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めぇでるコラム : 2016幼稚園受験: 2015年4月

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(12)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第24号
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私立幼稚園編(12)
 
日出学園幼稚園
本学園の初代理事長、青木要吉は、若き日にアメリカの大学で学び、民主主義、
自由を肌で感じ、学校創立の夢を抱き、帰国後、日本の教育のよさを十分に研
究した後に、夢を実現すべく、1934年(昭和9年)に小学校と幼稚園を設立、
1947年(昭和22年)の中学校、1950年に高等学校を開校し、現在に至
っています。
 
本園は、2014年に創立80周年を迎えます。
学園は新しい校舎を竣工し、2009年(平成21年)夏、元中学高校跡地に
新築された園舎へ移転。園舎は、これまでの雰囲気であった木のぬくもりを残
し、園庭は、従来と同様、木々に囲まれ砂地で、芝生、池など、園児達に心を
育む園のキャッチフレーズである、「太陽と自然と友だちと、遊びを通して生
きる力を養う」保育に欠かせない環境となっています。
 
学園の校訓は、
     誠 (なおく 至誠を基として中正の道を尚(とうと)ぶこと)
     明 (あかるく 明朗快活にして、責任を重んずること)
     和 (むつまじく 和衷協同して、苦楽をともにすること)
ですが、幼稚園では、やさしい言葉で、より具体的に、以下のような教育目標
を掲げています。
 
【教育目標】  
   ・じょうぶで、いきいきとした子ども
   ・自分から進んで遊びに取り組み、工夫して発展させる子ども
   ・友だちと力を合わせて活動できる子ども 
   ・物事を素直に感受し、喜びや悲しみを共感できる子ども
 
土の感触を楽しみながら体を鍛え、夢中になって遊べる環境から、共生の心を
育む保育の姿勢がうかがえます。
それを裏付ける園長の言葉があります。
 
「太陽と土と友達」に恵まれた幼稚園生活の中で幼児期の体と心を育みます。
日々の遊びや生活を通して基本的な習慣を身につけ、さまざまなことにチャレ
ンジする意欲を育てます。
 
ところで、学園長 青木貞雄が、情報化社会について、以前次のように話され
ていました。
 
「(前略) 昨今、ITという言葉で表現されているように、身の回りにはあ
らゆる情報があふれ、いつでも・どこでも、瞬時にその情報は得られます。ま
すます、情報化社会は発展していくことでしょう。しかし、大切なことは、そ
れらの情報に惑わされることなく、自分にとって必要なものは何か、何が本物
なのかを見分ける能力を養っていくことだと思います」
 
情報といえば、幼稚園や小学校の受験につき物の怪情報である「うわさ」もそ
の一つです。第三者から見れば、ほとんどが「そんなバカな!」と、笑って済
ませるものばかりですが、当事者にとっては、深刻な問題になりかねません。
妙なうわさに心を惑わす前に、「何が本物なのか!」を見極める、冷静な判断
力が大切です。迷っている時、頼りになるのはお父さん方ですから、しっかり
と手綱を握ってあげてください。
 
昼食は、原則として弁当ですが、その理由は、
「保護者の方に手作りのお弁当を作っていただくことにより、親子の関わりを
大切にしています」
このことです……。
前にも触れましたが、弁当をきちんと作っているお母さん方の真心は、食べて
いる子ども達が、よく知っているはずです。なにしろ、世界に一つしかない、
専用のレストランで作られた、好みにあった弁当だからです。「親の手作り」
が少なくなっている時だけに、オーバーですが、幼児期の弁当は、親子の大切
な絆を作る、ほんの身近なひと時かもしれないとなると、手は抜けませんね。
小学校も、弁当です。
 
併設の小学校には、内部での試験を考慮し、昨年までは、希望者全員、進学し
ていましたが、入学定員を大幅に減らしたこともあり、今後は全員というわけ
にはいかない場合もでてくるかもしれません。又、他校を併願する場合は、外
部受験者と同じ扱いになります。
 
平成23年4月から、未就園児クラス「ふたば」を開園しました。
園のクラス名は、園庭にある木や花がその由来となっており、入園前の子ども
達は、ふたばの時期、「広い場所で、同年齢の子ども達が、満足するまで遊ぶ
ことを体験できる」、そんなことを願い生まれたクラスだそうです。
おうちの方と一緒に、室内や園庭で友達や先生と、制作遊び・リズム遊びや簡
単なゲームを楽しむものですが、当園への入園を確定するものではありません。
 
また、平成24年4月より小学校と連携した「わくわくドキドキ」を短縮した
「わくドキプロジェクト」が始まりました。
ホームページには、今年3月に辞職された小学校の二見校長自ら、園児達に実
験をする様子を紹介しています。
   
【募集人数】  3年保育(三歳児)…約45名、
        2年保育(4歳児)…約15名
(これは昨年度のもので、本年度の募集要項は まだ公表されていません)
【Q&Aコーナー】はありません。
 
昭和学院幼稚園
本学院は、1940年(昭和15年)に昭和女子商業学校として発足し、現在、
幼稚園、小学校、中学校(2校)、高等学校(2校)、短期大学をもつ総合学
園で、幼稚園から短大まで、新築改装され、素晴らしい学園となっています。
建学の精神は、創立者、伊藤友作の定めた校訓「明敏謙譲」が示すように、
「明朗にして健康、自主性にとみ、謙虚で個性豊かな人間を育てる」ことにあ
ります。
 
【教育目標】 
幼稚園では、生活習慣を身につけ、集団生活への理解と態度を育てるとともに、
豊かな情操と創造力を養い、心身の発達を助長します。特に子どもをのびのび
と育て体力を高めること、また、「やるべきこと」「やってはならないこと」
をはっきり判断できる道徳心を養うことに努めます。
 
【幼稚園教育の5つの目標】 
  ◇ 健全な心身の基礎を養います。
  ◇ 人への愛情や信頼感を育てます。 
  ◇ 自然など身近な事象への興味や関心を育てます。
  ◇ 日常生活の中で言葉への興味や関心を育てます。
  ◇ 多様な体験を通して豊かな感性を育てます。
   
【教育の特色】  
○ のびのび教育
のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育、一人ひとりの個性を伸
ばす教育につとめています。
○ 体力づくり
戸外遊び・散歩・リズム遊びなどで、丈夫な体を作ります。また体力の向上の
ために週1回専任講師による体育教室 (正課・課外)を開設しています。
○ 英語教室の開設
国際語としての英語を獲得できるよう新英語プログラムを導入し毎日40分の
英語教育を実施しています。
○ 図書コーナーの開設
読み聞かせや絵本貸し出し・お母さん方への図書貸し出しを行っています。
○ 園内給食の実施
週3回みんなで同じ食材にふれながらバランスのよい給食を食べることで、健
康な心と体をはぐくむ食育につとめます。
〇 多彩な課外活動
子どもたちの旺盛な好奇心に応える様々な課外教室を開講しています。
〇 預かり保育「おひさまクラブ」
子育て支援の一つとして、預かり保育を始めました。就労の方、急な用事など
緊急な時はもちろん、お母さんのリフレッシュにも利用できます。
○ 未就園児の教育
幼稚園にスムーズに入れるよう希望者を対象に未就園児の教育活動(ひよこク
ラブ・どんぐりクラブ)を実施しています。
○ 小学校との連携
小学校との連携を密にし、本学院小学校への進学の便を図っています。
H25年 昭和学院小学校 35名 他私立 3名 公立 20名
○ 短大との交流
もこもこ・こどもセンターとの連携および教育実習生徒の交流を通し、幅広い
社会性を身につけます。 
 
「やるべきこと」「やってはならないこと」をはっきり判断できる道徳心を養
う、「のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育」とありますが、
とても大事なことです。「のびのびと遊ばせる」中で、社会性や協調性を育て
るのが、自由保育の目的です。そこには、みんなで守らなければならないルー
ルがあります。本来、子ども達は、ルールを守るのが大好きですから、「やる
べきこと・やってはならないこと」が、きちんと身につくのです。
しかし、「のびのび育てる」ことが、どうやら誤解されているようです。「の
びのび育てる」は、決して自由奔放に育てるのではないことを、ご両親はきっ
ちりと考えなくては、やがて「自己中」となって、子ども達に跳ね返ってきま
す。
また、「叱るべき時に叱らない育児」が、まかり通っている気がします。です
から、「やるべきこと・やってはいけないこと」が、身につかないのではない
でしょうか。何回も繰り返しますが、こういったことはご両親が、責任を持っ
て教えるべきです。もっとも、本メールマガジンをお読みになっている皆さん
方には、こういったことをないがしろにしていないと思いますが、いかがでし
ょうか。
 
また、本園の特色の中に、「図書室は、園児、母親に図書を貸し出し、機会を
設けて読み聞かせや読書を奨めています」とありますが、幼児期に大切なのは、
話の読み聞かせであり、親子の対話です。(本年度のホームページからは削除
されています)
道徳と同じように、情操教育の要は、ご両親の育児の姿勢です。よくいわれて
いる言葉に、「家事の好きな子に非行少女はいない」がありますが、これに
「読書の好きな子に非行少年、少女はいない」を加えてもいいのではないでし
ょうか。
こういったことは、幼児期の育児の姿勢、取り巻く環境が、大きな影響を与え
るものです。「三つ子の魂百まで」は、幼児期に体験したことは、大きくなっ
ても、その影響から逃れられないことをいっているのではないでしょうか。
 
ところで、本園の英語教育は半端ではありません。年少組 週1回 30分程
度、年中組 週5日 1回30分~40分、年長組 週5日 1回40分、思
わず目を見張りますね。ホームページには詳しいカリキュラムも紹介されてい
ますから、ご覧ください。
 
最近、希望者を対象にした未就園児の教育活動が増えてきましたが、本園では
「ひよこクラブ・どんぐりクラブ」を開設しています。地域の人々や小学校在
学中の保護者の要請に応えて始めたそうですが、母子で体操をしたり、歌った
り、絵を描いたり、制作をするなどして、楽しいひと時を過ごす会で、ステッ
プ1がひよこクラブ、十分に慣れるとステップ2のどんぐりクラブへ進むそう
です。また、平成25年度より、預かり保育「おひさまクラブ」を開設しまし
た。
いずれも詳しくは、ホームページをご覧ください。
 
【募集要項】  年少組  約50名  年中組  若干名
 (これは昨年のものです)
【Q&Aコーナー】はありません。
 
(次回は「幼稚園の求める子ども像」についてお話ししましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(11)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
               第23号
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私立幼稚園編(11)
 
幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹
介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが中心にな
っていることを、お断りしておきます。 (筆者)
 
森村学園幼稚園 
かつて森村学園は、都内港区の高輪にありましたが、1980年に、田園都市
線つくしの駅から約5分、緑の森に囲まれた横浜市緑区に移転しました。当時、
目白に本部をおく幼児教育研究所にいましたので、渋谷駅から乗り換え、つく
しの駅に着いたときは、かなり遠くへきた気がしたものです。今ほど開発は進
んでおらず、緑に囲まれた学園は素晴らしい環境で、広い園庭で遊ぶ子ども達
の姿から、園のキャッチフレーズでもある、「自然の中ですくすくと」を実感
しました。
 
