めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★直前と当日の心構え

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
             第48号
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直前と当日の心構え 
 
昼と夜の気温の差の激しい日が続いています。
妙なうわさなどに惑わされることなく、リラックスして過ごすように心がけま
しょう。
 
【直前の心構え】
 
入園テスト直前、何とかしてベストの状態で試験に臨ませてあげたいのは、お
母さん方の切なる願いでしょう。しかし、特別なことをすると、かえってコン
ディションを崩しやすいのが幼児です。いつもと変わらない生活を続けること
が大切です。ただし、試験時間が朝早い場合は、その時間帯に合わせた生活に
切り替える必要もありますが、いきなり替えるのではなく、少しずつ余裕を持
って行うべきです。
 
入試に必要な知的なトレーニングは、通っている教室の先生方にお任せし、カ
ッとなりやすいお母さん方はやるべきではありません。ご両親は面接に備え、
最後の特訓に挑戦してください。
 
着ていく服も決まっているはずですから、休みなどに3人そろって正装し、幼
稚園まで行ってみましょう。お子さんも慣れることで、特別な気持ちになるこ
とも防げます。そして、楽しい雰囲気を作ってあげましょう。「受験する幼稚
園だよ!」などと言わないことです。
 
さて、これからと言うよりも、もうとっぷりと浸かっているお母さん方もいる
かもしれませんが、やっかいなのは怪情報、うわさです。雙葉小学校が昭和
60年代に3回ほど説明会を開催しました。その動機ですが、裏口入学を策し
たお母さんの子が不合格になったために、その理由を学校側に電話で問いただし、
驚いた学校側は、「そんな馬鹿げたことは、絶対にありません」と否定す
るためでした。同時に、「どこそこの神父さんの紹介がなければ合格しない」、
「信者でなければ不利」などといったうわさは、単なるうわさであって、怪情
報なるものに惑わないでほしいと訴えたものでした。
 
うわさとは、根も葉もない根拠のない話に過ぎません。当事者であるお母さん
方は、とかく「藁にもすがる」心境に陥り、疑心暗鬼にかられるようですが、
後で振り返ると、「ナンダ!」となるものばかりです。受験料をとるからには
公平でなければ、法律に触れる詐欺行為ではありませんか。犯罪です。気にか
かるうわさを耳にした場合は、お父さんに話してみましょう。おそらく、笑顔
で否定してくれるはずです。頼みますよ、お父さん!
 
【当日の留意点】
 
次に、試験当日の留意点を上げておきましょう。
1.募集要項を丁寧に読み直し、持参するものなどのチェックリストを作り、
慎重にチェックをしましょう。
信じられない話ですが、受験票を忘れたお母さんがいたそうです。
極度の緊張からでしょう。
リストを作っておけば、忘れることもありません。
幼稚園によっては、募集要項を持参してほしいといっているところもあります
から、特別な記載事項には、十分に注意してください。
 
2.当日は、いつもと変わらない朝を迎えましょう。
お子さんの試験と面接が同時に行われる場合は、ご両親が緊張しやすいですか
ら、リラックスした気持ちで臨めるように、平常心を心がけましょう。 
また、お母さんが試験に参加する場合も、とかく緊張しがちです。
教室で体験済みと思いますから、その経験を生かしてください。
親子テストの留意点については、以前、お話ししましたが、普段、ご家庭で
遊ぶ延長と考え、楽しく参加することが大切です。
そして、主役は、お子さんであることを忘れないでください。
 
3.いかなる理由でも遅刻は認められないと覚悟をしておきましょう。
特に、バスを利用する場合は、要注意です。
朝は、渋滞する可能性がありますし、雨天などでは、どこで渋滞が始まるかわ
からないからです。
電車でさえも、改札システムのトラブル、事故など、何が起こるかわかりませ
んから、そういう場合は携帯電話で幼稚園に問い合わせ、指示を求めましょう。
そのためにも電話番号を登録しておきたいものです。
ただし、電源は、門のところで切ることをお忘れなく。
控室で呼び出し音が聞こえては、受験資格なしと考えてください。
 
4.所定の手続きを指示に従いながら、あわてずに行うことです。
頭をひねるような難しいことはありませんが、時間ぎりぎりに到着となると、
気のあせりからミスをしがちです。
そんな時、お子さんが普段、見たことのない顔になっているはずです。
それまで、全力を尽くしてきたとしても、この一瞬で台無しになることもあり
えます。やはり、余裕をもって到着することです。
ただし、暁星幼稚園の説明会で注意がありましたように、あまり早く行っても
お子さんが退屈してしまうこともあるので、30分以内が適当ではないでしょ
うか。
 
5.服装は、動きやすく、着慣れたものを。
幼稚園により、いろいろと注意がありますから、それに従ってください。
また、通われている教室の先生方のアドバイスで、準備は出来ていると思いま
す。
清潔感は、さわやかな印象を与えます。
 
6.テスト前に用便を済ませましょう。
2歳のお子さんは、おむつをつけている場合もあります。
ある幼稚園の説明会では、「入園する4月までに取れますから、隠すようなこ
とはしないで下さい。隠してもわかりますから」とおっしゃっていました。
自然でいいと思いますが、これは、ご両親の見識です。
よく話し合って決めてください。
 
7.控室では退屈しないように絵本などを持っていきましょう。
ぬいぐるみを手放せないお子さんがいるようですが、その日だけ取り上げると
パニックになります。
原因があるはずですから、そこを取り除いてあげましょう。
 
8.万一の病気に備え、常備薬を持参しましょう。
何が起こるのか、予測のつかないのが幼児です。
特に、気温の差が激しい時です。
細心の注意を払ってください。
喘息の発作が出やすいときですから、きちんとした対応策を考えてください。
直前に感染症にかかった場合は、必ず、連絡を取り、幼稚園の指示に従いまし
ょう。
 
9.テスト時間によっては、昼食の用意が必要になるでしょう。
一口で食べられるサンドイッチなどを用意し、飲み物も小さなポットに入れ持
参しましょう。
 
10.教室や塾などの友達と会う可能性もあります。
緊張しているときに友達と会うとホッとし、舞い上がるお子さんもいます。
2、3歳の子は、もとに戻るにはどうしたらよいかを知らないだけに、厄介な
ことになりがちです。
そういったときはどうするか、対策を立てておきましょう。
 
11.お子さんがテスト中の控室では、たとえ友達や顔見知りの方がいても、
話し込むようなことはせず、静かに本を読んで過ごすことです。
週刊誌は避けましょう。
「電源はお切りください」とある場合は、スマートフォンも見ることはできま
せん。
 
残りわずかになりました。
昨年の11月から始まったこのメールマガジンも、来週で最終回となります。
今回を入れて2回しか残っていません。
そこで、今回のアドバイスは、「これからが正念場と考え、毎日を、大切に過
ごしてください」ということです。
お母さん方のいらいらした様子や元気の無い表情が、お子さんにどれだけ不安
を与えるか、しっかりと考えられる賢いお母さんになりましょう。
うわさなどに惑わされない、強い心を持ったお母さんであることが大切です。
お父さん、しっかりサポートしてください。
お母さんは、わが子のことになると、信じられないほど熱くなりがちです。
お母さんの気持ちになって、やさしくリードしてあげましょう。
そのやさしさが、お母さんの心の支えになるのですから、頑張ってください。 
(最終回は、「受験に臨むご両親の心構え」についてお話しましょう)

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