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2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>★★手は第二の脳 1★★

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         「めぇでる教育研究所」発行
2026さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2026年度入試(2025年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第11号
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★★手は第二の脳 1★★
 
 
ペーパーテストの対策は、ご家庭でも問題集などを使い、十分過ぎるくらい行われているようですが、ものを作る作業、制作やモールにおはじきを通す、糸を結ぶ、箸を使うといった手作業の問
題に関しては、教室や塾の指導にお任せの場合が多いのではないでしょうか。
 
いわゆる、巧緻性の問題です。
 
辞書を引くと、「きめこまかく上手にできていること」となっています。
聞き慣れない言葉ですが、小学校の入学試験では、きちんとやっておかなければならない重要な項目の一つです。
 
「塗る、折る、切る、貼る、結ぶ、摘む」などの手作業の他に、制作や絵を描く、手本と同じものを書く模写の問題などがあります。
 
なぜ出題されるのかというと、このような手作業からは、誰かに手伝ってもらわずに自分で思っているように作らなければならないので、自立の状態がわかります。筆記用具の持ち方からは基本
的な生活習慣やしつけの状態が、制作やお絵描きからは、幼児が自分の考えを表す大切な方法、手段ですから情緒の発達状況が、模写からは、観察力、模写力、集中力が判定できるので、出題さ
れるわけです。
 
こういった作業は、子どもの発育段階と密接な関係があり、その年令にふさわしい経験を積んで身につくものですから、手を抜くとできません。
学校側は、年令にふさわしい経験を積んでいるかを見たいのです。
 
さらに、もう一押ししておきましょう。
 
なぜ、筆記用具の持ち方から基本的な生活習慣やしつけがわかるのでしょうか。
それは、食事をするように箸を持ち、一本抜くと、正しい筆記用具の持ち方になっているからです。
 
妙なボールペンの持ち方で字を書いている人がいますが、小学校の勉強が始まる前に、身についてしまう場合が多いようです。
「名は体を表す」ともいいますが、字もそうではないでしょうか。
メールではわからなくても、書いた字を見れば一目瞭然です。
 
かなり先の話ですが、履歴書を書く時にあわてても間に合いません。デジタルの時代ですが、まだまだアナログ、ペンで字を書くということは残るのではないでしょうか。
「たかが筆記用具の持ち方」などと思う前に、お子さんのための大切なしつけと考え、取り組みましょう。ご両親もお子さんと一緒に、今一度、正しい持ち方を確認してみましょう。
 
巧緻性の問題が、「ご両親の育児の姿勢を評価している」といわれる理由は、ここにあるからです。
年中から年長にかけて、たいへん重要なことですから、4回に分けてお話しましょう。
 
ただし、巧緻性は、子どもの発育状態と密接な関係がありますから、お子さんの月齢を十分に考慮しながらお読みください。
 
 
 
◆基礎作業編◆
 
 ●塗る●
まず、「塗る」から考えてみましょう。
簡単なようですが、子ども達は、大変な作業をやっているのです。
たとえば、クレヨンで、円の中をはみ出さないように塗ることを考えてみましょう。
まず、左手で紙を押さえます。
そして、右手でクレヨンを持ち、はみ出さないように注意しながら、できるだけ丁寧に、白い部分が残らないように、まんべんなく塗ります。この一連の作業を、試験の場合を想定し分析してみ
ましょう。
 
まず、最初に、先生の模範演技を見て、頭脳の司令塔にある何とかいう神経に、目と耳から情報がインプットされます。
説明終了と同時に、きちんと理解した脳から指示が出ます。
 
 「右手で赤のクレヨンを持って、左手は、画用紙が動かないように、しっかりガードしなさい。
 まず、黒く印刷されている円の内側を、円に沿って、はみ出さないように描きなさい。 
 次に左から右へ塗る反復作業を根気よくやりなさい。
 左上の方、少し塗りが足りません、至急、補足しなさい。
 残り時間は、あと30秒程です。
 スピードを上げなさい」
 
目は手元を、指示どおりにやっているか見ています、監視カメラですね。
リアルタイムで、次々と正確な報告が届きます。
それに従い、即座に指示が出ます。
話を聞き取る力が備わっていないと、こうはいきません。
きっちりとした指示が出ないことには、手の方も、動きません。
このことです……。
 
手先の器用な子の知的な能力は高いといわれています。
それは、持って生まれたものではないと思います。
頭も使わなければ、よくなりません。
試行錯誤を積み重ねることで手順を覚え、その度に司令塔から指示が出、手先もそれに応えて頑張ります。
記憶する力がつき、手先も器用になるのです。
 
いってみれば、頭と目と耳と手の合同訓練ですね。
 
これがバラバラでは、おかしなことになります。
目がきちんと見ていないと、状況がわかりません。
耳がしっかりと聞いていないと、指示されていることが理解できません。
わからない状態ですから、脳からの指示も、不正確になります。
この意味不明、「……わかりません」の状態で作業が始まると、どうなるでしょうか。
 
色を塗れば線からはみ出します。
折り紙を折れば、グチャグチャに折ります。
はさみで切れば、ギザギザだらけです。
糊を使えば、量を無視してベタベタに貼ります。
紐を結べば、ユルユルです。
 
こうなるでしょうね、合同練習不足です。
最近、こういう子が増えているそうです。
この責任の一端は、ご家庭の教育にありではないでしょうか。
過去問などを買い求めて知的なトレーニングは、積極的になさっているようですが、こういったことこそ、ご家庭で時間をかけ、ゆっくりと、じっくりやってほしいのです。
お子さんと一緒にやりましょう、簡単にできますから。
それに、問題集を使っての勉強と違い、腹を立てないで済みます。
 
たとえば、色塗りです。
5センチの正方形を縦、横4個ずつ作って、色を塗らせましょう。
色を決めて、斜めに塗ると、きれいな模様ができます。 
最初は、この程度から始めて、ます目を増やしてあげましょう。
後で出てくる系列完成の学習にもなります。 
 
・・・・・・・・・・・・・
・ 赤 ・ 緑 ・ 青 ・ 赤 ・
・・・・・・・・・・・・・
・ 緑 ・ 赤 ・ 緑 ・ 青 ・
・・・・・・・・・・・・・
・ 青 ・ 緑 ・ 赤 ・ 緑 ・
・・・・・・・・・・・・・
・ 赤 ・ 青 ・ 緑 ・ 赤 ・
・・・・・・・・・・・・・
 
こういった遊びから、脳も手先も鍛えられ、美醜の感覚も育ってきます。
塗り絵の苦手な男の子は、こういった遊びをしていないのではないでしょうか。
大人には何でもないことが、幼児にはとてつもなく難しいということがたくさんあります。
何事もそうですが、基本的な作業をおろそかにしないことです。
 