学園の創立者、森村市左衛門は、幕末から大正にかけて活躍した実業家で、ノ
リタケ、日本ガイシ、TOTOなど「森グループ」の創設者。日本女子大の設
立にも貢献した後、1910年、「花をつくるより人をつくろう」と決意し、
自宅の庭に理想とする幼稚園と小学校を新設、これが学園の始まりです。船舶
王といわれた山下亀三郎が、「船は沈められてしまうが、人材を育てる学校を
つくっておけば国家に役立つ」と考え創設したのが桐朋学園、むかしの実業家
は、教育の重要なことを考え実践しました。
 
学園は、「正直・親切・勤勉」を礎とする15ヵ年、幼小中高の一貫教育、こ
れを園児達にわかるように、やさしく言い換えると以下のようになります。
      
 正直 「ごまかさないこと」です。よい子のお友だちは、決してお父さまや
    お母さまのことをごまかしません。お友だちのこともごまかしません。
    そしてなにより、自分をごまかすことは絶対にしません。“正直”で
    あるということは、自分のことを含めて、決して人をごまかさないこ
    とをいうのです。
 
 親切 「やさしいこと」です。よい子のお友だちは、お父さまやお母さま、
    兄弟に対してもやさしいです。お友だちに対してもやさしいです。そ
    してなにより、よい子のお友だちは、自分のことを大事にします。
    “親切”であるということは、自分をも含めて、すべての人にやさし
    いということなのです。
 
 勤勉 「全力でとりくむこと」です。よい子のお友だちは、お父さまやお母
    さまの前で力を出し切ります。お友だちとも全力でお付き合いをしま
    す。そしてなによりも、自分のために何ごとに対しても全力でとりく
    みます。“勤勉”であるということは、いつも自分の力を惜しみなく
    出し切ることをいうのです。
 
誰のこともごまかさず、常に全力で取り組むからこそ、人間はやさしい人でい
ることができるのです。すべての人が正直・親切・勤勉であることによって、
世の中はとても暮らしやすい世界になり、それによって文化や科学も限りなく
発展していくのです。森村っ子には世界の真のリーダーになってほしい。森村
市左衛門先生はそういう願いを込めてこれらの言葉を森村っ子の心の柱になさ
ったのです。そして幼稚園はこの森村教育の出発点になるのです。
 
頭の痛い言葉が、並んでいます。私達、大人こそ、正直・勤勉・親切であるべ
きで、子ども達に望む前に、襟を正し、よい手本を示すべきではないでしょう
か。
 
少し長くなりますが、藤原 伸介園長からのメッセージを紹介しましょう。
     
森村学園幼稚園は、保護者の皆さまにとって、とても手間隙のかかる幼稚園で
す。
たとえば、
森村学園の幼稚園には通園バスがありません。毎日保護者のみなさまに、お子
さまと手をつないでの送迎をお願いしています。手をつなぐことでお子さまと
のコミュニケーションをしっかりととっていただくと同時に、ご挨拶の大切さ
や公共のマナーを自然と学んでほしいと思っています。
森村学園の幼稚園には給食がありません。毎日おうちの方に手作りのお弁当を
作っていただいています。質、量ともに、それぞれの子どもにあった食事を作
っていただくことによって、子ども達はお弁当を完食することができ、そこで
初めて本当の意味で“ごちそうさま”の意味を学ぶことができるからです。
森村学園の幼稚園では、園での教育にしっかり手間隙をかけています。
たとえば、
森村学園幼稚園では、読み書きそろばんを教えていません。幼稚園でそれを教
えてしまえば、手っ取り早く小学校教育にアプローチすることができるかもし
れませんし、受験学力の育成にはより有効かもしれません。しかし、家庭を離
れた初めて家族以外の人と時空を共にする子どもたちにとって、幼稚園で学ぶ
べき最も大切なことは何でしょうか。私たちは、いろいろな人がいることを認
める心を育んだり、約束を守る大切さや我慢することを学んだり、みんなと力
をあわせて達成する喜びを体験したりすることこそが、大切だと思っています。
私たちはそれを、この恵まれた自然環境を最大限に活用して、“遊び”という
手段を通じて、子どもたちに教えていきたいと考えています。これは読み書き
そろばんを教えるよりずっと手間隙のかかる仕事です。
 
森村学園幼稚園は、元気で明るい未来を担っていく子どもたちが、人生で初め
て社会生活を体験するそのステージで、健やかに育っていくよう、みんなが手
間隙惜しまず子どもたちに愛情を注いでいく空間なのです。
   (平成27年4月のホームページより)   
 
先週、紹介しました文字、数を学習する桐蔭学園幼稚部のあとに何ですが、い
かがでしょうか。
「いろいろな人がいることを認める心を育む」、「約束を守る」、「我慢する」、
「みんなと力をあわせて達成する喜びを体験する」などを身につけるのが、幼
稚園生活の基礎、基本です。こういったことを等閑(なおざり)にして、早期
教育に取り組むのは間違いであることに、賢明なお母さん方はお気づきだと思
います。
   
【教育目標】
◇明るくじょうぶで素直な子ども
◇みんなといっしょにやっていける子ども
◇自分で考え、工夫できる子ども
◇情緒豊かな子ども
 
子どもらしい子どもとは、こういった発達を遂げている子のことです。
 
30数年前の説明会で聞いた話ですが、駆け出しの新米時代でしたから、新鮮
に聞こえ、幼児教育の指針が見つかったような気がしたものです、いささかオ
ーバーですが(笑)。文言は正確ではありませんが、このような話でした。
   
幼児教育で大切なことは、「やるべきこと」「やらなくてはいけないこと」を、
きちんと教えることであり、本来幼児は何にでも興味を持つ意欲的存在である
はずが、日常生活では、「いけません! だめです!」と禁止や抑制の言葉が
多くなりがちで、その結果、幼児のやる気や意欲を摘み取っています。これは
親の責任で、幼児は環境から大きな影響を受け、親の過保護、過干渉が子ども
を駄目にしています。「三つ子の魂百まで」といわれているように、三歳とい
えば性格の土台作りにあたる大切な時期で、将来に大きな影響を与えるだけに、
二度と来ないこの時期を預かる私どもの責任の重さを痛切に感じています。
(中略)
      1 甘やかさない。
      2 過干渉にならない。
      3 長い目でじっくり育てる。
      4 遊びながら学ばせる。
      5 偏らずいろいろな遊びに取り組ませる。
   これが、伸びる子に育てるお母さん方の役目です。(鈴木 昭 園長)         
 
過保護、過干渉の育児について戒める、中国の話を紹介しましょう。
 
  五香の儀式の意味
    中国において、生まれた赤ちゃんには乳をやる前に、 
      ○ まず、酢をなめさせる。
      ○ つぎに、塩をなめさせる。
      ○ そのつぎに、苦い薬をなめさせる。
      ○ 四番目は、トゲのあるかぎかずらをなめさせる。
      ○ 最後に、砂糖をなめさせる。
    この「五香の儀式」を行ったという。このように生まれた赤ちゃんには、
    人生は、「すっぱく」「からく」「苦く」「痛い目」に遭わなければ、
    甘いものにありつけないことを、身をもって体験させるのである。今も
    この習慣が残っていたとすれば、すばらしいことであると思う。何しろ、
    生まれたときから過保護に育てすぎている。
    親としては愛情を注いでいることになるのだろうが、ひよわな人間が多
    すぎる。ちょっと困難なことに直面すると、簡単にギブアップしてしま
    う。
(「目からウロコが落ちる本」 P20 笠巻 勝利 著
 PHP文庫 PHP研究所 刊)
   
ところで、私事で恐縮ですが、学園が移転後の高輪の地に億ションが建築され、
その9階に幼児教育研究所の教室があり、そこに住まいを構えていた三浦夫妻の
お子さんの受験準備を、私がお手伝いをする可能性があったらしいのですが、引
越しをされ実現しませんでした。三浦夫人というより百恵ちゃんは、日本の歌手
には珍しいリズム感があり、ドラムを少しかじっていたものですから、「プレイ
バック」には度肝を抜かれました。楽しみにしていたのですが、残念でした(笑)。
 
【募集人数】  3年保育(3歳児 男・女) 約40名
        2年保育(4歳児 男・女) 約20名  
          (これは27年度の募集人員です)
【Q&Aコーナー】  Q&A
(1)幼稚園生活について
Q: 登園・降園時間について教えてください。
A: 登園時間は8時50分~午前9時10分までの間に登園して下さい。ただ、
お子様がスムーズに遊びに入れるよう、この時間帯の早めに登園して下さること
をお勧めします。
降園時間は通常、年少児は13時30分、年中児は13時40分、年長児は13
時50分です。
また半日保育の日は年少組が11時20分降園で、その後10分ずつ遅れて年中・
年長の順に降園します。
 
Q: 園児の通園方法や時間に制限がありますか。
A: 保護者の方が送迎してくださることが原則です。交通手段については、特
に制限はありません。お車をご利用の場合、学園内に車を入れることは危険防止
上、お断りしています。また、路上駐車は固くお断りいたします。通園時間の制
限も特に設けていません。
 
Q: 制服はありますか。
A: 特に制服は定めていません。お弁当を入れるためのバスケットが指定用品
です。この他に上履き・園庭履き・体操着・防災頭巾は指定した品を使っていた
だいています。なお、通園時の利便性を考慮し、ご希望でご利用いただける“通
園ユニホーム”をご用意しています。
 
Q: 給食はありますか?
A: 給食は行っていません。月曜日、火曜日・木曜日・金曜日はお弁当を持参
して下さい。なおお弁当の際に牛乳をご用意いたします。
 
Q:預かり保育の制度はありますか。
A:平成27年度は午前保育の水曜日に限り、午後2時までの預かりを実施して
います。また課外保育として、ご希望の方を対象に水泳教室とプール教室を開催
しています。(詳細は略)
 
(2)初等部への進学について
Q:初等部へ進学する際に、試験がありますか。
A:特に試験はありません。幼稚園からの推薦で進学が決まります。
 
Q:初等部への推薦条件を教えてください。
A:現在の初等部の環境の中で、周りに迷惑をかけることがなく、集団生活を送
ることができるかどうかが基準になります。
 
(3)入園考査について
Q:入園考査ではどのようなところを見るのですか。
A:そのお子さんが、みんなと一緒に遊ぶことができるレベルまで成長している
かどうかを見ます。
みんなと一緒に楽しく遊ぶには「人のお話を聞こうとする姿勢がある」「自分の
気持ちを伝えようとする姿勢がある」「お約束を守ろうとする姿勢がある」など
の基本的な姿勢と、「一緒に行動するだけの身体的成長が伴っている」ことが求
められます。そうした観点が備わっているかどうかを中心に拝見させていただき
ます。
 
