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めぇでるコラム : 2018小学校受験: 2017年4月

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>入試問題を分析する[10] 運 動

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2018さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第43号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★★入試問題を分析する★★
 
[入試情報]
5月13日(土)10:00~立教女学院小学校(入試説明会)
        13:00~東洋英和女学院小学部(第1回学校説明会)
5月20日(土) 9:30~青山学院初等部(第1回学校説明会)
 
学校(入試)説明会が始まりました。ミッション系の学校が続いていますが、
信者でない方にお勧めしているのは、青山学院初等部の説明会です。チャプ
レン(学校にいる牧師さんのこと)の行う開会礼拝、賛美歌を歌い、講話
(聖書の話)を聞き、アーメンと唱和し、それから部長の話が始まります。
例年、賛美歌を歌うのは信者の方か、お母さん方ですね。多くのお父さん方
は歌っていないようです、私もそうですが(笑)。この雰囲気に違和感があ
る場合は、考え直した方がいいのではないでしょうか。
持参するものなど注意事項がありますから、必ず、ホームページで確認して
からお出かけください。
 
聖徳大学附属小学校の校長に三須吉隆先生が就任しました。第1回の説明会
は5月27日(土)に行われます。自家用車での送迎を考えている方、説明
会で確認しておきましょう。
 
[10] 運 動
集団と個別があります。
 
[集団で行う運動]
先生と同じ体操を機敏にこなす模倣体操、タンバリンのリズムに合わせて行
進をしながらスキップやケンケン、ケンパー、グーパーなどをするもの。
左右の手を開いて、親指から順番に閉じたり、開いたりする指の屈伸、片足
一本で立つ片足バランスや登り棒、縄跳び、ボールをついたり投げたり、ド
リブルをするボール遊び、かけっこ、ジグザグ行進などを先生と一緒にしま
す。
 
これは、試験ですが競争ではありません。
先生のやっていることをよく見て、その通りにできるかどうか、指示行動で
す。
スキップ、ケンケン、ケンパー、グーパーなどは、幼稚園でやっていて得意
だろうと思っていたのですが、そうでもないようです。また、友達とこうい
った遊びをすることも少なくなっているのではないでしょうか。
少子化の影響で近所に同年齢の仲間がいない、また、不幸なことですが、幼
児を取り巻く屋外での環境は、決して安全とはいえず、家での一人遊びが増
えているようですが、やはり、不自然ですね。
 
でも、やってできないことはありません。
ご両親の出番ですね、お子さんも喜びます。
お父さんやお母さんと一緒にやってできるようになっていれば、教室でも簡
単にでき、先生方も他のことに時間を有効に利用できます。巧緻性と同様、
教室や塾にお任せだけでは、効率のよい受験準備はできません。そして、実
際の入学試験で、お父さんやお母さんと一緒にやった運動が出たとき、子ど
も達は間違いなく一所懸命にやります。楽しい思い出が、残っているはずだ
からです。
 
かつて、このようなことがありました。
ボールを使う運動が出題される男子校の受験で、お父さんは海外へ単身赴任
中。通い始めてから3か月ほどたった時、少し太めであったお母さんがスリ
ムになってきたので、お子さんに聞いたところ、毎日のように近所の公園で
ボール遊びをしているとのことでした。見事に合格しましたが、ご挨拶にみ
えた初対面のお父さんが、一番うれしそうでしたね。直接、手を貸せなかっ
たお父さんだけに、気持ちは痛いほどわかりました。その分、お母さんが一
所懸命に代役を果たし、お子さんには楽しかったに違いありません。難しい
問題にもギブアップせず、懸命に挑んできたのは、こういったお母さんの頑
張りがあったからでした。
 
逆に、苦しい思い出しか残っていない場合は、
「先生、これ試験ですか。試験でなかったらやりたくありません」
こうなるのではないでしょうか。
前にも紹介しましたが、説明会で聞いた本当にあった話です。
偏差値の高い小学校でしたから、かなり厳しい受験準備に追われ、子どもの
日常生活のすべてが、受験に結びついていたのでしょう。
話をされた校長先生は、悲しそうにおっしゃっていましたが、帰るとき電車
で一緒になったお母さん方が、
「難しい問題が出るのだから、仕方がないでしょうに!」(この語尾、いや
ですね)
などと、なぜか高い偏差値の話で盛り上がっていました。
「準備に適切でないところがあるのでは、とお母さん方は考えないのでしょ
うか」
といいたくなりましたが、偏差値だけをあげる準備に夢中になっているお母
さん方は、聞く耳を持たないものです。
ご両親が心を一つにして、受験に取り組んでいるとは、とても思えません。
お母さんだけが夢中になっているケースが、多いものです。しかし、子ども
に自身にとって負担になる準備は、やがて、壁にぶつかります。チックの症
状などが出てくるようでは、誰のための受験なのでしょうか。
 
