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HOME > めぇでるコラム > 2020幼稚園受験 > さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>この辺からが問題です(2)過干渉な育児

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さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>この辺からが問題です(2)過干渉な育児

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第7号
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この辺からが問題です(2) 過干渉な育児
 
もっと駄目な子育てがあります。
子どものやっていることを見て、何から何まで口を出すお母さんがいます。
これも困ったものです。
過干渉、過干渉の育児です。
 
「そうやったら、駄目ですよ。こうやるの!」
「違うでしょ、こうしないと上手くできませんよ!」
「やめなさい、お母さんは、そう言わなかったでしょう!」
こう書くと、何やら子どもを諭す、親のやさしい顔が浮かんできそうですが、
そうではありません。
オクターブとは言いませんが、半オクターブぐらい、間違いなく音声は上がっ
ています。しかも、怒気さえ含んでいます。
こういった言葉の後は、
「何度、言ったらわかるの!」
必ず、こうなりがちです、恐いですね……。
これでくじけずに、
「ぼくは、やります!」、「わたし、がんばります!」と、けなげに言う子がい
たら、教えてほしい。
いないでしょう。
これでは、手を出さなくなります。 
 
最初から、うまくできないのが子どもです。
ですから、模範演技をしてみせなくてはいけません。
それも、何十年も人間をやってきた、経験豊かなお母さんが、きっちりやるよ
うなお手本は駄目です。
幼稚園の先生や保育士さんに聞いてごらんなさい。
「子どもさんの目の高さで、お話ししてあげてください」
こう言うはずです。
お母さんの背の高さで話をしてはいけません。
それでは、「命令と要求」になり、最悪の結果として「強制」になりかねません。
気をつけてほしいのです。
 
子どもの背たけで周りを見たことはあるでしょうか。
見たことがなければ、試してください。
大人の五分の一も見えません。
子どもの経験は、言ってみれば、背の高さと同じです。
そんな程度なのです。
ですから、噛んで含むように教え、やって見せ、失敗しても、
「頑張ろうね。最初から、上手にできないものですよ!」
と励ましてあげましょう。
やさしい励ましの言葉は、やってみようという意欲に火を点けます。
うまくいったら、「上手にできたじゃない!」と褒めることです。
 
「こうやるの!」
「それはだめ!」
「そうしなさいと言いましたか!」
いつも、こんな言葉を浴びせかけられていたら、どうなるでしょうか。
これは、「命令、禁止、抑制」の言葉です。
育児は、兵隊を鍛える軍隊方式と違います。
これでは、いじけてしまいます。
うろ覚えで自信はありませんが、父の言っていた言葉があります。
連合艦隊司令長官で、真珠湾攻撃やミッドウエイ海戦を指揮した山本五十六元
帥の残された名言です。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ 誉めてやらねば、人は動かじ」
このような言葉だったと思いますが、大人の兵隊の訓練でも、こうなのです。
相手は、人生経験の、ほんのわずかな幼い子どもです。
いじけてしまったら、どうなるでしょうか。
自分でやろうとする意欲も、やってみたいという好奇心も育ちませんし、自発
性も自立心も培われません。
これでは、自分からやろうとしない、消極的な暗い性格になります。
 
「指示待ち子ども」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
自分からやろうとしない子どものことです。
その心は、「失敗したら、怒られるからやらない」、このことです……。
ジーッと、ひたすら待っているのです。
大人ではありません、4、5歳の幼児が、待っているのです。
こんな小さい時から、バランスシートを読み、損得勘定ができているのです。
恐い話ではありませんか。
 
「やるぞ!」という気力がありませんから、「やった!」という達成感もありま
せんし、「次に何をやろうかな!」という関心もありません。
無気力、無感動、無関心、全部、「無」です。
子どもの成長を支える原動力は、意欲です、達成感です、好奇心です。
それが、全部、なしです。
過干渉になっていると、こうなりがちです。
おどおどして、お母さんの顔色ばかり気にする子になります。
幼児の目は、本来、きらきらと輝いているものです。
「うちの子、内気なもので……」とおっしゃる方がいますが、誰が内気にした
のでしょうか。
子どもは、親の作った環境で育ちます。
これを忘れてはいけないと思います。
 
ですから、3歳になっても、お子さんのやっていることを見て、口を出したく
なれば過干渉で、実際に口を出していては、超過干渉だと考えましょう。
お子さんのためです、お子さん自身のためです。
時間がかかっても、いいではありませんか。
結果だけを判断するのではなく、プロセスです、過程を見てあげましょう。
「ここまでできているのだから、もう少しだわ」
待ってあげましょう。
自分の力でやり遂げることは、とても大事です。
繰り返しますが、おむつを外した時のことを、思い出しましょう……。
 
ちょっと恐いことをいっておきましょう。
小さいときは関係ありません、お母さんの方が、何かにつけて強いのですから。
でも、子どもは、日に日に成長します。
背丈も、いつかは逆転します。
中学生になる頃には、見かけは大人のような子がいますから。
子どもが、「力では負けない、力では!」と意識したらどうなりますか。
もう、言うことを聞きません。
バットを持って、向かってくるかもしれません。
家庭内暴力です。
家庭は、崩壊します。
よく聞きますね、「どうして、あんな優しい子が!」……。
抑圧された自立心が、姿を現したと考えられないでしょうか。
そうだとすれば、被害者は親ではなく、子ども自身です……。
芽生えてきた自立心を、力で抑えることはできません。
 