塗る問題でも難しいものがあります。
 
★鉛筆を使い、一番目の四角を最も濃く塗り、二番目は少し薄く、三番目はそれより薄く塗りなさい。
 
日本女子大学附属豊明小学校で、よく出題されています。
今の段階では、まだ難しいですが、こういった問題もあることを覚えておきましょう。
 
 
 
●折る● 
 
「折る」は、折り紙の登場です。
これから折り紙には、いろいろな領域でお世話になりますから、常備しておきましょう。
折ってみるとわかりますが、メーカーにより色が微妙に違い、厚さにも変化があり、硬いもの、柔らかいものがあります。
柔らかいものだけ使っていると、硬いものは折りにくくなります。
最初は柔らかいものを使い、うまく折れるようになれば硬いものも使ってみましょう。
 
折り紙は、楽しいものです。
何しろ、1枚の紙から、立体作品ができるのですから、すぐれものです。
簡単なものから始めましょう。
 
大切なのは、最初の一折りで、ここを、キチンと押さえましょう。 
スピードは、必要ありません。
 
丁寧に、しっかりと折ることが大切で、一つ一つの作業は、まさに巧緻性そのものです。
さらに、折り紙は、手順を忘れると完成しませんから、記憶力もつき、一石二鳥の効果を期待できます。
基本は、折り紙の角をきちんと揃えて半分に折り、長四角と三角を作ることです。
 
正確にきれいに折るには、指先の力も鍛えなければなりません。
うまく折れない場合には、紙をちぎりましょう。
 
新聞紙で十分です。
最初はうまくちぎれなくても心配ありません。
きちんとちぎれるようになるには、いろいろと工夫する必要があります。
これは、とても大切なことで、教える前に挑戦させてください。
 
「子どもが、考え、工夫する前に、教え込んでしまう」のは、決してよいことではありません。
育児が過保護や過干渉のタイプのお母さん方は、とかく教えがちですが、まず、子どもにさせることです。
 
うまくちぎれるようになるには、工夫が必要です。
工夫してできるようになれば、やる意欲も育ちます。
できたことから達成感を味わえるからです。
 
大人から見れば「何だ!」と思えることが、子どもにはすばらしい発見でもあるのです。
ちぎった紙を使って、1つに丸めた後折り紙などで包み、ボールを作ってみましょう。
はさみを使わずに、紙をちぎってものを作るテストがあることも覚えておいてください。
なお、「千切る」であって、「裂く」ではないのでご注意ください。
 
また、機会があれば、お母さんが折ったものを広げて、どういった線ができているか見せてあげましょう。
あまりにもきれいな幾何学的な模様に、きっと驚くと思います。
左右、上下が対称になっているなどと難しい説明はいりませんが、やがて挑戦しなければならない対称図形の学習に役に立ちます。
 
以前、暁星小学校では、少し工夫しないと難しいと思える折り方をさせました。
日本女子大学附属豊明小学校では、座布団に正座をして折り紙をしたこともありました。
 
ところで、最近では、鶴を折れない保護者がいるようです。 
お子さんは、さみしがりませんか。
お子さんばかりに要求せず、練習し、お子さんの期待を裏切らないようにしてください。
 
    (次回は「手は第二の脳 2」についてお話しましょう)

 
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2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>■■[2]5つの試験形式■■(3)集団テスト

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         「めぇでる教育研究所」発行
2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2026年度入試(2025年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第22号
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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
発行者よりお知らせです。
 さわやかお受験のススメ<現年中児 今から始める小学校受験>
は、11月から
 さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
にタイトル変更してお届けしています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(3)集団テスト
 
10名から20名位のグループで、部屋に置かれている遊び道具、ボールや縄跳び、積み木や輪投げなどを使い、各人が自由に遊んでいる様子や、先生のまねをして踊ったり、熊や象などの動物のまねをしているところを観察するものや、話を聞いて、話の続きを想像して絵に描いたり、全く条件を与えられないで好きな絵を描いたりします。
 
テストの狙いは、遊んでいる様子から自発性を、何かを作ったり、絵を描いたりすることから表現力や創造力、巧緻性などを見ます。
 
巧緻性は、きめ細かく上手にできていることで、「手は第二の脳」(11号~14号)で詳しくお話しましたから省略しますが、一言でいえば、普段、両手を使う作業をやっているかを見るわけです。親の手を借りずに、どのくらい自分自身でできるか、自立心ですね。
 
さらに、基本的な生活習慣も関わっています。もちろん、積極的に参加する意欲や自主性もわかりますから、手を抜けません。
 
また、たとえば、クリスマス・ツリーなどを作る課題を与えられ、5、6名の友だちとグループを組み、相談をしながら、自分の考えをいい、相手の意見にも耳をかたむけながら、仲良く作り上げていく問題もあります。社会性や協調性が培われているかを見る行動観察型のテストです。
 
 
 
[自由遊び]
 
「好きな道具を選んで、自由に遊びなさい」
といわれて戸惑う子がいます。子どもは遊びが仕事ですから、信じられませんね。
 
その原因は、日常生活が何から何まで管理されていることにあるのではないでしょうか。
 
親の指示どおりにしないと、気持ちが済まないようで、その心は、無事に〇〇小学校へ入るためです。これでは、学校側が求めている自発性や自主性は、育たないと思いますね。お子さんの通っている幼稚園は、自由保育です。親の指示通り云々は、管理育児です。こんな言葉はないでしょうけれど、保育の方針に逆らっています。
 
遊んでいるときに、子ども本来の姿が表れるもので、そこを学校側はみたいのです。みんなが自分の好きな遊びに熱中している時に、何やら不安気に、ボーッとしていると、先生方は、どう思うでしょうか。育児が過干渉である証拠で、自分の意志を持たない「受験サイボーグ戦士」と思われるかもしれません。その心配なしとは言えませんね。
 
こんな子もいるそうです。今、ボールで遊んでいたと思ったら、今度は縄跳び、と思う間もなく輪投げです。一ヶ所にジッとできません。これは、この時期に見られる子どもの成長を現す一面で、目移りではなく、好奇心が旺盛なのです。とは言っても、次から次へと手を出し、人が遊んでいるおもちゃを横取りしたり、いくつも独占したり、あげくのはてには散らかしっぱなしはどうでしょうか。
 
これでは、好奇心が旺盛とは言えません。単なるわがままか、飽きっぽいだけで、育児が過保護になっている証拠です。
 
遊ばせると、子どもの育てられている環境はわかります。
 
幼児の試験に適していますね。子どもたちは、全身で育てられている環境を表します。無心に遊ぶ、ちょっとしたしぐさから、育児の姿勢が伝わってくるものです。
 
 
 
[身体表現]
 
先生のやっている動作をまねる、いわゆる身体表現です。
たとえば、あざらしの歩き方をまねたりします。これは、かなり、難しいですね。両手で体重を支え、両足をそろえて伸ばし、両手を交互に出しながら前に進みます。まさに、あざらしさんです。
腕力と腹筋を使いますから、かなりきついですね。もちろん、あざらしそっくりにできればいいのですが、それだけではありません。これも積極的に参加する意欲があるかどうかです。ちょっぴり照れながらも、顔を真っ赤にして挑戦する子、いいですね。
 