また、運動は知的な能力と関係ないからと無関心な方がいますが、それは間
違いです。
知育、徳育、体育の三つの能力が、年齢にふさわしく、バランスよく育って
いなければ、偏った発育をしがちです。
お薦めしたいのは、縄跳びやボールつきです。
縄跳び、これは全身運動ですから、体重計恐怖症のお母さん方にも効果があ
ります。
ボールつき、これも全身のバランスが必要ですから、贅肉を取り除いてくれ、
心地よい汗は、ストレスの解消にもなります。
サッカーが盛んですから、けるのは上手ですが、つくのは苦手ですね。 
親が見本を示して、一緒に汗を流しましょう。
繰り返しますが、第三者だけに任せるものではありません。試験に出るから
ではなく、これくらいの運動ができないようでは心配です。
 
中には、息切れする子がいますね。
スタミナ不足です。
最近、こういった男の子が増えているようですが、持久力を見るテストもあ
ります。
スタミナ不足は、取り組む意欲にも悪い影響を与えます。
お子さんと一緒に歩いてみましょう。
5分もしない内に、「パパ、おんぶ!」とせがむようでは、お子さんは運動
不足です。
 
「床にかかれた印に従いケンケンパーをしながら進み、乾いた雑巾で敷いてある
マットまで雑巾がけをし、そばに置いてあるかごに雑巾を入れ、箱からドッジボ
ールを取り出し、ラインの前で後向きになり、ボールをつきながら後向きで進み、
ボールを箱にしまい、車輪のついた丸い板に正座し、手でこぎながらジグザグに
かかれた線の通りに、置かれている椅子にぶつからないように進む」
 
かつて、ある名門校で実施された運動テストです。
学校側の出題意図を考えてみましょう。
通学時間に1時間かかる場合、これで息切れするようでは、「無理ではないで
しょうか!」となるのは当然です。
 
ところで、以前、巧緻性のところでお話したことですが、お子さんは筆記用
具をきちんと持って、しっかりとした線を書いていますか? 弱々しく頼り
ない線を引いているようでは、腕の筋肉の発達不足、つまりは運動不足が考
えられます。チェックしてみましょう。
 
[個別で行う運動]
跳び箱、平均台、マットなどを使った運動をいくつか組み合わせて、先生の
模範演技を見てから一人ひとり行うものです。
 
★「先ず、ケンパーで平均台の側まで行き、平均台を渡り、真ん中
 で後向きになって進みます。下りたところの円の中で『止め!』
 といわれるまでボールをつきます。次に跳び箱にのぼり、元気に
 飛び下り、最後にマットの上で芋虫ゴロゴロをしてマットの外に
 出て、得意のポーズをやって終わりです。先生のやるのを、よく
 見ていてください」
 
かなり、きついです。
しかも、しっかりと模範演技を見ていないと、どうにもなりません。
指示の理解と積極的に挑戦する意欲、行動力を見ているのでしょう。
こういったことを、いきなり本番でやるのは無理ですし、「お父さんの出番
です」などといわれても、マットの代用品はありますが、跳び箱、平均台は、
家にないからできないのではと思われがちですが、その心配はありません。
普段から、体を動かし、筋肉に刺激を与えていれば、対応できます。
基礎体力さえついていれば、順応性の高い子どもには、難しいことではあり
ません。
 
ところで、素朴な疑問ですが、途中で忘れてしまったら、どうすればいいの
でしょう。
先生に聞いても、いいのでしょうか。
最初の挑戦者は、こういう心配もありますね。
聞くのはまずいでしょうが、自分で覚えているとおり、堂々とやるべきでし
ょう。
 
また、途中で平均台から落ちてしまった場合、やり直ししてもいいのでしょ
うか。
いいと思いますね。
チャレンジャー精神です。
失敗を恐れる子など、子どもらしくありません。
落ちて泣く子もいるそうです。
なぜ、泣くのでしょうか。
たかだか平均台から、落ちただけではありませんか。
泣くのは、落ちたら駄目、失敗したら減点されることを知っているからでし
ょう。
悲しくなりますね、こういうことで泣き顔をみせるのは……。
小さいときから失敗するのは、悪いことだなどと教え込まれたら、「失敗は
成功のもと」とはいえなくなるではありませんか。
苦手なことが増えるのは、失敗を恐れるからではないでしょうか。
 
平均台から落ちても、
「先生、やりなおしてもいいですか!」
笑っていえる子、絶対に合格すると思います。
信じていますよ、試験監督の先生方!
 
