めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★面接編1 

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        「めぇでる教育研究所」発行
     2016さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
            (第60号)
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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面接編1 
 
後半の説明会が始まります。
9月5日(土)
青山学院初等部(2回目) 午前9時30分から。
学習院初等科、午前10時から(注 会場は目白の大学キャンパス内の学習院
創立百周年記念会館正堂、今年は1回のみ)。
成蹊小学校(2回目)、午前の部10時、午後の部2時から。
光塩女子学院小学校(2回目)10時15分から、8時から公開授業あり。
9月6日(日)
東京女学館小学校(2回目)10時から。
早稲田実業学校初等部、9時から12時まで学校見学会。
 
昨年と同様、日程が重なっています。詳しくはホームページをご覧ください。例
年、9月からの説明会では願書も発売されますから、早めに手に入れておきたい
ものです。
 
幼稚園も始まります。猛暑も峠を越しましたが、子ども達は、夏休みの講習会な
どで頑張ったのではないでしょうか。最後の胸突き八丁、正念場を迎えます。心
身ともにコンディションを崩さないよう、特に精神面の健康管理には、十分に注
意してください。
メルマガの読者にはいらっしゃらないと信じていますが、
「どうして、こんなことができないの!」
「何回いったらわかるの!」
などの不用意な言葉がけは、幼い子ども達には、悪魔の声に聞こえていることを、
しっかりと心に刻んでおきましょう。
 
今回から4回に分け、面接についてお話しましょう。なお、面接に関する話は、
当研究所発売の「面接、ここがポイント小学校編」、「面接克服、ここがポイン
ト~That’s a Plenty」(CD版)から抜粋したものです。
 
★面接当日の服装★
ある年のミッション系の学校説明会で、「子ども達から、『先生、今日はお葬式
があるのですか』と聞かれました」と、校長先生が苦笑いしながら話されたこと
がありました。
面接のために訪れた皆さんの服装が、申し合わせたように紺や黒だったからです。
子どもたちには、異様に思えたのでしょう。
「○○小学校は、紺で統一しなければ失礼にあたる」などといった噂があるよう
ですが、これも単なる噂に過ぎません。
一昨年まで雙葉小学校の説明会でも、「よくある質問」の中から、
「入学試験時の服装は、親子とも紺でなければいけないのでしょうか」に対して、
文言は正確ではありませんが、以下のような説明がありました。
「そんなことはありません。その場に応じた服装であればよいと思います。紺や
黒でなければいけないということはありません」
なぜかわかりませんが、今年もこの説明がありませんでした。だからといって、
「紺や黒の服装で決めてほしい」といっているわけではないと信じていますが、
これは受験者の判断にお任せしましょう。
 
昨年の9月の立教小学校の説明会で田代教頭は「私は服装で判断しているわけで
はありません」といっていましたし、かつて、ある小学校の面接の折に学校側か
ら、「皆さんが同じように紺の洋服では、不自然とは思いませんか」といった質
問もありました。
また、幼稚園の募集要項に、「親子で紺色にそろえる必要はありません」と注意
書きがあったことからも、つまらない噂であることがわかります。しかし、だか
らといって、人と違った服装をするには、勇気が必要でしょうし、抵抗もあるで
しょう。
 
学校も幼稚園も、「服装などどうでもよい」といっているのではありません。や
はり、初めての方と、しかも、これからお世話になるかもしれない先生方とお話
をするのですから、それなりの礼を尽くすのは、当然のことです。
 
問題は、普段、お子さんは、紺の洋服を着ることに慣れているでしょうか、この
ことです……。面接当日、初めて袖を通した服になりがちです。大人でも、新調
した服を着ると気持ちが変わるのではないでしょうか。しかも、ご両親も、普段
と違った服装で決めています。お子さんが、「あれっ!」と思わないわけがない
のです。これだけで緊張するのが子ども達です。
「お子さんに、余計なプレッシャーをかけないで下さい」
といった、学校側の配慮ではないかと思います。
 
ですから、面接や試験の日だけ着せるのではなく、何回も着て慣れておくことで
しょう。そして、お父さんにはひげを剃ってもらい、当日と同じ服を着て、食事
や買い物などに出かけることです。また、受験される学校まで出かけるのもいい
でしょう。そういった経験をしておけば、お子さんは、特別な気持ちにはならな
いはずです。「特別な気持ちにさせないでほしい」という学校側の配慮が、伝わ
ってきませんか。
このことだと思います。
 
