めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(12)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2020さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第30号
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私立幼稚園編(12)
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが
中心になっており、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、2020年度
(2019年秋実施予定)のものであることをお断りしておきます。
 
日出学園幼稚園
本学園の初代理事長、青木要吉は、若き日にアメリカの大学で学び、民主主義、
自由を肌で感じ、学校創立の夢を抱き、帰国後、日本の教育のよさを十分に研
究した後に、夢を実現すべく、1934年(昭和9年)に小学校と幼稚園を設立、
1947年(昭和22年)に中学校、1950年に高等学校を開校し、現在に至
っています。
 
本園は、2014年に創立80周年を迎えました。
学園は新しい校舎を竣工し、2009年(平成21年)夏、元中学高校跡地に
新築された園舎へ移転。園舎は、これまでの雰囲気であった木のぬくもりを残
し、園庭は、従来と同様、木々に囲まれ砂地で、芝生、池など、園児達に心を
育む園のキャッチフレーズである、「太陽と自然と友だちと、遊びを通して生
きる力を養う」保育に欠かせない環境となっています。
  
学園の校訓は、
     誠 (なおく 至誠を基として中正の道を尚(とうと)ぶこと)
     明 (あかるく 明朗快活にして、責任を重んずること)
     和 (むつまじく 和衷協同して、苦楽をともにすること)
ですが、幼稚園では、やさしい言葉で、より具体的に、以下のような教育目標
を掲げています。
 
【教育目標】  
   ・じょうぶで、いきいきとした子ども
   ・自分から進んで遊びに取り組み、工夫して発展させる子ども
   ・友だちと力を合わせて活動できる子ども 
   ・物事を素直に感受し、喜びや悲しみを共感できる子ども
 
土の感触を楽しみながら体を鍛え、夢中になって遊べる環境から、共生の
心を育む保育の姿勢がうかがえます。それを裏付ける前園長の言葉があり
ます。
 
「太陽と土と友達」に恵まれた幼稚園生活の中で幼児期の
体と心を育みます。日々の遊びや生活を通して基本的な習慣
を身につけ、さまざまなことにチャレンジする意欲を育てま
す。
 
ところで、学園長 青木貞雄が、情報化社会について、かつて次のように話
されていました。
 
「(前略) 昨今、ITという言葉で表現されているように、
身の回りにはあらゆる情報があふれ、いつでも・どこでも、
瞬時にその情報は得られます。ますます、情報化社会は発展
していくことでしょう。しかし、大切なことは、それらの情
報に惑わされることなく、自分にとって必要なものは何か、
何が本物なのかを見分ける能力を養っていくことだと思いま
す」
 
情報といえば、幼稚園や小学校の受験につきものの怪情報である「うわさ」もそ
の一つです。第三者から見れば、ほとんどが「そんなバカな!」と、笑って済ま
せるものばかりですが、当事者にとっては、深刻な問題になりかねません。妙
なうわさに心を惑わす前に、「何が本物なのか!」を見極める、冷静な判断力が
大切です。迷っている時、頼りになるのはお父さん方ですから、しっかりと手
綱を握ってあげてください。
 
昼食は、「保護者の方に手作りのお弁当を作っていただくことにより、親子
の関わりを大切にしています」との理由で、原則として弁当でした。小学校も
弁当持参ですが、購買部でも購入できるようになり、幼稚園も「わくドキらん
ち」で週2回給食も行っています。
前にも触れましたが、弁当をきちんと作っているお母さん方の真心は、食べて
いる子ども達が、よく知っているはずです。なにしろ、世界に一つしかない、
専用のレストランで作られた、好みにあった弁当だからです。「親の手作り」が
少なくなっている時だけに、オーバーですが、幼児期の弁当は、親子の大切な
絆を作る、ほんの身近なひと時かもしれないとなると、手は抜けませんね。
 
併設の小学校には、内部での試験を考慮し、従来、希望者全員、進学していま
したが、入学定員を大幅に減らしたこともあり、今後は全員というわけにはい
かないのでは。昨年から新設された「Q&Aコーナー」をご覧ください。なお、
他校を併願する場合は、外部受験者と同じ扱いになります。
 
平成23年4月から、未就園児クラス「ふたば」を開園しました。
園のクラス名は、園庭にある木や花がその由来となっており、入園前の子ども
達は、ふたばの時期、「広い場所で、同年齢の子ども達が、満足するまで遊ぶ
ことを体験できる」、そんなことを願い生まれたクラスだそうです。おうちの
方と一緒に、室内や園庭で友達や先生と、制作遊び・リズム遊びや簡単なゲー
ムを楽しむものですが、当園への入園を確定するものではありません。    
 