やはり、体を動かすことは、第三者だけに任せっぱなしは、よくないと思い
ます。
ゴルフは年を取ってからでもできますが、幼児期は、二度と戻ってきません。
夏休みは、体力づくりにも考慮してください。頑張りましょう。
スキンシップですよ、お父さん、お母さん。
 
(次回は、「説明会」についてお話ししましょう)
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>入試問題を分析する[8]構成力・観察力に関する問題(3)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2018さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第42号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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 [入試情報]
国府台女子学院小学部の副学院長が、押田敏郎先生にかわりました。ホームペ
ージの挨拶の中に「オリーブグリーンルーム・スタート」の紹介がありますが、
これは以前にも紹介しました児童の基礎力固めの一環として、放課後等に指導
者の支援のもと自主的に学ぶ環境を学校内に設け、自主的学習の習慣化を図る
目的で、今年度より立ち上げたもの。児童の負担は無料。参加した生徒の評判
も好評とのこと。4月現在、授業時間が豊富な千葉日本大学第一小学校は、ア
フタースクールを実施していません。
 説明会日程
 第1回 平成29年 6月21日(水)13:30~15:00
 第2回 平成29年 9月16日(土)10:00~11:30 
     ※要web予約 
 学校見学会          
 第1回 平成29年5月20日(水)10:0~11:30
 以下、第6回までの日程も公表されています。何れも予約が必要で、詳しく
はホームページをご覧ください。
 
★★入試問題を分析する★★
[8]構成力・観察力に関する問題(3)  
 
[模倣の問題]
積み木やブロック、パネルなどを使って、お手本と同じものを作る問題です。
個別テスト向きでしょう。
 
★お手本(▽ ▽の上に長四角の積み木があり、その上に家の形がある)            
・これと同じものを作りなさい
                          
「三角の積み木を逆さまにして、できるかな?」                 
積み木で遊んだことがないと、こうなりがちです。できますが、コツがあり
ます。これは、やってみないとわかりません。                            
 
最近のおもちゃは、完成品が多いようですが、一概に悪いとは言いません。
それを利用して遊ぶことも、大切な仕事です。しかし、積み木やブロックは、
自分で設計し組み立てる遊びです。        
設計図を引くには、何が必要でしょうか。そのものを知ること、熟知するこ
とで、大切なのは観察力です。子どもは、自分の好きなものとなると、目つ
きが変わり、真剣、そのものですから、大人が気づかないところまで見てい
ます。そこまで夢中にさせるのは、好奇心です。模倣は、観察力と表現力を
見る問題ですが、そのもとになる好奇心が旺盛かどうかを見極めることもで
きます。
 
積み木を使った面白いゲームがあります。                    
実際に出題された問題で、積み木をできるだけ高く積むゲームで、「高く積
む」がポイントになります。長四角を立てないで横に置くと、高さが違って
しまいます。これに気づかないと、少し心配です。問題は三角で、置き方に
よっては、そこでゲームセットになります。                                               
 
積み木を持っていないお子さんには、買ってあげましょう。            
前にもお話しましたが、積み木で遊んだ後に、きちんと収納する習慣がつく
と、身辺の整理整頓にも影響がでると思います。おもちゃや絵本などの片づ
けが苦手な子は、こういった遊びをやっていないのではないでしょうか。玄
関の靴の整理も同じで、ご両親がきちんとそろえて脱いでいれば、お子さん
も真似をするはずだからです。
                                
[同図形、異図形発見の問題]
同図形発見(お手本と同じもの)と異図形発見(違っているもの)があり、
知能指数をはかる問題でよく出題されています。
 
     ★「お手本と同じものを見つけ、○をつけましょう」
      
子どもたちの好きな問題です。                       
ゲームやクイズ感覚でできるからではないでしょうか。これもコンピュータ
方式を採用しましょう。お手本と1つ1つ比べて見つけることです。あっち
を見、こっちを見るやりかたでは、いたずらに混乱するだけです。手順の大
切なことを学んだ子は、左から右へ、または上から下へ順番に比べる方が、
正確に、速くできることを知っています。こういう知恵は、やはり、経験か
ら身につけることが大切で、最初から教える必要はありません。                 
自分で見つけられれば、最高の学習になるからです。どうやっても、うまく
いかない様子が見えたら、そこでアドバイスしてあげましょう。まず、自分
で体験することですね。
それから解決方法を教えられれば、納得でき、身につくものです。
          
