めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>名門幼稚園の保育方針 私立幼稚園編(10)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2019さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第28
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  私立幼稚園編(10)
 
 
ここで紹介する情報は、私が説明会や過去のホームページなどから得たものが
中心になっていますが、説明会、見学会、募集人員に関する情報は、平成31
年度(平成30年秋実施予定)のものです。
 
 
 [ 桐蔭学園幼稚部 ]
 
幼稚園から大学までの総合学園で、ご存知のように、高校は全国有数の進学校
です。
自然に囲まれたなどと断るのもはばかられるほど広く、敷地内には小高い丘が
あり、園児達が遊んでいます。また、田畑があり、秋の収穫祭には、そこでで
きたものを食べるそうですから、まさしく自然の宝庫に恵まれた幼稚園です。
2016年より3年保育に、募集人員も30名になりました。
 
 初等学校教育としての幼稚部  
  1.遊びを大切にします。小さないさかいを繰り返しながら、友達との交
    わり方を覚えていく。自分のクラスだけではなく、上や下の友達とも
    仲良く遊べるようになります。
  2.体を動かす楽しさを体験させます。各人の体力・気力にあったペース
    で、跳び箱・鉄棒・まりつき・雲悌などに取り組みます。
    3.リード楽器や打楽器を、系統的に無理のない指導で、五歳児全員が演
    奏できるようになります。
  4.昔話、童話などのお話を聞き、味わい、話せる力を育てます。空想力
    や想像力、そして他人への思いやりを体得していきます。
  5.文字を読み、書き、数えることを指導します。年度始めに小学部の低
    学年と連絡会議を開き、無理のない努力目標を設定します。
 
  やらなくてはならないことを、実際にやってみる、事実をもって考えるこ
  とを大切にします。
  言いかえれば、遊びと生活を通して、経験によって学んでいくのです。
 
幼児に何よりも大切なのは、「遊びと生活を通して、経験によって学んでいく
こと」で、机に座って勉強するのではなく、身体全体を使って学ぶ学習です。
それを実践している教育が、ここにあります。私立学校の建学の精神は「独自
の校風を目指し、理想とする教育を行うこと」にあるのですが、幼稚部にも、
独自の教育があります。(5)に掲げられている「文字・数」の指導です。
「早期教育、先取りの教育」などの誤解があってはいけませんから、かつて説
明会では、どのように話されていたかを紹介しましょう。
 
 「知的学習の指導については、幼稚部と小学校2年生までを考えておりまし
  て、幼児学校の構想なのです。これは、勿論、制度的には変えるわけには
  いきません。法律上、こういうことは許されませんので、実際に学習をし
  て、発達  段階に応じて指導するといったことにおいては、非常に有効
  であると私どもは考えまして、現在、年少組、年長組、1年生、2年生を
  一つの大きな塊として、カリキュラムを作りまして、そこで行っているの
  は数と言葉、これを生活を通しながら、遊びを通しながら、いろいろな形
  で言葉と数を学ばせております。これらのカリキュラムができておりまし
  て、年長組になりますと、
  小学校1年生ぐらいのことを理解できるようになっております。これが小
  学校に、段々とつながっていくわけです。                 
                         (大津 雄史 元園長)
 
ホームページには、「基本を学ぶ」項目の欄に、以下のような説明がありました。
 
  年長組では「読み」・「書き」・「数える」の基本を学びます。これは決
  して先取りの詰め込み教育ではありません。子ども達が、遊びを通して自
  然に学んできた「数」や「言葉」。そのよりよき理解のための整理、まとめと
  しての  学習です。幼稚部は一貫教育の出発点であることから、学習は
  将来の土台づくりの意味を持っています。知識の獲得以上に、学ぶことの
  習慣化、姿勢を培うことは大切なのです。
  学習時間は「言葉」「数」とも1週間で各1、2時間。目標は、ひらがな
  を使って短文を書くことができることと、10までの足し算、引き算がで
  きるようになることです。
  (平成29年5月以降のホームページでは削除されています)
 
文字、数の指導に関しても、幼稚部と小学部が一貫したカリキュラムのもとに
指導されていることがわかりますが、こういった初等教育学校としての小学部
との連携は、21世紀に活躍する真のエリートを育成する目的で、平成13年
4月開校された桐蔭学園中等教育学校と関連があるようです。
 