幼児は自分の考えを表すときに、言葉だけでは十分でない場合、どうするでしょうか。身体全体を使って表現しようとするものです。しかし、これは表現する対象をよく観察していないとできません。あざらしを見たことのない子に、まねられるでしょうか。
 
たとえお手本があっても、ぎごちないでしょう。見たことのある子は、「不思議な歩き方だな?」と思うはずです。「思う」とは、注意を呼び起こされることです。「どこが、どう違うのかな?」と観察を始めます。幼児の学習は、これが基本です。
 
興味があれば、細かいところまで見極めようとします。他の動物との違いを見つけられれば、素晴らしい学習になります。
 
大切なのは、実物を見ることです。
 
同じところと異なったところを見つける、「類似差異」の見分けです。そこから、新しい知識が備わってきます。机の上で、いろいろと知識を詰め込まれても、あざらしを見たことがなければ、はつらつと表現できるでしょうか。このテストの目的は、生活体験、自分を取り巻くものへの関心や、そういったものに対する観察力ではないでしょうか。
 
かつて、アメリカでベストセラーとなった「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」の第1章 私の生活信条(クレド)に、「不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。(中略)ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。何よりも大切な意味を持つ言葉。“見てごらん”」があります。(“  ”は発行者)幼児に大切なのは、教え込むより、疑問や関心の芽を育ててあげることではないでしょうか。
 
 
 
[共同制作]
 
クリスマス・ツリーを作ることを考えてみましょう。折り紙、モール、きびがら、発泡スチロール、リボン、厚紙などの材料から、セロテープやのりなどの接着剤、はさみ、穴あけパンチ、ホチキスといった道具が用意され、相談しながら作ります。共同制作です。
「制作、得意なんです、私に任せといて!」
「苦手なんだ、はさみを使うの。手を出さないで見てよう!」
そうはいきません。みんなで相談しながら作ります。自主制作ではありません、共同制作です。
 
以前、日出学園小学校では、4、5人のグループで模造紙1枚とクレヨン1箱だけ用意し、相談しながら絵を描かせる課題が出題されました。ある年は「弁当箱」でした。クレヨン1箱ということは、同じ色は2本ないことです。さあ、どうすれば絵は完成するのでしょうか。
 
これは、本当に大変です。
 
考えてください、全員、今日、初めて会ったのです。幼稚園や保育園、幼児教室や近所の気心の知れた友だちではありません。名前も性格も能力も趣味も、全く、わからない集りです。ですから、育てられている環境が、姿を表します。
「自分のことは自分でしなさい!」
と、ご両親が自主性を培う育児に徹していれば、一本しかない黄色のクレヨン、どうすれば使えるかを自分で考えます。
 
過保護、過干渉な育児では、果たして自分の考えを言い、積極的に参加できるでしょうか。学校側の狙いは、ここにあるのではないでしょうか。
 
 
 
[お絵描き]
 
かつて幼稚舎の試験に、こういうのがありました。
教室に紙を貼ったイーゼルが立てかけてあり、その前に数種類の絵具が用意され、絵を描かせたのです。学校の狙いは、何でしょう。絵の巧拙でしょうか。
 
それもあるかもしれませんが、それよりも挑戦する意欲をみているのではないでしょうか。4、5歳の幼児が、イーゼルを使って絵を描く機会があるでしょうか。ほとんどの子どもは、「何だろう、これは?」となるに違いありません。
 
新しいもの、未知なるものに挑戦する意欲です。積極的に挑戦する子の好奇心は、旺盛です。これですね。
 
体中から好奇心という触角を出して、うるさいほど知りたがるのが子どもです。こういう子は、やります。筆につけすぎた絵具をボタボタ落としながらでも。手や顔どころか、服まで絵具だらけになるかもしれませんが、幼稚舎の試験は、体操着に着替えてしますから心配ありません。どうして、体操着に着替えるのでしょうか。受験される方は、これを考えましょう。
 
ところで、「なぜ、イーゼルを使い絵を描かせたのですか」の質問に、「子どもの表情を見たかったのです」とおっしゃった当時の舎長のコメントが印象に残っています。なぜなら、一心に絵を描いている子ども達の表情は、実に生き生きとしているからです。
 
知的能力だけではなく、身体全体から表われる子どもらしい成長の証(あかし)を見ているのです。ここがポイントではないでしょうか。
 
制作、絵画は、完成した作品の巧拙だけを見極めるのではありません。
 
積極的に楽しく取り組む意欲や共同で作業を進める協調性です。
協調性は、社会性と共に、大切な集団生活への適応力を育むものです。
 
ペーパーテストは満点を取っても、集団テストの苦手な子を、学校は歓迎するとは考えにくいことです。社会性がどのくらい培われているか、子どもは態度で示します。過保護、過干渉の環境では、意欲や集団生活への適応力に問題ありと判定されないでしょうか。
 
通っている幼稚園や保育園の先生に聞いてみましょう。「集団生活に、少し心配な点がありますね」などの答えがあった場合は、「ものすごく心配な点がある」と受け取り、お子さんに対する育児の姿勢、取り巻く環境を総点検する必要があります。
 
繰り返しますが、「ご両親の育児の姿勢」を総合的に判定するのが、小学校の入学試験です。このことを、肝に銘じておくべきではないでしょうか。
 
  (次回は、運動テストについてお話しましょう)
 
 
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2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>■■[2]5つの試験形式■■(2)個別テスト

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         「めぇでる教育研究所」発行
2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2026年度入試(2025年秋に実施)を成功に導く手引きです。
      <第21号
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■■[2]5つの試験形式■■ 
 
(2) 個別テスト
 
文字通り、先生と一対一、個別で行われるテストです。口頭試問と考えたらいいでしょう。
しかし、幼児のことですから、言葉だけでは答え切れません。おはじきやプレート、絵、時には本物や、それに近い物を使って出題され、おはじきを置いたり、絵に指を差して答えたり、プレートで指示された形を作ったりします。学校によっては、いくつもの部屋を回り、何人もの先生とお話しする場合もあります。
 
この形式では、ペーパーテストと異なり、設問を聞き逃しても、「それまで!」、ゲームセットとはなりません。勇気があればの話ですが、聞き直しができます。
 
幼児のテストは、こういった個別テストが適しているのかもしれませんが、答える子どもたちには、つらいことになります。口頭試問の場合、問題を聞き、考え、言葉で答えるからです。ペーパーテストでは、答えがわからなくても、適当に印をつけても正解になる場合もあります。時には、偶然が支配する幸運もあります。
個別テストには、それがなく、全部、自分でやらなければなりません。
 