そして、問題ができたから花丸をつけて、次の問題に移るだけでは、あまり
効果的な学習とは言えません。たとえば、同図形発見の場合、手本とどこが、
どう違うかを説明させることです。すると、異図形の発見にもなります。
さらに、試験官と話すように丁寧な言葉できちんといえる習慣がつくと、個
別テスト、行動観察のテストにも対応できる学習になるからです。言葉で表
現する訓練は、こういった遊びの感覚で、楽しみながら身につけることが大
切で、小学校へ入ってから、学力を伸ばす大きな力になることは間違いあり
ません。
 
しつこく、繰り返しますが耳ではなく心で聞いてください。
幼児の知能開発で大切なのは、五感をフルに活動させて、同じところ(類似)
や違うところ(差異)を見つけ、「あれっ…、なんだ?」と考えることから
始まります。
「どうしてなの……?」 
「なぜなの……?」          
うるさいほど、遠慮なしに聞いてきます。これも疑問の芽というアンテナが
とらえた情報を解決したいのです。もうしばらくの辛抱です。小学生も低学
年の内は、まだ聞きに来ますが、中学年になると、聞いてほしいと思っても
来ませんから、頑張ってください。
 
しかし、そのつど懇切丁寧に説明するのも考えものです。
時には、質問の内容を吟味して、ある程度はわかっていることであれば、
「あなたは、どう思うの?」
と切り返すのも大切ですね。
自分で知っている範囲を、考え、考え、話すはずです。これが素晴らしい学
習になっています。十分に理解できていないことを言葉で説明するのですか
ら、子どもたちにとっては、しんどいことになりがちです。時には、支離滅
裂なことを言うかもしれませんが、ここは我慢のしどころです。お子さんが
何を聞きたいのかは、聞いている内にわかります。
話が一通り終わったら、                            
「ケンちゃん、お母さんに聞きたいことって、こういうことなのかな?」
と、まとめてあげましょう。
質問をしているお子さんも、
「なんだ、そうなのか!」と納得することで、言語の学習になっているので
す。                   
言葉は、知っているだけでは役に立ちませんし、使わなければ生きてきませ
ん。まとめてあげることで、わかっていないところを補足したことになるの
です。    
                                  
まだ、あります。                          
前にもお話しましたが、お母さんがまじめに話を聞いてあげると、お子さん
は人の話はきちんと聞かねばならないことを、ごく自然に学んでいるのです。
子どもにとって、親が真剣に話を聞いてくれるのは、本当にうれしく、これ
ほど快感を味わえるものはありません。
お母さんが、しつこく、
「きちんと話を聞きなさい!」
と言わなくても、話を聞く姿勢が自然と身につきます。「子は親の背を見て
育つ」と言われていますが、昔の人は無駄なことを言わないものです。いや、
真実だから語り継がれているのではないでしょうか。
前回に紹介しました「子どもが育つ魔法の言葉」にも、「子は親の背を見て
育つ」の外国版
「子は親の鏡」があります。
 
      子は親の鏡
 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
 「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる 
 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
 広い心で接すれば、キレる子にはならない
 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
 やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
 和気あいあいとした家庭で育てば、
 子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
          子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト 著
                           PHP研究所 刊
 
発売後、数年たっている本を読みたい場合は、図書館を利用しましょう。図
書館にあるかないかは、パソコンを利用すれば自宅でも検索できるところも
あるからです。
 
冒頭にも紹介しましたように、説明会の日程を発表している学校が増えてき
ました。受験を考えている学校のホームページを見て予定を立て、予約が必
要な場合は、速やかに手続をしておきましょう。
(次回は「運動に関する問題」についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>入試問題を分析する[8]構成力・観察力に関する問題(2)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2018さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第41号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★入試情報★
○日出学園小学校 第2回学校説明会
日時  4月15日(土)  13:00~14:30
    校長講演 テーマ「知的好奇心のくすぐり方」
              (予約制、受付票を印刷して持参)
今年の公開行事の日程も出ています。詳しくはホームページをご覧ください。
 
◯慶應義塾幼稚舎
 第1回説明会
 7月1日(土)午前9:30  午後2:00 何れも1時間程度
 第2回説明会
 7月8日(土)午前9:30  午後2:00 何れも1時間程度
例年、5月の連休後に公表していましたが、4月10日(月)のホームページ
に出ていましたのでお知らせします。
 