何やら知的な学習の話ばかりになりましたが、保育の方針からもう一つ「元気
に『遊ぶ』」を紹介しましょう。
 
 ◇元気に「遊ぶ」
   ◎存分に遊ぶがモットー
     この時期の子どもの成長にとって、遊ぶことは大きな比重を占めて
     います。
     ですから、元気に楽しく遊ぶことを最も大切に考え、その手助けを
     します。1日に一度は必ずアスレチックゾーンに出、思う存分遊ば
     せます。さわやかな汗は気持ちを清々しくし、その後の学習への集
     中力を高めます。
  
   ◎遊ぶことが学ぶことの始まり
     遊ぶことは子どもの体を鍛え、つくることであり、同時に、ものに
     触れ、観察することでもあります。たとえば、いつもその下で遊ぶ
     木から多くのことを学びます。夏繁っていた木が秋に葉を落とすの
     を見て、自然の営みを体感するでしょう。また、拾った落葉は子ど
     もたちを数えることに導きます。
 
大人の遊びは単に遊びですが、子どもの遊びは仕事です。遊びを通して様々な
能力が開発されるわけですが、子どもは遊びだと思っているから、夢中になっ
て取り組めるのです。子どもの無心に遊ぶ姿は、見ている大人にとって、これ
ほど心の和むものはありません。それは、子ども自身が何らの報酬も期待して
いないからではないでしょうか。
 
登下校はスクールバス、給食ありですが、面白いのは、小学部の5、6年のお
兄さん、お姉さんが、給食配膳の手伝いをしていることです。同じ敷地内、し
かも幼稚部のすぐ前が小学部ですから、こういったことも可能なわけです。
 
ところで、新しいカリキュラムも実施されていますから、説明会へ参加し、確
かめておきましょう。また、近代設備を駆使して作られたホールでの様々な情
操教育、体力づくりの一貫として行われ
ている「無理のない体力づくり」など、独特の指導があります。こういったこと
に関する情報は、説明会でしか得られませんから、いろいろな幼稚園の説明会  
へ参加し、情報を収集することも、幼稚園を選ぶ時の、ご両親の大事な役目で
す。
 
2015年度より、アフタースクールを開設、詳しくはホームページをご覧く
ださい。
 
【公開保育】 
 平成30年5月15日(火) 6月7日(木)10:30受付開始 予約制 
 
【保育見学会】
 平成30年9月6日(木) 20日(木) 10:00受付開始 Web予約制
 
【オープンスクール】
 平成30年6月16日(土) 9:00 受付開始 Web予約制
 
【入試説明会】
 平成30年10月15日(月)9:30受付開始(幼稚部エントランス)
   Web予約制  上履き持参  幼児同伴可 
                          
【募集人員】 3年保育 男女計 約30名
 
【Q&A コーナー】
◯保護者の来園はどの程度ありますか?
 保護者のみなさまにご参加いただく行事は、保護者会(4月・3月)、保育
 参観(春・秋)、運動会、学芸会です。その他、行事等のお手伝いをくださ
 る方につきましては、もう少し増えることもあります。
 
◯自家用車での登園は可能ですか?
 本園では、自家用車での登園は禁止しております。理由としては、小学部に
 進学し、お子さまがお一人で、公共の交通機関を利用して登園する際に必要
 な社会的なマナーを、幼稚部での3年間で、保護者の方と一緒に身に付けて
 いただきたいと考えているからです。
 同様の理由で、バス停までの自家用車の使用も禁止しております。場合によ
 り、やむ得ない事情がある場合はご相談いただいております。
 
◯どんな子を求めているのでしょうか? 入試前にどんな準備が必要でしょう
 か?
 入園前に、特別な力は求めておりません。入園後に身に付けていってほしい
 と考えています。強いて言えば、お話を聞くとことができるということが、
 幼稚部の生活を送る上で、スムーズに園生活を楽しむことができますので、
 話を聞き、簡単な受け答えができるといいでしょう。
 