育てられている環境そのものが、ズバリ顔を見せます。
 
育児が過保護や過干渉になっていると、親離れができていませんから困るでしょう。
「ママ、手伝って!」
「どうしたらいいの、ママ!」
そんなことをいっても、誰も手を貸してくれません。態度も、オドオドとして落ち着きがないでしょう。
 
こういった子育てをしているお母さん方は、臆面もなくおっしゃるそうです。
「私となら何でもできるのに。やっぱり、コネなんだわ!」
 
少し解説が必要ですね。その子は、お母さんと一緒であれば、何でもできる抜群の能力の持ち主だそうです。しかし、試験を受けたのですが、合格しませんでした。ですから、落ちたのは成績ではなく、出身者ではないから、また、紹介者、つまり、コネクションがないために、合格しなかったとおっしゃりたいらしいのです。出身者だけを入学させたくても収容人員は限られていますし、紹介者がいれば合格するのであれば、受験料を取ることは詐欺行為と言われてもおかしくありません。
 
ですから、こういった怪情報は、単なるうわさに過ぎません。
 
慶應義塾幼稚舎や青山学院初等部のホームページには、「推薦状や紹介状は必要ない」、「用意しても受け取らない」と公表していますし、暁星小学校の説明会でも「紹介状や推薦状は必要ない。
本人の実力を第一とする」とおっしゃっていました。
 
小学校の入学試験の狙いは、お父さんやお母さんのもとを離れて、「一人で、どれだけのことができるか」であり、頼りになるのは自分だけです。
 
過保護、過干渉の保護者が、面接で「お子さんを育てるにあたって、どういったことに気をつけていますか」と聞かれたとします。
すると、格好よく、「子どもの自主性を育てることに留意しています」と答えたら、先生方は「……!?」となるでしょうね。
 
個別試験に対して、入学試験問題集を買い込んで試験に備えるのは、試験がある以上、やらねばなりませんが、子どもの発育状態、生まれ月、これを考えずにやってしまうと、困ったことになりかねません。
 
例えば、一枚の絵を見て自分で話を作る問題があります、創作です。うまくできないと、お母さんが作った話を記憶させるようです。大人の考えた話や発想は、大人のものですから、子どもは抵抗を感じるのではないでしょうか。うまくでき過ぎているからです。それを覚えさせるそうですが、自分で考えたものではなく、お母さんの創作ですから、ついていけません。そして、記憶させられた話は、忘れやすいものです。しかし、お母さんの前では、大丈夫なのです。何回も繰り返し教え込まれるのですから、覚えるでしょう。
 
ところが、小学校の入学試験は、生まれて初めて入った場所で、初めて会った先生のいうことを聞き、いろいろなことをしなければなりません。場所が変わり相手が変わると、うまくいかないものです。
 
プレッシャーが、かかるからですね。大人の世界でもある、ブルペン(野球場にある投球練習所)エースです。練習では豪速球、生きたボールを投げるのですが、マウンドに立つと平凡なボールを投げては、ノックアウトされるピッチャーのことです。
 
さらに、問題集にあるとおりの絵が出てくる幸運は、ほとんどあません。たとえ幸運に恵まれても、先生は、お父さんやお母さんに教えられたとおりに、聞いてくれる保証もありません。同じような問題でも、ちょっとひねられると、それで、おしまいです。
先生方も、そこを見ていると思います。子ども自身の考えかどうかですね。ですから、単に記憶させるだけでは駄目なのです。
 
ペーパーテストは、答えがあっていても、子ども自身の考えかどうか、わからない場合もあります。
 
個別テストは、ここが、はっきりとわかります。これが、いいですね。子どもが自信を持って答えられるのは、日常生活で、きちんと体験していることだからです。
 
また、親の教育に対する姿勢も、はっきりと表れます。
 
「うちの子、引っ込み思案で、消極的だから、個別テストに向いていないわ」とおっしゃるお母さんがいますが、子どもが好き好んでそうなったのではなく、お母さんの育児の姿勢がそのまま表れているだけです。試験の形式だけで学校を選ぶようでは本末転倒な話で、出発点から誤りです。
 
私学には、独自の建学の精神、教育理念があります。ご両親の教育に対する考え方と、学校の教育方針に共通認識があり、限りなく近いことが、学校選びの条件です。小学校の教育は、家庭と学校とお子さんの三人四脚で行われるものであり、決して忘れてはならないことです。
 
ところで、女の子で、一人っ子であると、消極的になりやすいものです。しかし、過保護から身についた甘えん坊や、過干渉からなってしまった消極的な性格から出る引っ込み思案とは、違います。一人っ子でも、自分でやるべきことをきちんとさせている親御さんに育てられていると、一所懸命に取り組みます。
 
わからない問題にぶつかっても、簡単にあきらめません。精一杯、挑戦したのですが、できなかったとしても、「わかりません」
という顔に、悔しさこそあれ、明るいそうです。普段の生活が、そのまま出ているからです。
 
失敗を恐れずに、一所懸命に考え、頑張り、挑戦する意欲のある子に育てたいと考えているご両親の姿が、そこにあるからです。
 
学校側の求めている子は、こういう子です。自分で考えていることを、自分の言葉で話せる子です。
 
前にもお話しましたが、最近は、こういった問題が増えています。
 
◇机の上に半そでのYシャツと、近くの箱に500mlのペットボトルとプラスチックのコップ3個、黄色と赤色のリボンが入っている。
  ・Yシャツを着て、ボタンを留めましょう。
  ・箱からペットボトルを出し3個のコップに同じになるように水を入れましょう。
  ・終わったらペットボトルに黄色いリボンでちょう結びをしましょう。
  ・最後にYシャツを脱いで、たたんでください。
 
基本的な生活習慣やしつけ、自立心までわかります。個別テストからは、子どもの生育史をみることができるのです。それが、育児の姿勢であり、学校側のいう「ご家庭の教育方針」です。こういったことを理解していないと、親が面接で、どんなに格好のいいことをいっても、そうでないことをお子さんが、きちんと見せるものです。
 
個別テストでは、自立心や自律心がどの程度、培われているかもはっきりと表れます。
 
「自分の考えを言葉で表す」のは、幼い子どもたちには、とても難しいことですが、基本は、親との対話から培われるものです。
「対話の反対は沈黙ではなく、命令と強制です」とおっしゃったのは、立教小学校の元校長であった田中司先生で、ペーパーテストを廃止した方です。「こうしなさい!」「それはだめ!」などと一方通行では、対話は成り立ちません。お子さんとの対話を弾ませることから、言葉で考え、表現する力は培われます。
 
お子さんは、大人の目を見ながら楽しく話をしているでしょうか。
 
    (次回は、集団テストについてお話しましょう)
 
 
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2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>■■[2]5つの試験形式■■(1)ペーパーテスト-2

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は、11月から
 さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
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幼児教室では、11月から新年長クラスが始まりました。
お子さんは、お授業を楽しんでいますでしょうか。
 