しかし、勝手、気ままは、駄目です。
「だって、今の幼稚園は、自由保育でしょ?」
このことです。
後で詳しく説明しますが、自由保育は、「勝手、気まま、エニシングゴーズ、何
でもありの保育」ではありません。
これを履き違えると、おかしなことになりがちです。
自由と放任は、違います。
自由には、責任が伴います。
まだ、幼児は自分のやっていることに責任をとれませんから、自由は与えられ
ません。また、自由と個性を育てることも違います。
個性を育てたいから子どもに自由を与えるのは、間違いです。
それは自由ではなく、放任です。
放任すると野放図になりがちです。
「訓練されていない個性は、野性である」とおっしゃったのは、国府台女子学
院の平田史郎学院長ですが、このことを肝に銘じておきましょう。
  
けじめのない子は、集団生活に入れません。
集団の中で光る能力、それが個性ではないでしょうか。
幼稚園、保育園、小学校と集団生活に入っていくのですから、勘違いされると
困るのはお子さんです。
「やっていいこと、いけないこと」は、幼稚園や学校で教わることではありま
せん。
ご家庭で、きちんと教えることです。
アメリカの学校では、先生と親の言っていることが違った場合は、親が言って
いるようにしなさいと教えているそうです。
社会のルールを教えるのは両親の義務であり、他人の子どもに注意をするのは
大人としての義務でもあるわけです。
誤った個人主義の考えから、この辺があいまいになってしまったのが、戦後教
育の最大の欠陥ではないでしょうか。
 
お母さんが、手を貸していたことを、子どもに、少しずつさせましょう。
そして、まだ危ないことをしますから、気をつけて見守らなくてはならないで
しょう、特に男の子は。
我慢比べです。
禁止、命令、抑制という、指図や制限する範囲を少しずつ緩めてあげましょう。
そこで、やっていいことと、いけないことを、一つずつ学び、習わせるのです。
けじめです。
しかし、「そうですか、私が、口うるさいから消極的なのですね、うちの子は!」
と、いきなり今までの干渉の態度を改めて、たがを緩めるのは、どうでしょう
か。
今まで何年間か育てられてきた環境を、百八十度、変更することになるのです
から、お子さんは戸惑います。
少しずつでいいのです。
子育てに極端は、禁物です。
 
過保護や過干渉の育児は、お子さんの自立を妨げます。
自立を妨げるのは、伸びるはずの可能性の芽を摘むことにもなるのです。
お母さん方が望むような、いわゆる「個性豊かな人間」に成長するはずはあり
ませんし、希望される幼稚園から招待状を頂けません。
(次回は、「ここからが問題です 1.社会性って」についてお話しましょう。)

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さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>独り立ちの準備(1)社会性ってなんでしょう

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第8号
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独り立ちの準備 
(1)社会性ってなんでしょう
 
メリー・クリスマス!
孫が、初めてのクリスマス・プレゼントを貰ったときの驚きの表情を思い出し
ます。娘がビデオを撮っていたのですが、不思議そうな顔が、一転して、それ
こそ破顔一笑、子どもの表情には偽りがなく、いつ見ても心が和みますね。
お子さんの笑顔、楽しんでください。
 
ところで、なぜ、サンタさんは、トナカイの引くそりに乗ってくるのでしょうか。
聖書学者 クレメント・クラーク・ムーアが、自分の子どものために書いた「サン
タクロースが来た」の中で、「サンタは8頭のトナカイの引くそりに乗り、世界中
の子ども達にプレゼントを配る」と書かれており、これを踏まえて、ロバート・L・
メイという通販会社の社員が娘に書いた詩が元となり、童話「ルドルフ 赤鼻のト
ナカイ」が発表され、アニメ映画となり、例の「真っ赤なお鼻のトナカイさんは♪
……」の曲が生まれ、世界中に広がったそうです。(Santaxus.comより) 
作詞者の仕事が通販であることが、何やら訳ありで、面白いではありませんか(笑)。
 
それはさておき、お子さんに十分な愛情をかけて育てるのは、2歳までです。
3歳は自立の時代ですから、過干渉、過保護の育児を卒業し、自分でしなけれ
ばならない「基本的な生活習慣」「しつけ」などを、きちんと身につける時期で
す。
いろいろなことを体験させましょう。
大切なのは、遊びです。
遊びを通して学習をすることです。
 
2歳頃から、公園に行くようになります。
いわゆる、公園デビューです。
親子で着る服装マニュアルがあるそうですが、そこまでマニュアル信奉者とな
ると、没個性的としかいいようがありません。
そんなことにとらわれない、賢いお母さんであってほしいですね。
 
しかし、公園での砂場遊びは、流行らないようです。
放し飼いの動物などの共同便所になっていると聞きます。
衛生上、「問題あり」だそうです。
最近、夕方になると、ビニールシートなどをかけた砂場を見かけますが、これ
は歓迎すべきではないでしょうか。
砂場は、何もないところから、形のあるものを作り上げていくのですから、す
ばらしい学習の場になります。
かつて、東京藝術大学の彫刻科のある教授が、
「最近、学生の塑像作りが下手になったのは、子どもの頃に砂場遊びを十分に
していなかったからではないか」
とおっしゃっていましたが、うなずけますね。
以前、アメリカでベストセラーになった本に、「人生に必要な知恵は、全て幼稚
園の砂場で学んだ」がありましたが、外国人も考えることは同じです。
余談ですが、この本は、日本の古典の名著「徒然草」とよく似ています。
「徒然草」の英語版が出版されているかどうかわかりませんが、著者のロバー
ト・フルガム氏は、読んだのではないかと思うほど、同じような話が出てきま
す。
しかし、著者の職業が神父さんとわかり、兼好法師はお坊さんですから納得で
きました。
 