Q:入園考査はどのように行われるのですか。
A:考査は7人程度でグループを作り、約45分間、先生達とお友達とで一緒に
遊んでいただく形で実施いたします。考査終了後保護者面接をさせていただき、
総合結果で合否を判定いたします。
 
Q:保護者面接は両親がそろった方がいいですか。またどのようなことが聞かれ
るのでしょうか。
A:できるだけご両親でお越しください。ただし、お仕事などの関係でどうして
も難しい場合は、必ずしもその限りではありません。ご質問させていただく内容
は、志望動機やご家庭でのお子様の様子など、一般的な内容で、所要時間は約7
分程度を予定しています。
 
Q:試験日を選択することはできますか。
A:2年保育は11月1日(日)のみの試験ですので、日にちは選択できません
が、午前か午後のいずれかを選択していただくことが可能です。3年保育は11
月2日(月)または3日(火)のいずれかをお選びいただくことができます。
(時間帯は原則として午前中を予定していますが、都合により一部午後になるこ
とがございます。)ご希望は願書先着順に割り振らせていただきますので、出願
が遅くなった場合はご希望に沿えないことがあります。あらかじめご承知おきく
ださい。
 (平成27年4月現在のホームページより)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(10)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第22号
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私立幼稚園編(10)
 
幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹
介する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になって
いることをお断りしておきます。 (筆者)
 
桐蔭学園幼稚部
幼稚園から大学までの総合学園で、ご存知のように、高校は全国有数の進学校
です。
自然に囲まれたなどと断るのもはばかられるほど広く、敷地内には小高い丘が
あり、園児達が遊んでいます。また、田畑があり、秋の収穫祭には、そこでで
きたものを食べるそうですから、まさしく自然の宝庫に恵まれた幼稚園です。
 
初等学校教育としての幼稚部  
1.遊びを大切にします。小さないさかいを繰り返しながら、友達との交わり
 方を覚えていく。自分のクラスだけではなく、上や下の友達とも仲良く遊べ
 るようになります。
2.体を動かす楽しさを体験させます。各人の体力・気力にあったペースで、
 跳び箱・鉄棒・まりつき・雲悌などに取り組みます。
3.リード楽器や打楽器を、系統的に無理のない指導で、五歳児全員が演奏で
  きるようになります。
4.昔話、童話などのお話を聞き、味わい、話せる力を育てます。空想力や想
 像力、そして他人への思いやりを体得していきます。
5.文字を読み、書き、数えることを指導します。年度始めに小学部の低学年
 と連絡会議を開き、無理のない努力目標を設定します。
 
やらなくてはならないことを、実際にやってみる、事実をもって考えることを
大切にします。
言いかえれば、遊びと生活を通して、経験によって学んでいくのです。
 
幼児に何よりも大切なのは、「遊びと生活を通して、経験によって学んでいく
こと」で、机に座って勉強するのではなく、身体全体を使って学ぶ学習です。
それを実践している教育が、ここにあります。私立学校の建学の精神は「独自
の校風を目指し、理想とする教育を行うこと」にありますが、幼稚部にも、独
自の教育があります。(5)に掲げられている「文字・数」の指導です。「早
期教育、先取りの教育」などの誤解があってはいけませんから、かつて説明会
では、どのように話されていたかを紹介しましょう。
 
「知的学習の指導については、幼稚部と小学校二年生までを考えておりまして、
幼児学校の構想なのです。これは、勿論、制度的には変えるわけにはいきませ
ん。法律上、こういうことは許されませんので、実際に学習をして、発達段階
に応じて指導するといったことにおいては、非常に有効であると私どもは考え
まして、現在、年少組、年長組、一年生、二年生を一つの大きな塊として、カ
リキュラムを作りまして、そこで行っているのは数と言葉、これを生活を通し
ながら、遊びを通しながら、いろいろな形で言葉と数を学ばせております。こ
れらのカリキュラムができておりまして、年長組になりますと、小学校一年生
ぐらいのことを理解できるようになっております。これが小学校に、段々とつ
ながっていくわけです。
(大津 雄史 元園長)
 
ホームページには、「基本を学ぶ」項目の欄に、以下のような説明がありました。
 
「年長組では読み・書き・数える、の基本を学びます。これは決して先取りの
詰め込み教育ではありません。子ども達が、遊びを通して自然に学んできた
「数」や「言葉」、そのよりよき理解のための整理、まとめとしての学習です。
また、幼稚部は一貫教育の出発点という以上に、学ぶことの習慣化、姿勢を培
うものです。
学習時間は「言葉」「数」とも1週間で各1、2時間。目標は、ひらがなを使
って短文を書くことができることと、10までの足し算、引き算ができるよう
になることです」
 
文字、数の指導に関しても、幼稚部と小学部が一貫したカリキュラムのもとに
指導されていることがわかりますが、こういった初等教育学校としての小学部
との連携は、21世紀に活躍する真のエリートを育成する目的で、平成13年
4月開校された桐蔭学園中等教育学校と関連があるようです。
 
何やら知的な学習の話ばかりになりましたが、保育の方針からもう一つ「元気
に『遊ぶ』」を紹介しましょう。
 
◇元気に「遊ぶ」
 ◎存分に遊ぶがモットー
この時期の子どもの成長にとって、遊ぶことは大きな比重を占めています。
ですから、元気に楽しく遊ぶことを最も大切に考え、その手助けをします。1
日に一度は必ずアスレチックゾーンに出、思う存分遊ばせます。さわやかな汗
は気持ちを清々しくし、その後の学習への集中力を高めます。
 
 ◎遊ぶことが学ぶことの始まり
遊ぶことは子どもの体を鍛え、つくることであり、同時に、ものに触れ、観察
することでもあります。たとえば、いつもその下で遊ぶ木から多くのことを学
びます。
夏繁っていた木が秋に葉を落とすのを見て、自然の営みを体感するでしょう。
また、拾った落葉は子どもたちを数えることに導きます。さらに木や木に棲む
虫にかかわる言葉を自然に覚えていくのです。
 
大人の遊びは単に遊びですが、子どもの遊びは仕事です。遊びを通して様々な
能力が開発されるわけですが、子どもは遊びだと思っているから、夢中になっ
て取り組めるのです。子どもの無心に遊ぶ姿は、見ている大人にとって、これ
ほど心の和むものはありません。それは、子ども自身が何らの報酬も期待して
いないからではないでしょうか。
 
登下校はスクールバス、給食ありですが、面白いのは、小学部の5、6年のお
兄さん、お姉さんが、給食配膳の手伝いをしていることです。同じ敷地内、し
かも幼稚部のすぐ前が小学部ですから、こういったことも可能なわけです。
 
ところで、新しいカリキュラムも実施されていますから、説明会へ参加し、確
かめておきましょう。また、近代設備を駆使して作られたホールでの様々な情
操教育、体力づくりの一貫として行われている「無理のない体力づくり」など、
独特の指導があります。こういったことに関する情報は、説明会でしか得られ
ませんから、いろいろな幼稚園の説明会  へ参加し、情報を収集することも、
幼稚園を選ぶ時の、ご両親の大事な役目です。
 
【募集人員】  2年保育(4才児)  男女計  約70名
 (2016年4月から3年保育開設予定)
【Q&A コーナー】はありません。
 
湘南白百合学園幼稚園  
湘南の夏といえば、片瀬江ノ島の海岸でしょう。湘南白百合学園は、江ノ島の
海岸から少し入った片瀬川のそばにあります。当時、サーフィンは、まだ流行
っていませんでしたから、夏のにぎわいが嘘のような静かな秋に、入園説明会
は行われていました。本家の白百合学園幼稚園が説明会をやっていなかった頃、
東京方面から参加するお母さん方もいましたが、私もその一人で、小田急のロ
マンスカーに乗って出かけたものでした。
幼稚園は、男女計70名の募集ですが、小学校から高校まで、宗教教育を行う、
女子だけの学校になります。
 
【学園の教育理念】  
    キリストの愛に基づく全人教育を……
価値観の転換  「壊れた社会」の修復を!
本学園の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会設立の目的は、17世紀の
フランス、ルイ王朝の華やかな文化の蔭で、貧困に苦しみ・忘れられた人々、
教育の機会に恵まれない子ども達への奉仕でした。
精神的貧困の状況にある日本の「壊れた社会」を変えるのも、この「奉仕」で
はないでしょうか。「奉仕する」に当たる言葉、英語“serve”(仕える、必
要を満たす、人のために尽くすなど)こそ、暗く、不安に満ちた現状から立ち
直るkey-wordだと存じます。本園も、「壊された心」をいやし、「壊れた社会」
を修復する原動力となれる人―「仕えられるためではなく、仕えるために来た」
といわれたキリストの生き方を学べる卒業生―をひとりでも多く社会に送り出
したいと心から願い、努力しております。
 
【教育方針】  
キリスト教の教えに基づいた生活教育を通して、神から与えられた心身の能力
を最大限に生かしながら、愛と責任ある人格形成の基礎作りを目的としていま
す。
 
個性豊かで主体的に行動できる人間を目指して、個々の発達に即した、自発的
な選択活動を重視するモンテッソーリ教育を取り入れています。
 
クラスは3歳から6歳までの縦割り編成です。その中でお互いの立場を尊重し
あい、自由と責任、思いやりと協調性を体得し、社会生活に必要な規律を身に
つけていきます。
 
個別活動、グループ活動として、日常生活の練習、感覚教育、数の教育、言語
の教育、文化の教育があり、子ども達の尽きることない探究心に応えながら、
地図、歴史、自然界、聖書の世界へ導いていきます。
一斉活動では、体操、絵画、音楽リズムを取り入れています。
 
この時にうかがった「教師の役割」「環境設定」「運動」「感覚教育」の話が、
新米時代でしたから、新鮮な響きを持っていました。例によって、文言は正確
ではありませんが、以下のような話でした。
 
当園は、モンテッソーリの教育理念を重視した保育を行っており、子ども達の
自己発達の助成、内的生命の発達を基本とし、「子どもが生まれつき持ってい
る自立心と人格形成の力を助長してあげることが、私たち教師の役割」と考え
ています。
 
子ども達には、その年齢に適した、よりよい環境を整えてあげることが大切です。これは主に、人的な環境の問題で、当園では環境設定を大切にし、大人の頭で考
えるのではなく、子ども達をよく観察し、子どもに適したように、子どもが物事
をやりやすくなるように、配置設定をしています。
 
運動は、非常に大切で、脳から中枢、中枢から筋肉へと、意思の伝達により、運
動が行われますから、運動は、知能の発達に欠かすことができないもので、心の
形成を助けるものです。
子ども達の発育の段階をおって運動を行っていくことが基本であり、子どもが動
かなければならないように、子どもがしたいと思っていることを与えていくこと、常によく観察し、大人の考えでいじらないこと、画一的に扱わないことが大切で
あり、当園が縦割りの保育を行っているのも、年少から年長まで一つのクラスに
入れることによって、子ども達の世界の中で自立の芽を育て、社会性を身につけ
させるためなのです。子ども達は成長の過程で互いに影響し合い、その人的な環
境から善いこと悪いことも学んでいくので、子ども達の物事を吸収する意欲を、
教師がいかに導いていくかが重要なのです。
 
