めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>よくある質問

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   「めぇでる教育研究所」発行
2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
       (第49号)
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6月8日、梅雨入り。平年並みで昨年より三日遅く、梅雨明けは7月21日頃
とか。夏を迎える前に体調を崩さないよう、健康管理にも十分気を配ってくだ
さい。
さて、今回は、皆さんからこの時期によく受ける質問を、紹介しましょう。
                
Q「折り紙をする時、折り方が雑できちんと出来上がらないのですが、どのよ
 うなことに注意すればよいのでしょうか」
         
A「折り紙は、一枚の紙から立体を作り出す大変楽しい作業ですが、一つ一つ
 きちんと折らなければ、本に出ているような作品にならないだけに、子ども達
 の失望も大きいようです。
 まず、折り紙を半分に折り、長四角を作ってみましょう。
 その時に、合わせる辺と辺をきちんと重ね、左手の親指と人差し指で摘むよう
 に持ち、右手の親指と人差し指で、折った部分の真ん中をしっかりとつかみ、
 折り目をつけます。
 それをテーブルの上に置き、右人差し指で真ん中をしっかりと押さえ、押さえ
 た指のところへ左手の人差し指を並べ、左端まで指を滑らし、折り目をつけま
 す。 
 次に、左人差し指を真ん中に戻し、しっかりと押さえ、右人差し指で右端ま
 で指を滑らしながら、折り目をつけます。
 それを広げ、90度回転させ、同じ作業をし、正方形が4つできるように折
 ります。
 次に、今使った折り紙の角と角を合わせ三角形に挑戦しましょう、作業手順
 は同じです。
 
 文章にすると、敬遠したくなりますが、お母さん方がお手本を示してあげれ
 ば、難しいことではありません。
 折り紙がうまくできない原因は、こういった基本の折り方がきちんとできて
 いない場合にあるようです。
 いきなり作品に挑戦せずに、四角と三角の折り方の基本をマスターすると、
 折り紙も楽しくなると思います。
 何事も基本が大切ですが、その作業は退屈でつまらないことが多いものです。
 それにまじめに取り組むのが、技術を身につけるコツであることは、皆さん
 方も経験されていることではないでしょうか。
 「ゆっくり、じっくり、丁寧に」、これしかありませんね。
 
Q 糊を使うのを嫌がるのですが。
A 現代っ子のもっとも苦手とする作業ではないでしょうか。
 ご家庭では、セロハンテープやリップ・スティック型の糊を使っていると
 思います。
 最近は、入試でもこういった接着剤を使用することもありますが、今の段
 階では、ふたのついた、つぼ型の容器に入った、幼児用の糊を使ってほしいも
 のです。
 これには、いろいろと教育的な配慮がされているからです。
  
 ふたを開けるにも、左右の微妙な力のバランス感覚を学べます。
 そして、使う量、適量を指に取るには、目分量、勘が必要です。
 多ければベタベタ、少なければはがれます。
 さらに、つけ方です。
 糊が、全体に滞りなく行き渡るには、かなりの練習が必要です。
 そして、貼ります。
 
 これだけのことをやり、作業が終わると手を拭き、ふたをして片付けるの
 ですから、面倒に思うのも無理はないかもしれませんが、ここで手抜きすると
 不器用になるのではないでしょうか。
 
 もっとも厄介なのは、適量を取り、貼ることです。
 はじめは、折り紙を4分の1に切ったものを使い、上の真ん中に少しつけ、
 スケッチブックなどに貼る練習をしましょう。
 次に、四隅に糊をつけて貼り、それができれば糊を真ん中に縦に伸ばして
 つけ、左右に伸ばす練習をしましょう。  
 ステップを踏んでいけば、必ずできるようになります。
 「不器用なのね!」などと、絶対にいわないことです。
 
 ところで、私が現役時代、制作などで他の接着剤を使わなかったのは、手
 が汚れないからです。
 「汚れたらきれいにする」は、幼児期に身に付けておかなければならない、
 大切な、大切な生活習慣だからです。
 砂場で遊ばせない母親と真面目にけんかしたのも、同じ理由からです。
 そういう元気な時もありました(笑)。
 
 つぼ型の糊には、教育的な配慮がしてあるという理由は、こういったこと
 なのですが、いかがでしょうか。
 
Q 早生まれなのですが、幼い絵しか描けません。上手になるでしょうか。
A 入試を控えると、こういった心配をするお母さん方が増えているようです
 が、お子さんの絵の描き方を思い返してみましょう。 
 2歳は点や線の殴り書きで、3歳から円や四角らしきものが描け、ある時、
 突然、頭から手足がニョキニョキと出ている人間を描いたと思います。
 やがて、頭と体が分かれ人間らしくなりますが、手は電信柱のようにまっ
 すぐ伸びたままで、やっと年中の終り頃に手も下に降り、人間と認められる絵
 になったのではないでしょうか。
 このようになるまで4、5年かかる子もいますから、幼児にとって絵を描くの
 は、大変な仕事でもあるのです。
 
 そして、基本的な生活習慣と同じように、絵を描く作業は、速成も、いろ
 いろなテクニックを駆使しての促成もできません。
 お子さんの成育史が、そのまま姿を現すものではないでしょうか。
 ご両親の遺伝もあるかもしれません。
 お子さんは、楽しく絵を描いていますか、そうであれば心配ありません。
 お子さんが描いている絵は、現時点で最高の作品であることを認めてあげ
 ましょう。
 そして、幼い絵でも、描きたい目的があるのですから、そこを見つけて褒め
 ることです。
 他の子ども達と比べて評価するのは、賢いお母さん方のすることではありま
 せん。
 ましてや、早生まれの子ども達にとっては、大変迷惑な話です。
 楽しく描ける雰囲気を作ってあげることが大切です。
 
もう済ませていると思いますが、雙葉小学校の説明会参加申し込は、6月
19日(金)消印までです。 
(次回は、「志望校の決め方」についてお話しましょう)

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