★★入試問題を分析する★★
 [8] 構成力・観察力に関する問題 (2)
 
今回は複雑な分割です。三角形、四角形、円形の、二分の一、四分の一といっ
た分割は、基礎トレーニングで理解できているはずです。問題は、複雑な分割
です。
大人でも、「ナヌ……?」と考え込んでしまう問題もありますね。
ですから、これもいきなり問題集を使うのは、止めた方がいいでしょう。
混乱するだけです。
「ブンカツ! 聞いただけで頭が痛くなるわ!」
算数嫌いになりかねません。小学校の勉強は、1年生から何といっても国語と
算数が基本ですから、スタートでつまずくと大変です。
 
問題集を買い、複雑に分割してある問題を、お子さんが、かつて愛読していた
絵本などを使い、その通りに線を引き、切り、それを使ってやってみましょう。
昔の愛読書ですから、覚えているでしょうし、忘れていても思い出します。
それに形が大きいですから、しっかりと学べます。
3分割ぐらいから始めましょう。
「お母さん、これ『桃太郎』でしょう!」
笑顔を浮かべながら取り組むお子さんの姿を想像できますね。
絵本には、いろいろな思い出が残されていますから、面白がって取り組むはず
です。
表ができたら、裏も使えます。
1枚の絵で、二通りの学習ができます。
コツが理解できれば、白紙で挑戦、 絵で一回学習していますから、最初は楽
勝ですね。
これでやる気を育て、複雑な問題に挑戦できるようにしてみましょう。 
 
できない問題があっても、心配はありません。
問題集を読んでいて、「こんなの、時間内にできるのかな?」と思える問題が
あると、学校側の狙いは何だろうと考えてしまいます。難易度の高い問題があ
ると、「できないと、合格しない!」と考え、無理やり教えこんでしまうお母
さんがいると聞きます。何といってもお母さん方は、偏差値教育を受けてこら
れた元受験戦士ですから、やりますね。
しかし、考えてみましょう、受験生は5、6歳の幼児です。学校側は、構成力、
プラスやる気、意欲、これを見ているのではないでしょうか。
あせらず、時間をかけ、できるようにしてあげましょう。 
      
このように心がけていると、例えば、試験場で難しい構成の問題に出合った時、
「わかんない…!」と泣き出してしまう子と、できなくても最後まで挑戦し、
時間がきたら、「やっぱり、できないな!」といって、きちんと止める子とで
は、泣き顔のお子さんからは「何でもできなくてはいけないと考える満点主義
の教育ママの顔」が、頑張ったお子さんの場合は「一所懸命に頑張ってできな
ければ仕方がないでしょう」とあたたかく励ますお母さんの笑顔が浮かんでく
るといった評価も生まれるものではないでしょうか。先生方、期待しています
よ(笑)。
 
オロオロ、キョロキョロと辺りを見るようでは、「できなきゃいけない!」と
いう価値観が、お子さんをがんじがらめにしていることになりかねません。
小さい時から、「何でもできなくては駄目だ」と教えるのは、いいことではな
いと思います。できないことがあるから、できるように勉強するのが学校教育
の目的です。できないことが悔しかったら、それをバネにして挑戦する気持ち
の方が大切です。 幼児期は、結果を競い、結果だけを求める時ではありませ
ん。やはり、「やる気」、「挑戦する意欲」を見ていると思います。
家庭学習でも、こういった面を育ててほしいですね。
 
プリントでの分割の問題は、当てはまらないもの、おかしいものを消していく
消去法がいいでしょう。その時に、なぜ必要ではないのかをお子さんに説明さ
せると、効果はさらに上がります。自分の考えをいう、言葉で表現するのは、
本当に難しいですね。
「これは、ここが違うから、当てはまらないわ」
「そうですね、角度が違うわね」
「角度って、なあに?」
「開き具合ですよ」
これは教え込むのではなく、「……?」と興味を持たせることです。関心を持
てば、記憶されるものです。
知的な刺激を与えてあげましょう。
 
構成の問題に限りませんが、たとえば、答えが違っていたとします。前にお話
しましたが、そんな時に、やってはいけないことがありますね。子どもの前で、
間違いを指摘しないことです。
「これ違っていますよ!」
「それならこれかな?」
「違います!」
「じゃ、これかな?」
「何で、考えないの、あなたという子は!」
こうなりがちです、そうではないでしょうか。
最後は、顔色も変わり、話す口調に怒気さえ含んでいます。子どもは怒られた
くない一心で、ひたすら残っている答えを指差すだけです。偶然に答えが合う
ことを祈って、です。考える時間を与えていません、お母さんは。
「勉強って、つらいものだな!」
このような気持ちにさせてしまっては、小学校へ入る前から、勉強の嫌いな子
になりがちです。
 