 
■■[2]5つの試験形式■■ 
 
(1)ペーパーテスト-2
 
正直にいって、下のようなお父さん先生、お母さん先生が恐いのです。
 
何とか力をつけさせようと夢中になってしまい、自分の言っていること、やっていることが、わからなくなってしまうことがあるのです。
例えば、難易度の高い「図形」の問題などで、子どもがよく理解できていないときに、こういったことが起きがちです。お父さん、お母さん自身は、説明したことでお子さんも理解できたと思い、問題に取り組むのですが、できません。
 
1回ぐらいの間違いは許容範囲ですが、何回も同じ間違いが続くと、親の顔つきも変わり、
 
 「何回、教えたらわかるの!」
 「こんな簡単な問題が、どうしてできないの!」
 
と、なりがちなのです。
 
幼児が「わからない」というときは、本当にわからない、理解できていないのです。このことをしっかりと肝に銘じ、親御さんの説明が不十分であることを考え、お子さんがわかるように工夫してあげることが大切で、お子さんを責めるべきではありません。
 
また、昨日教えたことが、今日になるとできない場合もあります。
それはお子さん自身が経験していないことを、記憶だけに頼って憶えさせている場合が多いからではないでしょうか。子どもは、興味や関心のないことをやっても、すぐに忘れがちなものです。
 
ですから、幼児は、机の上だけで知的な訓練をするのは、適切な方法ではありません。やり方が間違っています。
 
それを棚に上げて、思わず子どもの頭を叩いてしまう親御さんもいるようですが、何も悪いことをしていないにもかかわらず、いくらお腹を痛めたからといって、手を上げる権利は、親といえどもありません。子どものためにもいっておきたいことがあります。
 
お母さんの子どもの頃、どうだったかということです。冷静に聞いてください、冷静に。お父さんも同様です。
 
ここでおさまると、まだ、両者の歩み寄る機会は残されています。
しかし、この線を越えて、怒鳴り散らしてまで勉強を続けると、子どもも切れますが、耐えるしかありません。親に見捨てられれば、子どもは生きていけません。
 
 「ボク、本当にお母さんの子かな?」
こうなったらトラウマになりかねません。
 
昔は「子をもって知る親の恩」といいましたが、最近では、受験準備に熱が入りすぎると、「合格の二文字のために忘れる子どもの心」ともいわれるような状況になっているのではないかと感じることがあります。
 
わが子を虐待して殺してしまう、鬼のような親がいるご時勢です。
訂正、鬼もわが子を手にかけなかった話が残っていますから、犬畜生にも劣る親とします。
 
ですから、「受験を始めて忘れてしまう子どもの心」になるようでは、受験をする資格はないと考えましょう。先人の知恵でもある「三つ子の魂百まで」を絶対に忘れないでください。小さい時に経験したことで、お子さんの性格は築かれていくからです。
 
子どもをプリント漬けにし、来る日も来る日も、毎日、何時間も、入試問題集を広げ、猛練習をして力がついたと思うのは錯覚です。
類似問題を数こなせば、できるようになるでしょう。しかし、この方法は、一種の条件反射的なトレーニングです。
 
これで考える力がつくでしょうか。
疑問だと思います。
 
行動観察型のテストでは、対応できないでしょう。自ら考え、答えを導く力は、年月をかけ、試行錯誤を積み重ねながらできたカリキュラムがあり、それをよく理解している先生方の的確な指導のもとで身につくものなのだからです。
 
なぜ、このような受験準備が、行われてしまうのでしょうか。
 
例えば、慶應義塾幼稚舎に入れば、余程のことがない限り、大学まで行けます。子どもの努力次第では、医学部へ進める可能性さえあります。子どもの将来のためと考えるのも、無理からぬ親心です。
さらに、合格すれば、受験準備はこれっきりです。
場合によっては、中学、高校、大学と3回も受験戦争に参加させられる可能性もあるわけですから。
「手のかからぬ内に入れてしまおう!」
このことです……。
思春期になり、難しい年齢になっての受験は、正直いって、しんどい話です。
身体は大人に近くなっても、精神年齢はそれ以下といったアンバランスな成長をしている子、かなり見かけます。
 
さらにです。
 
年齢が下がれば下がるほど、能力の差は出にくいものです。ここで何とか手をつくせば、志望校へ入学できるのではと考えるのも当然でしょう。しかし、厳しい現実が控えています。お子さんの将来を案ずる親心は、どなたの心にも強く、深く、ひそんでいます。ですから倍率は高くなり、10倍を越える学校もあるほどです。
 
この現実を考えると、生半可な受験準備では、合格などありえないと考えるのも無理からぬことで、かなりハードな受験準備が、待っていることになりがちです。
 
しかし、受験勉強をさせられる子どもの立場になると大変です。
 
先にもお話ししましたように、何事もそうですが、過熱気味になると当事者は、自分のやっていることが、わからなくなる仕組みになっています。「合格」の二文字に、冷静さを失いがちですが、受験生の親御さん方全部が、こうなるわけではなく、ごく、一部の親御さんであって、熱心すぎるだけで悪気はないのです。
 
ペーパーテストを行わない小学校はこういうことも考慮しているのではないでしょうか。誤解されると困るのでいっておきますが、「ペーパーテストが悪い」といっているのではなく、「準備の仕方」に、とかく問題がありがちだといいたいのです。
 
また、ペーパーテストがないから問題集などやらなくてもいいと思っている方がいると聞きますが、それはとんでもない間違いで、必ず、クリアしなければならないハードルがあり、そのために問題集は必要です。問題に○や×をつけるだけではなく、行動観察型の試験のように、「どうしてそうなったか」など、言葉で説明する口頭試問に対する準備です。
 
ところで、最近の入試問題を読むと、「幼稚園での生活能力があればできるテストを実施したい」と考える学校が増えているのは確かで、これは歓迎すべきですね。
 
たとえば、部屋の一角にじゅうたんが敷いてあり、机の上に紙に包まれたお菓子が置いてあって、ペットボトルに入った麦茶らしきものとコップが用意され、「さぁ、おやつですよ」といった試験がありますが、チェックポイントは、以下のようになっていると思います。
 
まず、手を洗い、ハンカチで拭き、たたんでポケットにしまえるか。
靴を脱いで、キチンと揃えられるか。
包装紙でくるまれたお菓子を出すのにてこずらないか。
せんべいやクッキーであれば、ボロボロとこぼさないで食べられるか。
ペットボトルから、うまく麦茶をコップに注げるか。
「いただきます」、「ごちそうさま」をいえるか。
後片付けができるか。
みんな「……か」と、クエッション・マーク付きです。
これがテストです。
何を評価しているのでしょうか。
 
