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2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★建学の精神、教育方針の理解の仕方 (2)

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        「めぇでる教育研究所」発行
     2015さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第55号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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建学の精神、教育方針の理解の仕方 (2)
 
やっと梅雨も明けましたが、梅雨明けは猛暑が続きます。
健康管理には十分気をつけてください。
 
もやしっ子をなくすために、サッカーを取り入れた学校といえば、暁星小学校
です。
今は、どうでしょうか。
もやしっ子は、たくましくなり、全国高校サッカー選手大会に出るほどの実力
を備え、強豪といわれるまでになりました。
ところで、サッカーですが、かなり、過激なスポーツです。
手を使いませんから、体を張った足技が、ものすごいです。
このことです。
サッカーは、いってみれば格闘技です。
ワールドカップを見ていても、「ここまでやるか!」といったプレーが随所に
見られました。
ですから、イエロー・カードやレッド・カードと、反則に厳しいペナルティー
を与えます。
「ルールを守って戦うフェアーな精神の持ち主」であることも大切な条件です。
さらに、11人で戦うゲームですが、一人ひとりは、敵を自分に引き付けてお
き、ぎりぎりのところで味方にパスをつなぎ、最後にゴールポストにシュート
を決めるチャンスを勝ち取れるのは、たった一人です。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり」ではありませんが、犠牲的な精神が求められ
ます。
チームワークです。
フェアーな戦いとチームワーク、ここに着目しましょう。
 
さらに、小学校の門には、「困苦や欠乏に耐え、進んで鍛練の道を選ぶ気力の
ある少年以外は、この門をくぐってはならない」と書かれた額が掲げられてい
ます。
以前は小学校のエントランスに掲げてありましたから、説明会など以外には見
ることができませんでしたが、受験される方、説明会は中高の校舎内にある学
園の講堂で行われていますから、帰りに小学校の門まで足を運び見ておきまし
ょう。
 
また、高校までの一貫教育に関しては、そのまま大学へ進んでしまうより、社
会へ出る前に受験勉強をし、その厳しさを体験させるべきだと考えるお父さん
方が多いようです。
 
「宗教教育」「別学の教育環境」「高校までの一貫教育制度」に期待すること、
プラス、「困苦や欠乏に耐える気力のある少年」をどのように解釈するか、こ
こがポイントではないでしょうか。
「質実剛健」だけでは、説明しきれないのではと考えます。
昨年の説明会で、佐藤校長は、暁星小学校の求める子ども像として、日本昔話
のキャラクターでもある「気は優しくて力持ち」といっていましたが、この比
喩はわかりやすいのではないでしょうか。 また、「いじめの問題」について、
かなり時間をかけて話していましたが、今年はどうでしょうか。
基本的には、子どもを育てる家庭の教育、ご両親の育児の姿勢に原因ありと考
えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
もしかすると、面接で質問があるかもしれませんから、まとめておきましょう。
 
青山学院初等部は、宗教教育を実施する学校は別学が多い中で、めずらしく共
学です。
ランドセルも通信簿もありません。
これが、青山の教育方針です。
ランドセルは、昭和40年に廃止しています。
その理由は、ランドセルは、「学校追従型のシンボル」と考えているからだそ
うです。
1に勉強、2に勉強、3、4がなくて5も勉強です、現代っ子は。
家で宿題やら予習やら復習やらをがんがんする前に、
「家で、きちんと身につけなければならないことがあります」
ということだと思います。
家庭でしっかりとやらなくてはならない基本的な生活習慣や躾、言葉遣い、そ
して情操教育が、なおざりにされていないでしょうか。
青山は、家庭での教育を重視しているということです。
 
通信簿は、相対評価が多いものです。
5が2人いれば1も2人といった評価ですから、通信簿は相手との比較表にな
りがちです。
比較表ではなく、学習の質を問うのが勉強の評価ではないでしょうか。
ですから、期末試験の結果や出てきた偏差値といった評価をする資料のない状
態で、先生と子ども、先生と保護者が、直接、話し合うそうです。 
通信簿がないことは、結果よりプロセスを重視する学習観ではないでしょうか。
自分で考え、判断して、行動する、自発性です。
結果さえよければそれでいいという価値観と違い、思考力、判断力、行動力を
育てる教育ということでしょう。
 
ところで、意外に知られていないことがあります。
初等部のホーム・ページを開き、「教育」のところの「国内短期留学・止揚学園」を
ご覧ください。
二十数年前、ある本を読み知ったのですが、「すべてが教場」の意味を理解で
きたものでした。
青山学院は、こういう教育を実施している学校でもあるのです。
 
