めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>願書は、ご家庭の顔です

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第45
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
願書は、ご家庭の顔です
 
志望園も決まれば、いよいよ願書の提出となります。
願書からは、ご両親の考え方や性格など、いろいろなことが浮かび上がってき
ます。
面接される先生方は、この願書を読んで面接に臨むわけですから、いってみれ
ば幼稚園側が、知ることのできる情報の基本でもあるわけです。
ですから、書き方によっては、それがすべてとなりかねません。
志望理由やご家庭の教育方針、お子さんの性格や育児の留意点、職業、家族構
成、通園経路や時間など、願書に記入されたデータをもとに質問が始まるわけ
ですから、親としての責任は、限りなく重いわけです。
 
簡潔で、的を射た表現から、面接は、穏やかな雰囲気で進み、お互いのコミュ
ニケーションも成り立つわけです。
逆に要領を得ない、だらだらとした表現では、面接をする前から、悪い印象を
与えかねません。
志望理由は、ご家庭の育児の方針と幼稚園の保育方針が、一致していることが
基本です。
常体(…ダ …デアル)で書く人はいませんが、敬体(…デス …マス)で歯
切れよく書きたいものです。
「…マイリマシタ …ゾンジマス …ゴザイマセン」などの、謙遜語、敬語な
どの使用は、文章全体が重たくならないように注意しましょう。
わずらわしくなると、謙遜や丁寧どころではなくなるからです。
 
ほとんどの願書には、
「楷書で丁寧に記入し、筆記用具は黒の万年筆かボールペン」
と注意を促しています。
達筆な草書で書かれた願書は見た目にはきれいでも簡単には読み切れません。
何百通の願書に目を通す立場になれば、これほど思いやりの欠けた願書もない
でしょう。一点一画を丁寧に、読みやすいことを心がけて書きたいものです。
 
願書の記入でミスをしがちな点を紹介しておきましょう。
 
・氏名で齋(斎、斉) 澤(沢) 邊(辺) 壽(寿)など、普段、略字で書
きなれている場合は注意が必要です。戸籍に記載されている通りに記入しまし
ょう。
 
・氏名の「ふりがな」は、ひらがなで書かれているときは「ひらがな」で、カ
タカナの場合は「カタカナ」で記入します。
 
・現住所は、住民票に記載されている通りに記入します。
 
・職業は、簡潔に記入しますが、説明をしなければわからない場合もあるでし
ょう。願書の記入欄は限られていますから、面接の時に質問を受けることを考
え、わかりやすく説明できるようにしておきましょう。
 
・職業を持っている母親は不利といわれているので、書くことを躊躇されるお
母さんがいると聞きますが、これもうわさの一つです。毎日の送迎や緊急時の
送迎、行事の準備や参観日などに、きちんと出席できれば問題ありません。専
業主婦より苦労するわけですから、もっと自信を持ちましょう。
 3月11日以来、緊急時の対応はスムーズにできるかが、かなり重視されてき
ているようですから、幼稚園側に不安を与えないことが大切です。
 
・通園経路、方法、所要時間については、電車を利用する場合は、各駅停車で
かかる時間、乗り換えがあるときは、それに要する時間、自宅から最寄りの駅、
駅から幼稚園までといったように歩く場合は、子どもの足でかかる時間を記入
します。
 
・注意してほしいのは、実際の通園する時間帯でかかる時間を知っておくこと
です。
 都心へ向かう交通機関は、ラッシュアワーであれば所要時間も違ってきます。
特に、バスを利用する場合は渋滞に巻き込まれることも考慮しましょう。休日
の午後などに出かけると、道路も空いていて意外に早く着く場合があります。
これは、正確な所要時間とはなりません。
 