◯小学部からではなく、幼稚部から入園した方がいいというメリットはありま
 すか?
 幼稚部は、桐蔭一貫教育のスタート時点ですので、幼児期の3年間に桐蔭の
 教育をじっくりと浸透させることには大きな意味があります。幼稚部と小学
 部の連携もあります。たとえば、小学部の5年生が給食を一緒に食べたり、
 遊んでくれたりする交流や、1年生と一緒に行う誕生会があります。運動会
 は幼小合同で行います。子どもだけでなく、英語の時間は、小学部英語科の
 教員とネイティブの教員が、リトミックの時間は音楽の教員、体操も小学部
 体育科教員が担当しています。上級生や小学部の先生と接しながら過ごすた
 め、小学部に進学しても、安心してスムーズに小学校生活を始めることがで
 きます。また、小学生になっても必要な基本的な生活習慣なども、幼稚部の
 うちからじっくりと身に付けていくことができます。
 
◯英語はどの程度行いますか?
 週1回20分程度、主に英語で歌を歌ったり、体を動かしたり、ゲームを楽
 しんだりしながら英語に親しむ活動をします。小学部英語科の教員と、ネイ
 ティブの教員が指導します。  
 
◯小学部へ全員進学できますか?
 基本的に、幼稚部在園中の記録をもとに幼稚部が推薦した場合、小学部の進
 学が優先的に認められます。
 
◯男女比はどのくらいですか?
 募集に関しては、男女比は特に考慮しておりません。ほぼ1:1です。女子
 が少ない年もあります。
 
 
 [ 湘南白百合学園幼稚園 ]
  
湘南の夏といえば、片瀬江ノ島の海岸でしょう。湘南白百合学園は、江ノ島の
海岸から少し入った片瀬川のそばにあります。当時、サーフィンは、まだ流行
っていませんでしたから、夏のにぎわいが嘘のような静かな秋に、入園説明会
は行われていました。本家の白百合学園幼稚園が説明会をやっていなかった頃、
東京方面から参加するお母さん方もいましたが、私もその一人で、小田急のロ
マンスカーに乗って出かけたものでした。
幼稚園は、男女計70名の募集ですが、小学校から高校まで、宗教教育を行う、
女子だけの学校になります。
 
 【学園の教育理念】  
   キリストの愛に基づく全人教育を……
       価値観の転換  「壊れた社会」の修復を!
 
    本学園の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会設立の目的は、
    17世紀のフランス、ルイ王朝の華やかな文化の蔭で、貧困に苦しみ・
    忘れられた人々、教育の機会に恵まれない子ども達への奉仕でした。
    精神的貧困の状況にある日本の「壊れた社会」を変えるのも、この
    「奉仕」ではないでしょうか。「奉仕する」に当たる言葉、英語
    “serve”仕える、必要を満たす、人のために尽くすなど)こそ、暗
    く、不安に満ちた現状から立ち直るkey-wordだと存じます。本園も、
    「壊された心」をいやし、「壊れた社会」を修復する原動力となれる人
    ─「仕えられるためではなく、仕えるために来た」といわれたキリス
    トの生き方を学べる卒業生─をひとりでも多く社会に送り出したいと
    心から願い、努力しております。
 
 【教育方針】  
    キリスト教の教えに基づいた生活教育を通して、神から与えられた心
    身の能力を最大限に生かしながら、愛と責任ある人格形成の基礎作り
    を目的としています。
   
    個性豊かで主体的に行動できる人間を目指して、個々の発達に即した、
    自発的な選択活動を重視するモンテッソーリ教育を取り入れています。
   
    クラスは3歳から6歳までの縦割り編成です。その中でお互いの立場
    を尊重しあい、自由と責任、思いやりと協調性を体得し、社会生活に
    必要な規律を身につけていきます。
   
    個別活動、グループ活動として、日常生活の練習、感覚教育、数の教
    育、言語の教育、文化の教育があり、子ども達の尽きることない探究
    心に応えながら、地図、歴史、自然界、聖書の世界へ導いていきます。
    一斉活動では、体操、絵画、音楽リズムを取り入れています。
 
この時にうかがった「教師の役割」「環境設定」「運動」「感覚教育」の話が、
幼児教育の世界へ入ったばかりの時でしたから、新鮮な響きを持っていました。
例によって、文言は正確ではありませんが、以下のような話でした。
 
    当園は、モンテッソーリの教育理念を重視した保育を行っており、子
    ども達の自己発達の助成、内的生命の発達を基本とし、「子どもが生
    まれつき持っている自立心と人格形成の力を助長してあげることが、
    私たち教師の役割」と考えています。
 