「宗教教育」「共学」「大学までの一貫教育制度」に期待することは何でしょ
うか。
「共学」を忘れがちですが、これも大きな特徴です。
そういったことから、まとめてみましょう。
 
国府台女子学院のことを、千葉の白百合学園とさえおっしゃるお母さん方がい
ます。
小学部の入学試験の難しさといい、高校からの大学への進学状況を見ても、
「さもありなん」と思わざるをえないほど実績を上げています。
 
価値観が多様化し、社会全般が「エニシング・ゴーズ、何でもあり」の風潮を
歓迎するムードがありますが、そういったウイルスに感染することなく、小さ
い頃から一つの価値観に基づいた教育を受けさせたい、そう考えるご両親が増
えていることも事実です。
 
仏教教育を行う女子だけの学校です。
月毎に行われる仏教行事は、本学院の校是である「敬虔・勤勉・高雅」を身に
つけるための、貴重で重要な教養教化となっています。
「教養教化」ですが、「教養は、徳をみがき、人格を高めること」で、「教化
は、キョウゲと読み、人を教え、よい影響を与えて善に導くこと」だそうです。
となると、校是である「敬虔・勤勉・高雅」を、どのように解釈するかが問題
になってきます。
たいへん難しい言葉ですが、わたくし流に考えると、こうなります。
 
「敬虔」は、仏につつしんで仕えることから、深く敬って態度をつつしむさま、
「勤勉」は、勤めて骨を折ることから、何事も一所懸命、
「高雅」は、気高く、みやびやかなことから、だれからも愛される気品、
 
このように置き換えてみると、わかりやすいのではないでしょうか。
「つつましく、一所懸命に頑張る、心のやさしい子」といった子ども像が浮か
んできます。
そういった子どもに育ってほしいと考え、育児の基本にしているご両親であれ
ば、学校の教育方針と一致していることになります。
 
以前、校是を俳句もどきに、「控えめで 慎み深く みやびやか」などとお母
さん方に紹介したことがありました。
 
一昨年の説明会は、小学部、改築中のため中高の校舎内で行われ、そのおかげ
で素晴らしい「慈母観音像」を拝することができ、何とも優美なお姿に、しば
し見とれてしまいました。
昨年の説明会は新装なった寿光殿で行われましたが、ホールは中高の校舎と直
結しているため、またしても、慈母観音像にお会いできました。
説明会に参加すればお会いできる、「七夕の彦星ではないですか」と無礼を省
みず思ってしまいました。
こんなことを言っては罰が当たるかもしれませんが、まさに、
控えめで 慎み深く みやびやか
でした(笑)。
余談になりますが、広隆寺(京都)や中宮寺(奈良)の弥勒菩薩を始め、日本
の仏像の優しいお顔と優美なお姿には、お粗末な言葉ですが、心が和みます。
 
ある年の説明会で、平田史郎学院長は、不作法で言葉遣いの乱暴な者を評して、
「訓練されていない個性は野性である」とおっしゃっていました。
創立記念日に招かれ、講堂に案内されたとき、左手に数珠を持ち、私の左側に、
腰をかがめながら先導してくれた、児童のその姿が何とも優雅であったことが
印象に残っています。
また、1年生が、きちんと挨拶をするのにも驚かされました。
宗教教育は、形から入って心を作っていくものと思っていましたが、納得した
ものです。
 
女子だけの環境については、「女子だけだからいいのです。女の子しかいない
ので、男子のする仕事までやることになり、体験の幅が豊かになります」とい
われ、共学にする予定は、まったくないと断言されていました。
 
こういったことをヒントに、「宗教教育」「女子だけの教育環境」「高校まで
の一貫教育制度」に期待することをまとめてみましょう。
 
2回に分けて、「私学の建学の精神、教育方針の理解の仕方」についてお話し
ましたが、これは、あくまでも「わたし流の考え」にすぎません。
こういった解釈を情報として公表するのには、少し、心配があります。
それは、幼稚舎が作文を止め、面接を廃止した理由が、あまりにも「傾向と対
策化されている現状から意味がないと判断したから」とおっしゃったことと同
じ理由からです。
一つの考え方、ヒントとしてお読みいただき、ご自身の言葉でお話しできるよ
うにしていただきたいと、老婆心ながらお願いしておきたいと思います。
 
夏休みに入りましたが、夏休みの講習会にも参加し、キチンと計画を立てて、
乗り切りましょう。
「夏を制する者は秋を制す」、この気持ちで頑張ってください。
(次回は、「夏休みの過ごし方」についてお話ししましょう)
 

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