・写真は、カラーでも白黒でも可、写真屋さんで撮らなくてもスナップでも可
といっている幼稚園もあります。制限があるとすれば、3ヵ月以内に撮影され
たもので、本人と確認できるものでしょう。
 写りがいいからといって、本人と見間違うようなものは、避けてほしいとい
うことです。
「○○写真館御用達の写真でなければ合格しない」といわれているそうですが、
気になる方は撮られた方がいいでしょう。ご両親で、後悔しないようにご相談
ください。面接当日に着ていく服や持ち物も同じです。こういったことこそ、
ご両親の見識だと思います。
 
・性格、長所、短所ですが、正直に書きましょう。子どもは演技できませんか
ら、試験を受けているどこかで、素直に表現するものです。
 短所は、使う言葉、表現に注意しましょう。「気が短くて、飽きやすい」な
どと書く親はいないと思いますが、これでは、保護者とはいえません。「だれ
が、そのように育てたのですか」と思われるだけでしょう。親の愛情が伝わる
表現があるものです。短所は、育児でうまくいかなかったところが出ていると
いえますし、遺伝もあります。お子さんの責任ではありません。ケーススタデ
ィでも紹介しましたが、初めてのことに緊張するのが幼児です。面接などでう
まく話せない場合も十分考えられます。そこをしっかりと捉えて、カバーでき
るのが保護者の役目であることもお忘れなく。
 
・ミッション系の幼稚園の願書には、宗教について書く欄があります。「無し」
と書かれる方がいますが、これはどうでしょうか。日本人であればどこかの宗
派に属しているはずです。「仏教だと不利」が本当であれば、日本人は受験資
格なしとなります。説明会でも「職業、国籍、宗教など、一切関係ありません」
とおっしゃっています。
 
・誤字や脱字には、細心の注意が必要です。おかしいと思ったときは、必ず辞
書で確かめましょう。パソコンでも簡単に調べることができますから、手を抜
かないことです。
 「問」などの門構えは、略字を書かないようにしましょう。
 
・願書の記入上の注意に関しては、難しいことはありませんから、指示に従っ
て、きちんと記入しましょう。信じがたい話ですが、印鑑の押し忘れがあるそ
うです。
 
・書き損じた場合は、二本線を引き捺印すればよいという幼稚園もありますが、
やはり、願書は「お願いの書」ですから、避けたいものです。そのためにも何
部かコピーを取り、下書きをすべきでしょう。
ある学校の説明会で、修正液を使うと、願書を重ねた場合、はがれる可能性が
あるので止めてほしいといった話を聞きましたが、幼稚園も同じだと思います。
今年も暁星小学校では、書き損じた場合のために、別途、願書を発売していま
したが、清書をする際にミスが出るようです。慎重に書きましょう。
 
・雙葉幼稚園、日本女子大付属豊明幼稚園の面接資料や学習院幼稚園の記入自
由の資料などは、線が引いてありませんから、あらかじめ鉛筆で薄く線を引き、
万年筆かボールペンで記入した後、完全にインクが乾いてから消しゴムで消せ
ば、字もそろいますし、読みやすくなります。
 
最後に
「主人は字が下手なものですから、私が書いた方がいいのではないでしょうか」
といった質問をよく受けます。
気持ちはわかりますが、一点一画、丁寧に気持ちをこめてお書きになれば、決
して読みづらくないと思います。
また、「主人が書かなければ合格しない」ともいわれているようですが、これ
もおかしな話だと思います。
どうやら、願書の最後のところなどに、「記入者」などと書かれているところ
から、こういったうわさが流れるのでしょう。
 
「字が下手」とか「主人が書く」などは、どうでもよいとはいいませんが、一
点一画、手抜きせずに丁寧に書き、志望理由など記入事項が要領を得たもので
あれば、それで十分ではないでしょうか。
「形を繕うより心」です。
わが子のために、心から、その幼稚園への入園を希望しているならば、そこに
は、自ずとご両親の心意気が表れているのではないでしょうか。
 
願書は「ご家庭の顔」といわれるわけは、ここにあるのです。
 
(次回は、面接について、当研究所発行の拙著の「面接、ここがポイント」か
ら、留意点をお話いたしましょう)

過去の記事

全て見る