一斉保育全盛の頃でしたから、「大人の考えでいじらないこと、画一的に扱わな
いこと」が、何とも刺激的な言葉でした。「手は第二の脳」を実感したのもこの
時でした。そして、モンテッソーリ教育について、今では白百合学園幼稚園で、
詳しく聞くことができますが、当時は、説明会をやっていませんでしたから、本
から得た知識は若干ありましたが、実際の説明を聞いたのは初めてでした。
以下少し長くなりますが、当時のメモを紹介しましょう。
 
環境を整備すると共に、「感覚教育」を大きな柱と考えています。それぞれの子
どもに合わせた教具を使い、脳に刺激を与え、それが脳に伝わり、感覚の発達を
促し、知性につながり、感覚から入って概念に結びつき、やがて、言語、数など
を理解できるようになります。聞くことから話すこと、読むことにつながり、言
葉を身につけ、文章を書くようになるのと同じです。(納得しました!)
以上が、当園の保育の基本ですが、その保育の一例として、
○静粛遊び 静かにすることの大切さを気づかせる。そのために静かとは何かを
言語活動や行動の中で教えていく。
○線上歩行させる。つま先とかかとを合わせ、正しい姿勢で線の上を歩く。
○文化について 教室内での地図の配列や位置など、かなり高度な知識を子ども
達が自由に学べるように配置していること。
 
その時に、願書と共に配布されていた案内書に詳しく書かれていましたが、その
一部を紹介しておきましょう。
 
【日常生活における活動】
子ども達が最初に興味を示す活動で、子どものサイズにあった魅力あふれる用具
があります。
○環境への配慮 (運ぶ、洗濯、アイロンかけ、食卓の準備、片付けなど)
○自己自身への配慮 (衣服の着脱、手を洗う、髪をとかすなど)
○社会性を身につける(ご挨拶、物の受け渡し、戸の開閉など)
○洗練された指先を身につける (通す、分ける、切る、折る、貼るなど)
○グループ活動による運動調整の力を身につける (静粛の練習、線上の歩行な
ど)
 
様々な活動は、白百合学園幼稚園の説明会で見ることができました。子ども達は
「お仕事」といって、楽しく取り組んでいました。びっくりしたのは、地図の配
列のお仕事で、アフリカの地図の上に、カタカナで書かれた国名をきちんと間違
わずに置いていくことでした。年長さんが、カタカナを読めるなど信じられませ
んでしたし、知らない国名がたくさんあって赤面しました(笑)。モンテッソー
リ教育については、本幼稚園、もっと知りたい方は白百合学園幼稚園のホームペ
ージで詳しく紹介されていますから、ぜひ、ご覧になってください。
 
【募集人員】 3年保育  男女計70名
【Q&A コーナー】はありません。
 (次回は、森村学園幼稚園についてお話しましょう)
 
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(9)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第21号
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私立幼稚園編(9)
 
幼稚園に関する情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹介する
情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になっているこ
とをお断りしておきます。
 
立教女学院短期大学附属幼稚園 天使園
武蔵野の面影を残す井の頭公園の近くの高台に、立教女学院の広大なキャンパ
スがありますが、天使園は正式には裏門になる坂下門を入ったすぐ左側の、短
期大学の瀟洒(しょうしゃ)な学び舎の中にあります。
本園は、1970年(昭和45年)、キリスト教聖公会の精神に基づいて、幼児
の健全な発達を目指した保育を行い、あわせて本短期大学教育・研究施設とし
ての役割を担っています。
 
一人ひとりの子どものよさを伸ばすために、4歳児組、5歳児組共、合計男女
約20名の、少人数による保育を行っています。
よりよい保育の実現のために、幼児教育科の教員が研究活動を行い、保育運営
に関わるなど、本園教諭と連携しています。
 
大学内の幼児教育研究所では、広く地域社会に奉仕するために、どなたでも参
加できる土曜講座(年10回程度)や、保育者のためのステップアップ講座を
開催しています。
詳しくは、立教女学院短期大学のホームページ、図書館/施設のページをご覧
ください。
 
天使園とは  
天使園では、「神様に愛されていることを信じ、自らの道を歩める人に」とい
う保育理念のもと、教育目標として、
○心豊かな子ども
○友だちと遊びを楽しむ子ども
○考えたり工夫したりする子ども
の3つを挙げて、「キリスト教保育」「少人数保育・チーム保育」「遊びを中
心とした保育」の3つの柱を立てて、保育に取り組んでいます。
 
○ キリスト教保育
祈りの時を大切にし、周囲の世界と自分のつながりを感じ取り、相手の立場に
立って物事を考える力を育てます。
 
○ 少人数保育・チーム保育
少数の温かい雰囲気の中で一人ひとりが自分らしさを発揮しながら、互いのよ
さを認め合える関係を育てます。オープン施設における少人数という特色をい
かし、教員は十分な連携のもとで全幼児の理解を共有し、異年齢のかかわりを
大切にします。
 
○ 遊びを中心とした保育
遊びを通して人と関わる喜びや自己を表現する喜びを味わうことができるよう、
教員は適切な環境の構成を行い、遊びの充実を図ります。
幼児の主体性を育むためには、幼児の生活に即した教師の計画性が問われます。
長期の見通しを持って遊びの充実のための環境の構成を考えます。
 
自由保育が始まったのは平成4年。それ以前の駆け出しの頃、一斉保育時代に
説明会でうかがった話ですが、「監視や強制ではない保育」という言葉には、
新鮮な響きがあったことを今でも覚えています。文言は正確ではありませんが、
こうおっしゃっていました。
 
幼稚園生活は、毎日が、決して楽しいことばかりではなく、様々なことが起こ
りがちで、悔しい思いをする時もあり、そういった時には自ら友達とのかかわ
りを考え、工夫し、友達のよいところを見つけることが出来るような環境を作
っていきたい。監視や強制ではなく、子どもが先生を必要とした時、適切な助
言ができるように心がけています。
 
立教女学院高校から立教大学への進学は、以前は推薦制度(60名)でしたが、
2004年(平成16年)度からは、一定の要件を満たした進学希望者は、全
員進学できるようになりました。
さらに本園の園児が、立教女学院小学校を受験する場合、優先入学の特権や推
薦制度はなかったのですが、2008年(平成20年)度から、推薦で入学で
きるようになりました。
小学校と同様、制服はありません。
 
自家用車での通園は認めず、通園時間は40分程度が目安で、遠距離の通園は、
歓迎されていないようです。参考までに、小学校の通学時間は約1時間以内で
す。
 
学院内には、創立当初からある聖マーガレット礼拝堂と小学校が改築されたと
きに設立された聖マリア礼拝堂がありますが、以前、小学校の説明会は聖マー
ガレット礼拝堂で行われていましたので、入ったことがありました。古色蒼然
たる礼拝堂で、宗教の香りが漂っている感じがしたものです。現在、杉並区の
指定文化財となり、部外者は入れないそうです。
 
【募集人員】 満4歳児 男児・女児  合計約20名
【Q&A コーナー】はありませんが、中・高のホームページに、以下の説明
があります。
 
よくある質問
Q キリスト教主義の学校とはどういうことですか?
A 教育は人格の完成を目指しています。キリスト教の学校はこの課題をキリ
スト教に基づく教育によって達成しようとしています。それは聖書に示された
イエス・キリストの愛を中心にすべての学校教育が行われるということです。
自分を愛するように隣人を愛する、そういう人間になってほしいと思います。
そのために、礼拝・土曜集会・ボランティアなどが大切にされています。
 
Q 今までキリスト教とは無縁だったのですが大丈夫ですか?
A ご心配ありません。もともと私達の学校はキリスト教と無縁であった人の
ために始められました。学校生活の中で、少しずつキリスト教のことも身につ
くようになります。大切なことは初めて出会ったときの驚きや戸惑いを忘れず、
そこから学んでいこうとする姿勢です。ご家庭でも学校の教育方針に理解をも
っていただきたいと願っています。保護者のための聖書の勉強会なども用意さ
れています。      (平成27年3月31日現在のホームページより)
 
川村幼稚園
幼稚園には男の子もいますが、小学校から大学院まで、女子だけの別学で、宗
教色のない総合学園です。
登園時のJR山手線目白駅は、三つの幼稚園、本園と学習院幼稚園、日本女子
大学附属豊明幼稚園の園児たちの姿を見ることができます。おもしろいことに、
学園内で、もっとも駅から近いのが中学、高校で、体力的に弱い園児は、短大
と中高の校舎の間を歩き、学園本部前を通り、小学校の前を経て、区立目白児
童館の前を通って、やっと到着する一番奥にあります。
大学と大学院は、千葉県の我孫子市にあります。
本学園は、1927年(昭和2年)に開設され、学園の創立者、川村文子が掲
げた「感謝の心」と「女性の自覚」の教育理念が、脈々と受け継がれています。
 
【教育目標】  
「感謝の心」をもとにして、みんなと仲よく元気よく やさしい心を持てる子
どもになりましょう。
○ 豊かな「こころ」  
○ のびやかな「こころ」
○ 工夫する「あたま」
 
【教育目標達成に向かう取組】
◇ 集団の中で伸びやかに
感謝の心を大切にした情操教育を基本に、日々の指導にあたっています。(言
葉で理解させる指導は難しいので、成長してから園での生活を振り返り、納得
してもらえればと思っています。例えば、順番を守ったり、「貸して」「どう
ぞ」ということを集団生活の中で自然な流れで導くことにより、子ども達は、
生涯大切にするべきルールを素直に学んでいきます。また、)園での経験が家
庭生活に反映されるケースも多くあります。本人・家庭・園の三位一体の教育
を大切にしています。
 (  )内は現在のホームページは掲載されていません。
◇ 初めの一歩を緩やかに
親から離れて初めての集団生活を開始する「初めの一歩」であることを念頭に、
ゆったり、あったかな場を整えています。子ども達の心の安定をはかるととも
に、個々の到達段階をよく見極めた援助をし、元気に一人で活動する力の確か
な基礎作りをしています。
 
◇ 行事を通して健やかに
日本に伝わる伝統と、その中にある礼儀を体得するとともに、季節や自然に気
づき、大事に思うように、より多くの行事を日常保育に取り入れています。ま
た、友達との協力や達成感を味わい、その過程で自分の存在や自分を支えてく
れる人の存在を知ることで、落ち着きのある豊かな心を持ち合わせた子どもを
目指します。
 
