めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>説明会より

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    「めぇでる教育研究所」発行
さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
        第56号
  年長児のお子さまをお持ちの方へ
小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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○説明会情報
  白百合学園小学校 個別相談会
    期間:8月25日(水)~27日(金)、30日(月)
    時間:午前10時~午後3時(一家族15分)
    所要時間:約40分(簡単な施設見学含む)
    申込期間:8月22日(日)17時まで
    申込みはHPから
 
 
 ■説明会より
      
今年も、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、WEBでの学校説明会に
する学校が多く、昨年は説明会自体を中止した慶應義塾幼稚舎もその一つでし
た。WEB説明会は、自宅にいながら学校の情報を得ることができるので、み
なさん方も、様々な学校の情報に接する機会となっているのではないでしょう
か。
そのような中、白百合学園小学校は、「実際に児童の様子などを保護者の方に
見ていただきたい」と従来の対面での説明会を開催しました。
開催にあたっては、入場時の検温、一席空けての着席などの新型コロナウイル
ス感染症対策を実施。
今回は、その白百合学園小学校の説明会が、実際にどのように行われたかを紹
介しましょう。ただし、文言は、正確ではないことをお断りしておきます。
  
   
 
  めぇでる教育研究所 入試情報
      白百合学園小学校 学校説明会
 
日 時 令和3年6月26日(土) 9:30―10:15
場 所 学園講堂
参加者 約500名
 
昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの実施にしたが、実
際に児童の様子を保護者に見ていただきたいとの思いから対面での説明会を実
施することとしたとの説明がありました。また、入り口で配布された封筒につ
いて、学園報(小、中、高の保護者に配布)、大樹(小学校の保護者)、学校
案内、文集しらゆり(毎年、説明会用に作成、小学生の作文、詩、感想文)、
本日の次第が入っているとの説明がありました。
 
  次第
   校長挨拶 建学の精神と教育方針
   映像「一年桜組の一年間」
   本校の教育活動
   学校生活を振り返って(六年生児童)
   連絡
 
 
1.校長挨拶(根本徳子先生) ~建学の精神と教育方針~(ダイジェスト)
 
始めに、本校の建学の精神と教育方針につきましてお話させていただきます。
白百合学園小学校は、フランスにございますシャルトル聖パウロ修道女会が設
立母体になっております。設立325周年になります。建学の精神は、修道会
創立当初の修道女たちの心を受け継ぎ、子供たちに神の愛を伝えながら、時代
の要請に応える教育を行うことにございます。現在も受け継いでおります。
本校は、以上のような建学の精神を受けまして、キリスト教の精神に根ざした
価値観を養う、神と人の前に誠実にあゆみ、愛の心を持って社会に奉仕できる
女性を育成することを目的としております。
シャルトル聖パウロ修道女会の発祥の地はルヴェヴィルにあるラ・シュナール
という小さな村です。17世紀末のフランスの農村では、人々は戦争や税金に
苦しんでおりました。生活は貧しく子供の教育はおろそかにされていました。
その状況に心を痛めた一人の神父が、子供たちのために学校を作ることを決意
いたしました。そして、修道院の地下にある教室で、修道女達が子ども達に読
み書きや手仕事を教えました。同時に、病人の看護も行い、人々の苦しみに共
感し、献身的な愛ある活動も行なっていました。この地が本校の原点となって
います。この教室は300年以上も経った今でもそのまま残っています。
1878年、明治11年にフランス人の3名の修道女が函館に派遣され、言葉
や生活習慣の違いに戸惑いながらも、手芸や裁縫を熱心に教えました。そして、
函館から3年後の1887年、明治14年に東京に学校を設立したことが本校
の始まりとなります。3人の修道女が来日してから今年で143年目になりま
す。
「社会から顧みられない人々と敬遠されがちな場所に優先して奉仕する」とい
う修道女会の精神を基盤として、「助けを必要としている人々に思いを馳せ、
自分に何ができるかを考え実践していく」という設立当初の修道女の心を受け
継ぎながら時代の要請に応える教育を行っています。児童には、分かりやすく
次のような校訓を掲げて実践に勤めております。
 
従順「すすんで みがこう 正しい心」
   良心の声に耳を傾け、素直に従い、より良いものを求める喜びを味わう。
勤勉「すすんで なんでも いしょうけんめいに」
   自分から行動に移し、与えられた力を磨き上げ、役立てる。
愛徳「すすんで しんせつ よろこんで」
   周りの人々の気持ちを受け入れ、お互いに大切にしあい、他の人の為に
   尽くせる喜びを味わう。
 
今年度は、従順に重点をおきまして、「より良い私達を目指して自分から動き
ます」という白百合生の姿を目標に掲げました。一人ひとりの児童が目を輝か
せながら活動し、お互いに高めあう学校でありたいと願っております。
以上、本校の建学の精神と教育方針につきましてご説明させて頂きました。あ
りがとうございました 。
 
 
 