さらに、この話をどう思われますか。
 
教育者、特に小学校の先生方は、見るところが違います。テストが始まると、子どもたちの姿勢と筆記用具の持ち方を見るそうです。姿勢がよければ、ご両親がよいお手本を見せており、筆記用具を正しく持てていれば、おはしをきちんと持って食事をしているはずですから、育児の方針がわかるというのです。
 
テレビを付けっ放しで、もしくはスマートフォンや動画を見ながら食事をし、ダラダラ時間をかけていると、直ぐに腰が砕けて、姿勢も崩れがちです。
 
特に、朝食です。テレビを聞きながら新聞を読みながらもしくはスマートフォンを見ながら、ご飯を胃袋に流しこんでいませんか。
 
何事も親が、お手本です。
 
これは、しつけ以前の基本的な生活習慣です。
ですから、直そうと思っても、直ぐにというわけにはいかないものです。食事は毎日のことですから、おざなりにしていると、お子さんは学習の第一歩で苦しむことになります。
 
知識を詰め込むより、こういった生活習慣を大切に育てている親御さんは、お子さんから尊敬されます。なぜなら、親の手を借りずにできることは、子ども心にも嬉しいからです。間違いなく、「自分でやろうとする意欲」が育ちます。
 
 
ペーパーテストといっても、知的能力だけを判定しているのではありません。
 
受験生は、幼児です。
親の育児の姿勢を評価しています。
このことをきちんと心に納めておかなくては、合格の二文字はありえません。
 
机の上だけで、記憶に頼った知識の詰込みばかりやっていると、頭でっかちで、偏った経験しかしていない子になりがちで、被害者は子ども自身です。ペーパーテストが中心になっている学校を受験される場合は、こういった結果が残るような準備だけは、避けてほしいと願っています。
 
これからの毎日の体験は、お子さんの心に残ることを忘れないでいただきたいのです。
 
年中から年長にかけては、将来の学習意欲も培われていく大切な時であり、人格を形成する重要な時期でもあるからです。
「三つ子の魂百まで」は英語で、“The leopard cannot change his spots”(豹は斑点を変えることはできない)というそうですが、洋の東西を問わず育児の鉄則ではないでしょうか。
 
 
  (次回は、個別テストについてお話しましょう)
 
 
 
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2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>■■[2]5つの試験形式■■(1)ペーパーテスト-1

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■■[2]5つの試験形式■■
 
(1)ペーパーテスト-1
 
有名小学校の入学試験は、5つの試験形式から構成されています。
 
   1. ペーパーテスト
   2. 個別テスト
   3. 集団テスト
   4. 運動テスト
   5. 面接テスト
 
昔は、ペーパーテストだけの小学校もありましたが、今は、ありません。
逆に、ペーパーテストを廃止した小学校もあります。
個別テストのない小学校もあります。
5つ、全部やってしまう小学校もあります。
面接テストをやっていない小学校もあり、いろいろです。
推薦状と面接だけの学校もあります。
それは、私立の小学校ですから、「建学の精神」や「教育方針」に、いろいろな特徴があり、それによって教育が行われていますから、試験にもその学校独自の自前のカラーがあって、当然なのです。
 
しかし、どこの学校も知的な能力だけで、合否の判定をしているわけではありません。育児の集大成、まだ中間報告ですが、そこを見ているのです。その集大成を判定する5つのテスト形式について具体的にお話しましょう。
 
 
1.ペーパーテスト 
 
20人から30人程のグループで、録音音声や動画、または口頭での説明を聞きながら、一斉に答える筆記テストです。皆さん方も経験済みの、お馴染みのテスト形式です。しかし、これは大変です。
幼児は、原則として、文字を読めないし書けません。ですから、プリントのどこを見ても、文字で書かれた設問は、ありません。
おかしな話ですが、絵や図形などを使いダミーも含めて、答えが描かれています。そして説明を聞いて、用意された筆記用具を使い、○や△、□や×などの記号を書いたり、線を引いたり、色を塗って答えるわけです。
 
「常識の領域」に、こんな問題があります。
B4判の大きさのプリントに、門松や節分、七夕、七五三、クリスマスといった四季を代表する行事が描かれていて、解答はクレヨンを使いなさいと指示があり、「春の仲間にはピンク色で○を、夏の仲間には青色で△をつけなさい」といったコメントが、スピーカーから流れてきます。
これが、設問です。
 
一回きりで、後は、静かに時は流れるだけです。
当然、時間は限られています。30秒ぐらいで解答します。
「春は、○だったかな?」
などと悩んでいたら駄目です、そんな余裕はありません。
「何かいっていたな?」
などとぼんやりしていると、最悪の状態になってしまいます。
設問を聞き逃せば、それでおしまい、ゲームセットです。
設問は、どこにも書かれていないからです。
前にも紹介しましたが、中学、高校、大学の試験のように、わからない問題は飛ばしておいて、「後でやろう!」といったことは、絶対にできません。
 
そういったことを考えれば、いちばん厳しい条件の試験ではないでしょうか。
 
指示を正確に聞き取り、できるだけ速やかに解答しなければ得点になりません。
こんなことはないと思いますが、その時に、ちょっと耳がかゆいと気を散らしたら、それまでです。時間がくれば、次の問題に移りますから、まさに「待ったなし」なのです。
 
さらに、テストが始まると同時に、普段の生活習慣やしつけなど育児の姿勢がわかります。話を静かに聞く姿勢が身についているか、筆記用具を正しく持っているかなど、いろいろな様子が表れるからです。先程お話した「育児の集大成」です。単に、常識や記憶力を見ているのではありません。こう考えると、問題集だけやって「受験準備、こと足れり」とはならないことを、ご理解いただけるのではないでしょうか。
 
ところで、ペーパーテストに問題点はないのでしょうか。
ペーパーテストのメリットは、子どものあらゆる能力を判定することはできませんが、ある面は確実に評価できることでしょう。
しかも手っ取り早いし、試験官の数も少なくて済みますし、ペーパーに答えが残りますから判定も公平です。ですから、ペーパーテストを行う小学校が多いわけです。誤解を招くと困りますから断っておきますが、他の試験は不公平というのではありません。
 
先程もお話ししましたが、ペーパーテストだけを実施している小学校はなくなりました。かつて、ペーパーテストだけを実施していた立教小学校は、現在ではペーパーテストを廃止し、運動テストや制作に加え、シャイな男の子の苦手な「ダンス」まで取り入れています。なぜでしょうか。
 
以前にお話ししましたが、ペーパーテストだけでは、社会性や協調性、自主性、基本的な生活習慣やしつけなどは判定できないからです。逆に、知的能力だけが高い、偏った経験を持つ子の集団になる可能性もあるからです。 
 
あるミッション系の学校の説明会で、こういった話を聞いたことがありました。
 
ペーパーテストの結果に従って、高得点者から順番に合格者を選んだところ、早生れの子どもが少なくなってしまったので、翌年から月齢を考慮できるように受験番号を生年月日順に切り替えたそうです。当然でしょうね。4月2日生まれと翌年の4月1日生まれは、学年が一緒です。1年間の差がありますから、早生れの子には、ハンディキャップになります。
 
