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めぇでるコラム 2017年4月アーカイブ

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(4)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2018さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第22
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私立幼稚園(4)
 
【幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで
紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページから得たものが中心になっ
ていること、また募集人員、説明会の日程は平成29年度(平成28年実施)
のものであることをお断りしておきます】
 
[白百合学園幼稚園]
宗教教育を行い、幼稚園から女子だけの環境で、大学まである総合学園の幼稚
園です。
宗教教育や別学の経験のない方、特に、お父さん方へ、3年保育からご縁があ
ったとすると、共学の大学で学ぶ機会は残されていますが、もしかするとお嬢
さんは、19年間、女子だけの教育環境となります。
平成9年には、開設以来、初めて入園説明会を実施し、校訓とモンテッソーリ
の教育、縦割り編成のメリットなどについて、具体的な説明がありました。
 
[本学園の目的]
本学園は幼稚園から大学にいたるまで一貫して、キリスト教的精神に根ざした
価値観  を養い、神と人の前に誠実に歩み、愛の心で奉仕できる女性を育成
することを目的としています。
 
[保育目標] 
本学園の教育目的に基づき、幼児にふさわしい生活環境を与え、その中でモン
テッソーリ教育法による保育を行い、宗教性、知性、情操を養い、その人間形
成のための習慣を確立させるとともに、ひとりひとりのもっている可能性を円
満に伸ばすことに重点をおきます。
 
自分で選び、自分で関わり、自分を創る(モンテッソーリ教育の中で)
   
[本学園のモットー]
従 順 良心に従って正しい行動が取れるように。 
勤 勉 意志の強い自律性にとんだ子どもとなれるように。
愛 徳 心身ともに健康で協調性にとみ、喜んで人につくし、人からも愛され
    るように。
 
校訓をどのように解釈するかですが、平成9年に初めて開催された説明会で清
水園長は、文言は正確ではありませんが、こうおっしゃっていました。
 
校訓である三徳については、
 「幼稚園では、もう少し具体的に、
  従順とは、良心に従って、正しい行動を取れるように、
  勤勉とは、意志の強い自律性にとんだ子どもになれるように、
愛徳とは、心身共に健康で、協調性にとみ、喜んで人に尽くし、人から愛される
人になるように、ということを目標にしております。
  これを子どもたちに、『つよく、やさしく、まっすぐに』と教えております。
このようなことを、小さい時期から、毎日の生活の中で経験し、積み重ねながら、
追求していくようにしています」
 
モンテッソーリ教育については、
「モンテッソーリ教育法は、子どもが得られた環境における自由を基本にすえた教
育であると定義されております。ですから、モンテッソーリの幼稚園では、一人
ひとりの子どもの自由が保証されています。そして、子ども自身が主人公として、
誰からも強制されたり、支配されたり、あるいは拘束されたりせずに、自分がし
たいことを、したいだけすることができる、そういうことが許されている環境が
整えられているわけです。ですけれども、子どもが主人公で、自由が保証されて
いるということは、自由奔放に、好き勝手にするわけではありません。モンテッ
ソーリの自由は、一定の制限つきの自由で、また規律の中での自由であり、そこ
には責任が伴います。自由と規律、それは切り離すことはできません。ちょうど、
一枚のコインの裏表のようなものだとモンテッソーリはいっています。
規律に従うということは、人の命令や強制に従うのではなく、自分の自由意志で
選んで従うので、そのためには、まず、自分自身の精神をコントロールするため
の強い意志の訓練が必要です。子どもたちは、規律に喜んで従います。積極的に
守ろうとします。ですから、このような環境を整えることが大切なのです」
 
モンテッソーリ教育で重視されるもう一つの特徴である「敏感期」については、
「子どもの誕生から6歳までの時期は、人間の一生を支配する人格の基礎ができる
大事な時期、いろいろな意味で無視できない敏感力、集中力の働く時期がありま
して、これをモンテッソーリは『敏感期』と呼んでいます。この敏感期と集中現
象、これがモンテッソーリ教育のかぎとされ、非常に重要視されています。作業
を通して、こういったことを経験した子どもたちが、心に非常な喜びと満足感を
覚えます。そして、人との協調性、社会性が豊かになり、ただ自由性だけではな
く、人のことを考えたり、思ったり、人を愛する心が自然と育ってきます」
 
