2027さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「めぇでる教育研究所」発行
2027さわやかお受験のススメ
<現年中児 今から始める小学校受験>
(創刊号)
2025年7月5日
2027年度入試(2026年秋に実施)を成功に導く手引です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
- 年中から挑戦される皆さんへ -
小学校の入学試験は、文字も数字も使わずに、でも、かなりハイレベルな問題で構成されています。
例えば、どこの学校でも出題されている「話の記憶」は、あらかじめ録音されたナレーションを聞き、物語の内容を理解し、設問に答えますが、その内容は小学校の中学年から高学年にかけて学ぶ「長文読解」に匹敵するほど難しいものです。
また、「数量の領域」では、1年生で学ぶ足し算、引き算、2年生で学ぶ掛け算、3年生で学ぶ割り算、4年生で学ぶ分数まで出題され、数字や加減乗除の記号(+-×÷)を使わずに、ただ○をかいて答えます。
こんなにも難しいことに挑むにもかかわらず、ペーパーテストには、答えは全て、イラストなどで描かれていますが、設問はどこにも書かれていません。ですから、話を聞く力が備わっていなければ、どうにもならないのが小学校の受験なのです。
こういった情報は、市販されている過去の問題集、いわゆる過去問などに詳しく紹介され、行きわたっていますから、受験を考えられている保護者の皆さん方も、よく理解されているのではないでしょうか。
そのためでしょうか、家庭学習をしっかりやり、年長の夏休みから幼児教室へ通う、短期合格達成型、こんな言葉はありませんが、このように考える保護者の方が増えていることも確かでしょう。
ただ、現場の先生方から「もう少し早く教室へきてくれさえすれば」と悔やむ声を耳にすることが少なからずあります。何が足りなかったのでしょうか。
これは、小学校の入学試験の難しさを表したもので、いやな言葉ですが、知的なレベル、偏差値が高いだけでは、合格は不可能だということです。
一昔前は、「出身者有利」「コネがあるから」など怪情報、妙な噂があったのですが、そういったことではなく、学校側の求めている子は、「知育・徳育・体育の3つの能力が、年齢相応にバランスよく育まれている子」なのです。
ある年の聖心女子学院初等科の説明会で「聖心の求める子ども像」をこうおっしゃっていました。文言は正確ではありませんが、紹介しましょう。
・心身ともに健康で子どもらしい子。
・身の回りのことをきちんとできる子。
・人の話をきちんと聞ける子。
・じっくりと取り組む根気のある子。
・友達と仲良くできる子。
・わがままを言わず我慢のできる子。
そのためには、以下のことを大切にしてほしい。
・実際に体を動かし、いろいろな体験を積むこと。
・心を安定させること。
・他人を大切にすること。
・褒めて子どもを育てること。
・規律正しい態度を育てること。
・どんな時でも笑顔で明るく挨拶すること。
・過ちをしたときには、素直に謝ること。
「人の話をきちんと聞くことができ、身の回りのことをきちんとできる子」とは、基本的な生活習慣が身に付いている子であり、「規律正しい態度を育てること」とは、そういったことを心がけて育児をする保護者のことなのです。
基本的な生活習慣とは、「他人の手を借りずに自力でできなければならないこと」であり、それは「規律正しい態度を育てる保護者から育まれる」からです。
こういった大切なことが等閑(なおざり)にされているように感じることがあります。学校側も説明会で、「当たり前のことが当り前にできないお子さんが増えている」と指摘しています。
例えば、あるミッション系の女子校の説明会で、「箸の正しい持ち方」をスライドで上映しながら紹介し、「今年度、あえてこの場で申し上げますが、もし、テストの中で箸を使う場面がございましたら、箸で物を運ぶ速さを競っているのではなく、正しい箸の持ち方ができているかを見ていることをご理解頂きたい。テストの趣旨はそこにあります。日本の文化でもある箸の使い方を、きちんと身に付けてほしいと考えます」、文言は正確ではありませんが、こうおっしゃっていました。箸の持ち方がおかしければ、筆記用具の正しい持ち方になっていません。食事は日に3度のことであり、お母さん方の育児の姿勢がはっきりと表れるわけです。
また、入試の問題に「点図形模写」がありますが、模写は書写の基本ですから、背を伸ばし、きちんとした姿勢で、正しく筆記用具をもってかいているかがわかるから出題されているのです。
学校側のいう「当たり前のこと」とは、こういった基本的な生活習慣をきちんと身に付けることなのです。
問題集に取り組む前に、やっておかなければならない「育児の基本」なのです。
やっておかなければならない「育児の基本」とは何なのか。どういったことを心がけてご家庭でやっていかなければならないかを、
過去に出題された問題などを紹介しながら進めていきますから、納得して頂けると思います。
何事も「はじめの一歩」が大切です。しっかりと基本的な生活習慣を身に付け、秋以降の本格的な学習に、無理なく、より効果的に臨めることを願い発信するのが、本メールマガジンの狙いです。
「ゆっくり、じっくり、確実に」を目標に、志望校から招待状を頂けるよう、微力ながらに応援致します。一緒に頑張りましょう。
めぇでる教育研究所 職員一同
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
このメルマガの
無断転載を禁じます
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!