ところで、砂場で同じ年の子どもが4、5人集まっても、「ケンちゃん、一緒に
お山を作ろうよ!」とはなりません。
見ていると面白いですね。
砂場にいても、それぞれ自分一人の世界で勝手に遊んでいます。
それでも、チラッ、チラッと視線を向け、
「あの子、何をしているのだろう?」
「おもしろそうだな!」
と思っているかどうかはわかりませんけれど、見ることは見ますが、一緒に遊
びません。育児書に書かれてある「並行遊び」です。
こういった並行遊びができるのは、4歳頃から始まる「仲間遊び」に移るため
の準備期間で、これも非常に大切な体験です。
 
この時期の主人公は、お母さんです。
お母さん同士が数人集まって、コミュニケーションをはかります。
子育ての情報交換の場にもなります。
核家族化が進み、育児について先輩のアドバイスも得難いですし、少子化時代
ですから、子育ての経験も少なくなりました。
同じ年の子ども、少し年上の子を持つお母さん方との交流は、不安であったこ
とが解決するなど、ストレスを解消する大切な機会となり、育児ノイローゼに
落ちることも防いでくれます。
その反面、よその子を見て、優越感に浸ったり、劣等感に陥ったりもするよう
です。
少し勇気が必要ですが、子どもたちのためです、いっておきましょう。
お子さんは、ご両親の血を受け継いでいます、遺伝です。
お母さんの能力や人格の半分は、受け継いでいると謙虚に考えましょう。
劣等感を持たれては、子どもは救われません。
お母さんの子は、お母さんの子です、自信を持ちなさい。
お母さん自身がそうであったように、お子さんは、やがて、お母さんを越えて
いきます。
いい過ぎでしょうか……?
 
お母さん同士が心を開き始めると、子どもも安心して遊んでいます。
一緒にいるといった方が、正しいかもしれません。
自分と同じような子どもがいて、お母さんと違うお母さんがいて、それだけで
も視野は、広がります。
 
ここで、いろいろな問題が起きます。
たとえば、他の子が作ったお山を、自分のものにして遊び始め、「これは、ぼく
が作ったものだから駄目!」と頭を叩かれ、「自分の思い通りには、ならないも
のだな!」とわかるわけです。
ちょっと語呂合わせのようですが、家族以外の第三者が教えてくれる、社会が
教えてくれるから、社会性です。
「自分の思い通りにならないことがある!」
「守らなければならないルールがある!」
「やってはいけないことがある!」
「人のいうことは、聞かなければ困ることがある!」
「お母さんが、助けてくれないこともある!」
こういったことを、遊びを通して学習していくわけです。
協調性です。
ご両親のあたたかい保護のもとで暮らしてきた環境とは、大変な違いです。
戸惑いも、気後れも、腹立つことも、苛立つことも、泣きたくなるときも、恐
ろしい思いをするときも、いやな思いをするときも、自信をなくすこともある
でしょう。
しかし、どれ一つ取り上げても、自分で経験し、解決していくものばかりです。
幼いなりにたくましさが、芽生えてきます。
自立できるか、自分の世界に閉じこもるかの境目です。
過保護にならないことが大切です。
オタクの要因は、この時期にインプットされるのではないでしょうか、冗談で
す(笑)。
 
ところで、お母さん方は、このような場合、どうしますか。
遊んでいたわが子が、泣いて戻ってきたとします。
当たり前のことですが、第一声は、「どうしたの?」となります。
A型母親。
「ケンちゃんが、いじめたの!」
「まあ、ひどい子。もう、ケンちゃんと遊んだらだめよ。あの子、乱暴なんだ
から!」
あの子以下は、余計です。
子どもの前で、友達の悪口を言ってはいけません。
ケンちゃんとは、仲良しなのでしょう。
友だちですから、子ども自身も傷つきます。
 
B型母親。
「ケンちゃんが、いじめたの!」
「そう、どうしていじめられたの?」
冷静ですね、これです。
どうして泣いているのか、聞かないとわかりません。
わが子に非のある場合もありますし、何があったのか予測のつかないのが、子
どもの世界です。
 
A型母親では、もし、わが子が悪かったとしたら、どうなるでしょうか。
「お母さんが、遊んじゃいけないということは、ぼくが正しいのだ。そうだな!」
こうなりませんか、わがままを助長するだけです。
こんなお母さんも、いるそうです。
「うちの子、泣かしたのはダレ!」
犯人探しです。
子どものいうことだけを聞いて判断し、行動する自己中(ジコチュウ)のお母
さん方です。
子どものけんかは、どっちもどっちです。
その証拠に、しばらくすると泣かしたケンちゃんが、「あそぼぅ!」と言うので
すから。
 
子煩悩という言葉を誤解していると思います。
子煩悩は、子どもを可愛がる親のやさしい気持ちではなく、「子は、煩悩のもと」
と考えてみましょう。
煩悩とは、心身を悩ませ、惑わせる欲望です。
子育てを生きがいとする溺愛型のお母さんになりがちです。
迷惑するのは、いうまでもなくお子さんです。
そこに早く気づいてほしいですね。
 
B型母親では、そのわけを聞くことで、
「それは、あなたがよくないのですよ」
と諭し、公平な大人の判断で、一つのルールを覚えるきっかけとなります。
こういった体験を積むことで、幼稚園や小学校という集団生活への適応力が、
身についてくるのではないでしょうか。
しかし、この公平な大人の判断、怪しくなっています。
公平な判断と自分に都合のよい勝手な解釈は違います。
わが子かわいさのあまり公平な判断を誤ると、そのツケは、必ず、「わがままな
性格」という形で現われてきます。
これを忘れないで下さい。
 