注 マリア・モンテッソーリ
イタリアのローマで女医として精神病院で働いていたモンテッソーリは、知的
障害児への感覚教育法を施し、知的水準を上げる効果をみせ、1970年に設
立した貧困層の健常児を対象にした保育施設「子どもの家」において、独特の
教育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育法を実施する施設は「子ども
の家」と呼ばれるようになった。(ウィキペディア フリー百科事典より)
 
さらに、縦割り編成(年長、年中といった同年齢のクラス編成ではないシステ
ム)のメリットについては、
「縦割り編成のメリットは、たくさんありますが、その中で主なものとしまし
ては、社会性が育ちます。そして、上下関係がありますので、お互いに尊敬の
心、やさしい思いやりの心、そういったことが自然と保育の中で育っていく、
とても素晴らしい編成だと、私は思っております」
 
幼稚園側が望む子ども像については、
「私どもが希望しておりますのは、小さい時から、入園テストですとか、面接
を受けて訓練されることではなく、むしろ日常生活の中で、特に、お父さま、
お母さま方の、生きたお手本の中で育てられたお子さま方、それから、年齢相
応に、基本的な生活習慣が、ある程度、これはまだ完全にできませんから、あ
る程度、身についているお子さま方、明るく、素直で、いきいきしているお子
さま、そういった子どもたちを希望しております」
 
そして最後に、宗教については、
「先程も申し上げましたが、幼稚園だけではなく、小学校、中学、高校、大学
を通して、宗教教育をかなり深く致しますので、信仰する、しないは自由です
が、やはり、お家の方々も、ご理解がなければ難しいと思いますので、そうい
う点は、お含みおき頂きたいと思います」
 
「お父さま、お母さま方の、生きたお手本の中で育てられたお子さま」、何だ
かんだと言っても、子育てとは、この言葉に尽きるのではと思いますね。子ど
もは、両親の作った環境で育ちます。育児は、自らを育てる、「育自する」こ
とに尽きるのではないでしょうか。
 
当時を振り返ってみますと、説明会を開催したことで、本園に関してのおかし
な噂でもあった「何でもできる、頭のいい子」「言葉の達者な子」「目端のき
く子」などは、打ち消されました。
受験生は、2、3歳の女の子です。
「目端のきく子」とは、「明るく、素直で、いきいきしている子」だったわけ
です。
しかし、噂や怪情報は、本当にやっかいなものです。
信じる方が悪いとか、見識が足りないなどと言えるのは、当事者ではないから
です。
受験生を持つお母さん方は、しばしば「わらをもつかむ」思いに追い込まれが
ちです。
頼りはお父さん方で、受験はお子さんと3人4脚で行うべきですね。
 
説明会は、平成21年から母子手帳持参が条件となりました。
内容も、モンテッソーリ教育だけではなく、育児全般にわたり、詳しい説明が
2回に分けて行われていると、参加されたお母さん方から伺いました。
モンテッソーリ教育について、ホームページに解説がありますのでお読みくだ
さい。
園児のやっている「おしごと」の動画もあり、ほほえましいのですが、ギョッ
としますね。初めての方、びっくりされると思います。小学校の入学試験が難
しいのも納得できる「おしごと」だからです。
 
私事で何ですが、平成9年から毎年参加し、貴重な話を受験されるお母さん方
に伝えてきましたが、12年目でその機会を失い、残念に思っています。
 
【募集人員】3年保育45名 2年保育15名(平成29年度募集人員)
 
【説明会】 第1回 平成28年5月14日(土)
      第2回 平成28年9月 3日(土)
 
【見学会】 第1回 平成28年5月11日(水)
      第2回 平成28年5月14日(土)
 
【体験保育】平成28年7月7日(木)8日(金)11日(月)
 
【Q&A】はありません。
 
次回は、雙葉小学校附属幼稚園、田園調布雙葉小学校附属幼稚園について紹介
しましょう。
 

さわやかお受験のススメ<保護者編>第6章(3)入園、入学を迎えたお母さん方へ

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         「めぇでる教育研究所」発行
     2018さわやかお受験のススメ<保護者編>
         ~紀元じぃの子育て春秋~
     「情操教育歳時記 日本の年中行事と昔話」
       豊かな心を培う賢い子どもの育て方
           -第22号-
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第6章(3)入園、入学を迎えたお母さん方へ
 