    子ども達には、その年齢に適した、よりよい環境を整えてあげること
    が大切です。これは主に、人的な環境の問題で、当園では環境設定を
    大切にし、大人の頭で考えるのではなく、子ども達をよく観察し、子
    どもに適したように、子どもが物事をやりやすくなるように、配置設
    定をしています。
 
    運動は、非常に大切で、脳から中枢、中枢から筋肉へと、意思の伝達
    により、運動が行われますから、運動は、知能の発達に欠かすことが
    できないもので、心の形成を助けるものです。
    子ども達の発育の段階をおって運動を行っていくことが基本であり、
    子どもが動かなければならないように、子どもがしたいと思っている
    ことを与えていくこと、常によく観察し、大人の考えでいじらないこ
    と、画一的に扱わないことが大切であり、当園が縦割りの保育を行っ
    ているのも、年少から年長まで一つのクラスに入れることによって、
    子ども達の世界の中で自立の芽を育て、社会性を身につけさせるため
    なのです。子ども達は成長の過程で互いに影響し合い、その人的な環
    境から善いこと悪いことも学んでいくので、子ども達の物事を吸収す
    る意欲を、教師がいかに導いていくかが重要なのです。
  
一斉保育全盛の頃でしたから、「大人の考えでいじらないこと、画一的に扱わ
ないこと」が、何とも刺激的な言葉でした。「手は第二の脳」を実感したのも
この時です。そして、モンテッソーリ教育について、今では白百合学園幼稚園
で、詳しく聞くことができますが、当時は、説明会をやっていませんでしたか
ら、本から得た知識は若干ありましたが、実際の説明を聞いたのは初めてでし
た。
以下少し長くなりますが、当時のメモを紹介しましょう。
 
  環境を整備すると共に、「感覚教育」を大きな柱と考えています。それぞ
  れの子どもに合わせた教具を使い、脳に刺激を与え、それが脳に伝わり、
  感覚の発達を促し、知性につながり、感覚から入って概念に結びつき、や
  がて、言語、数などを理解できるようになります。聞くことから話すこと、
  読むことにつながり、言葉を身につけ、文章を書くようになるのと同じで
  す。(納得しました!)
  以上が、当園の保育の基本ですが、その保育の一例として、
  ○静粛遊び 静かにすることの大切さを気づかせる。そのために静かとは
   何かを言語活動や行動の中で教えていく。
  ○線上歩行させる。つま先とかかとを合わせ、正しい姿勢で線の上を歩く。
  ○文化について 教室内での地図の配列や位置など、かなり高度な知識を
   子ども達が自由に学べるように配置していること。
 
その時に、願書と共に配布されていた案内書に詳しく書かれていましたが、
その一部を紹介しておきましょう。
 
  【日常生活における活動】  
   子ども達が最初に興味を示す活動で、子どものサイズにあった魅力あふ
   れる用具があります。
    ○環境への配慮 (運ぶ、洗濯、アイロンかけ、食卓の準備、片付け
     など)
    ○自己自身への配慮 (衣服の着脱、手を洗う、髪をとかすなど)
    ○社会性を身につける (ご挨拶、物の受け渡し、戸の開閉など)
    ○洗練された指先を身につける (通す、分ける、切る、折る、貼る
     など)
    ○グループ活動による運動調整の力を身につける (静粛の練習、線
     上の歩行など)
 
様々な活動は、白百合学園幼稚園の説明会で見ることができました。子ども達
は「おしごと」といって、楽しく取り組んでいました。びっくりしたのは、地
図の配列のおしごとで、アフリカの地図の上に、カタカナで書かれた国名をき
ちんと間違わずに置いていくことでした。年長さんが、カタカナを読めるなど
信じられませんでしたし、知らない国名がたくさんあって赤面しました(笑)。
本幼稚園のホームページ、「教育内容」に詳しく紹介されていますから、ぜひ、
ご覧になってください。
 
【公開保育】
  平成30年6月28日(木) 7月3日(火) 9:30~11:00 
                   往復はがきで申し込む 保護者のみ
【説明会・施設見学会】 
  平成30年6月13日(水) 9月5日(水) 13:30(約1時間)
   都合のよい回に参加 子ども同伴不可
   上履き、外靴入れ持参 申し込み不要で実施
 
【募集人員】 3年保育  男女計70名  2年保育若干名
【Q&A コーナー】はありません。
 
  (次回は、森村学園幼稚園についてお話しましょう)
 
 

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