2.映像「1年桜組の1年間」
 
  入学式から、「ごきげんよう」の挨拶の練習、授業の様子、上級生との関
わりなど日々の生活の様子が伺えました。最後には2年生として入学式で「友
だちになるために」を合唱し、新1年を迎えて映像は終了しました。ご覧にな
った保護者は入学後の1年をイメージできたのではないでしょうか。
 
 
 
3.本校の教育活動(ダイジェスト)
 
日々行われております教育活動についてお話をさせていただきます。
小学校は併設の幼稚園から60名、小学校から60名で1年生をスタートいた
します。約2週間は午前中で下校し、送り迎えをお願いしております。その間
は教員だけでなく、上級生からもたくさんのことを丁寧に教わっています。
続いて本校の宗教教育についてお話します。本校の教育活動の全ての基盤とな
っている宗教教育の特徴は、宗教の授業だけではなく、児童の学校生活全てを
通して、教職員全員でキリスト教を土台とした宗教教育を行うことです。教室
には神様の愛の心を表した十字架があり、児童はお祈りを通して心の中の神様
とお話しします。お祈りは、朝の会や食前食後、帰りの会などに捧げられてい
て、児童の1日は祈りによって支えられています。
宗教の授業では、低学年は聖書の絵本を使って楽しく学び、高学年は、聖書の
中の出来事を「もし自分だったらどうするか」と話し合いながら学びを深めて
います。学校で行う主な宗教行事には、イエス様のご復活と児童の入学や進級
をお祝いする「よろこびのミサ」、「クリスマスミサ」などがあります。「い
つも、どんなときにも神様の存在があり、ありのままの私たちを受け入れてく
ださること。その神様を信頼し、感謝して、自分自身の行動へと繋げていく力
を育てていきたい」と思っております。
各教科の授業では、「学び、理解していく喜びを味わうことが大切」と考え、
予習よりも復習を行うことを重視しています。家庭学習とは本来はご家庭で行
われるものですが、習慣づけをするために、週1回家庭学習ノートを提出して
いただき、教員が学習状況を把握しています。漢字や計算の練習、授業で興味
深く感じたことを調べる学習など、内容は様々ですが、教員は一人ひとりに合
わせた指導を行っています。高学年になっていくに従い、自分の苦手なところ、
深く勉強していきたい事などを見つけて、自分から学習に向かう姿勢を身につ
けていきます。塾に通い、与えられた学習をこなすだけではなく、自ら学ぶ力
を小学生時代に身につけることは、さらに進学していった時の強みになります。
本校には担任とほぼ同数の専科教諭がいます。それぞれの専門性を活かして、
質の高い授業を行うことができ、一人ひとりにきめ細やかな指導をしています。
また、専科教諭は副担任として各学年に配属し、担任と副担任が連携を取りな
がら、たくさんの目を通してお子様の成長を見守っています。そして、楽しく
充実した学校生活を過ごされたお子様方は、さらに高校卒業まで、同じ経験や
想いを共有しながら成長していきます。卒業生の話からは、卒業後も変わらぬ
交流をしている、という話をよく聞きます。このように一貫校に通う良さは一
生の友を得られるということです。友という宝物を糧に白百合生としての誇り
をもって歩んでいって欲しいと願い、日々の指導にあたっております。
 
<国語教育について>
本校の国語科では、美しい日本語の担い手となるため、「自分の考えを豊かに
表現することができる」、「文章を的確に読みとり、お互いに尊重しながら伝
え合うことで考えを深めあうことができる」という二つの目標を掲げ、日々の
指導にあたっています。
特に高学年では、想像したり、表現する楽しさや、言葉の持つ面白さを味わう
ことを大切にしています。そして、自分の思いを最後まで相手に伝えること、
話し手の方を見てしっかり話を聞くことは、国語の授業に限らず、全ての学び
合いの基本だと考えています。学年が上がると他者の意見を聞き、自分の考え
との共通点や相違点に目を向けられるようになります。高学年になると、他者
の意見を踏まえ、根拠を示しながら自分の考えを相手にわかりやすく伝えるよ
うな活動が増えていきます。これらの経験は、授業内に留まらず縦割り活動な
どでも役立っています。
また、4~6年生では「ことのは」という独自の教材を活用しています。児童
が学習に向かう際の手引きとなるような一冊です。学習の進め方や原稿用紙の
使い方、文法などが掲載されています。
本校では、作文や読書感想文、日記など書く活動にも力を入れています。日々
の生活に目を向け、出来事や想いを表す言葉を探し、繰り返し文章を綴ること
で、書く力が高まります。
最後に読書指導についてお話します。本校指定の必読書や推薦図書の紹介、司
書教諭による読み聞かせ、作品作りなど、本に親しむ場を多く作っています。
1年生は、授業の中での貸し出しのみですが、平均120冊の貸し出しがあり
ます。読書離れが叫ばれている昨今ですが、本校の児童は、約3万冊の蔵書が
ある図書室を積極的に利用し、進んでよく読書をしています。
このように、本校では、言葉を用いて自分の考えを的確に伝え、相手の思いを
受け止められるような女性の育成を目指して指導しています。
 