4月は、これを抜きに考えられません。
環境が変わるのは、大変なことです。幼稚園や保育園は、ご両親にとっても、
第三者に教育を委ねる初めての場所です。子ども達は、親のもとを離れて初め
て生活する場所であり、ご両親に十分に保護されていた環境から巣立つわけで
す。
スタートが、肝心ではなかったでしょうか。
 
子ども達も、新しい環境になじもうと一所懸命に努力します。毎日、楽しいこ
とばかりが続くわけではなく、いやなこともあります。それでも、幼稚園へ行
こうとするのは、新しい環境には、家にはない魅力や新鮮な刺激があるからで
す。先生方も幼稚園は楽しい所だと、精いっぱいの努力をします。見ていると
涙ぐましいほどです。
 
しかし、変なお母さんがいるようですね。
「お母さん、ぼく、幼稚園へ、行きたくない!」
そのわけも聞かずに、瞬間湯沸器になって、幼稚園へ怒鳴りこむ「過保護・溺
愛・自己中心」の三つを備えたKYJT(空気読めない自己中)ママです。
「悪いのは友達、きちんと指導のできない先生!」
というそうです。多くの場合、お母さんと子どもに原因があるのですが、恥ず
かしげもなく、こういう行動を起こすお母さんですから、お母さんも子どもも、
そのことがわかりません。かわいそうなのは、子どもです。いつまでたっても、
お母さんから逃れられませんから。
 
幼稚園は、お母さんのもとを離れても楽しいことがたくさんあることを実地体
験する場所です。自立心を培って、小学校の集団生活に適応できる力をつける
所ですから、お母さん方も子ども中心の育児から卒業し、客観的にわが子を見
る機会と考えましょう。
 
過剰な愛情を注いでもいいのは、3歳までです。
3歳を過ぎると自立が始まりますから、「手を出さない、口をはさまない育児」
に徹すべきです。極端にいえば、3歳を過ぎても子どものやっていることを見
て、手を貸したくなるようでは、もう十分に過保護ですし、口を出したくなる
ようでしたら過干渉です。
 
一人っ子では、この加減がわからなくなりがちですが、きょうだい二人の下の
子を見るとわかります。上の子にないところを持っていることが、往々にして
あるものです。最初の育児は、何事につけても慎重になりがちですが、二番目
の子は経験済みですから手を抜きます。その分、子ども自身が自力でやらねば
なりませんから、それだけ試行錯誤を積み重ね、苦労しているわけでから、た
くましくなります。「一姫、二太郎」とは、「子を産み育てるには、最初は女
の子、二番目は男の子が育てやすくてよい」ということですが、それ以外にも
こういった意味があるのです。
 
男の子は、適度な試行錯誤を過ごせる環境でなければ、たくましく成長しませ
ん。進学教室でも、女の子はかなり積極的に自信を持って取り組んでいました
が、男の子は自信がないのか、なかなか手を出さない子がいたものでした。一
般に、女の子は成長が速いので、あまり手がかからないものですが、男の子は
少し遅いですから、男の子を育てているお母さん方、過保護にならないよう注
意しましょう。お母さん方は、とかく男の子に甘いところがあるからです。も
っともお父さん方は、女の子に甘くなりがちですから、お互いに客観的に子育
てを見直すことも大切ではないでしょうか。
 
ところで、平成4年度から施行された「幼稚園教育要領」によると、保育の方
針は、従来の「一斉保育から自由保育」となり、「一人ひとりの個性を伸ばし
ていく保育」に変わっています。これを誤解するお母さん方がいるようですね。
 
自由保育といっても、勝手気まま、何でもありの自由奔放な保育ではありませ
ん。みんなで一斉に、同じことを強制的にやるのは止めて、自発的に活動でき
るように導く保育という意味です。
 