生年月日順は、その配慮があるわけです。願書の受付順や五十音別に受験番号をつける場合は、年齢の配慮がない学校が多いでしょう。
 
初めて、「年齢への配慮をしている」と公表したのは、桐朋小学校ではなかったでしょうか。「統計的な処理をしている」と年刊雑誌「桐朋教育」に記載があったようです。今では、多くの小学校で月齢への配慮をしていると言っていますし、昭和学院小学校のように3か月毎のグループに分け、各グループが同じ合格率になるようにしていると具体的に説明している学校もありまから、早生れのお子さんも心配はありません。
ただ、募集要項にかかわることですので、説明会へ参加し、きちんと確かめておきましょう。
 
話を戻しましょう。
ペーパーテストにはもう一つ問題があります。
それは、ペーパーテストの対策、受験準備、これが過激になりがちなことです。
試験の難易度が高く、生半可な準備では、とてもクリアできない小学校もあります。きちんとしたカリキュラムのもとに指導を受けているお子さんは、心配ないでしょうが、少し気になる話を耳にします。幼児教室や塾を掛け持ちする子もいるようです。指導方針が違っていれば、お子さんは混乱するだけです。
 
たとえば、こんなことはないと信じていますが、数を数える問題で、A教室では「線などを引かないで数える」と教わり、B塾では「線を引いて数える」といったように、全く相反する数え方を教われば、迷ってしまうのはお子さんです。
 
皆さん方は、どちらが正しい指導方法だと思いますか。
 
たくさん受けさせれば効果があるとでも考えているとすれば、それは大きな間違いです。そういったお母さん方は、うわさにも弱いようで、親子で受験地獄に陥りがちです。受験地獄など、あるわけはないのですが……。
 
家に帰ると、お母さんが先生です。最近は、お父さんが力を入れている家庭も増えてきました。このことです……。ペーパーテストに対する過激な受験準備、ここに問題があるようです。
 
次回は、「ペーパーテスト2」についてお話しましょう。
 
 
 
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2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>有名小学校の入学試験とは■■[1]求められる四つのパワー■■

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有名小学校の入学試験とは
 
■■[1]求められる四つのパワー■■
 
過去にNHKの「お入学」の放映で、全国区に昇格したかどうかはわかりませんが、私立の名門小学校の受験騒動、話題になりました。過熱気味であった私立志向も、バブル経済が弾けて穏やか
になったように感じたものです。しかし、学習指導要領が「ゆとりの教育」から「心の教育」に改訂されるなど、公教育の指針が安定しないこともあるのか、私立志向は今でも根強く息吹いています。
 
その証といっては何ですが、埼玉県には、私立小学校は浦和ルーテル学院小学校、1校しかありませんでしたが、今では、4-4-4制を導入した開智小学校(岩槻市)、水族館とプラネタリウム
のあるさとえ学園(さいたま市)、英語のシャワーで世界に発信を目指す西武学園文理小学校(狭山市)、中高別学から共学にシフトチェンジした星野学園(川越市)も小学校を開設、そして、
2024年から、開智所沢小学校が加わり6校となりました。
 
さらに、副都心線を利用すると、埼玉の川越から渋谷まで乗り換えなしで50分となり、青山学院初等部、東京女学館小学校、慶應義塾幼稚舎、聖心女子学院初等科などを受験する子どもたちも
増えました。
 
また、東急東横線が副都心線と相互乗り入れを開始し、元町・中華街まで乗り換えなしで行けるようになり、東京と神奈川の県境にある多摩川の下流地域に住む人には不利といわれた横浜雙葉小
学校などへの受験も増えているのではないでしょうか。
 
東京都は55校、神奈川県は31校、千葉県は10校、茨城県南部で3校(茨城県全体で7校)と、私学の受け入れ態勢には、目を見張るものがあります。
 
そして、書店をのぞくと入学試験問題集も、たくさん売られています。中には、「こんな難しい問題、本当にできる子いるのかな?」と、首を傾げたくなるのもあります。しかし、問題集を読ん
いると、学校側がどのような子どもを求めているかがわかってきます。うわさでは、「頭脳明晰成績優秀名門家庭の子女」だけを求めているといわれているそうですが、そんなことはありません。
 
「知力・徳力・体力・気力が、学齢期にふさわしく、バランスよく育っている子」です。この4つの能力は、小学校受験に必要な基本的な力ですが、一朝一夕に身につくものではありません。何
もできなかった赤ちゃんを、根気よく、忍の一字で育ててこられた皆さま方ですから、納得していただけると思います。
 
受験準備は、育児と同様、一歩一歩、確実に前進を目指す、地道な努力が必要です。
 
では、学校側は、この4つの能力を、どのように判定しているのでしょうか。
 
第1は知力です。
 
これについては、わかりやすい解説がありますので紹介しましょう。
 
「知能の定義には、いろいろありますが、ここではその中身を、知覚力・記憶力・言語能力・数能力・思考力としておきましょう。
 知覚力は、見たり聞いたりするものを、注意深く受け止める能力です。
 記憶力は、覚えこむ力・覚えている力・忘れたものを思い出す力で、観察力・弁別力もこの中に入ります。
 言語能力は、語彙力・表現力などです。
 数能力は、数・量・図形・空間に関する能力です。
 思考力は、推理力・構成力・判断力(洞察力・見通す能力)などを含みます。思考力には、答えをいくつも考えられる拡散思考能力(創造的思考力)もあります」
 
 「ママ、生まれたらこんなふうに育ててね」 P.224
   (家庭教育システム研究会 著 横山ふさ子 画 サンマーク出版 刊)
 
「画」とありますようにこの本は漫画です。サブタイトルが「赤ちゃんは親を選べません」と、何とも厳しいのです。このタイトルに惹かれて買ったのですが、内容はわかりやすく、これからマ
マになる方に推薦したい本の一冊です。
 
第2は徳力です。
 
これは言うまでもなく、社会性や協調性といった「集団生活への適応力」です。集団生活は人との関わりの中で培われていくものですから、自主的に取り組む姿勢や自身をコントロールする自己
統制力が養われてきます。
 
家では許されることでも、集団生活では認められないことを、幼稚園や保育園での生活を通して経験し、少しオーバーではありますが、「共生、共に生きること」を学んでいるはずです。
 
グループ別に行われる行動観察系のテストや運動テストなどで、日常の生活環境や体験が姿を現します。過保護であればわがままに、過干渉であれば消極的な態度になりがちです。
 
また、一つの例として、ペーパーテストでも、指示されたことをきちんと守らないと、大きなマイナス点になります。
 
「始め!」 と言われる前に始めてしまったり、「止め!」 と言われても止められなくては、人の言うことを聞く姿勢ができていないと判定されるでしょう。
規則や約束を守ることは、集団生活をスムーズに進めるために、欠くことのできないルールです。
 