<外国語教育について>
本校の外国語教育の特徴は、フランス語と英語の二つの外国語を学習すること
です。
フランス語は、1年生から6年生まで週に1回、英語は、3、4年生は週に1
回、5、6年生は週に2回、少人数授業を取り入れながら、日本人と外国人ネ
イティブ講師によるチームティーチングの体制で行っています。外国語の教科
目標は、6年間で自分の身の回りのことを聞ける、話せる、読める、書けるこ
とですが、本校が外国語教育で一番大切にしているのは、言葉の面白さや楽し
さを味わうことを第一に、自分の考えを伝えたり、人の想いを受け入れたりし
て、お互いを尊重し合う心を育てることです。授業では、まず、聞く話す活動
を中心に、学年が上がるにつれて徐々に文字を取り入れ、読み書きの学習へと
段階的に活動の幅を広げていきます。6年生では、私・学校・家族という同じ
テーマのもと英語とフランス語でまとめることもします。フランス語の授業で
はフランス人学校の子供達を招待して一緒に遊ぶ活動、併設高校の交換留学生
を小学校に招いて日本文化を伝える活動など、学んだ言葉を使う楽しさを味わ
っています。言葉の学習だけではなく、フランスの宗教的な行事や文化的な行
事を一緒に体験する活動も行なっています。フランス語は、中学校でも必修と
して学習し、高校では、第1外国語として選択して大学受験の科目とすること
もできます。
英語の授業では、より日常に根差した、豊かな英語表現に出会えるように、赤
ずきんや三匹の子ぶたをはじめ、昔話を数多く取り入れています。昔話に出て
くる表現を自分の言葉として習得できるように学習した表現を使って寸劇やプ
レゼンテーションする場を設定しています。
カトリックの学校ならではの外国語との関わりも大切にしています。授業や全
校朝礼など、日常の学校生活の中で、英語やフランス語でのお祈りや聖書の言
葉を唱えたり、聖歌を歌ったりする機会が多くあります。フランス語と英語の
二つの言語を学ぶことにより、本校の児童は、外国語への関心や感度を高めて
おり、相互に良い影響を与えている様子が伺えます。言葉は、外の世界への窓。
その窓がいくつもあることで視野がさらに広がると信じています。外国語の学
習を通して、「他者に対して開かれた人間になってほしい」と願いながら、日
々の指導を行っております 。
 
<ICT教育について>
本校では3年生からローマ字入力の練習に始まる基本的な技術の習得、プログ
ラミング教育、メディアリテラシーと情報モラル教育のカリキュラムを組み、
専門の教員が指導しています。
2019年の夏からは高学年でiPadを活用した授業を様々な教科で始めて
いたところ、その半年後、2020年3月から6月までは新型コロナウイルス
感染対応により、本校も休校を余儀なくされました。教師一同、コロナ禍であ
っても、学びを止めないという思いで、それまでも使用していたロイロノート
を使った双方向のやり取りを、いち早く実践しました。また、Zoomを使っ
た児童朝礼や保護者面談、オンライン授業を行い、休校中であっても教師と児
童、教師と保護者、児童同士の繋がりを保ちました。
学校再開後もロイロノートやZoomはそれぞれの特性を活かして様々な場面
で活用されています。
本年6月に「主体的に学ぶ」「対話的、協同的に学ぶ」「情報活用能力を高め
る」という三点を導入の目的として、3年生以上が一人一台iPadを持つ体
制が整いました。教科書やノートを使いこなすのと同じように学びのための道
具として自律的に使うことができるよう指導しています。
ICTの活用によって、教師も授業の枠を広げています。学びのための新しい
道具を手に入れた児童が、より良い自分を目指し、自分から動くことができる
ような授業を児童とともに作っていきたいと思います。
 
 
 
4.学校生活を振り返って(六年生児童)・・・平成26年からの取り組み
 
一人目は、フランス語クラブの活動についての発表でした。フランス語劇を児
童だけで作り上げる苦労や達成感を発表してくれました。
二人目は、コロナ禍での休校期間中の様子、新しいクラスの友達全員と会えた
のが9月になったこと、国語の授業で行った討論会で反対意見でも受け入れて
くれる土壌があること、様々な視点や立場で考えることの大切さなどを話して
くれました。
三人目は、一年生のお世話の様子、最上級生としての自覚が芽生えたことを話
してくれました。
いずれも児童の視点からの発表ということもあり、非常に参考になりました。
 
 
 
5.連絡事項
 
 出願方法:2022年度よりWEB出願、願書はHPよりダウンロードし、
      記入後郵送。学校での願書の販売はしない。願書のダウンロード
      期間や郵送期日が決まっているので間違えないように。
 個別相談会:8月25日(水)から実施。詳細は後日HPにて発表。
 
以上で終了。
昨年まで説明されていた「投稿時の安全と防犯防災」については今年はありま
せんでした。
質疑応答はなし。混雑を避けるため分散解散。
 
夏休み講習、元気に通っていますか。毎日、体系的に学ぶことにより、受験に
必要な力は確実につくと共に、知らない友とも学べ本番の雰囲気をも体験でき
ます。暑い日々が続いています。室外と室内の温度差などで体調を崩さないよ
うに、健康管理には十分に注意してあげましょう。
 

 

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