仲間遊びも、大切です。
そうはいっても、近所に同じ年の子がいません。
マンションでも、同じ階に赤ちゃんが一人もいない、同じ年の子、同学年の子
もいないことがあるようです。
少子化時代です、兄弟、姉妹がいません。
核家族化も進んでいます。
都心では公園など、望むほうが無理です。
交通量が多ければ、外で遊ばせられません。
誘拐も心配です。
絶対に許せないことですが、幼児を狙った凶悪な犯罪も増えています。
どうしても、親と一緒にいる時間が長くなりがちです。
 
子どもが減って、閉園される幼稚園も増えていると聞きます。
それにもかかわらず、名門の幼稚園へ入るのは、大変です。
たとえば、白百合学園幼稚園などは、2年・3年保育、合わせて定員60名の
ところに、年によっては、10倍前後の応募者があるようです。
幼稚園に入れておけば、大学までいける一貫教育制度に魅力があるのも確かで
しょう。しかし、過保護、過干渉な育児にならないように、子ども同士で遊ぶ
機会を与えたいと考え、3年保育の幼稚園が、歓迎されているのも事実ではな
いでしょうか。
そのためには、狭き門を突破しなければならない入園テストがあります。
2、3歳を対象にした幼児教室は、この難関を突破するためのノウハウを指導
する専門家の集団です。
既に通っているお子さんもいると思いますが、楽しく通っているでしょうか。
「お母さんのもとを離れても楽しいことがある」ことを教えてくれる教室であ
れば、心配ありません。
入園テストの第1のポイントは、「お母さんのもとを離れて遊ぶことができる
か」にあるからです。
 (次回は、独り立ちの準備 (2)しつけについてお話しましょう)
 
今回が今年最後の配信になります。ご愛読頂きまして有難うございました。来
年もよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。
                 めぇでる教育研究所 所長 藤本紀元
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>この辺からが問題です (1)過保護な育児

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第6号
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この辺からが問題です (1)過保護な育児
 
3歳頃からの子育てに、問題がありそうです。
それは、自立を妨げる育児です。
 
自立の始まる大切な時期に、2歳頃と同じように手をかけていると、お子さん
は、どうなるでしょうか。
何でも、お母さんがやってあげていると、お子さんは「これでいいのだ!」と
勘違いをし、依頼心の強い子になりがちです。
自分でやらなくては、試行錯誤を積み重ねる機会がありません。
試行錯誤は、一つの能力を身につけるための大切な冒険であり、実験であり、
体験です。2歳頃から始まった模倣時期に、どのようにやるべきか、じっくり
観察されています。ですから、うまくいかなければ、子どもなりに工夫します。
できるようになるまで、辛抱強く挑戦するものです。
この挑戦する持続力は、できるようになったときの快感に支えられているので
しょう、夢中になって取り組みます。
モンテッソーリの「その時期に最も活動が盛んになり成長する敏感期」です。
 
  注 マリア・モンテッソリー
イタリアのローマで医師として精神病院で働き、知的障害児へ感覚教
育を実施し知的水準を上げる効果を見せ、1907年に設立した貧困
層の健常児を対象とした保護施設「子どもの家」において、独特の教
育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育を実施する施設を「子
どもの家」と呼ぶようになった。 
           (ウィキペディア フリー百科事典より)
 
何でもやろうとする時期なのです。
そこで、お母さんが手を貸してばかりいると、やってみようとする意欲がわき
ません。やらなければ、物事をやりとげる手順を学べませんから、その苦労が
わかりません。
そのような環境で育てられていると、意欲も集中力も持続力も培われません。
ですから、わがままな子や、飽きっぽい子になりがちです。
相手を思いやる気持ちなど育つわけがありません。
過保護、過保護の育児です。
 
困るのは、誰でしょう。
言うまでもなく、お子さん自身です。
信じられない話ですが、「かわいい、かわいい!」と甘やかすだけ甘やかしてお
いて、「しつけや生活習慣は幼稚園で」と考えているお母さんがいると聞きます。
そのような子育てをしていたらどうなるでしょうか。
幼稚園では、誰も手を貸してくれません。
今まで、お母さんがやってくれていたことを、全部、自分でしなくてはなりま
せん。
一人でできるでしょうか、無理でしょう。
どうなると思いますか。
みんなができて、自分だけできないとなると、「なぜ……?」となります。
先生に甘えても、限度があります。
 
「何で、そんなことができないの?」
初めて経験する同年代の子どもの冷たい目や批判の言葉に、戸惑います。
わがままな性格では、友だちとの接し方もうまくないですから孤立しがちで、
幼稚園など、少しも面白くないでしょう。
行きたくなくなるのも当然ではないでしょうか。
極端な話ですけれど、不登校生ではなくて不登園児、こんな言葉はないと思い
ますが、そんな状況に追い込まれかねません。
そこで気づき、子育ての軌道修正するのは、親子ともども苦労します。
普通の幼稚園でも、入園当初、非常に困ったことになるでしょう。
ここで気づかずに、「悪いのは幼稚園の先生!」と言い放って、平然としている
お母さんがいるそうです。
被害者は、子ども自身であることにも気づきません。
名門幼稚園の受験をお考えのお母さん方には、いらっしゃらないと思いますが、
こういった自己中心型の育児では、どの幼稚園からも歓迎されません。 
 
ところで、小・中学校の不登校児童は、どのくらいいるかご存知ですか。
文部科学省が10月25日(日)に公表した「平成29年度調査結果」による
と、13万4,398人で、割合は1,5%(前年度1,3%)と4年連続増加して
いるそうです。
 
