めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★今年の説明会より

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        「めぇでる教育研究所」発行
     2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第57号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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今年の説明会より
 
成蹊小学校
長い間、武蔵野市民文化会館で行われていましたが、昨年から大学の4号館で
実施。入りきれないために第2会場(5号館)を用意し、4号館からの中継の
説明会となりました。会場は、合同授業などで使用する大きな教室で、勉強を
しなかった学生時代を思い出しましたが、これで学校の施設外で行われる説明
会はなくなりました。
例年、小学校設立の狙いを校長先生が話していましたが、今年は上映したDVD
の中で紹介。「小学校の教育とは」がよくわかる話ですから、紹介しておきま
しょう。
 
「これまでの教育は、あまりにも子供を可愛がり過ぎたと思います。甘やかし
過ぎたのです。世話を焼き過ぎたのです。そうして、大切な子供を意気地なし
にしてしまったのです。子供は、もちろん、可愛いに違いありません。可愛い
からこそ、しっかり鍛錬して、物の役に立つように仕立ててあげねばならない
のです。可愛いからこそうんといじめ抜いて、真剣になるような気分を作って
やらねばならないのです。しかるに、世間では、われわれの鍛錬的な教育を誤
解して、種々な非難をしている者もいます。それはもとより覚悟の上のことで
す。
 子供を可愛がるには二つあると思います。一つは近いところを見て可愛がる
もので、他の一つは遠い将来を見て可愛がるものです。近いところを見て可愛
がれば、いきおい子供の言いなりにして、わがままをさせるでしょうが、遠い
将来に幸福なれと祈る上からは、幼少の時から、少しずつでも苦労させるのが
薬というものです。
「かわいい子には旅をさせよ」と言います。成蹊小学校では、入学の第一日目
から、毎日、毎日、遠足をさせるつもりです。自主自立の精神を確立させるに
は、遠足がもっともよいと信じるからです。
 次に、何事にも自奮自励の精神を持ってあたらしめ、自分のための教育だと
いうことを、小さい時からしっかりと会得させたいと思います。教育は、自分
自身の発達進歩のために、自分から進んで受くべきだということが、本当にわ
かりさえすれば、基礎の教育は成功したと思ってよいと思います。ですから自
学自習の習慣を確立させることが、小学校教育の根底です。この根底を作るの
が、わが成蹊小学校の使命であると考えます」(成蹊小学校設立趣意書より)
 
 勉強は、「お母さんのためにするもの」と考えている子どもがいることを考
えてほしいですね。「先生、勉強は、誰がつくったの?」と涙ながらに尋ねら
れ、絶句したことがありました。「自学自習の習慣を確立させる」、この一言
に尽きるのではないでしょうか。
 
校名の由来と建学の精神については、今年も、こういった話がありました。
校名の由来は、史記の作者、司馬遷が、李将軍の徳を称えた文章の中に、「桃
李不言 下自成蹊 桃李もの言わざれども、下自ずから蹊をなす」があり、こ
こから中村春二先生は「成蹊」という名を選ばれた。つまり、桃や李は人格の
たとえで、人格のある人間の周りには、自然と人々が慕い集まってくる。そこ
に蹊ができる。人格のある人間を育てたい創立者の思いが「成蹊」という校名
を生み出し、「不言実行」、実践力を重視した人間教育、これが建学の精神で
ある。
 
最後に、これは9月に配布される願書に添付されているものですが、今年も同
じものがあると思いますので、紹介しておきましょう。
成蹊小学校を志願される保護者の方へ
1.校名の由来である「桃李不言 下自成蹊」を理解し、建学の精神に共鳴さ
  れる家庭であることを望んでいます。
2.幼児期において一方的に偏った指導、早期能力開発を行うことは、好まし
  いことではないと考えています。
3.友達と仲良く遊んだり、話したりすることができる健康な子どもであって
  ほしいと思っています。
4.児童の検査は、次のような考えで行います。
  ・小学校入学前年の子どもとしての素質を検査します。
  ・素質検査にあたっては、まず例題をやり、丁寧に説明したうえで検査に
   入ります。
  ・解答には十分な時間を取ってあり、かつむやみに急がせることはしませ
   ん。
 
検査官のいうことをしっかりと聞き、やり方を理解することが大事。あわてる
ことなく、じっくりと取り組み、力を発揮してほしい。
入試はゴールではない。その後の生活を豊かにしていくための生活習慣が大切
だ。
 
「共学がいいか、別学がいいか」、徹底的に分析をしてくれたのが、立教小学
校の田代教頭の話。今年の説明会は、音響設備が悪い第2会場で聞いたため、
正しい聞き取りになっていませんが、昨年とほぼ同じと思える内容でしたので
紹介しておきましょう。教頭は話し方からして、大変な熱血漢であるとの印象
を受けますが、おそらく、子ども達から「金八先生」と親しまれているのでは
ないでしょうか。
 
