つご両親、ゆたかな愛情で育てられたお子さん、短い
面接時間とはいえ、こういったことが明らかになるものです。
 
志望理由、幼稚園に期待すること、育児に関する質問の狙いは、育児と保育の
方針が一致しているか、同じ方向を目指しているかどうかを知ることにあるの
ですから、ご両親で十分に話し合い、それにふさわしい幼稚園を選ぶことが大
切です。
 
前回もお話しましたが、「入園の判定基準は、お子さんの発育状態2割、ご両親
の面接8割」であるともいわれています。
ご両親の考え方、それが育児の姿勢ですから、志望される幼稚園の保育の方針
と違和感がないこと、そして、これからお子さんが進んでいく併設校はどのよ
うになっているかを知ることが、合格のポイントなのです。
 
「教育は家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実がな
る」、これは明治初期に、文部省から配られた「家庭の心得」で、皆さん方が育
ててきた小さな芽に、どんな花を咲かせてあげたいのか、それが一貫教育制度
をとる幼稚園選びの基本なのです。
 
局地的な豪雨に猛暑、人騒がせな夏でしたが、台風21号が通り抜けると、秋
の気配も感じられるようになるのではと期待しています。疲れが出ないように
気をつけましょう。
   (次回は、「志望理由のまとめ方」(2)についてお話いましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>面接ケース・スタディー(9)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第43
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◇説明会情報
 9月1日(土) 白百合学園幼稚園 第2回説明会
         受付 10時 開始 10時30分
         場所 学園講堂
         母子手帳持参 幼児同伴不可
 
         昭和学院幼稚園
         10:00~11:00
         入園の話 園庭開放
 
 9月8日(土) 14日(金)
         日出学園幼稚園
         10:00~11:30 要予約
 ※HPで確認してからお出かけください。
    
ケース・スタディ編(9)
「パパ、ママ、頑張ったね!」
 
面接室から出てきた親子三人、顔を紅潮させています。
お母さんが、お父さんに謝っています。
何があったのでしょうか。
 
「ごめんなさい、パパ、あがっちゃって。思っていたことの半分もいえなかっ
たわ。パパもケンちゃんも、きちんとお話できたのに。私が足を引っ張ったこ
とになるわ。ケンちゃん、ごめんなさいね」
「そんなことはないよ。ケンの性格なんか『私に似て、少しあわてんぼうのと
ころがあるけど、失敗にめげないで頑張るところは主人に似てよかったと思う』
なんて、僕を持ち上げたとこなんか、照れくさかったけど、落ち着いて話して
いたよ。ケンもがんばったし、よし、焼肉でも食べて帰るとしようか」
手をつなぎながら帰っていく後姿から、入試は、二人三脚で進められていたこ
とが、よくわかります。
 
こうあってほしいのです。
面接がうまくいかなかったといって、口論することがあると、お子さんは、ど
んな気持ちになるでしょうか。
しつこく繰り返しますが、
「ぼく、暁星幼稚園へ行きたい!」
「わたし、雙葉幼稚園へ行きたいの!」
で始めた受験ではないはずです。 
ご両親が、お子さんのためによかれと考えて、始めたことではありませんか。
 
実際に、ムッとした表情で、幼稚園の玄関から出られるご両親がいるそうです。
それどころか、園舎から園庭へ一歩出ると、
「『お父さんのおっしゃる志望理由と願書に書かれているものと違っています
ね。願書を記入されたのは、お母さんですか』、なんて聞かれたじゃない。何で
私が書いたとおりにいってくれなかったのよ!」
ご主人に食ってかからんばかりに責める母親もいるそうです。
そのそばには、ハラハラしながら見ているお子さんが、います。
目に入らないのです、お構いなしです。
いちばんつらい思いをし、傷ついているのはお子さん自身ではありませんか。
こういった考え違いをされているご両親は、受験するべきではないでしょう。
 
バスに乗ってきた親子の会話が、何気なく聞こえてきたことがありました。
「あんなに練習したのに、どうしたのよ。頭が悪いんだから!」
某有名幼稚園の停留所から乗ってきた親子です。
頭の悪いとは、どういうことでしょうか。
面接は、答え方の練習をし、訓練を積んで受けるものではありません。
こういう考え違いをしている母親は、面接会場でも、幼稚園側が嫌がる態度を
示しているはずですから、合格するわけはないのです。 
絶対に、お子さんだけの責任ではありません。
面接をする先生方の目は見逃しません。
 
しかし、お子さんがかわいそうです。
親を選べないのですから。そうでしょう、お母さん!
さらにです。
一緒にいたお父さん、お子さんをかばってあげないのは、どういうことですか。
あなたは、保護者ではありませんか。
腹立たしい限りです。
 
「今日は、楽しく遊べてよかったですね。また、遊びに来てくださいね」
幼稚園側は、ここまで気を配ります。
「何だか知らないけれど、パパもママもうれしそうだな!」
かくありたいものです。
 