公開模擬テストを受けて、「社会性や協調性に問題あり」とチェックが入った場合は、通っている幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。
「少し、問題がありますね!」
といった返事があった場合は、「大いに問題あり!」と受け取り、お子さんを取り巻く環境を、ご両親で見直す必要があります。多くの場合、ご両親の育児の姿勢に、その原因があるからです。
 
第3は体力です。
 
指示を理解し体で表現する理解力、機敏性や俊敏性を問う運動能力、どれだけ頑張れるかといった持久力や耐久力などが判定されます。もちろん、通学に必要な体力が培われているかも大切なポ
イントになります。
 
もやしっ子を鍛え直すために始めた暁星小学校のサッカーを持ち出すまでもなく、現代っ子はスタミナ不足です。都会から原っぱが姿を消し、車が子どもの足代わりとなっている生活が、スタミ
ナをつける源を奪っているようです。
 
スタミナ不足は、単に体力的な面だけではなく、持久力や耐久力を培う「頑張る意欲」にも、大きな影響を与えていることを、もっと真剣に考えるべきではないでしょうか。集中力に欠け、すぐ
に飽きてしまうお子さんは、体力不足にも原因があるとも言われています。
 
5分も歩かない内に「おんぶ!」と言うようでは心配です。夏休みから秋の試験当日まで、大変なエネルギーを必要とします。それをクリアしなければ、小学校の試験に挑戦できません。
 
ボールつきや縄跳びは、全身を使いますし、微妙なバランス感覚を養う運動です。目標を立てて挑戦し、続けることで力がつく、「持続こそ力を育む」ことを、体験を通して学習させるべきだと
思います。お子さんの運動能力をチェックし、問題があれば、さあ、お父さん、お母さんの出番です。親子でチャレンジですね。
 
第4は気力です。
 
まだ、実感はわかないかも知れませんが、年長の秋を制する決め手は、「気力」です。 そして、これだけは、何十冊の問題集をこなすだけで身につくものではありません。本人の自覚です。本
人にやる気力がわかなければ、本当に頑張る力はつきません。モチベーションを上げる、これも、ご両親の育児の姿勢と深い関わりがあります。
 
過去の早稲田実業学校初等部の説明会で「学校見学会には、是非、お子様と一緒に来てほしい。この学校へ行きたいとお子さんのモチベーションを上げることができるからです」とおっしゃっていました。オープンスクールなどの機会を利用することも大切ではないでしょうか。
 
ところで、過保護や過干渉な環境で育てられていると、白百合学園小学校、立教女学院小学校、光塩女子学院初等科のように、ペーパーの枚数が多く、限られた時間内に取り組む試験には、俊敏
に対応できません。
また、かつて慶應義塾幼稚舎が出題した、イーゼルを立てて絵を描くといった、初めて経験することには、手が出ないでしょう。
 
成蹊小学校で出題されたことがある、反復運動を繰り返したり、「止め」と言われるまで続けるような運動テストに耐えられないと思います。
 
ここで言う気力とは、自分一人でやり遂げた体験、体験学習を豊富に積んでいくことから身についた「意慾」のことです。
 
ご両親が失敗を恐れずに、積極的にチャレンジさせ、自立心を身につけるように心がけていれば、自ずと備わってくるものです。
ご両親は、叱ることが少なく、励ます言葉が多く、大らかな心を持っているはずです。お子さんのお手本は、ご両親です。そういったご両親であれば、お子さんもできないからと言い訳をするこ
ともなく頑張ります。むやみに叱らないご両親からは、相手を思いやる心が育ちます。
 
誤解されては困りますが、「何事にも叱ってはいけない」と言っているのではありません。約束を守らない、嘘をついたときなどは、真剣に叱ります。「叱るべきときは叱り、褒めるべきときは
褒める」ご両親のことです。
 
自分でやり遂げた経験がたくさんあると、達成したときの快感を味わっていますから、何かに取り組もうとする意欲が育っています。
 
そして、いろいろなことを体験しているお子さんは、過去に出題された問題集をやってみると、これと同じことを、普段、家庭や幼稚園、保育園で、一人遊びや仲間遊びを通して、何らかの形で
やっていることに気づくはずです。
 
幼児を対象にした試験は、大学などの入学試験とは違います。誤解を恐れずにいえば、必要なのは、記憶だけに基づいた知識の量ではなく、体験をふまえて培われた知恵の量だと思います。
 
すでに、模擬テストを受けられた方でしたら、ご存知のように、テストの出題範囲は、ほとんどの場合、以下の10項目になっているはずです。
 
1話の記憶  2数量   3常識   4推理・思考
5記憶力   6構成力  7巧緻性  8社会性  
9言語    10運動
 
先にあげた4つの力を、ペーパーテストや行動観察、面接を通して、こういった項目に分けて判定しているわけです。小学校側も、この10項目内で判定していると思います。来年の春には発売される今年度の問題集をお買いになると、納得できるでしょう。
10項目については、12月以降に解説する予定です。
 
以上の4つの力に加え、慶應義塾幼稚舎、桐朋小学校、桐朋学園小学校などを除き、ご両親には面接があるわけです。その学校を選んだ理由をきちんと話すことで、合否の判定が行われます。
 
小学校の入学試験は、試験を受けるのはお子さん自身ですが、「判定されるのはご両親の育児の姿勢である」と言われるのは、こういった仕組みになっているからです。推薦制度を取り入れる学校も増えてきましたが、その条件は、やはり、育児の姿勢を重視しており、決して安易なものではありません。
 
最後に、東日本大震災は、電車通学する子ども達に大きな課題を与えました。
 
暁星小学校の説明会では、生徒全員の寝袋を用意していることや、慶應義塾幼稚舎では、プールの水を飲料水に還元できる機器や、自家発電装置を設置した話などもあり、どこの学校も十分な対策を立てていると説明していますから、心配はないでしょう。
 
今、子どもたちに求められているのは、災害時に対応できる気力と体力です。
 
東日本大震災が起きた年、成蹊小学校の説明会で8時間かけて自宅にたどり着いた、1年生の書いた作文を披露しましたが、親切な女性3名の温かい応援があったとはいえ、まさに、幼いなりに、気力と体力を振り絞った「自奮、自励」(成蹊小学校の教育理念の一つ)の体験談でした。
 
10年以上経っていますが、心にとめておく必要があるでしょう。
 
来年の学校選びには、登下校時に地震が起きたことを想定して、それに対処できる気力と体力を充実させる育児を心がけることも、学校選びの大切な条件になるのではないでしょうか。
 
次回からは、実際に行われている入学試験についてお話します。
かなり、すごいことをやっています。しかし、きちんと段階を踏んで学習し理解していけば、そんなに心配するものではありません。
 
そのためにも、まず、試験の形式から説明しましょう。
 
(次回は、試験の形式についてお話ししましょう)

 
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