わからなかったら、コピーをとり、それを切らせ、組み立てることです。 怒
られて、おどおどしながらやっているお子さんの気持ちを考えてあげましょう。
 かわいそうだと思いませんか。お子さんが、お母さんの顔色を気にしはじめ
たら、気分転換をはかることですね。お互いの精神衛生のためです。難易度の
高い問題に取り組むときこそ、あたたかい配慮が必要です。
 
閑話休題。
問題の解説は一休みして、お母さんの「育児の姿勢」をチェックしてみましょ
う。これは、かつて、皇太子さまが記者会見で披露された詩です。日本でもベ
ストセラーとなった「子どもが育つ魔法の言葉」(PHP研究所 刊)の著者、
ドロシー・ロー・ノルトの作ですが、お読みになったお母さん方は、この本の
冒頭にある「子は親の鏡」の詩には、納得されたのではないでしょうか。ここ
で紹介するのは、確か、スウェーデンの中学生用の教科書にあったものだと記
憶していますが、資料が見つからないもので、間違っていたらお詫びいたしま
す。
私どもも教室の入り口に掲示していますが、「育児しながら育自する」お母さ
ん方が大切にしている心構えではないでしょうか。
 
      子ども  ドロシー・ロー・ノルト 作
 批判ばかりされた 子どもは 非難することを おぼえる
 殴られて大きくなった 子どもは 力にたよることを おぼえる
 笑いものにされた 子どもは ものを言わずにいることを おぼえる
 皮肉にさらされた 子どもは 鈍い良心の もちぬしとなる
 しかし、激励をうけた 子どもは 自信を おぼえる
 寛容にであった 子どもは 忍耐を おぼえる
 賞賛をうけた 子どもは 評価することを おぼえる
 フェアプレーを経験した 子どもは 公正を おぼえる
 友情を知る 子どもは 親切を おぼえる
 安心を経験した 子どもは 信頼を おぼえる
 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは 世界中の愛情を 感じることを おぼえる
 
いかがでしょうか。
お子さんは、ご両親の作る環境で育っていくことを、忘れてはいけないと思い
ます。受験されるお子さんは、同世代のほんの一部の子ども達の一人です。ほ
とんどの子ども達は、こういった受験準備をせずに、小学生になります。
算数を例に取れば、加減乗除から分数の領域まで、数字も記号も使わずに学習
し、「話の記憶」では、中高学年で習う「長文の読解」を文字も使わずに学習
するわけですから、家庭学習は、そのことを理解した上で、無理のないように
進めていただきたいのです。
お子さんが嫌がるときは、スパッと止めましょう。
そして、寝静まった頃に、お子さんの寝顔を見ることですね。
お母さんの気持ちも、切り替えられると思います。
大切なのは、お子さん自身の将来、歩むべき道ですから……。
 
年長さんになりましたが、元気に通っていますか。
集団生活への適応力をきちんと身につけるのも、合否の鍵となる大切なポイン
トです。
楽しく過ごせるように心がけてください。
少しでもお兄さん、お姉さんらしくなったところが見えたときは、ほめてあげ
ましょう。
第40号でもお話ししましたが大切なことですから繰り返します。「さすがお
兄さん(お姉さん)!」は、子どもに自信を持たせ、「お兄さん(お姉さん)
なんだから!」は、不満や不安を募らせがちで、賢いお母さんの口にする言葉
ではありません。
子ども達は、お母さんの何気ない言葉にも、敏感に反応していることを忘れな
いでください。
 
昨年の4月14日、熊本地震が発生、震度7。
「地震、雷、台風」、自然の前に何とも人間は無力な存在であることを、また
しても痛感させられました。余震が異常でしたね。幼児は自分で身を守るすべ
を知りません。しっかりと教えておくのも親の大切な仕事です。この度も飲料
水の不足が深刻のようでした。「我が家の防災対策」、チェック済みと思いま
すが、油断大敵です。肝に銘じておきましょう。
(次回は、「構成力・観察力(3)」についてお話しましょう)
 

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>入試問題を分析する[8]構成力・観察力に関する問題(1)

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        「めぇでる教育研究所」発行
    2018さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第40号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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★★入試問題を分析する★★
 
[8]構成力・観察力に関する問題(1)
 