また、平成24年4月より小学校と連携した「わくわくドキドキ」を短縮した
「わくドキプロジェクト」が始まりました。ホームページには、退任された小
学校の二見校長自ら、園児達に実験をする様子を紹介しています。
   
【募集人数】
2020年度 3年保育(3歳児)…約45名、2年保育(4歳児)…約10名
【説明会】 2019年6月28日(金)・9月7日(土)13日(金)
      10:00~11:30 
       事前に申し込みが必要です。
       園庭開放、保育見学、子育て講演会などの日時は、ホームペー
       ジをご覧ください。
なお、出願は、平成28年度から「WEB出願」、ホームページからの出願になっ
ています。
 
【Q&Aコーナー】
Q 通園時間の制限はありますか?
A 制限はありません。市川市をはじめ、船橋市・松戸市・習志野市・千葉市・
江戸川区・荒川区・江東区等々、様々な地域から通園しています。
 
Q 通園バスはないと聞きましたが、送り迎えは保護者でなければいけないの
ですか?
A いいえ、祖父母・親戚の方・シッターの方等の送り迎えも認めています。
ただし、安全の為に事前に届けを出して頂いています。
 
Q 在園の方はどのように通園していますか?
A 徒歩・自転車・公共交通機関・自家用車など、それぞれのご家庭に合わせ
た集団で通園しています。自転車の方には専用の駐輪場があります。車の方
は駐車場の確保をお願いしています。
 
Q 預かり保育はありますか?
A はい、朝8時から保育後は18時まで、長期休業中は8時から16時まで、
有料の預かり保育をしています。
 
Q 給食はありますか?
A はい。週に2回、月曜日と水曜日に「わくドキらんち」としてみんなで同
じ「らんち」を食べる日を設けています。好き嫌いをなくすきっかけになっ
ています。
 
Q 課外活動はありますか?
A 月曜日は「わくドキくらぶ」として、茶道・日舞・合気道など日本の伝統
文化に触れる機会を設けています。火曜日は年中のスポーツクラブ、木曜日
は年長のスポーツクラブがあります。金曜日「リズム・アンサンブル」があり
ます。「花まる学習会」は年中・年長を対象に水曜日に行われます。全て希
望制です。
 
Q 卒園後の進学先はどうなっていますか?
A 進路は各ご家庭の方針によって決まります。年によって差がありますが、
8割が併設の日出学園小学校、あと2割が他私立・国立小学校や公立小学校
へ進学しています。
 
Q 併設小学校への推薦制度はありますか?
A 日出学園小学校第一志望者は、園長推薦により外部受験の方に先立って入
学を認められます。また、入学金の優遇処置があります。
 
Q 入園の為に特別な準備は必要ですか?
A 特別な準備は必要ありません。3歳児4歳児として必要な生活を充分にす
ることを心がけてください。
 
Q 幼稚園の見学はできますか?
A はい、できます。見学ご希望の方は、電話でお申し出ください。
 
Q 未就園児のクラスはありますか?
A 「ふたば」という名称で、親子で参加する2歳児保育を行っています。詳
しくはホームページをご覧ください。
 
Q 文字や数字は教えないのですか?
A 教えています。子ども達は、興味を抱いた時に爆発的にしかも喜びをもっ
て学んでいきます。自ら「わかった!」という喜びが将来の学習へ意欲的に
つながります。年少・年中期には、日常の生活や遊び、絵本の読み聞かせ等
を通して、興味や関心を高めていきます。年長は幼小連携カリキュラムの下、
小学校に進んでからの学びを促進する指導の中で文字や数を教えています。
(2019年5月25日現在のホームページより)
 
昭和学院幼稚園
本学院は、1940年(昭和15年)に昭和女子商業学校として発足し、現在、
幼稚園、小学校、中学校(2校)、高等学校(2校)、短期大学をもつ総合学園で、
幼稚園から短大まで、新築改装され、素晴らしい学園となっています。建学の
精神は、創立者、伊藤友作の定めた校訓「明敏謙譲」が示すように、「明朗にして
健康、自主性にとみ、謙虚で個性豊かな人間を育てる」ことにあります。園長は、
小学校の校長兼任の鈴木祐子先生です。
  
【教育目標】 
幼稚園では、生活習慣を身につけ、集団生活への理解と態度を育てるとともに、
豊かな情操と創造力を養い、心身の発達を助長します。特に子どもをのびのび
と育て体力を高めること、また、「やるべきこと」「やってはならないこと」を
はっきり判断できる道徳心を養うことに努めます。
 
【幼稚園教育の5つの目標】 
  ◇ 健全な心身の基礎を養います。
  ◇ 人への愛情や信頼感を育てます。 
  ◇ 自然など身近な事象への興味や関心を育てます。
  ◇ 日常生活の中で言葉への興味や関心を育てます。
  ◇ 多様な体験を通して豊かな感性を育てます。
   