例えば、知識や理解力を培うにも、自分自身で考え、工夫する機会や経験を、
たくさん持たせ、自分勝手な考え方ではなく、客観的なものの見方や考え方を、
身につけるように指導することです。もっと大胆にいえば、「他律」ではなく
「自律」の保育です。       ですから、過保護や過干渉な育児をやっ
ていては、自律できない、わがままで、甘えん坊の弱虫な子になりがちです。
 
幼稚園へ行かせるのは、親の子離れ、子どもの親離れの実地訓練期間と考える
べきだと思います。子離れできない育児は、運転免許取得でいうと、まだ仮免
前の段階です。幼児期の過保護、過干渉の育児が、中学生の頃になると、幼児
期に体験していなかったことから生じるギャップに対応できず、家に引きこも
ったり、非行に走ったりするのではないかと思えてなりません。育児しながら
「育自」するお母さんになってください。
 
しばらくの間、慣れるまで、子ども達もくたくたに疲れて帰って来るでしょう。
しっかりと、やさしく抱きしめて、勇気を与えてあげましょう。また、送迎を
義務付けられている幼稚園の場合は、お母さん方も体調を崩さないように気を
つけてください。
 
小学校も同じです。
新学期が始まると、もう勉強を気にするお母さんが増えているようで、子ども
達が新しい環境に慣れるのに、どのくらい神経を使っているか、わからないお
母さん方がいると聞きます。特に、国立附属や私立の小学校へ通う子ども達は、
電車やバスを使い、1時間前後の時間をかけて通学するはずですから、慣れる
まで大変です。朝のラッシュ時に、ランドセルを背負い電車に乗り込む子ども
達を見ると、「頑張れ!」と声をかけたくなります。
何といっても、狭き門をくぐり抜けてきた幼き戦士ですから。新しい環境に慣
れるまで、勉強のことは忘れましょう。
今年受験予定の皆さん方は、東日本大震災以降、通学経路、所要時間も、学校
選択の大切なポイントにもなっていることもお忘れなく。
 
極端な話ですが、学校から帰ってくるなり、
「宿題はないの!」
「テストは、どうだったの?」
「予習しなくて、いいの!」
「4時から塾です。遊びに行ってはいけません!」
こんなことばかりいわれて、勉強好きな子になれるでしょうか。これでは、命
令、統制、禁止、管理の育児で、勉強もこの姿勢でされてはたまりませんね。
まだ、危険なことをしますから、監視の目は必要ですが、自分で考え、行動し、
やったことには責任を持たせる「自立させる育児」に切り替えるべきです。
 
勉強も同じです。
勉強は、本人がその気にならなければ、辛いものです。皆さん方も経験ありま
せんか、あったとすればなおさらのことでしょう。難しい話ではありますが、
「勉強は自分のためにすること」を、一学年でも早く自覚できる環境を作って
あげるべきではないでしょうか。
学校生活の様子を知る一つの目安として、先生からの連絡事項を、きちんと報
告できているかどうかがあります。できていれば、先生の話を聞いている証拠
ですから、とりあえず心配ありません。学習に取り組む姿勢も確実に身につい
ていきます。
 
そして、背を伸ばし、左手でノートを押さえ、きちんと筆記用具を持ち、筆順
に従った字を書いているか注意しましょう。知識を詰め込むより、姿勢を正し
て、きれいな字を書ける方が大切です。「形は心を作り、心は形を整える」は、
明治生まれの親父の口癖でしたが、一理あると思います。
 
しかし、小学校生活も、楽しいことばかりではないでしょう。いじめもありま
すし、けんかもするでしょう。先生に怒られることもありますし、勉強もわか
らなくなることもあるかもしれません。
「何で、ぼくだけ、こうなんだろ!」
と落ち込む時もあります。
しかし、翌日、子ども達が元気に学校へ行くのは、家に帰ればやさしいお母さ
ん方がいるからではありませんか。家庭でリフレッシュできるからこそ、明日
に希望をもてるのです。
低学年時代は、お母さん方が頼りですから、温かい雰囲気のある家庭を作って
あげましょう。大人はストレスを解消できるすべを心得ていますが、子ども達
にはないからです。
 