2、3歳の秋は、お子さまが成長する一つの通過点と考えられないでしょうか。
それで、お子さまの一生が決まるわけではないのですから。
学歴から実力へ、社会は、確実に動いています。
「育児に哲学を持ってほしい」などと、キザで恥ずかしいですが、このこと
なのです。
 
「ただ、一貫教育校の名門幼稚園に入れておけば」
などといった考えでは、どこの幼稚園からも歓迎されません。
 
ご紹介しました「面接 ケース・スタディ」を通して、幼稚園側は、どういっ
たお子さんを求めているかおわかりいただけたと思います。
やはり、もっとも大切なのは、ご両親の目指す育児の方針と幼稚園側の保育の
方針に矛盾がないことです。
お子さんは、日々、成長していきます。
その成長し、養われていく力を、面接会場で、試験場で、力一杯発揮できるよ
うに指導するのが、私達、幼児教室の使命です。
それを、しっかりとサポートしていくのがご両親の役目です。
正念場を迎えるまで、あと、わずかです。
 
幼稚園側の合否の割合は、お子さんの成長度2割、ご両親の面接8割ともいわ
れています。
面接がいかに重要な鍵を握っているか、ご理解いただけたと思います。
「たかが幼稚園の面接ぐらい!」
などと、安易にお考えでしたら、希望される幼稚園から招待状は、決して送ら
れてきません。
模擬面接を受けられましたか。奥さんやお子さんがどういった反応を示すか確
かめ、対策を考え、実行する、これはお父さんの大切なお仕事です。
 
酷暑が続き、何だかふてくされ気味の夏でしたが、まだ残暑が続くようです。
疲れが出やすい時期です。元気に乗り越えましょう。
  (次回は、「志望理由のまとめ方」などについてお話しましょう) 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>面接ケース・スタディー(8)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第42
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面接ケース・スタディ編(8)
「違うでしょって、何が……?」
 
面接の中で、お子さんにパズルや積み木の模倣構成(手本を見て同じ物を作る
問題)をさせる場合があります。パズルなら3分割、積み木も3個から5個ぐ
らいです。
 
こういうお母さんがいました。
「先生が作ったのと同じものを作りましょう」
お子さんが、チラッとお母さんを見ます。
「早くやらなくては駄目でしょう!」
お母さんの顔は、そういっています。
言葉に出さなくてもわかります。
お子さんはお母さんの顔を時々見ながら、不安そうに取り組んでいるからです。
完成したのですが、1つだけ積み木が裏返しになって、私の方から色が見えま
せん。
「どこか、おかしくないかな?」
こう聞こうとした、その時です。
裏返しになっている積み木を指差しながら、
「ほら、左の積み木、先生から色が見えないでしょ!」
年長さんでも、左右をはっきり理解できていないお子さんがいます。
先生方の面前で間違いを指摘したことと合わせて、このお母さんを、どう思わ
れますか。
 
こういうテストの目的は、先生の指示を聞き取る力、お手本をしっかり見る観
察力、構成力、そして、自分自身の力で取り組む意欲など、2、3歳児にふさ
わしい能力が培われているかを見るわけです。
極端にいえば、やってみようとする意欲です。
とにかく、初めての場所で、初めて会った先生の指示を聞き行動できるかどう
かでしょう。
 
できないと泣き出す子もいます。
お子さんは、頑張ったではありませんか。
自分で一所懸命に取り組めたのにもかかわらず、「何ですか、お母さんは」と、
叱りたくなります。
この一言で、普段の育児の姿勢がわかるではありませんか。
「子どもの自主性を尊重した育児を心がけて……」
とおっしゃっても、信じられませんね。
メッキが、はげただけではないでしょうか。
幼児の知的能力とは、記憶された知識の量ではなく、体験を通して身につけた
知恵の量です。
知恵は、試行錯誤を積み重ねながら、身体全体で覚えるものです。
そこには、自分で考えながら取り組める、たのしい環境があるはずです。
うまくできなくても、失敗しても、
「そこまでできたのだから、頑張ってごらん!」
と励まされていれば、頑張るのが子どもです。
何とかしようと考えることから工夫力が、夢中になって取り組むことから集中
力が、できたことから次の課題に挑戦する意欲などが培われます。
 
「違うでしょう、こうでしょ!」
口を出し過ぎ、手を貸し過ぎていると、過保護、過干渉になりがちで、
「ママがやってくれるからやめよう!」
「間違えると怒られるからやぁめた!」
となりがちです。
自分からやろうとせずに指示を待つ子が増えているのは、こういった育児の姿
勢や、環境が、大きく影響しているのではないでしょうか。
お母さん方の大好きな考える力や、できるまで頑張る意欲や集中力、お母さん
の手助けを嫌う自主性などが育たないことを知ってほしいですね。
 
幼児のテストは、結果だけを評価するのではありません。
どのように取り組んだか、その過程、プロセスを見ている場合が多いものです。
結果だけにこだわるお母さん方には、幼児期に培う大切なものを失っているこ
とに気づいてほしいといいたいですね。
 
