めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>面接、ここがポイント(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2017さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            第47
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面接 ここがポイント (2)
 
幼稚園に着くと、所定の手続きをして、控室で待ちます。
たくさんの親子が集まりますから、「何だかおかしいな?」などと、お子さん
も緊張するかもしれません。
幼児教室へ通っていれば、
「いつものお教室ではなくて、今日は、幼稚園で、いろんなことをして遊ぶの
ですよ」
と、うまく導くこともできるでしょう。
教室へ通う目的は、もちろん、志望園に合格することなのですが、お子さんの
場合は、
「お母さんのもとを離れても楽しいことがたくさんあることを、きちんと学習
しておくこと」にあるからです。
緊張のあまり泣き出すお子さんもいます。
お母さんがあわててしまい、なだめようとしますが、うまくいかないと恐い顔
になりがちで、収拾がつかなくなります。
そういったことにならないよう、楽しい雰囲気を作ってあげましょう。
それには、何といっても、ご両親が普段と変わらないことです。
繰り返しますが、それには、志望理由がきちんとできていることです。
 
控室では、静かに待つことになりますが、2、3歳の幼児には、これが苦手で
す。
好きな絵本などを持っていき、読んであげるのもいいでしょう。
ただし、玩具類を持っていくのは止めましょう。
他のお子さんも持ってきたいのを我慢しているからです。
普段から、何かを持っていないと落ち着かないお子さんの場合、その原因を考
え、徐々に何も持っていなくてもいいように、しつけておきましょう。
「当日だけダメ!」は、お子さんに不安を与えるだけです。
 
入室については、ケース・スタディーでお話しましたから再度触れませんが、
どういった順序で入るか、ご両親でお決めになり、お子さんと一緒に練習をし
ておきましょう。
そして、面接室へ入ったら止まり、三人そろって横に並んだところで、一呼吸、
入れます。
それから「よろしくお願いします」とお父さんが声をかければ、落ち着きます。
着席する時も、お子さんは誰と一緒にいくか決めておけば、あわてることもあ
りません。お母さんがリードしていくのが自然でしょう。
ここまでの流れがスムーズにいけば、もう、大丈夫です。
そのためにも、しっかりと、手順を間違えないように練習をしてほしいのです。
 
幼稚園によって、面接官に向かって左から、父、子ども、母の場合もあれば、
逆に、向かって、母、子ども、父となるところもあります。
入室した時に、一息入れ、指示を待って、それに従いましょう。
指示がないからと勝手に動かずに、お父さんが、「こちらでよろしいでしょう
か」と尋ね、それから行動すればいいのですから、とにかく、あわてないこと
です。
お母さんは、お子さんが着席できたのを確かめてから座りましょう。
こういったことも、親子で練習をしておけば、何でもないことなのです。
質問の受け答えだけの練習をするのではなく、入室から着席までの一連の動き
にも気を配ってください。
この動きがスムーズでなければ、緊張を高めることになりがちです。
足をしっかりと運び、一声出れば、気持ちも楽になるはずです。
お父さんへお願いしておきましょう。
照れないでやってください、可愛いお子さんのためです。
 
お子さんが立ったまま質問を受ける幼稚園もありますが、お子さんは、なかな
かきちんと立っていられないものです。
幼児教室へ通っているお子さんは、そういった体験をたくさん積んでいますか
ら心配ないと思いますが、何をしでかすかわからないのが幼児です。
お母さんの方へ寄りかかったりするかもしれません。
そんなとき恐い顔で注意せずに、お子さんがきちんと立てる合図を決めておき
ましょう。
「もう少し頑張ろうね」
とやさしく声をかければ、お子さんも安心します。
面接の先生方は、そういったときのお母さんの態度を見ているはずだからです。
 
着席したときに、正面を向いた姿勢で、お子さんを視野に入れておきましょう。
お子さんの面接中に、どんなサインが出るかわからないのが幼児です。
助け舟を求めてきたとき、知らん顔をしているわけにはいきませんから、どう
いった対応が、過保護、過干渉にならないか、考えておきたいものです。
その目安ですが、お母さんが面接の先生であったならば、どういう応対がいけ
ないか考えてみましょう。
お子さんを視野に入れることに関してですが、体は正面を向いたままの姿勢で
あることが大切で、動かしていいのは顔だけです。
ぴったりと寄り添ってしまうお母さんがいますが、あまり格好のいいものでは
ありません。身体全体で過保護を表していることになりかねないからです。
 
お子さんに関しては、難しい質問はありませんから、一問一答を、おおらかな
気持ちで聞き取れるお母さんであってください。
とんでもない答えをいっても、即座に訂正したりせず、あわてないことです。
「おやおや、緊張しているのだわ」と、あくまでも保護者の気持ちを忘れない
で下さい。挽回のチャンスは、お母さんへの質問の中にあるはずです。
「お子さんの性格をお話しください」などの質問があれば、「初めてのことに
は緊張しやすく云々」と挽回の機会と捉えて、きちんと対応しましょう。
 
お子さんや、ご両親への質問でやってはいけないこと、口を閉ざして黙ってし
まった場合などは、ケース・スタディーで紹介しましたから、もう一度、確認
しておいて下さい。
 
質問が終わり、退出するときも、お父さん、子ども、お母さんの順序で出口に
向かい、そこで止まり、横に並んでから、「失礼します」とお父さんが声をか
けて出るようにし、お母さんは、最後に会釈をし、ドアを閉めて退出しましょ
う。
そして、「お父さん、ご苦労さまでした」といえる謙虚なお母さんであってく
ださい。
絶対に合格します。
 
しかし、出てしばらくすると、お父さんを非難するお母さんがいるそうです。
合格しないでしょうね。
「壁に耳あり」ではありませんが、どこで見られているかもわかりません。
感じのいいものではありませんから、文句があるなら、幼稚園を出て、お子さ
んにわからないようにやってください。
 
しかし、不思議なのですが、面接が終わって文句を言うのはお母さん方で、そ
ういうお父さん方をほとんど見かけないそうです。
これは、どういうことなのでしょうか。
男性と女性とでは、どちらに瞬間湯沸かし器が多いかはわかりませんが、ご両
親の話し合いが、きちんとできていないことに原因があるようです。
 
最後に、3年保育に在園中の受験の場合を考えてみましょう。
「どうして、通っている幼稚園を変えてまで受験をするのか」、この理由がき
ちんとできていないと、幼稚園側を説得することは不可能でしょう。
1年近く通い、園にもなれ、友達もでき、お子さん自身が作り上げた環境を、
親の一存で変えるわけですから、これは大変なことをするわけです。
「受験したが、ご縁がなかったので再挑戦」、「まだ心身ともに通園できるか
不安だったから」、「出産の予定」、「主人の転勤で」などの場合は問題ない
でしょうが、転園する理由に妥当性のあることがポイントになるでしょう。
例えば、「お子さんは、毎日、楽しく幼稚園へ行っていますか」などと質問さ
れたとき、どう答えますか。
こういった質問にも対応できる準備をしっかりしておくことが大切です。
 
季節の変わり目は、気温も不安定になりがちです。今年は、少し異常ですね。
お子さんの体調には十分気をつけてあげましょう。
(次回は、「直前と当日の心構え」についてお話しましょう)

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