その原因は、いろいろありますから、一概には言えません。
しかし、過保護な環境で、わがままいっぱい育てられ、他人との共生をきちん
と学習していないと、こうなりやすいと考えられないでしょうか。
そうであるなら、被害者は、やはり、子ども自身です。
 
ですから、3歳になっても、お子さんのやっていることを見て、手を貸してあ
げようかと思えば過保護であり、本当に手を貸していれば超過保護であると考
えましょう。
 
お母さんの手を借りずにできることが、たくさんある子の知的な能力は高いと
いわれていますが、当然だと思います。
一つのことができるようになるまでには、幼い子どもなりに、それだけ頭を使
って、体を使い、頭と体が一つになって苦労を重ね、苦心しているからです。
一つのことができれば、次のことをやりたくなります。
やる気です、意欲も育ちます。
「やった!」という快感も伴います。
これが好奇心をくすぐります。
何にでも興味を持つようになります。
連鎖反応を起こします、これですね。
 
幼児が初めてのことに挑戦して、失敗して当たり前です。
失敗したことを叱らないで、励ますことです。
そして、辛抱強く待ってあげましょう。
そうすれば、子どもは、やります。
励まして、再び挑戦する意欲を持たせることです。
 
おむつをはずしたことを思い出しましょう……。 
 
ところで、公立と私立校の違いは、どこにあるとお考えでしょうか。
東京と横浜に雙葉学園がありますが、女の子だけしかいない、ミッション系の
学校です。
系列校に皇太子妃の雅子様が、ご卒業された学校があります。
正確には、田園調布雙葉といって、幼稚園から高校まである学校です。
私立の学校には、公立の学校と違い、その学校、独特の教育方針があります。
簡単にいえば、一部の学校を除き応募資格(通学指定地域、通学時間)がなく、
宗教教育もできますし、小学校一年生から英語も教えられますし、土曜日を休
みにすることができます。
ただし、平成14年から、公立の小学校でも英語の授業を始め、週五日制にな
りましたから、後ろの2つは私立学校の特徴とはいえなくなりました。
建学の精神や校訓があること、宗教教育を行い、男女別学の制度があることな
どが公立校との違いでしょう。
 
その校訓ですが、雙葉学園は、「徳に於いては純真に、義務に於いては堅実に」
を掲げています。
この言葉が、育児にピッタリと当てはまると考えています。
しかし、私の勝手な解釈ですから、間違っているかもしれませんが、こういう
意味だと思っています。
「徳に於いては純真に」とは、たとえば、お母さんのお手伝いをして、
「お母さん、お手伝いしたら、あれ買ってくれる?」
といってお手伝いをするのは、純真といえるでしょうか。
いえません、動機が不純です。
明らかに見返りを考えていますから、計算済みのお手伝いです。
また、3歳なら3歳の子が、親に頼らず自力でできることを、お母さんに手伝
ってもらっているとすれば、「義務に於いては堅実に」といえるでしょうか。
いえません、軟弱です。
甘えん坊になるだけでしょう。
過保護な育児をしていると、こんな子になりがちです。
 
別学については、これはお父さん方に聞いてもらいたい話です。
たくさんの幼稚園がある中で、田園調布雙葉小学校附属幼稚園と靖国神社の側
にある白百合学園幼稚園は、女の子しかいません。
ですから、白百合学園の3年保育の幼稚園に入って、そのまま大学まで進んだ
とすると、幼稚園3年、小学校6年、中学校3年、高等学校3年、大学4年と、
19年間、女の園です。
これで宝塚歌劇団へ入ったら、どういうことになるのでしょうか。
この2つの幼稚園を選ぶときに、避けて通れない大切な志望理由になります。
もっとも、雙葉学園には大学がありませんから大学受験で共学の学校を選べま
すし、白百合の場合も学部の関係で併設の大学まで進む生徒は少ないですから、
余計なお世話といわれそうですが。(笑)
 
さらにもう一つ、紹介しましょう。
日本女子大学附属豊明幼稚園には募集人員84名中、男子が24名いますし、
雙葉小学校附属幼稚園、東洋英和幼稚園には、男の子もいます。
小中高には、男の子しかいない暁星幼稚園には、逆に女の子も若干名ですがい
ます。
小学校から別学になるのですが、幼稚園だけ共学です。
なぜでしょうか。素朴な疑問ですが、これも余計な詮索ですね。
しかし、いずれの幼稚園も倍率は高く、狭き門となっていますから、過保護な
育児では、合格の二文字を獲得できません。
 
今、お子さんに、どのくらい手を貸しているか、チェックしてみましょう。
こういったことを、きちんと指導してくれる幼児教室を、選んでいただきたい
と思います。
(次回は、この辺からが問題です(2)として、過干渉の育児についてお話し
ましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>自発性、芽生えてきましたね

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第5号
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自発性、芽生えてきましたね
 
自発性、辞書を引くと、「他から教示され、または影響されるのではなく、内部
の原因・力によって思考・行為がなされること」(広辞苑 岩波書店)とありま
す。
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが、「自発的」(自ら進んでするさま)
といえば納得できると思います。
もっとわかりやすい例があります。
それは子どもの遊びです。
 
大人の遊びは、遊びに過ぎませんが、幼児の遊びは、仕事です。
遊びを通して、いろいろなことを学ぶわけです。
遊びには、二通りあります。
一人遊びと、友だちと遊ぶ仲間遊びです。
 