幼稚園、始まりましたか。
年長さんになり、少し戸惑っているかもしれませんね、お兄さん、お姉さんに
なりましたから。「さすがお兄さん(お姉さん)!」とプライドをくすぐり自
信をもたせましょう。
「お兄さん(お姉さん)になったのだから!」は、不安や不満を募らせるだけ
で、賢いお母さんが口にする言葉ではありません。
 
構成力・観察力に関する問題の基本は図形ですが、その他に模倣や同図形、異
図形の発見などがあります。
 
[図形合成の問題]
三角形、正方形、長方形、菱形、円形などの形についての理解力を問う問題で
す。
これも、かなり難しいですね。
 
 ◆プレート合成
★(数枚のプレートが置かれている)
「三角のプレートを使って、お手本と同じものを作りなさい」 
 
難しくて、どこがどうなっているのか、わからないものがあります。とにかく
プレートを持って悩んでいても始まりません。しかも時間は限られています。
迅速な対応が求められます。
 
問題集でやる場合、プレートがついていれば、それを切り取り利用できますが、
ない場合は、少し厚手の紙で同じ物を作ってあげましょう。そして、問題集に取
り組む前に、お子さんにいろいろな形を作らせて遊ばせ、「おもしろいな!」と
興味を持たせることが大切です。プレート構成の意味が理解できてから、挑戦し
ましょう。
 
 ◆分割合成
★(5つに切り離されたプレートが、バラバラに置かれている)
「プレートをうまく組み合わせて、もとの円い形にしましょう」
 
三角形、正方形、長方形、円形が4つから5つに分割されたものを、元の形に復
元する問題で、ジグソー・パズルのように、絵が描かれている場合は、かなりで
きますが、真っ白なプレートでは、苦労しますね。
お子さんにさせてみるとわかりますが、「△とは、□とは」と、定義を前提にせ
ずに、どんどんと作っていきます。
言うまでもありませんが、円は、外は曲線です。
三角は、3本の線で囲まれて、角は3つです。
四角は、4本の線で囲まれて、角は4つです。
しかし、子ども達は、これを無視して取り組みますが、しばらくすると、「でき
ました!」となるのですから、やはり、遊びの感覚ですね。図形の定義を抜きに
した構成力で、本当に不思議なものです。
ただし、完成した時には、△、□、○などを言葉でいえるようにしておきましょ
う。
三角形は「さんかく」、正方形は「ましかく」、長方形は「ながしかく」、円形
は「まる」でいいでしょう。
 
★「左の形を作るには、右の長四角の中の、どれを使えばよいです
か。3つずつ探して○をつけなさい」
 
先程、プレートでやった問題を、プリントで答える応用問題となります。いきな
り問題集をやると、直ぐにお手上げになりかねませんから、プレートを使い、基
礎トレーニングを十分積んでから挑戦しましょう。その基礎トレーニングですが、
またしても折り紙の登場です。形がそろわないとうまく構成できませんから、き
ちんと折り、丁寧に切ることが大切です。角を合わせて2回折ると4個の三角が
できますから、それをお子さんに切らせます。
 
2枚使って三角を作ります。
次に四角です。
この四角を作るときに、角と角を合せて蝶々を作ることを覚えると、4枚で真四
角を作るときに役に立ちます。
平行四辺形もできますが、名称は、覚える必要はありません。
今度は、4枚で三角と四角と長四角を作ります。
三角は二通りできます。
 
ここで、お母さん、挑戦しましょう。お子さんが三角4枚で作った四角を使い、
それより大きな四角を作ってください。かつて、東京女学館小学校で出題された
問題ですが、頭が固いとできません。
 
今度は、四角を折ってみましょう。
上下の辺を合わせて折り、広げて折っていない方を同じように折ると四角が4つ
できます。三角は、何回切っても三角に変わりはありませんが、四角は、長四角
と真四角の繰り返しですね。
 
次に、円形です。コンパスがなくても、茶わんを使えば描けます。
半分に折ると扇形ができます。さらに、半分に折ると4個の扇形ができます。バラ
バラにして組み立てられれば、円と扇形の構成がわかります。
 
ところで、○の分割で、ケーキを3人、5人、6人で分けるといった問題があり
ますが、子ども達には難問です。○を三等分、五等分、六等分に分けたものを作
り、それを切り取り、形を覚えておきましょう。
この問題を解くときに、器用に分けられる女の子がいるものです。
「ママが、ケーキを切るのを見て、粘土でまねをしたの!」
お手伝いをしながら、5つ、6つに分けたのを見て、
「ママ、すごい!」
と驚き、実験して覚えたそうです。やはり、体験学習は、貴重な財産になってい
ますね。
 