そして、学校側は、「堅実な家庭を築くお父さん、それを支える謙虚なお母さん」
を求めています。それが身だしなみとして現れます。装飾品はマリッジリングだ
けにし、化粧も香水も控えめになさるのが、賢明でしょう。服装や身だしなみに
自信がもてないときは、ご両親に見てもらうことです。面接される先生方と同じ
センスで判断してくれるはずだからです。
 
★面接前夜★
〔お子さんに緊張感を持たせないこと〕
まず、ご両親が、絶対に忘れてならないのは、小学校の入学試験は、ご両親の意
志で始めたことです。そして、ご両親はいうまでもなく、お子さんの保護者です。
保護とは、「(外からの危険などに対し)気をつけて、かばい守ること」であり、
保護者とは、「(児童などを)保護する義務のある人」(岩波国語辞典)です。
多くのお子さんは、生れて初めて、大事業に挑戦するわけです。その緊張感は、
計り知れないものがあり、小さな胸は、張り裂けんばかりに波打っているはずで
す。この緊張感をやわらげるのは、難しい注文であることは確かですが、ご両親
の、普段と変わりのない姿であり、笑顔です。
専業主婦であれば、交際範囲も限られていますから、初対面の人と話をするのは、
やはり、相当のプレッシャーとなるでしょう。
「きちんと話せるかしら……!」などと不安を感じていると、それが態度に表れ、
「普段のママと、何だか違うみたいだなぁ?」
お子さんは、微妙な変化を見逃さないものです。
こういう心境になっている時に、
「明日は、面接ですから、ちゃんとお話しするのですよ!」
などといいがちで、これが、お子さんに余計な緊張感を持たせることになるので
す。
こういった不安を感じてしまう原因は、志望校選びが適切ではないからではない
でしょうか。
 
ご家庭の育児の姿勢と学校の教育方針に違和感がなければ、自信をもって、面接
に臨めるはずです。ご両親でよく話し合い、万全の態勢で臨まなくては、保護者
としての役目を、果たせるわけがないのです。ご両親は、保護者であることを肝
に銘じて、面接に臨むべきです。緊張したり、あがったりする時ではありません。
仕掛け人は、ご両親であることを絶対に忘れないでほしいのです。
 
[持参するものを再点検する] 
信じられない話ですが、ある小学校の説明会で「試験当日に受験票を忘れた方が
いる」といった話を聞いたことがあります。普段では考えられないことですが、
緊張のあまりおかしてしまったミスでしょう。こういったことのないように、持
ち物のチェックをしましょう。それには、「面接日に持参するもの一覧表」を作
っておくことです。
 
1 面接票(受験票 お子さんが受験している間に面接のある場合)
 
2 アンケート用紙 
 
3 募集要項や試験当日のスケジュール表(出願後に学校から送られてくる資料)
 
4 筆記用具や消しゴム、携帯用の辞書
その年だけ突然、アンケートの記入を求められる場合もありますから、用意して
おきたいものです。鉛筆と消しゴムは、下書きのための必需品です。書き損じて
も消せますし、薄く書いて、ボールペンなどで清書すれば、出来栄えも映えます。
慣れているといってもサインペンは除外します。  
 
5 上履きや運動靴、体操着などは、新しいものは避けましょう。特に、新品の
靴は、運動のときなどに足を痛めがちですし、当日だけ履く革靴は、まめなどが
できて痛々しいものです。履きなれた靴を用意して下さい。両親も上履き持参か
どうか確かめておきましょう。名前は見えないところにといった指示はきちんと
守って下さい。
 
6 雨に備えて、雨具を入れるものやズボン、ソックスなどの着替えも用意しま
しょう。ある学校では、体操着に着替えますが、それをしまう紙袋にも、○○製
のものなどという噂があるとか、そんなのは、嘘です。
 
7 あってはいけないことですが、万一の病気に備え、解熱剤や整腸剤の用意を。
お子さんは、ちょっとしたことから体調を崩しがちです。ピアノの発表会などで、
前夜に、突然、発熱や腹痛を訴えたことはありませんでしたか。お母さんの気配
りは、万が一に備える用心深さです。
 
8 スイカ、パスモなどを用意しておくと便利です。
携帯電話は、交通機関などで事故など非常事態が起きた場合に欠かせません。
受験する学校の電話番号を登録しておきましょう。ただし、校門をくぐる前に、
電源を切るか、マナーモードにしておきましょう。充電もお忘れなく。
 