こんなことがなかったでしょうか。
一人でブツブツ言いながら、何やら真剣に遊んでいます。
もし、頭の中をのぞける機器があれば、のぞいてみたいものです。
遊ぶ道具が、ウルトラマンの人形であれば、左手にウルトラマン、右手にはバ
ルタン星人などといわれている怪獣を持って、大激戦を展開しているはずです。
円谷監督も顔負けの映像が、リアルタイムで、ポンポンと浮かんでいると思い
ます。
子どもの想像力や空想力は、大人が考えるほど単純ではありません。
台本を書いて、何やら激戦地にふさわしいセットを組み、主演から脇役、対戦
相手の怪獣、それに本人しか理解できない奇妙な効果音を流し、監督までやっ
ているのですから、これは掛け値なしにすごいことです。
しかも、こんなにすばらしい想像力を駆使しながら、もっと面白く遊べる方法
はないものかと、工夫しています。
そして、大人の仕事と違い、報酬を全く要求せずに、省エネもせずに、全力で
取り組んでいます。
ですから、子どもは、遊びに夢中になれるのです。
 
どうしたら面白くなるだろうかと、いろんなアイディアを考え、その中から、
「これが、いいぞ!」
と選び、遊びの場に引き出します。
ところが、やってみたところが、今一つ面白くないとなると、映画監督よろし
く、
「何だ、あまり面白くないな。カット、カット!」
と駄目を出して、また新しい台本に挑戦し、それにふさわしい演出を試みはじ
め、準備が済み次第、カメラを回し始めます。
言ってみれば、幼児の遊びは、この作業の繰り返しです。
 
少し理屈っぽくなりますが、子どもの遊びは、いろいろ考え、そこからベスト
の遊び方を選んで、実行に移し、駄目ならまた始めからやり直すという「考え
た事柄と行動」が、そのまま表れていることなのです。
つまり、子どもの遊びは、
「自ら考え、選択し、実行するという自発性」
を養う訓練になっているのです。
これは、自主性を育てる上で、非常に大切なことです。
何かに取り組むには自分でやらなければならない、頼りになるのは自分自身で
あることを、遊びを通して学習しているからです。
ですから、積極的に遊びを楽しめるお子さんは、何事にも取り組もうとする意
欲が培われているはずです。
 
たとえば、自分一人でやらなくてはならないことが、たくさんあります。
洋服を一人で着て、脱ぐ。
食事を限られた時間で済ませる。
排便を一人でできるようにする。
歯をみがき、顔を洗う。
うがいに手洗い。
身辺の整理整頓。
あいさつ。
いろいろとありますが、4歳頃には身につけておきたいものです。
 
なぜでしょうか。
こういうことは、育児書によると、「基本的な生活習慣」と書かれています。
これは親の手を借りずに、自分自身の力で生きていくための生活適応能力のこ
とで、その能力を備えるための準備運動が始まったと考えれば、わかりやすい
でしょう。
 
しかし、忘れてはならないことがあります。
いくら、こういったことができなくてはといっても、これは、あくまでも平均
的な一つの目安です。
4月2日生まれと翌年の4月1日生まれでは、1年間の差があります。
生まれ月を頭に刻み込み、育児をする賢いお母さんになってあげましょう。
 
そして、もう一つの「仲間遊び」ですが、まだ、一緒にいても一緒に遊ばない
という「並行遊び」の盛んなときですから、もう少し待たなければならないで
しょう。
しかし、並行遊びに入ったのは、仲間遊びの準備が着々と進んでいるわけです。
仲間遊びは、言うまでもなく、みんなと一緒に何かをする集団生活の基本とな
る協調性や社会性を培う大切な遊びです。
こういった集団生活にスムーズに対応するために身につけなくてはならないの
が、基本的な生活習慣なのです。
 
もちろん、まだまだ幼いですから、いろいろと面倒をみなくてはなりませんが、
自分でできることは自分でするように、お子さんの成長を踏まえ、させるべき
です。
このことを、お母さん方が、真剣に考えて実行しなければ、せっかく芽生えか
けている自立心も意欲も、育まれないことになりがちです。
しかも、核家族化、少子化現象が、育児に困った影響を与えているようです。
それは、過保護、過干渉の育児です。
 (次回は、「過保護の育児」についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>3歳ごろは、どうでしたか

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第4号
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3歳ごろは、どうでしたか
 
お母さんに手伝ってもらわなくても、自分でできることが増えたのではないで
しょうか。
パジャマも着られるようになり、ボタンのかけ外しに興味を持ち始めませんで
したか。
靴も、はけるようになりましたね。
はしも使えるようになったのではありませんか。
いちばん違ってくるのは、お母さんの手伝いを嫌うことではなかったでしょう
か。
自分でやりたがる、そうではありませんでしたか。
2歳の終わり頃から、控えめでしたが反抗的にもなってきました。
それが、はっきりと態度に現れるのが、3歳児の特徴です。
反抗期です。
でも、反抗期は、子どもが成長していく証拠です。
標的は、残念ながらお母さんなのです。
しかも、子どもたちも遠慮しないで、はっきりとやります。
頭に血が昇って、カッーとなったこともあったでしょう。
血相を変えたこともありましたね、お母さん……。
でも、耐えました。
なぜ、でしょうか。
 