「感謝する心」といった情操面の教育、礼儀作法や言葉遣いは、幼児期に身に
つくものです。これらは、決して幼稚園の先生方にお任せするものではなく、
ご家庭でご両親が、責任を持ってしつけるものです。
「躾」という字は、「身を美しくする」から成り立っています。また「仕付け」
とも書きますが、これは「服などの縫い目を正しくするために、仕付け糸で縫
い、仮に押さえておくこと」ですが、押さえておくことで、きちんと縫えるわ
けです。この「押さえ」こそ、ご家庭の教育方針であるべきではないでしょう
か。また、「“しつづける”がつまって“しつけ”になった」という解説を本
で読んだのですが、うっかり題名と著者名を書き損じてしまい、勝手に転用さ
せてもらい著者には申し訳ありませんが、これもわかりやすいですね。
 
その具体的なカリキュラムとして実施されているのが「蓼科修養会」です。
団体生活の訓練と精神教育を目的として、昭和36年から始まり、年長組が7
月に2泊3日の予定で、学園の蓼科山荘で行われていますが、ここにも3つの
柱があります。
○豊かな自然に触れ、自然を愛する気持ちを養う。
○集団生活を通して、自主的態度を助長する。
○規律を守る習慣を身につける。
 
2泊3日、父母のもとを離れて生活する、確実に何かをつかめる三日間となり
ます。これは子ども達だけではなく、子どものいない生活は、ご両親にも素晴
らしい体験になるはずです。
本園のことではなく一般的な話ですが、夏に行われているお泊り保育などで泣
くのは、男の子が多いそうです。過保護になっていると、こうなりがちです。
入園後は、お泊り保育などでの様子を聞いておきましょう。お子さんを客観的
に見る大切な機会だからです。
 
また、本園の特徴に、「行事を通して健やかに」とありますが、節分や七夕と
いった日本の伝統ある行事が、幼稚園や保育園のイベントとして行われている
傾向にあるだけに、ご家庭でもお子さんと一緒に楽しんでほしいということで
はないでしょうか。
園庭には、四季を楽しめる草木や花があり、笹は七夕祭り、薄(すすき)はお
月見に利用しているそうです。都内では薄を見るのも珍しくなっているだけに、
園児が楽しく遊ぶ姿が目に浮かぶようです。かつての車のコマーシャルではあ
りませんが、幼児期は「物より思い出」が大切です。幼児期の楽しい思い出は、
季節折々の年中行事で楽しむことから生まれるのではないでしょうか。
 
「教育の三本の柱」と「三本」が掲げられていますが、これも訳ありでした。
学園の「三羽の鶴」の徽章(きしょう)は、三つの玉は川村の川を、鶴は「尊
厳の崇高」「平和と愛の心」「豊かさ」「永遠の向上」を表し、「三」という
数字は、古来古今東西を通じて基本的な数であるから「三羽」となり、中央で
真っ直ぐ進もうとする鶴が「園児・児童・生徒・学生」で、それを左右から支
え導いている鶴が「保護者・学園・教員」を表し、この三者は学園生活では、
何れも欠くことができない関係を表しているそうです。
 
女子は、小学校へ原則として、全員進学できます。
 
ホームページの「Q&A」のところに、こういったものがありました。
Q 子どもが考査中に泣いてしまったら不合格でしょうか
A たとえ泣いても会場に入っていただければ、泣いている原因とその状況を
  みながら判断しています。
 
「泣いたら不合格になる!」といううわさもありますが、本園は心配ありませ
ん。
幼稚園の受験は、「親のもとを離れても楽しいことがある」を体験しているかが
ポイントになるのですが、それでも受験生は幼児ですから、何が起きるかわか
りません。こういった配慮は、親としてありがたいですね。
 
「幼稚園で遊ぼう」などのイベントや説明会の日程は公表されています。詳し
くはホームページをご覧ください。
 
【募集人数】 第1回  3歳児男女  30名  4歳児男女  15名
第2回  3歳児男女  若干名  4歳児男女  若干名
(平成27年度の募集人数です)
 
【Q&A コーナー】  Q&A
 
★日常生活について
Q:通園時間に制限はありますか
A:通園時間に制限は特に設けていませんが、通園は保護者の方にお願いし
ています。東京都内はもちろん埼玉県、千葉県、時には神奈川県から通う園児
も在籍しています。
 
Q:幼稚園と保護者の連絡はどのようにとっていますか
A:毎日の送迎の中で日々の報告を行っています。また、月1回園だよりを発
行しています。
5月と12月、その他必要に応じて保護者会を開き、7月・12月には個人面
談を行っています。
 
Q: 給食はありますか
A: あります。給食の他に、週に一度水曜日をお弁当の日としています。毎
月のメニューを検  討するため、教職員・管理栄養士による委員会を開催し、
行事食や旬のものを取り入れ、材料の産地を確認した上でメニュー作りをして
います。
 
★入園考査について
Q: 事前にある保護者面接はどのようなものですか?
A: 保護者の方に、ご家庭のことやお子様のことなどを質問しながら、愛情
豊かに育っているか、また入園後、園とご家庭との協力関係が上手くできるか
どうかを推し量るためのものとお考えください。
 
Q: 入園考査で行う「心身発育状況・健康面からの総合審査」はどのような
ものですか?
A: 子どもらしい安定した月齢相応の基本的なことができるか、また、集団
生活に対応できるかどうか、さらに園生活を営む上で、運動機能等に支障がな
いかなどを見ています。
 
Q: 早生まれが不利になることはありますか?
A: 上記にありますが、一人ひとりの月齢を加味して全体の試験を行ってい
ます。
 
Q: 子どもが面接で泣いてしまったら不合格でしょうか?
A:(省略)
 
Q: 子どもの面接は個人面接、集団面接のどちらですか?
A: 集団面接です。
 
Q: 男の子も入園できるのですか?
A: はいできます。
(平成27年3月31日現在のホームページより転載したものです)
 
(次回は、桐蔭学院幼稚部、湘南白百合学園幼稚園についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(8)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第20号
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私立幼稚園編(8)
 
幼稚園に関する情報は、各幼稚園のホームページをご覧ください。ここで紹介
する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になってい
ることをお断りしておきます。
 
東京は、春一番が吹かずに桜の開花宣言、3年ぶりだそうです。川越も喜多院
や新河岸川の桜が見事ですが、まだ少し時間がかかるようです。
 
光塩女子学院幼稚園 
本園は、幼稚園から高等科までの一貫教育校ですが、すべてが同じ敷地内にあ
るのではなく、幼稚園は少し離れた中野駅寄りにある珍しいロケーションにな
っています。
また、在園児数、200名を超える大きな幼稚園で、男の子もいますが、併設
校は女子だけですから女の子が多く、初等科への進学は、内部試験による選考
となっています。
選考にもれた場合は、一般の児童と入学試験を受けることになります。
 
設立母体は、13世紀にスペインを発祥地として、世界各地に広がったカトリ
ック・メルセス宣教修道会です。今世紀に、マドレ・マルガリタ修道女により
宣教会に改められ、以来、今日に至るまで、常に社会の必要にこたえて貢献す
るための活動を続け、日本における教育活動の場として、高円寺に設立された
学園です。
 
【教育目標】 
キリスト教的世界観を土台とした、自己に厳しく他人にやさしい人間を養い、
校名の由来ともなる「世の光、地の塩として社会に貢献できる」人間形成を、
幼児期から培うことを目的としています。
また、自主性に富み、正しい判断力、強い意志力、自己の行為に責任を持ち、
しかも情緒豊かな感謝の心を持ち温かい円満な人間として育つよう、幼稚園
と家庭が一体となって努力しています。
 ■ 日常生活の中でのけじめ、しつけを心がける。
 ■ 宗教・祈りを通して敬愛の心、感謝の心を、はぐくむ。
 ■ 宗教的な視野と自他に対しての理解を深めるため、“愛と奉仕”の実
   践の機会を持つ。
 
光塩女子学院の校名の由来である「あなたたちは世の光である、あなたたち
は地の塩である」については、初等科の教育理念がわかりやすいので紹介し
ましょう。
 
(中略)人間は惜しみなく自己を他人に開くことができたときに、本当の自
分に成長する真理を私たちの校名に刻みました。すなわち、ろうそくの、自
ら燃えて他を照らし、塩の、自ら溶けて味をつけるように、本物の愛に生か
された、成熟した女性に育つこと、ここに光塩の理念があります。
 
ろうそくは、己自身を燃やして周りに灯りをともし、塩は、料理など目に見
えないところで効果を上げ、腐敗を防ぐ、人間の生活に欠くことのできない
調味料であり防腐剤です。両方共に、他のものを生かしながら、自らの使命
を全うすること、これが本学院の基本的な教育理念です。信者でない私が言
うのもなんですが、「…である」と肯定しているところに「かけがえのない存
在」の意義があるのではないでしょうか。
【保育の特色と内容】
明るく素直に 生き生きと伸びる 心豊かにたくましく
 
◇ 感謝の心、思いやりの心を育てる
集団生活の中で、様々な経験を通し、自分だけでなく他の人を思いやる気持
ちや感謝の心を育てます。
◇ のびのびと遊べる環境
広い園庭での外遊びの機会を積極的に取り入れ、夏には裸足で水遊びや砂遊
びを思い切り楽しみます。また、年長組では、集団ならではの遊び(鬼ごっ
こ、大縄跳び、ドッジボールなど)を経験します。
様々な年齢の友達と交わる縦割りの保育や、男児だけで集まりを楽しむ機会
も取り入れています。男女共学です。
(筆者注: 女子だけではないことを強調しているところが面白いですね)
◇ けじめのある生活
一斉保育と自由遊びをバランスよく取り入れ、話を聞くときは聞く、遊ぶと
きは遊ぶ、けじめのある生活を大切にします。
◇ 自分から挨拶のできる子ども
すすんで挨拶ができるように、園全体で気持ちの良い挨拶を交わすようにし
ています。発達年齢に応じて、良いこと悪いことへの判断力を培い、「あり
がとう」「ごめんなさい」「はい」「いいえ」が言葉と行動で表せるよう家
庭と協力していきます。
 
◇ 専門講師による指導
体操教室、歌唱指導、リトミック、英語、宗教(神様のお話)、サッカー教
室(預かり保育時間内)があります。
※預かり保育 保育終了~16時迄。 
 保護者の就労、通院、介護などの理由のある場合は18時迄。
 
普通、遊戯会や運動会などの練習以外は、一斉に何かやる機会は少ないので
すが、自由保育と一斉保育の組み合わせ、いいですね。
「何でもありの自由保育」と誤解すると、入園できません。
 
説明会の他に、園庭開放(おひさまキッズ)も行われています。いずれも予
約は不要ですが、上履きと靴を入れる袋が必要です。(3月24日現在、本
年度の日程は公表されていません)
 
なお、未就園児を対象とした、二歳児、三歳児クラス「そら組」、満三歳児
保育「ことり組」がありますが、詳しくはホームページをご覧ください。
 
【募集人員】 一次 男女児 約120名 (3年保育、2年保育含む)
       二次 男女児 若干名(3年保育、2年保育、1年保育含む)
【Q&A コーナー】はありません。
 