「本校にはどんな男の子がいるか。男の子は単純で、雑駁で、ずぼらで、締ま
りがなく、言葉遣いは悪いし、けんかは日常茶飯事だが、私は好きだ。
脳科学者の話だが、すべてに当てはまるわけではないが、脳の厚さは、女性は
11歳で最大になるのに比べ、男性は18ヶ月遅れるそうで実証されているそ
うだ。成熟差を中学生で比べると、1年半から2年間ほど遅れるそうで、我々
が教えていてもそれは感じる。
アメリカでは1932年に公立校の男女共学を禁止していた。しかし、2006
年10月に法改正がなされ、公立校で別学、共学を選択できるようになった。
脳の発達や思考、得意分野の違いをまったく無視し、同じ条件で教育したこと
に問題があるということで、別学が増えていく。
イギリスの研究者の話では、男女別学では、性別による固定観念を打ち崩しや
すいが、共学ではこれが難しいといっている。歌を歌う場合、共学では恥ずか
しがってほとんど歌わない。男子校の合唱は一つの特徴でもある。女子校では
今はやりの「リケジョ」ではないが、数学や科学を好む学生が増えてきた。別
学では男子らしさ、女子らしさという固定観念がなくなるのではといわれてき
ている。共学では逆に強調され、男女別学の良さが見直されて来ている。アメ
リカの真似をするのが大好きな日本だから、文科省が力を入れている中高一貫
教育も、今に中高一貫男子校、女子校を作り出すかもしれない、公立校の。我
々は小中高大学までの一貫教育で男子校。皆さん方は、すでに先見の明がある
といえる。それを申し上げておきたい。18歳をこえると脳の成長の差はなく
なるそうだ。小中高で男女が分かれていて、大学で共学というのは理想的な制
度で、手前みそながら何ですか……」(会場から笑)
 
リケジョについては、国府台女子学院の平田史郎学院長も進学実績からその傾
向にあるとおっしゃっていましたが、「女子だけだからいいのです。共学にす
る考えはありません」と力説していた学院長、やはり科学的な根拠があったわ
けです。もしかすると、公立校での中高一貫男子校、女子校の誕生は、案外早
い時期に実現するかもしれませんね。
 
最後は、雙葉小学校の河野久美子校長の話。
学校生活は、競争の場ではなく、共に祈り、共に学び、助け合う場です。「先
生と子ども」「子どもと子ども」という関わり合いの中で、人間同士の信頼関
係を築き、自分が愛されていることを感じながら、子どもの人間としての成長
を助けていくようにと考えています。一人ひとりの子どもが、人との関わりの
中で、自己表現をしながら、その人らしく生きることができるように祈ってい
ます。バラはバラらしく、スミレはスミレらしく、その人らしく生きる。また、
自分で自由に学び、決定することができ、責任をとれる人に育てていくといっ
たように、子ども達が、これからの世界を支えていく人に育ってほしいと願っ
ています。(中略)
 本学園は、それぞれ推薦入学で上級校へ進学する子ども達に、小学校と中学
校で同じ数の新入生を加え、新しい風を入れながら幼小中高と進んでいく一貫
教育校ですが、特別な進学体制をとっていません。
先程お話ししましたように、一人ひとりの子どもの人間としての成長を大切に
しているので、学習面だけに重きを置くのではなく、一貫教育の中で、のびの
びと能力を伸ばしてほしいと考えています。ですから、本校では保護者の方に、
このような学校の方針をご理解して頂き、学校と共に心を合わせ、手を携えな
がら、大切なお子さんを育てていこうとお願いしたいと考えています。
 
「バラはバラらしく、スミレはスミレらしく」、女子校らしいですね。「単純
で、雑駁で、ずぼらで、締まりがなく、言葉遣いは悪いし、けんかは日常茶飯
事」、男子校らしく、これもいいですね。
 
そして、今年も「親の祈り」の詩が同封されていました。
 
 神様
 もっと よい私にしてください。
 子どものいうことを よく聞いてやり
 心の疑問に親切に答え 子どもを よく理解する私にしてください。
 理由もなく 子どもの心を傷つけることのないようないに お助けください。
 子どもの失敗を 笑ったり 怒ったりせず
 子どもの小さな間違いには目を閉じて 良いところを見させてください。
 良いところを 心から褒めてやり 伸ばしてあげることができるように。
 お与えください。
 感情的に叱るのではなく 正しく注意してやれますように。
 道理にかなった希望は できる限りかなえてやり
 彼らのためにならないことは やめさせることがせきますように。
 どうぞ 意地悪な気持ちを 取り去ってください。
 不平を言わないように 助けてください。
 こちらが間違った時には きちんと謝る勇気を与えてください。
 いつも 穏やかな広い心を お与えください。
 子どもと一緒に成長させてください。
 子どもが 心から私を尊敬し慕うことができるよう
 子どもの愛と信頼にふさわしい者としてください。
 子どもも私も 神様によって生かされ 愛されていることを知り
 他の人々の祝福となることができますように。
 
如何でしょうか。
こういったお母さんになれれば、志望校から招待状は頂けるでしょうし、
「お母さんに育てられてよかった!」と間違いなく尊敬されますね。難しいこ
とですが(笑)。
 
盛夏、休養も十分取り、頑張りましょう。
(次回は「よくある質問について」お話ししましょう)
 

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