小学校低学年時代は、勉強はできても利己主義より、勉強はほどほどであって
も、友達と仲良くできる子の方がいいと考えるのは、私が昭和15年(1940)
生まれだからでしょうか。
もちろん、勉強も大切ですが、お子さんが、この時期に体験しなければならな
いことが、たくさんがあるはずです。桜の花ではありませんが、魅力がなけれ
ば、友も寄って来ません。今、大切に育てたいのは、相手を思いやる心、共に
生きる共生の心である徳育であり、いろいろなことを体験していくために必要
な体育であり、豊かな情操を養うための知育、そして挑戦する意欲だと思いま
す。「知育・徳育・体育」ではなく、今は、「徳育・体育・知育」と順番を入
れ替えるべきではないかと考えます。知育だけが優先される子育ては不自然で、
いつか壊れる不安が伴うのではないでしょうか。
幼児期は、三つの能力をバランスよく育てることが大切です。
 
かつて、聖心女子学院初等科の学校説明会で、本校の求める子ども像は、「心
身ともに強くて、心のやさしい子」、最近は暁星小学校が、たくましい子ども
とは「気はやさしくて力持ち」とおっしゃっていますが、そのためには、「心
身ともに強く、心のやさしい親」であるべきだということではないでしょうか。
「親の背を見て子は育つ」、これこそ育児の鉄則ですね。
 
そして、忘れてならないのは、お父さん、お母さんは、お子さんが何人いても、
お子さんにとっては、たった一人のお父さんであり、お母さんであることです。
私事でなんですが、嫁ぐ娘から、「お父さんは、生まれたときから私のただ一
人のお父さんでした」といわれ、少なからず狼狽したことを覚えています。子
どもは、間違いなく「お父さん、お母さん」として評価しています。
 
これからの毎日は、お子さんの記憶の中にきちんと刻み込まれていきます。
「三つ子の魂百まで」といいますが、私は小学校の低学年時代に、生きる姿勢
の基本的な枠組み、形が出来上がるのではないかと考えています。そのお手本
が、ご両親であることを肝に銘じておきましょう。2014(平成26)年度
中の全国、小学生、中学生の不登校児童生徒は、12万2650人(前年11
万9617人)【2015年12月25日、文部科学省「学校基本調査」より】。
無責任な言い方で恐縮ですが、その原因は、ご両親の育児の姿勢にもあると思
います。
 
仕事柄、「育児で、もっとも大切にしたことは何ですか」と尋ねられることも
ありますが、「両親からやってもらったことで、うれしかったことはどんどん
実行し、いやだったことはやらないようにしました」と答えています。自分が
いやだったことは、子どもだっていやなはずです。
種を明かせば、論語の「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ」の受け売
りです(笑)。反対句は、「己の欲するところを人に施せ」(新約聖書・マタ
イによる福音)ですね。孔子の仁(思いやり)、キリストの愛、どちらでもい
いのですが、こういったことへの配慮でいいのではないでしょうか。
 
最近、ひょんなことから、理想的な親子関係を表しているではないかと思える
歌を見つけました。といっても、例によって「わたし流」の解釈ですが。
 
      映るとも 月も思わず 映すとも 水も思わぬ 広沢の池
 
この歌から教えられるのは、育児は結局のところ、「親はよい手本をみせ、子
は意識することなく見習う」にあるのではないでしょうか。剣豪、塚原ト伝、
柳生新陰流の開祖、石舟斎の作ともいわれているそうですが、およそ「剣の道」
とは縁のない私ですから、とんでもない思い込みで、その道の方々から嘲笑さ
れるかもしれません(笑)。なお、広沢の池で検索すると、四季折々の景色を
見ることができます
 
ところで、ぴかぴかの一年生と聞けば、頭に浮かぶのはランドセルでしょう。
 
このランドセルを日本で最初に使った人は伊藤博文で、大正天皇が学習院に入
学されたときに献上したのです。その後、学習院御用達となり、それが全国に
普及しました。ランドセルは、オランダ語の「ランセル」がなまったもので、
ランセルとは、兵隊さんが背負っている「背嚢(はいのう)」のことです。つ
まり、軍国主義の時代に、軍人を尊敬してあこがれていた子ども達の心に合わ
せて、通学用かばんとして考案されたものなのです。
 (頭にやさしい雑学読本 3 竹内 均 編 三笠書房 刊 P290)
 
(次回は、「4月に読んであげたい本」についてお話しましょう)
 

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