聖学院幼稚園
小学校の正門から入ると、広い運動場の左側に園舎と緑の木々に囲まれた園
庭が、右側には中学、高校の校舎があり、シンボルでもある時計台が目に入
ります。
平成24年12月に完成した耐震力の優れた新しい園舎は、室内も広く、明
るく、のびのびと遊ぶ子ども達の姿が印象的でした。
聖学院は、幼稚園から大学まで、プロテスタント派のキリスト教に基づく教
育を行う総合学園です。
本園は、1912年(明治45年)、アメリカのディサイプルス派の宣教師、
ミセス・プレースによって中里幼稚園として創立され、1940年(昭和
15年)、女子聖学院付属幼稚園になりましたが、戦争のため1944年
(昭和19年)11月に閉園。
その後1949年(昭和24年)4月、宣教師、ミセス・ヘンドリックスに
より再開され、1966年(昭和41年)に聖学院幼稚園と改称され、今日
まで、いつの時代にも変わらず、子どもの人権を尊重した保育を続けていま
す。
 
教育方針 神を仰ぎ、人に仕える 
「神を仰ぎ、人に仕える」の精神のもと、子どもたちが謙虚な心で神を礼拝
し、生命の尊さを知り、感謝と奉仕の心を持てるように願っています。
集団の中で、「遊び」と「ことば」を大切に、発育段階に応じた保育を行い、
一人一人の個性と能力を伸ばし、元気な子どもになるように心掛けています。
 
集団の中での「遊び」とは、遊びながら、先生や友達との関わりを持って、
さまざまなことを体験させることでしょう。もちろん、自発性を培う一人遊
びも必要ですが、これから始まる集団生活をスムーズに過ごすためには、や
はり、自分でしなければならない基本的な生活習慣を身につけるために、頑
張る子に育てたいものです。
 
集団の中での「ことば」とは、毎日の生活を通して、自分で思ったことや感
じたことを、自分の言葉で、どのように相手に伝えるか、その表現の仕方で
しょう。幼児は、ちょっとしたいさかいからでも、たくさんのことを学習し
ています。自分で体験することが、何といっても大切で、そういった保育の
方針が伝わってきます。
 
「よく遊び よく祈る」の「祈る」について、ホームページで園長はこうお
っしゃっています。
 
「祈るということは、自分のためにするのではありません。
病気やけがで休んでいる子がいたら、子どもたちはその子の回復のために祈
ります。
また災害のニュースを知ったときには、被災された方々のために祈ります。
もちろん、東日本大震災以降、被災された方々、また愛する者を失うなど、
いまだ悲しみの中にいる方々のための祈りは今も続いています。
子どもたちは他者のために祈ることによって、人を思いやる気持ちが育つの
です」
 
「祈ることによって、人を思いやる気持ちが育つ」、耳の痛い言葉ですね。
「赤いろうそくと人魚」などで親しまれている童話作家、小川未明の作品に、
信仰とは何かを考えさせられる「頭を下げなかった少年」があります。「無
心に祈る」のは、見返りを期待しない幼子しかできないことで、自分に都合
よく作りあげた神は大人の幻想に過ぎない、などといい加減な解釈で信者の
方から怒られそうですが、一度は読んでおきたい名作の一つです。頭を下げ
なかった少年に、神様はいきな計らいをするラストがさわやかです。
 
かつて、ホームページの「先生のことば」の中に、次のようなメッセージが
入っていましたので、その一部を紹介しましょう。
 
「(前略) さて、幼稚園に入り、友達付き合いが始まると、今まで以上に
今日あったことなどを、お母様にお子さんが話される場面が多くなると思います。
そんな時どんなに忙しくても、話がまだるっこくても、是非、ゆっくり聞い
てあげてほしいと思います。
そして、できるだけ、「よくお話しできたわね」などと褒めてあげてほしい
と思います。(中略)私たちは、忙しい毎日の中で(中略)イエス様が言わ
れたように、その時にあって最善の行動とは、何かを考えなければならない
のだと思います。
子どもの話をゆっくり聞いてあげる、これもその時の最優先かも知れません」
 
「ママ、あのね!」と子ども達がいったときには、必ず、耳を傾ける、やさ
しいお母さんになってあげましょう。
 
なお、例年、公開保育、体験入園を行っていますが、本年度の予定はすでに
公表されています。詳しくは、ホームページをご覧ください。
 
【募集人員】 3年保育: 約40名  2年保育: 約10名
【Q&A コーナー】はありません。
 
(次回は、立教女学院短期大学附属幼稚園天使園、川村幼稚園についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(7)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第19号
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私立幼稚園編(7)
 
幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹
介する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になって
いることをお断りしておきます。 (筆者)
 
淑徳幼稚園
 
幼稚園から大学まで、仏教教育を基本とする総合学園は珍しいでしょう。学園
の創立者、輪島聞声(もんじょ)は尼さんですが、ここまで発展するとは思っ
ていなかったのではないでしょうか。
幼稚園は、東上線の自由が丘といわれている常盤台の静かな住宅街にあります。
総合学園としての規模は、学習院、青山学院と遜色がないそうです。正確には
大乗淑徳学園といい、大乗、小乗は仏教の二代流派で、罰が当たりそうで何で
すが、「皆で涅槃に行くのが大乗で、一人で修行を積み涅槃に行くのが小乗」
と考えるとわかりやすいと思います。
涅槃は、お釈迦さまがすべての煩悩をなくし、この世を去ったことをいうそう
で、私たち凡人には到達できない境地ですが、それはあきらめるとして、日本
人は大乗仏教派でしょうね。「皆で渡れば怖くない、赤信号方式」が好きだか
らです。園庭は狭いため、運動会は小学校のグランドで行われています。
 
【教育方針】 
幼児が尊いのは、それぞれのお子さんが無限の可能性を持っているからです。
それぞれのお子さんが、個性を伸ばして、のびのびと自分らしい光をかがやか
せて、大きく育ってほしいと願っています。  
この可能性と個性を引き出し、大きく伸ばす手助けをすること、それが教育で
あると私たちは信じています。明るく、元気で、こころ豊かなひとに成長する
よう願っています。
 
○淑徳の心
ありがとうの心
人は自分の力だけで生きられるものではありません。
自分の周りの人たちは勿論のこと、その他の多くの人々の支えがあってこそ、
私たちの今日の生活があることを忘れてはいけない、と思います。
    
命を大切に
地を這う小さな虫にも、野に咲く一本の草花にも命があります。
そんな小さな命にも、限りない愛を注ぎ大切にしていく、そんな「思いやりの
ある心」をいつまでも持ち続けたいものです。
 
正門から入って園庭に出る左側に、みほとけさま(善財童子)の姿を見ること
ができますが、その前を通る園児達はもちろんのこと、お母さん方も歩みを止
め、手を合わせ、おじぎをしていきます。みほとけさまの前で、おじぎをする
現代っ子、いるでしょうか。これがかわいいそうで、おじいちゃん、おばあち
ゃんには、たまらないようです。形から入って心を育むのが、宗教教育の目指
すところで、おじぎはその第一歩です。
善財童子は、華厳経を求道した偉いお方で、菩薩さまです。罰があたりそうで
すが、やさしいお顔の童子ですから、襟を正さなくても、素直に頭を下げられ
る雰囲気を醸し出していらっしゃいます。
しかし、幼い時に、幼いながら、目に見えないものに畏敬の念を抱くことは、
決して悪いことではありません。
 
かつての園からのメッセージですが、紹介しておきましょう。
 
 園からのメッセージ 
 
幼稚園では、数々の経験・体験を通して、その心身の発達を図るとともに、さ
らに、宗教的情緒の芽生えを育み、徳・知・体のバランスを考えながら、生活
をより豊かなものにしたいと念願しています。
また、お互いの個性を認め、尊敬し合い、自分らしさを発揮する中で、集団に
おけるルールを覚え、協力すること、人と共に生きることの大切さ、素晴らし
さを知ることができます。
人格形成の基礎となる幼児期に、無理なく無駄なく教育し、心豊かな子どもに
育てます。
 
「徳・知・体のバランス」の言葉も、あまり聞きません。
今は、「知・徳・体」と知育偏重型の教育が、歓迎されているからですが、幼
児期には、心の教育、情操教育が大切ではないでしょうか。
 
宗教教育を行う幼稚園を希望する親御さんが、増えているようです。情報過多
社会で、価値観が多様化している現在です。幼児期にこそ「生きとし生けるも
の」に、もっとも必要なものを身に付けさせたい、親心ではないでしょうか。
 
今年も、体験入園を実施しますが、詳しくはホームページをご覧ください。
なお、平成25年4月から、園舎が新しくなりました。
 
【募集人員】 3年保育:(男女)35名   2年保育:(男女)若干名
【Q&A コーナー】はありません。
 
宝仙学園幼稚園
青梅街道を少し入ったところに山門が見え、向かって右側が境内、左側が墓地
で、その奥に宝仙学院があり、幼稚園と小学校は、山門の左側の墓地の塀沿い
に、およそ半周したところにあります。
 
真言宗豊山派宝仙寺の第五十世住職 冨田こうじゅん大僧正が、昭和2年、感
応幼稚園(現宝仙幼稚園)を設立し、翌3年、中野高等女学校(現宝仙学園中
学校・高等学校)を設立。
その後昭和10年に仏教保育教会保母養成所(現 宝仙学院短期大学保育学科)
が、同28年に小学校が開設され、さらに同39年には短期大学に生活芸術科
(現 造形芸術学科)を新設、総合学園となりました。
注:「冨田こうじゅん」の名前が平仮名になっているのは、「こう」は辞書に
ない字のためで、「じゅん」は「純」と書きます。
 
本学園は、創立以来、一貫して大乗仏教精神に基づき、「人をつくる」を基調
とし、宗教教育を押しつけるのではなく、「学年生活を送ることにより、自然
の有する力や恵み、理(ことわり)を感受することのできる豊かな人格の育成」
を目指しています。
本園の仏教保育も、子ども達が宗教的な環境の中で、自然に仏教に親しむこと
を目指しています。
 
真言宗の開祖は、ご存知の弘法大師(空海)で、「お大師さん」と庶民に親し
まれ、学費を気にすることなく、誰でも入学できた、日本で最初の私立学校、
綜芸種智院を設立された方です。
大乗の仏教精神は、淑徳幼稚園で紹介しましたが、誤解を恐れずに簡単にいえ
ば、みんなで大きな乗り物に乗って修行をし、悟りを開くことではないでしょ
うか。
 
 ~豊かな感性と思考力~   Sensitivity and ability to think rich
 
ホームページを開くと、この文字が飛び込んできましたが、何やら、仏教の目
指す道を暗示しているような気がしました。仏教は、悔いのない人生を送るた
めの啓蒙の書ですが、由緒ある寺院を気軽に訪ねるように、やさしく解説して
ある経典にも、一度は目をとおしておきたいものです。
 