★当 日★
〔いつもと変わらない朝を〕
当日は、いつもの朝と同じように迎えたいものです。 
こんな涙ぐましい話まであります。普段、あまり冗談など言わないまじめなパパ
が、今日に限って陽気にふるまうので、
「ママ、パパ、どうかしたの?」
と、かえって怪しまれ、何かあるなと思わせてしまったのです。平常心で迎えま
しょう。
ピクニック気分とはいいませんが、
「今日は、学校の先生に、どういったお話ができるのかを見ていただくのだよ」
こういった雰囲気を演出できればいいのではないでしょうか。
そうすれば試験当日は、
「この間は、よくお話ができたから、今日は、どういったことができるかを見て
くださるそうだよ」
となれば、お子さんも緊張することなく、試験場で普段の力を発揮できると思い
ます。
 
「一所懸命、頑張らなければ駄目よ!」
これだけで、どれほどプレッシャーが、かかると思いますか。こういうときのお
母さんは、言葉は励ましていますが、顔は緊張しているものです。それに加えて、
受けた公開テストなどで、成績がよくなかったときの「顔」になりがちなもので
す。どれだけプレッシャーがかかり緊張するか、考えてあげましょう。 
 
〔遅刻は、認めてもらえません〕
ある学校の説明会では、「たとえ、交通ストのために遅れても認めません」とい
っているほどです。面接は、限られた短い時間に、網の目のような密度で、スケ
ジュールは組まれています。一組の遅刻者のために、時間を変更すると、多くの
人に迷惑がかかりますから、できない相談です。
交通上のトラブルがあった場合は、速やかに連絡をし、学校側の指示に従いまし
ょう。 
早めに出発し、15分か20分ぐらい前には着くようにしたいものです。志望校の決
め方でも触れましたが、試験当日に使用する交通機関を、その時間に合わせて試
乗しておくべきです。
また、少し遅れても、タクシーを使えばと考えるのは止めましょう。渋滞に巻き
込まれれば、それまでです。バスも同じです。都心のバス路線は、いつ、どこで、
渋滞が始まるかわかりません。特に、雨の日は、注意が必要です。 
 
自家用車での来校は、説明会へ参加するときでも、ご遠慮くださいといっていま
す。
面接日、試験日とも、禁止されています。「私どもだけ……」は、困ることにな
るだけです。学校周辺は、多くの場合、駐車禁止ですし、学校にも大きな駐車場
はありません。
 
面接や試験の時間が、昼食にかかる場合は、軽食を持参しましょう。小学校の周
辺には、食事をするレストランなどは少ないものです。あったとしても、当日は
混雑が予想されますし、日曜日は、休日の所が多いのではないのでしょうか。一
口で食べられるサンドイッチやおにぎり、温かいお茶やお絞りなども用意してお
けば、万全でしょう。
 
心配なお母さん方へ、面接での質問事項に回答を用意し、声に出して読み、録音
をして聞いてみることです。要領を得ない長い話は、聞いてもらえないでしょう。
自己中は、どこでも歓迎されません。また、お子さんには普段、使わないような
言葉を教えこまないことです。
 
少し気になることがあるのですが、こういった答え方をする子が増えています。
「お名前を教えてください」
「私の名前は、△△○○です」
「お誕生日を教えてください」
「私の誕生日は、平成○○年△月□日です」
「幼稚園の名前を教えてください」
「私の通っている幼稚園は○△幼稚園です」
 
普段、こういった答え方をしているでしょうか。常にお子さんが、こういった丁
寧な答え方をしているのであれば、もっと自然な答え方になるはずですが、どう
にも様になっていない場合が多いのです。大人の受験対策的な思惑から教え込ん
だ場合、どうしても不自然になるのは否めない事実ではないでしょうか。お子さ
んが緊張して固まってしまい言葉が出なくなれば、それまでです。これは、ご両
親が決めたことですから、模擬面接でも「止めなさい」とはいえません。今更仕
切り直しでは混乱するだけですから。ご両親が面接を担当する先生であった場合、
「どういった印象をもたれるでしょうか」とアドバイスはしています。
 
季節の変わり目は、昼と夜の温度差が激しくなりがちです。健康管理には、十分
に気をつけましょう。
(次回は、面接編の2 面接当日の留意点などについてお話しましょう)
 

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