同じ体験ですが、「丸い粘土の固まりを使い、同じ大きさの玉を3個作りなさい」
といった問題で、粘土の固まりを板の上にのせ、手でゴシゴシとこすり、細長い
棒状に伸ばして、それを三等分し、3個の玉を作った子がいました。
「ママとクッキーを作ったとき、こうすれば同じ大きさに作れると教わったの!」
と嬉しそうに話してくれたものです。こういった日常生活での体験が、大きな知
恵となっていることがよくわかります。生活体験、学校側の狙いもここにあるわ
けです。
 
少し脱線しますが、3個に分けた玉を一つに丸めて、「○が3個でも1個になる」
という子ども達がいるものです。つまり、1+1+1=3ではなく1だというわ
けです。3個の玉を、もとの固まりに丸めると1つの固まり[○]になりますから、
確かに[1]になります。
これは、「ある量のものをいくつに分けても、もとの量は変わらない」という
「量の保存」のことですが、量と数の違いは、粘土で説明するとわかりやすいで
しょう。
私がお預かりした子ども達の中にも何人かいました。いずれもペーパーテストを
しない難関校に入りましたが、こういったことにこだわるお子さんには、きちん
と説明してあげることが大切です。小学校4年生で習う分数の基本です。
 
最後に、作った形を真四角、長四角、三角、円といった形でまとめてみましょう。
どこかで見たことはないでしょうか。そうです、積み木の箱です。一つの形を作
ってきちんと収納されていませんか。図形の基本ですね。
三角2つで真四角が、真四角2つで長四角、長四角2つで真四角、扇形4つで円
ができます。積み木を片付けながら図形の構成を学習しているわけです。スケッ
チブックなどにそれぞれの形を描き、その枠内にしまう練習もやってみましょう。
 
積み木は、頭脳のトレーニングになる遊びです。
遊んでいる子どもには玩具の一つですが、幼児期の図形学習や構成力、観察力や
立体感覚を養うために欠かせない大切な教具です。巧緻性のところでお話した
「手は第二の脳」を思い出してください。手を使う作業は、目でとらえた情報を
脳に伝え、それをいかに行動に表すかを脳が考え、正しい指示を出し、手先が適
切に作業をする、体と脳の共同作業だとお話しました。
 
こういった共同作業をスムーズにできる子の知的な能力が高いといわれるのは、
それだけ試行錯誤を積み重ね、苦労をしながら、自発的に学習し、理解したもの
であり、先天的な能力だけではないと思います。しかも、子ども自身は、「図形
や構成力のお勉強!」などと思って、取り組んでいるわけではないのですが、構
成力がつくだけではなく、夢中になって取り組むことで、集中力や学習意欲も培
われます。
 
子どもは、単に記憶にだけ頼るのではなく、身体全体を使い、学習をしています。
子どもの遊びは、すべて、何らかの学習につながっているのです。「遊びはいけ
ないこと」と考えるお母さん方がいると聞きますが、それは間違いです。幼児期
の遊びは、工夫する力を培う大切な作業であり、学習の場と考えましょう。考え
行動することから、自発性が養われていくからです。
 
これで基礎トレーニングは、終わりです。基礎をしっかり理解してから、問題集
に挑戦しましょう。三角形、四角形のプレートつきのゲーム感覚の教材を選んで
ください。図形の問題に強くなると、考える力がつきます。複雑な問題になると
時間もかかりますから、集中力や持久力もつきます。 
 
スムーズにできないと、苛立つお母さん方がいるようです。
「……! ……? ……こうやるのかな!」などと、お子さんが一所懸命に考え
ている時には、口を出さないことです。
「お母さん、これ、どうなっているのかな……?」
などと助け舟を求めてきたときにアドバイスしてあげましょう。お母さんにも根
気が必要です。その心構えが、お子さんの持久力や取り組む意欲や自発性を育て
るからです。
 
先程のお子さんが作った□を使って、それより大きな□を作る問題ですが、中心
に集まっている4つの頂点を、底辺を軸に、それぞれ左、右、上、下へ裏返しに
します。お子さんの作った□の外側に、4つの三角の屋根ができ、大きな□とな
るはずです。仕掛けがわかると何でもないように思えますが、「コロンブスの卵」
と同じですね。日能研のキャッチフレーズではありませんが、「□(シカク)い
アタマを○(マル)くする」、子どもとの付き合いで大切なのは、親の既成概念、
思い込みを押しつけないことです。
(次回は、「構成力・観察力(2)」についてお話しましょう)

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