「ママ、手伝わないでね、自分でできるから!」
(「まだ、無理ですよ」)お母さんには、わかっています。
お母さんの予想通りに、できません。
ものの見事に失敗します。
でも、お母さんは、
「ママがいったでしょう。まだ、できないのよ、あなたには!」
こんなこと、いいませんでしたね。
「一人で、できるように頑張りなさいね!」
こういって励ましたのではなかったでしょうか。
これが、子どもにとって、どんなに心強かったか……。
このことです。
失敗しても叱られません。
叱られないどころか、頑張りなさいと励まされます。
「お母さんって、やさしいな!」
これです。
ここから、相手を思いやる気持ちが生れます。
思いやりです。
お母さんのやさしいこの一言が、お子さんの心の中に、相手を思いやる気持ち
を育んでいくのです。
 
そのことを考えずに、
「あんたっていう子は、生意気いって、できないじゃないの! ママには、わ
かっているの、まだ無理なのよ!」
とやってしまったら、どうなるでしょうか。
失敗を恐がって、自分からやろうとしませんし、手を出さなくなります。
こんなときのお母さんは、本当に恐いです。
言葉にも遠慮はありませんが、顔も遠慮せずに、キッパリと怒っています。
どうして、子どもを怒るときのお母さんは、無防備になるのでしょうか。
怒っている時、急いで鏡を見てごらんなさい。
自分でもびっくりしますよ、夜叉……、いや、いうのはやめておきましょう。
 
自分では、できると思っていたにもかかわらず、できなかったことで、相当、
自信をなくしているはずです。
気持ちが沈んでいるところへ、きつい追い打ちの言葉です。
気をつけないといけません。
言葉の暴力は、遠慮なしに、グサリと、土足で、お子さんの心に入りこみます。
「あなたなんか、もう知りません!」
はっきりいって、これはキョウハク、脅迫です。
見離されるのですから。
世の中でいちばんやさしくしてほしいお母さんに、こういわれたら、子どもは
泣くしかありません。
これで、相手を思いやる心は育つでしょうか……。
 
しかし、しかしです。
しばらくすると、「ママ!」といって、お子さんは、そばに来るでしょう。
これが不思議です……。
お父さんが、お母さんのように、理性を置き忘れて、声を張り上げて怒ってご
らんなさい。
子どもは、寄ってきません、恐がって。
本当に、不思議です。
お腹を痛めないと、こういう親子の強い絆は、できないのでしょうか。
 
しかもです。
お母さんは、ほんの少し前まで、柳眉を逆立て、怒っていたのにもかかわらず、
そんなことあったのかしらと、涼しげな顔をして、
「のどが渇いたわね。アイスでも食べましょうか!」
などと、ニコニコしながらいうのですから、これまた不思議です。
どうです、お父さん方、こういう親子関係、どう考えますか。
お母さんの影響力は、絶大なのです。
お母さんは、このことを忘れてはいけません。
忘れきっているお母さん、結構いますね。
子どもは、お母さんの持ち物ではありません。
勘違いしたら、恐い話です。
感情的になって、むやみに叱り飛ばさないでください。
受験準備、特に、知的な領域の問題に関しては……。
子どもに代わって、お願いしておきます。
 
それはともかくとして、いろいろなことをやってみたい意欲と結果は、いつで
も、アンバランスな答えと、結果が伴いがちです。
でも、お母さんは、ここでも忍の一字です。
来年から幼稚園です。
手のかかる子は、幼稚園でも歓迎されません。
3歳は、親のもとを離れて、一人で生活を始める準備期間です。
つまり、自立が始まるときです。
母親という母港から、船出をすることです。
といっても、いきなり大海原(おおうなばら)へ出かけるわけではありません。
お母さんの目の届く範囲内で、チョロチョロ出ては、サッと帰ってくる、小さ
な冒険と考えたらいいでしょう。
冒険は、実験です。
実験は、試行錯誤の積み重ねです。
子どもは、納得するまでやります。
 
たとえば、このようなことはありませんでしたか。
ティッシュペーパーの箱から、ティッシュを引き出すことです。
親は、いたずらだと思って叱ります。
その場はやめるのですが、親がいなくなると、またやり始めます。
「いたずらしたら、駄目だといったでしょ!」
と声を荒げて注意しても、親がいなくなると、また、始めるのです。
これには、腹も立ちます。
「何回、いったらわかるの!」
切れます、さすがの我慢強いお母さんも。
しかし、子どもには、ちゃんとした目的と理由があるのです。
これは、いたずらとは違います。
どうして、次から次へとティッシュパーパーが出てくるのだろう。
どんな仕掛けになっているのか知りたい、それだけなのです。
1回、全部出させてみましょう。
納得したら、もうしません。
それでもするのは、いたずらですから、これは、きちんと叱るべきです。
好奇心が旺盛になり、探究心の結果か、それともいたずらか、よくわからなく
なることが起きがちです。
この見極めも大切です。
 
そして、「褒めるべき時は褒め、叱るべき時は叱る」、これは、子育ての鉄則で
す。
あいまいにしてはいけません。
しかし、お母さん方の褒め方、うまいとはいえませんね。
できて当たり前と思っているお母さんがいます。
「隣のケンちゃん、もっと前からできていますよ!」
こういわれたお子さんは、どのような気持ちになるか考えてあげましょう。
比較してはいけません。
比較するなら、誕生日をきちんと頭に入れてすべきです。
早生まれのお子さんには、特に注意が必要です。
子どもが何かをやり遂げたことは、精一杯の努力をしているのですから、そこ
を認め、きちんと褒めてあげましょう。
褒められればうれしいですから、次に挑戦する意欲も培われます。
 