「ボクが、気づくまで教えないで!」
そんな叫び声が聞こえませんか。
聞こえていたら、絶対に手を出しませんし、口をはさまないと思います。
 
しつこく繰り返しますが、3歳になっても、お子さんのやっていることを見て、
口を出したくなるのは過干渉、手を貸したくなるのは過保護と考えましょう。
年長さんになっても、口を出し、手を貸すお母さんがいる時代です。
いやな言葉ですが、超過保護であり、超過干渉ですね。
まだ、危険なことをしますから、監視の目は緩めてはいけませんが、あたたか
く見守ってあげ、待ってあげるお母さんになってほしいと思います。
モンテッソーリ教育を解説した相良敦子氏の著書に「ママ、ひとりでするのを
手伝ってね!」(講談社 刊)がありますが、3歳は、そういう時期に入ってい
るからです。
 
夏の疲れが出る頃ですね。お子さんの昼寝には、お母さんも付き合いましょう。
     (次回は「ケース・スタディの最終回」についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>面接ケース・スタディー(7)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第41
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面接 ケース・スタディ編(7)
「タイクツダナァ……!」
 
お子さんへの質問が終わると、今度はご両親の番です。
面接が終わると、お子さんだけ他の部屋へいって遊ぶような場合は心配ありま
せんが、親の面接が続く場合は、こういったことも十分に考えられます。
模擬面接でも、よくあるからです。
 
じっと座っていたお子さんが、足をブラブラしはじめました。
その時です。
お母さんが、手で制し、キッとにらみつけたのです。
子どもでなくても、びっくりします。
ハッとして、うつむいてしまいました。
テーブルをはさんでの面接ですから、直接、先生方には見えません。
おそらく、お母さんが、テーブルの下で足をおさえつけたのでしょう。
顔が、そういっています。
もっとすごいお母さんになると、手を叩くそうです。
どう思いますか。
 
ご両親の面接になると、お母さんもご主人の話を真剣に聞いています。
「いま、ご主人のおっしゃったことについて、どう思われますか」
などと質問されることもあるからです。
しかし、お子さんは退屈しはじめます。
足をブラブラさせるどころか、手をテーブルの上に置いたり、頭を触ったり、
とにかくじっとしていられません。
それどころか、椅子から立ち上がって歩き始めるお子さんもいます。
「お座りしていなさい」
といいながら、ほとんどのお母さんは、強引に手で引っ張り、座らせようとし
ます。 
これもどうでしょうか。
 
こういった経験をされたお母さんから、聞いた話です。
ミキちゃんは、じっとするのが苦手で、3分間が限界だそうです。
でも、それが幼児です。
30分間も、じっと座っている子がいたら、気持ちが悪くなりませんか。
面接当日、心配したとおりミキちゃんは、椅子から立ち上がろうとしました。
「ミキちゃん、もう少し頑張ってね!」
期待に応えて、少し頑張りました。
しかし、もう限界です。
でも、今度は、お母さんは止めませんでした。
そして、
「先生、すみません。このままでよろしいでしょうか?」
と尋ねてみました。
「もう少しですから、お母さんのおひざで待ちましょうね」
こうおっしゃってくれたそうです。
ミキちゃんの一番心の休まる場所ですから、静かに待てて、無事、面接を終え
たばかりか、合格しました。
 
2、3歳児にとり、静かに座って待つことは、大変に難しいものです。
とにかく、じっとしていないのが幼児です。
口だけで強制するのは、無理です。
このお母さんのように、強引に手を引かずに、先生に聞いてみることも大切で
はないでしょうか。
お母さんが聞けたのは、ミキちゃんの性格をよく知っているからです。
ミキちゃんの不安な気持ちが、立ち上がるしぐさに表われています。
子どもの置かれている状態を考えて、子どもの気持ちになって行動しようとす
るお母さんであることもよくわかります。
 
普段、お子さんと静かに過ごす時間を作っていますか。
お子さんの好きな絵本を、読んであげていますか。
お子さんの話をちゃんと聞いてあげていますか。
好きな話を読んでもらい、話を聞いてもらっていると、静かに待つ姿勢も身に
つきます。
 
「ここで立ち上がったからマイナス10点!」
幼稚園側が、そんな採点をするわけはありません。
その時のお母さんの取った態度が、採点の対象になるはずです。
強引に座らせ、叱責するだけでは、保護者とはいえません。
くどいようですが、繰り返します。
お母さん方は、保護者です。
お子さんが、初めての場所や、初対面の人には、どのような態度をとりがちか、
一番よく知っているのは、お母さん方ではありませんか。
起こりえるケースをいろいろと想定し、どのように対処すべきか、考えておく
べきではないでしょうか。
 
猛暑が戻ってきました。コンディションをくずさないよう健康管理には、十分
に注意して下さい。
 (次回は、ケース・スタディ編8についてお話しましょう)

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