私事で何ですが、般若心経にお世話になっています。
学生時代に、「観自在」とあるのを「自ら在るを観る」と勘違いし、デカルト
の「我思う。故に我あり」(I think、therefore I am.)
と同じではないかと狂喜し、お経に触れるきっかっけとなったのですが、解説
によると、「観自在」とは観音菩薩、観音さまのことでしたから、全くの誤解
からの出会いでした。若い頃、哲学者気取りで、“I think、
therefore I am.”を、お経のように唱えてはいきがっていま
したが、落ち込んだ時、役に立ちました。
デカルト(1596~1650)は、 フランスの哲学者、近代哲学の祖といわれ、
「方法序説」は、パスカルの「パンセ」と共に、学生時代に心を奪われた名著
でした。本箱の片隅に筑摩書房から出版された世界文学大系13に「デカルト
 パスカル」があり、発行日を見ると、昭和33年10月、定価550円
(安い!)、あちこちに赤鉛筆のアンダーラインと拙い書き込みがあり、真面
目に悩んでいたのだなと、懐かしくなりました。最近読んだ五木寛之氏の随筆
に、“I am、therefore I think.”ではないかとあり
ましたが、どう違うのかなと思う程悩みませんでした、年ですね(笑)。
 
【幼稚園の教育目標】   
○ 考えてしとげる
問題にじっくりと取り組み、試行錯誤しながら、解決する力を育てます。
○ 明るくおおらかに
人の気持ちや立場を理解し、他人を受け入れることの大切さを育てます。
○ 無心に合掌する
自分のことを願い、また、友だちのことを願うことで、思いやりの気持ちを育
てます。
 
【教育方針】
楽しい遊びから学びを抽出する保育
○ 「まなび」を発見できる意欲を育てる。
○ 「あそび」を通して心身ともに健康な子どもを育てる。
○ 考えることや「じりつ」をうながす。
○ 他者への「おもいやり」をもった優しさを育てる。
 
宗教は、形から入って心を磨くことですから、まず、敬虔な祈りを身につけ、
そこから、明るく、おおらかな、安定した情緒の発達を目指すことでしょう。
「考えてしとげる」については、かつて、以下のような解説がありました。
 
たっぷりした時間と空間、その中で子ども達は自分で遊びを見つけ、友達を誘
い、幼稚園での生活を発展させていきます。子ども達が、時にはどう対応して
いいかわからない問題にぶつかった時、自分で問題を解決していく、その意思
と思考力、創造力を養っていくのを、保護者は、常に温かく見守りながら、そ
の力を伸ばしていきたいと思います。
 
過保護、過干渉な育児への戒めではないでしょうか。自分達の力で解決してい
く、子ども達は、もうその時期に入っていることを「自覚しなさい!」とさとし
ているような気がします。
活動の様子を、ホームページの「その日の出来事」で見ることができます。
 
課外活動のスポーツランド、英会話、パソコンなどが盛んなようですが、本園
は、スポーツ一色です。
ユニホームに着替え、張り切って出かけていきます。子どもの体力及び運動遊
びの機会が少なくなってきているのでは? 安心して遊ばせられる遊び場はあ
るのかしら? 子ども達の生活環境を考え、保育の中に鬼ごっこやボール遊び
など運動遊びを積極的に取り入れ、体力増進に力を入れています。さらに幼児
期に心身ともにバランスのとれた子どもに育てたいと、課外活動の内容にも運
動能力や表現力を刺激する活動を取り入れています。
  月曜日:体操クラブ
  火曜日:バレエクラブ
  木曜日:サッカークラブ
  金曜日:新体操クラブ
              
こういった課外活動は、卒園後も続けて指導を受けられるように、「トライア
ングルズ」が設置されています。
 
なお、未就園児クラブ、ベストリッチクラブを開設しています。地域の遊び場
として、幼稚園の中で親子一緒に遊び、家庭ではできない遊び専門の保育者と
一緒に楽しめることが目的で、当クラブへの入会は、幼稚園入園の条件とはな
っていません。
 
「しいのみキッズ」、預かり保育のことで、保護者の用事に限らず預けること
ができ、急用の場合は、電話一本で申し込みできるそうです。預かり時間、料
金など、詳しくはホームページをご覧ください。
 
以前のホームページに、「保護者の経済的な負担を軽減するため、居住する各
自治体より補助金が支給され、詳しいことは入園後に説明がある」と出ていま
したが、「綜芸種智院の精神」が生かされているということでしょうか。
 
【募集人員】 2年保育(4歳児) 25名
       3年保育(3歳児) 40名  満3歳児 35名
 
【Q&A コーナー】  よくある質問
 
Q: 幼稚園では一日中制服で過ごすのですか?
A: 制服を着るのは、登園時と降園時のみです。登園後は遊び着に着替えそ
   の上から、エプロンを着用し過ごします。のびのびと身体を使って遊び、
   汚れを気にせず遊びに夢中になれるように遊び着に着替えています。ま
   た、毎日着替えを繰り返すことで、一人で着替えることが身に付けてい
   きますし、自分の持ち物を管理する習慣もついてきます。エプロンは市
   販のものもありますが、保護者の方の手作りのものを用意される方もい
   らっしゃいます。
 
Q: 給食ですが、子どもにアレルギーがある場合、どのような対応策をとっ
   ていますか?
A: アレルギー食材がが含まれるメニューの除去・代替で対応しています。
   対応できない場合はお弁当を持参していただきますが、食べ物を「みん
   なで一緒に」いただくという気持ちを持たせるために、お弁当箱から食
   べ物を移し替えて、みんなと同じお皿に盛り付け一緒にいただきます。
   好き嫌いについては、お子さまに合わせた指導をしております。
 
Q: 保護者の方で、お仕事をされている方はいらっしゃいますか?
A: 若干いらっしゃいます。お仕事の都合で送り迎えが難しい場合は、ご祖
   父母やベビーシッターさんに頼んでいらっしゃいます。教育懇談会や保
   育参観日などは年間予定をもとにお仕事を調節されて、日曜参観や母の
   日の集いなどの行事にも積極的にご参加いただいております。また、降
   園後の延長保育として「しいのみキッズ」という預かり保育制度がござ
   います。
 
Q: 園バスはありますか?
A  ございません。送り迎えは保護者の方にお願いしています。登園や降園
   の際には、保護者の方から保育者にお子様の家庭での様子を伝えたり、
   保育者から園での様子を聞いたり、幼稚園とご家庭の情報交換の貴重な
   場となっています。また、お子様と一緒に登降園することにより、親子
   の絆を深め、コミュニケーションをとる大切な時間だととらえています。
   地下鉄の駅やバス停が近くにありますので、電車やバスなどの公共交通
   機関を利用する方もいらっしゃいます。やむをえず代わりの方にお願い
   する場合は、受け渡しの責任上、必ず事前に連絡していただいておりま
   す。
 
Q: 宝仙学園小学校への内部推薦の状況を教えてください。
A: 内部入学の人数枠は25名程度で小学校一学年の約3分の1です。内部
   推薦の条件は、「本園在籍1年以上」と「園の生活態度」の他に、小学
   校からの条件として「知能検査」の基準値をクリアすることが必要です。
   9月の「内部推薦入試」で選考が行われます。
 
Q: 他の私立・国立小学校を受験する方はどのくらいいますか? どんな学
   校を受験・進学していますか?
A: 1学年の三分の二の方が受験を考えていらっしゃいます。年長クラスに
   なると園長が園児と面接し、面談を希望された保護者へ園生活の様子か
   ら家庭生活の仕方や大人とのかかわり方を助言し、ご家庭と一緒に進路
   を考えていきます。
【主な進学先】慶應、早稲田実業、成蹊、学習院、立教、成城、立教女学院、
御茶ノ水・学芸大付属
 
Q: 園の行事で保護者のお手伝いはありますか?
A: 入園と同時に全員会員となり、園の行事やお手伝いや、活動に参加して
   いただきます。また、各クラス、学園ごとに食事会などを行い、幼稚園
   生活を楽しめるよう保護者同士の親睦を深めています。
 
Q: 通園範囲や時間に制限はありますか?
A: 特にありません。通園は毎日のことですので、お子様の体力的に負担に
   ならない乗り物・コース・時間帯などを選ぶようにしていただいており
   ます。現在文京区や、台東区から通われている方もいらっしゃいます。
 
Q: トイレトレーニング中でも入園できますか?
A: 問題はありません。入園後、友達とトイレに行く体験により刺激を受け、
   おむつを卒業するケースが多いようです。今までのトレーニングの内容
   やご家庭の様子を伺いながら、おむつから早く解放できるよう、ご家庭
   と一緒にトレーニングに取り組みます。
 
Q: ベストリッチクラブに入会していないと入園はできませんか?
A:  同クラブに入会しなくても入園は可能です。園生活を体験できる当クラ
   ブでは、自分のことは自分でしようとする気持ち、先生の話を聞くこと
   の楽しさ、友達と過ごすおもしろさなどを経験し、幼稚園入園の準備を
   行っています。
 
Q: 入園料や保育料を教えてください。また、補助金の制度はありますか。
A: 平成27年度の入園料等納入金は、下記の予定です。金額に変更のある
   場合は、後日お知らせいたします。
   入園料 100,000円  施設費 35,000円 
   保育料 月額(3歳児 満3歳児) 27,750円/
       (4歳児) 25,900円
また、各自治体の補助金については随時お知らせしております。
 
Q: 仏教精神を基盤とした教育方針ですが、仏教を信仰した方がよいのでし
   ょうか?
A: 宗教は問いません。ほとけ様に心静かに合掌することを大切にしており
   ます。日々の生活の中や行事などを通して、「仏教の教え」をもとに心
   豊かな子どもに育つよう保育をしております。
(平成27年3月現在のホームページから転載したものです)
 
(次回は、光塩女子学院幼稚園、聖学院幼稚園についてお話しましょう)
 
 

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(6)

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         「めぇでる教育研究所」発行
 
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第18号
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私立幼稚園編(6)
 
幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹
介する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になって
いることをお断りしておきます。(筆者)
 
東洋英和幼稚園
以前は短期大学でしたが、横浜に四年制大学を、六本木に大学院を設置し、幼
稚園か大学院までの一貫教育制度を持つ総合学園になりました。宗教教育と女
子だけの教育環境ですが、幼稚園には男の子も若干名います。
幼稚園と小学校が同じ敷地内にあり、校門を入って目につくのは、うっそうと
した樹木です。小学部を改築した際、伐採された木もありましたが、表庭には、
樹齢を重ねたいちょうや大王松の大木、花を咲かせる木々、実のなる木々など
が茂り、裏庭には、蛙や小さな虫達を守ってくれる草花が咲いています。
六本木の繁華街が、近くにあるとは信じられないほど、武蔵野の自然を残した
中にある静かな雰囲気のただよう園舎で、東京タワーと六本木ヒルズ森タワー
が、すぐそばにあります。
 