【教育の特色】  
○ のびのび教育
のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育、一人
ひとりの個性を伸ばす教育につとめています。
○ 体力づくり
戸外遊び・散歩・リズム遊びなどで、丈夫な体を作ります。ま
た体力の向上のために週1回専任講師による体育教室 (正課・
課外)を開設しています。
○ 英語教室の開設
国際語としての英語を獲得できるよう新英語プログラムを導
入し毎日40分の英語教育を実施しています。
○ 図書コーナーの開設
読み聞かせや絵本貸し出し・お母さん方への図書貸し出しを行って
います。
○ 園内給食の実施
 週3回みんなで同じ食材にふれながらバランスのよい給食を
食べることで、健康な心と体をはぐくむ食育につとめます。
〇多彩な課外活動
子どもたちの旺盛な好奇心に応える様々な課外教室を開講し
ています。
〇預かり保育「おひさまクラブ」
平日の8:00~9:00 14:00~18:00まで
子育て支援のひとつとして、預かり保育を実施しています。
○ 未就園児の教育
幼稚園にスムーズに入れるよう希望者を対象に未就園児の教
育活動(ひよこクラブ・どんぐりクラブ)を実施しています。
○ 小学校との連携
昭和学院小学校との連携を密接にし、進学のサポートをしています。
○ 短大との交流
もこもこ・こどもセンターとの連携および教育実習生徒の交流
を通し、幅広い社会性を身につけます。 
 
「やるべきこと」「やってはならないこと」をはっきり判断できる道徳心を養
う、「のびのびと遊ばせる中で、健康と道徳心を高める教育」とありますが、
とても大事なことです。「のびのびと遊ばせる」中で、社会性や協調性を育て
るのが、自由保育の目的です。そこには、みんなで守らなければならないルー
ルがあります。本来、子ども達は、ルールを守るのが大好きですから、「やる
べきこと・やってはならないこと」が、きちんと身につくのです。
しかし、「のびのび育てる」ことが、どうやら誤解されているようです。「のび
のび育てる」は、決して自由奔放に育てるのではないことを、ご両親はきっち
りと考えなくては、やがて「自己中」となって、子ども達に跳ね返ってきます。
また、「叱るべき時に叱らない育児」が、まかり通っている気がします。ですか
ら、「やるべきこと・やってはいけないこと」が、身につかないのではないでし
ょうか。何回も繰り返しますが、こういったことはご両親が、責任を持って教
えるべきです。もっとも、本メールマガジンをお読みになっている皆さん方に
は、こういったことをないがしろにしていないと思いますが、いかがでしょう
か。
 
また、本園の特色の中に、「図書室は、園児、母親に図書を貸し出し、機会を設
けて読み聞かせや読書を奨めています」とありますが、幼児期に大切なのは、
話の読み聞かせであり、親子の対話です。
道徳と同じように、情操教育の要は、ご両親の育児の姿勢です。よくいわれて
いる言葉に、「家事の好きな子に非行少女はいない」がありますが、これに「読
書の好きな子に非行少年、少女はいない」を加えてもいいのではないでしょう
か。
こういったことは、幼児期の育児の姿勢、取り巻く環境が、大きな影響を与え
るものです。「三つ子の魂百まで」は、幼児期に体験したことは、大きくなって
も、その影響から逃れられないことをいっている、先人の知恵、「育児の鉄則」
ではないでしょうか。
 
ところで、本園の英語教育は半端ではありません。年少組 週1回 30分程
度、年中組 週5日 1回40分程度、年長組 週5日 1回40分、思わず
目を見張りますね。ホームページには詳しいカリキュラムも紹介されています
から、ご覧ください。
 
最近、希望者を対象にした未就園児の教育活動が増えてきましたが、本園では
「ひよこクラブ・どんぐりクラブ」を開設しています。地域の人々や小学校在
学中の保護者の要請に応えて始めたそうですが、母子で体操をしたり、歌った
り、絵を描いたり、制作をするなどして、楽しいひと時を過ごす会で、ステッ
プ1がひよこクラブ、十分に慣れるとステップ2のどんぐりクラブへ進むそう
です。また、平成25年度より、預かり保育「おひさまクラブ」を開設しまし
た。
いずれも詳しくは、ホームページをご覧ください。
 
【募集要項】 2020年度 年少組  約60名(男女)
      年中組、年長組  若干名(男女)  
【見学会】 2019年5月31日(金)・6月19日(水)
      9:30~11:00
      自由見学・保育体験・園庭開放
【説明会】 2019年9月7日(土) 9月13日(金)
      10:00~11:00
      入園の話・園庭開放
詳しくはホームページをご覧ください。
【Q&Aコーナー】はありません。
(次回は「幼稚園の求める子ども像」についてお話ししましょう)

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