このようにして、一つ一つ納得づくで、問題を解決していくのですから、時間
がかかるのも仕方がないでしょう。
何しろ、目に入るもの、耳に聞こえてくるもの、肌で感じること、手で触った
こと、口で味わったこと、興味の対象全部に、
「何だろう?」
「なぜだろう?」
「どうなっているのだろう?」
とやっていくのですから、考えてみたら、これは大変なことです。
ものすごい勉強をしているわけです。
しかも、親や先生から、「勉強しなさい!」といわれてやっていることではなく、
自分自身で、自発的に取り組んでいるのです。
体のどこから出てくるのかわかりませんが、盛んに指示が出てくるのでしょう。
自分でも、どうなっているのか、わからなくなる時があるようで、時々、ボー
ッとしています。
 
しかし、自分から進んでやっているのですから、ものすごいことです。
育児書に「自発性」と書いてありますが、これです。
 (次回は、「自発性、芽生えてきましたね」についてお話しましょう)

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>2歳ごろは、どうでしたか

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第3号
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2歳ごろは、どうでしたか
 
ゼロ歳から1歳は、条件反射の時期です。
音や光、匂いや肌ざわり、そして味です。
五感を刺激するものから、いろいろなことを学習します。
これは、赤ちゃんから独り立ちをするための準備なのです。
 
2歳を過ぎた頃から模倣の時期に入ります。
お手本は、身近にいるご両親です。
「まねる」は、「学ぶ」の基礎学習です。
まねることで、自分のものにしていきます。
その心は、「自分もやってみたい!」なのです。
親は、お手本ですから、いい加減なことはできません。
知らないうちに、じっくりと観察されています。
気をつけなくてはいけません。
 
お嬢ちゃんが、4歳位になると「ままごと遊び」を始めます。
いちばんやりたがるのは、お母さんの役のようです。
それを見て、ほとんどのお母さん方は赤面します。
どこかで見たような素振りと話し方だからです。
そうです、お母さん自身です。
長い年月をかけて、それこそ、じっくりと観察された結果です。
よいお手本を、見せてあげなくては、後悔します。
 
言葉も増えてきます。
赤ちゃん時代の「ママ」の一言しかいえなかったことを思うと、大変な進歩で
す。
何しろ、赤ちゃん時代は、この、「ママ!」の一言で、全部、一方的に会話を済
ませるのですから、どうしようもありません。
本当に一方的です。
お母さんは、王さまに仕える家来のような存在になります。 
「お腹が空いた!」
「水を飲みたい!」
「おむつ取り替えて!」
「汗かいて気持ち悪いの!」
「日光浴したい!」
「さみしいから、そばにきて!」
「テレビつけて!」
「頭が痛い!」
「抱っこして!」
「お散歩に連れてって!」
「お風呂に入れて!」
「眠るから子守唄を唄って」
面倒ですから書きませんけれど、選択肢は、こんなものではないですよね、お
母さん。
これを「ママ」の一言で、何を要求しているかを的確に判断して、適切な処置
をしないと、ワーワー泣くのですから困ったものです。
お父さんでは、おろおろするばかりで対処できないでしょう。
コンピュータでも、お手上げです。
赤の他人でしたら、ほっときますよ。
やはり、お母さんは、偉い!
 
しかも、お母さんは、こんなわがままを、いつまでも許しておくわけではなく、
決して屈しません。
いつまでも、「ママ!」の一言で済まされないように、一所懸命に言葉を教え始
めます。
ここにも、お母さんの涙ぐましい努力がありました。
 
「ママ、お水!」
と、お子さんがいったとします。
お母さん方は、どのように対応したか覚えているでしょう。
「のどが渇いて、お水を飲みたくなったのね!」
こういっていたのではありませんか。
そこで、お子さんは、
「ノドガカワク、ミズヲノミタイ」
といった言語の学習をしているわけです。
 
この語りかけ、おうむ返しが、会話の学習の基礎となって、今のように一人前
に話せるようになったのです。
しかも、お母さんは国語の先生のように、
「主語が『私』で、述語が『飲みたい』、目的語『水』、形容詞が、副詞が……」
と教えたわけではありませんが、かなり、理詰めに話せるようになっています。
お母さんとの学習が、苦にならなかったからです。
理想ですが、お子さんが勉強に取り組む姿勢も、かくありたいものです。
覚えておいてください、必ず、役に立つ勉強の心構えです。
 
ところで、
「ママ、お水!」
「……」
黙って水が出てくるだけでしたら、恐い話です。
この時の、お母さんの優しい語りかけが、どれほど、お子さんに安らぎを与え
ているか、計り知れないものがあります。
情緒の安定です。
何もわかっていないようですが、赤ちゃんは、心の目で、しっかりと見ていま
す。
両親の会話が少なく、いさかいごとがあると、赤ちゃんは、次第に情緒不安定
になり、心がゆがんでいくといわれています。
お母さんも、気をつけたのではなかったでしょうか。
 
しかし、まだまだ、ネンネです。
ちょっとしたことで泣き、かんしゃくを起こしました。
そんな時、泣いたり、足踏みをしたり、引っかいたり、無茶をしていたでしょ
う。
突然、電車の中で泣き出して、困り果てたことはありませんでしたか。
でも、お母さんは、「うるさいわね!」などと、決して怒りませんでした。
なぜでしょう。
 
それは、まだまだ半人前という、心あたたかい認識があったからではないでし
ょうか。
そうです、「思いやる気持ち」です。
子どもの相手を思いやる心を育むのは、お母さん自身の思いやりです。
いや、お母さんだけではありません。
お父さんとお母さんが、相手を思いやる気持ちを大切にしていれば、お子さん
も間違いなく、ご両親のようになります。
なぜなら、先にもお話しましたが、お子さんがまねをするお手本は、ご両親自
身だからです。
(次回は「3歳ごろは、どうでしたか」についてお話しましょう)

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