【幼稚園の基本姿勢】  
本園は、1914年(大正3年)に、学院に通う姉を持つ幼い妹や弟、近所の幼い
子ども達のために、キリスト教保育を受けさせたい父母の願いから開設されま
した。
神様の愛と恵みを覚え、喜び、祈り、感謝する生活を大切にし、日々の祈りや
賛美歌を通して、目に見えない真実のものを身辺に感じとる子ども達は、神様
を信頼し、自分自身を信頼するようになります。
そこから、自分を取り巻く社会に目を向け、他者を受け入れ、他者のために行
動できる子に、これが、園の基本姿勢です。
 
【保育の方針】  
・キリスト教による人間形成を重んじます。
 土曜日は保育を行わず、日曜日に園児は教会へ出席します。
・自主性と個性を尊重します。
・ご家庭との連携を大切にします。
・自然との出会いを大切にします。
・女子は小学部への進学を原則として認めます。
 
自主性と個性を尊重する保育方針の中に、
 「子どもたちはみな、神様から一人ひとり異なった賜物を授かったかけがえ
のない存在です。子どもたちそれぞれがいろいろな特性を持ち、違っています。
大人たちはそんなごく当たり前のことをつい忘れてしまいがちです。『人より
も少しでもよく、早く』、そうした価値観が、子ども達を苦しめていることは
ないでしょうか。登園してきた子どもたちはみな、思い思いの場所で自由に遊
びはじめます。教師は子どもの個性を尊重して、その子のペースでその子らし
く幼稚園生活が送れるように見守っています。教師が計画した活動を一斉に与
えるより、自由な遊びの中で自らが選び工夫することを尊重しています。当然、
それぞれの内容と練成度は異なりますが、いかにその子らしく充実した時を過
ごせたかを評価したものです。
生活経験の浅い子どもは、自分の立場でしかものを見ることができないので、
あちらこちらでトラブルが発生します。トラブルは避けるものではなく、むし
ろそこから多くを学ぶことができるものです。知的にも社会的・道徳的にも豊
かに成長していきます。
 
引用が長くなりましたが、幼児を取り巻く環境を考える時、「大人たちはそん
なごく当たり前のことをつい忘れてしまいがちです」の言葉に、耳を傾ける必
要はないでしょうか。
とかく、知的な能力を育むことを考えがちですが、その前にやるべきことがた
くさんあります。今は、自分で考える力、それを実行に移す力、そして、相手
を思いやる心を育てる時期ではないでしょうか。
 
「入園を希望する皆様へ」と題した園側の要望が願書に同封されています。
 
○本園に入園なさった場合には、下記の教育方針にそっていただきます。
1.キリスト教による人間形成を重んじておりますので、土曜日は保育を行わ
  ず、日曜日には、各ご家庭で選ばれた教会に園児を出席させていただきま
  す。
2.通園の送り迎えは、保護者の方にしていただきます。乗用車での通園は禁
  止していますので、特別な事情がない限り、地下鉄、バス、または徒歩な
  どで通園していただきます。
3.母の会・父の会・父母の会など協力していただく機会が多く、その折りに
  は、小さいお子さんをお連れにならないで参加していただきます。
4.学費等の納付金はかなり高額になって恐縮ですが、四月と五月の二回に分
  けて期日までに納付することになっております。
 
以上の方針に従う旨を記入し、署名、捺印しますから、2と3については、安
易に考えると、入園後に困ったことになります。私学は、経済的な負担の一部
をご家庭に依存していますし、運営にも参加しますから、父母会の幼稚園への
協力も、当然ですが、かなりの時間を割くことになります。特に、本園のよう
に都心に位置し、電車は官庁街を通り抜ける地下鉄日比谷線、大江戸線と南北
線、バスも都心に向かう渋滞路線です。自家用車での送迎禁止と共に、遠距離
からの通園は、子どもだけではなく親にも、かなりの負担になることを考えな
ければいけないでしょう。
 
また、父母会などにも積極的な協力を求められていますが、私学は人手不足だ
から、父母の手を借りようとするのではありません。幼稚園の様々な行事や催
し物に参加しながら、保育の方針などを学び、キリスト教の教えの一つである
奉仕の精神を実践しているわけです。お母さん方のために毎月1回、「神様の
いる暮らしを生活に取り入れていただきたい」との願いから、聖書の研究会
「つぼみ会」があり、賛美歌を歌い、祈り、牧師の先生から聖書の話を聞いて
います。下に小さなお子さんがいる場合、どう対処しますか。
祖父母と同居している、近所に住んでいる場合は問題ありませんが、核家族化
が進む中で、こういった条件を満たすのも、案外、大変ではないでしょうか。
 
「保育は本来、ご家庭でお母さん方が、手間隙をかけて行うものです。ですか
ら、通園バスもありませんし、給食もありません。保育時間も短いのですよ」
かつて、幼稚園の三種の神器(送迎バス・給食・長時間保育)の全盛時代に、
説明会で、ことごとく否定されたことがありました。
「育児は、ご両親が手塩にかけて行うもので、十人の子どもがいれば、十冊の
違った育児書があっていいのですよ」
とマニュアル世代の若いお母さん方に、やさしく語りかけているように思えま
したが、皆さん方は、いかがでしょうか。
 
【募集人員】2年保育 女児 30名  男児 若干名
      3年保育 女児 募集はしません  男児 若干名
 
【Q&A コーナー】はありません
 
 
日本女子大学附属豊明幼稚園
幼稚園には男子もいますが、小学校から大学まで16年間、女の園です。女子
だけといっても、ミッション系の学校と違い、宗教色はありません。
学園の創立者、成瀬仁蔵は、キリスト教の信仰から、神・仏・儒(儒教)・基
(キリスト)を統一する宗教的信念に達し、自ら「帰一教会」を立て、海外に
まで広く伝道活動をされた方です。三綱領は、その宗教的な信念によるもので
すが、○○教といった信仰を対象としたものではありません。
 
雙葉小学校附属幼稚園、東洋英和幼稚園など系列校が別学の場合は、男子は若
干名しか募集しませんが、本園の場合、三年保育84名中、女児60名、男児
24名となっています。
また、保育の充実をはかるために、3年間を一貫して教育する方針に変更、
2011年から3年保育だけとなり、新しくなった園舎での保育が始まってい
ます。
幼稚園、小学校は目白キャンパス内に、中高は横浜の生田キャンパスとなりま
すが、中学生となれば心身ともに成長しますから、もう通学の心配はないでし
ょう。
 
出願資格のところに、通園時間として、
「およそ45分、公共の交通機関を利用することを原則としております」
と明記されています。
また、テストの内容について、
「遊びの中でごく自然の内に、知的発達・行動の姿をみます。なお、年間の発
達差は、生まれ月別に考慮します」
とありますが、早生まれのお子さんを持つお母さん方には、朗報ですね。
 
教育方針ですが、これは以前、幼稚園案内にあったもので、わかりやすいので
紹介しておきましょう。
 
【教育方針】 
保育のめあて
目白の丘の上に立つ豊明幼稚園。新しい保育室からは、はるかに富士の姿もな
がめられます。ここの保育は、学園最初の教育の場となり、人間形成の基礎を
培う、もっとも大切なものです。
いつも心がけていることは、
・健康で、明るく、元気な子
・活き活きとした新鮮な心で物事に接し、工夫したり、つくり出す喜びが感じ
 られる子 (自発創生)
・お互いのよさを認め合い、仲よく協力していく子 (共同奉仕)
・自分のことは自分でし、自主的な生活態度を身につけ、最後までやりぬく子 
 (信念徹底)
ということです。
 
そのためには、少人数の組編成とし、ひとりひとりの可能性の芽を伸ばしてい
くことに、力を注いでいます。
 
 遊びは体をきたえ心をはぐくむ
 友だちとの遊びの中で
○じょうぶなからだ
○つよい心
○つくりだすよろこび
○協調する態度
 がつちかわれます。
 
創立者、成瀬仁蔵が、一生をかけた女子教育の基本精神として残された言葉が、
「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」の三綱領です。
わたし流に置き換えると、以下のようになると思います。
これは育児の基礎、基本ではないでしょうか。
「信念徹底」は、正しいと考えたことはやり遂げることから、途中であきらめ
ないで頑張る子、「自発創生」は、自ら考え、工夫し、実行することから、遊
びに熱中し楽しく遊ぶ工夫のできる子、「共同奉仕」は、何事も友だちと心を
合わせて行うことから、仲良く遊べ精神の安定している子、と言えるのではな
いでしょうか。
 
成城学園幼稚園、立教女学院短期大学附属幼稚園天使園などと同様、制服はあ
りません。
平成4年に施行された、新しい「幼稚園指導要領」以前から、自由保育……、こ
のことです。
どう思いますか、お母さん方。
本学園の建学の精神は、ヒューマニズムによる女子教育で、その理念として三
点あげています。
       1 女子を人として教育すること
       2 女子を婦人として教育すること
       3 女子を国民として教育すること
 
「母親」としての教育が手薄になっている時代です。
花嫁には簡単になれても、「お母さんのライセンス」を取るには、大変な努力
が必要です。
肝心な時に切れるヤング・ママが増えているようで、わが子を虐待し、殺す親
さえいる時代です。
育児は、「忍の一字」の連続です。
耐えて、忍ばねばならない時期があります。
あなた方のお父さんやお母さんが、そうであったように……。
「育児は育自」であることを、肝に銘じておきましょう。
「育自」は誤植ではありません、自らを育てることです。
 
理想的な奥さんは、「良妻賢母」ではなく「料裁健母」と皮肉られた時期があ
りましたが、どうやら、今も続いているようです。料理が上手で、裁縫ができ、
健康な母親を「料裁健母」というそうですが、昔の母親は、こうであったので
はないでしょうか。
金平牛蒡(きんぴらごぼう)を作れないヤング・ママもいますが、コンビニや
スーパーで、いろいろな惣菜が準備されていますし、電子レンジさえあれば、
食事もでき、料理をする手間が省けますから、無理な注文でしょうか。しかし、
みんな同じ味で、味気なくありませんか。良き妻、賢い母は、どこへ行ってし
まったのでしょう。こんなことを言うと、「強くて、たくましい父親は、どこ
へ消えたの!」と逆襲されそうですね。
 
「料理や家事が好きな女の子に、非行少女はいない」といわれています。
料理や家事は、その家庭の文化です。お母さん方が、子ども達にきちんと伝え
ていくものだと思います。小さい時から、知的な能力ばかり身につけることに
熱心過ぎて、こういった大切な家庭の文化を、子ども達に伝えることが、等閑
(なおざり)になっていないでしょうか。もちろん、お母さん方だけの責任で
はなく、家庭の文化を作る柱であるお父さん方の姿が、ぼやけている気がして
なりません。制服のないのも、何かを暗示しているとは考えられないでしょう
か。服装のセンスと料理の腕前は、お母さん方が子ども達に伝える宝物だと思
います。これは私の勝手な思い込みで、本園の保育の方針とは、何ら関係あり
ません。
 
【募集人員】  女児 60名  男児 24名  計84名
 
【Q&A コーナー】はありません。
 
  (次回は、淑徳幼稚園、宝仙学園幼稚園についてお話しましょう)

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