めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>面接編2

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        「めぇでる教育研究所」発行
2020さわやかお受験のススメ小学校受験編
            第59
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
 
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面接編(2)
 
説明会情報
 暁星小学校の説明会は、今年は上智大学ではなく、学園講堂で9月7日(土)9
時から開催されます。事前のWeb申込制で9月6日(金)12:00まで。終了後
校舎見学がありますが、お子さんは参加できません。1階の宗教の香りの漂うチャ
ペルを訪ねてみましょう。
 
8月31日(土)成蹊小学校 午前の部10:00~2時間程度
              午後の部14:00~2時間程度
        於 成蹊大学4号館ホール 校舎内見学、相談会あり
        希望者は上履き、スリッパ等を持参
        完全予約制 パソコンから予約。8月31日(土)11時まで
        学校ミニ体験 要予約 詳しくはHPで確認して下さい。
 
        青山学院初等部(第2回目)
        午前の部 9時30分開始(受付は9時から)
        午後の部 1時開始(受付は0時30分から)
        場所 米山記念礼拝堂
        お子様同伴・入場不可
        完全予約制 申込期間は8月30日(金)正午まで。 
        HPから申し込み、受付票を印刷して持参。
        詳しくはHPをご覧ください。
        宗教教育の経験のない方、参加をお勧めします。
 
9月1日(日)東京女学館小学校 午前10時より 一般入試・AO型入試説明会
 
9月7日(土)早稲田実業初等部学校見学会 9:00~12:00 予約不要
       ミニ説明会(6月3日大隈講堂で行われた要約版、当日参加でき
       なかった方を対象)
       (1)9:30~、  (2)10:30~、 
       各回とも定員になり予約締切。
 
※HPで、予約の有無、日時、持参するものなどを確認してお出かけください。
 
今回は、面接当日のお話をしましょう。
 
[学校へ到着]
★緊張する様子が見えたら★ 
面接の日でも、多くの人が集まりますが、試験当日は、その比ではありません。そ
れを見ただけで、しり込みをするお子さんも出てきます。こういった経験がないか
らです。公開模擬テストを受ける目的の一つは、知らない子ども達の中に入って、
いろいろなことを経験できるからです。 
また、過保護に育てられていると、こういった時に拒絶反応を示しがちです。手を
かけ過ぎていると、自分でやることが少なく、失敗の経験が少ないですから、こう
いった事態に対処できません。過干渉な環境では萎縮してしまい、「ママ、助けて!」
となりがちです。
何度も繰り返しますが、小学校の受験は、お子様の成育史、言い換えれば、ご両親
の育児の姿勢が、そっくり出てくるものです。 
普段、元気いっぱいのお子さんでも、大勢の人をみてびっくりする場合もあるでし
ょう。その時は、お子さんが、いちばん安心する様子を、お子さんに示してあげる
ことです。世界で一番強いと思われているお父さんの出番です。たくましいお父さ
んであってください。間違っても、
「しっかりしなさい!」
などと言わないことです。それだけでパニックに陥ってしまうお子さんもいます。
しゃがんで目を合わせ、
「いつもの教室でやるのと同じだから、心配することはないんだよ」
と、やさしく教えてあげましょう。
 
★所定の手続きを的確に★ 
何事も初めてとなると、緊張しがちです。
しかし、心配はありません。学校側も、全員、初めての受験を想定して、マニュア
ルを作ってありますから、難しい手続きはありません。落ち着いて取り組めば、何
でもないことです。
ミスをしがちなのは、指定された時間間際に来て、手続きをする時でしょう。気持
ちに余裕がありませんから、どうしてもあせりがちで、ミスも起きがちです。そん
な時は、おそらく、普段、お子さんが見たこともないご両親の姿になっていると思
います。それを見たお子さんは、どのような心境になるでしょうか。
面接は、まだ、ご両親がそばにいますから、ショックも少ないでしょうが、試験当
日は、そこから一人で行動しなければなりません。普段どおり、というわけにはい
かないでしょう。
余裕を持って出かけ、こういった気持ちにさせないのも、ご両親の大切な役目です。
 
[控室]
★静かに待つ工夫を★ 
幼児にとって、静かに待つのは、大変、苦手なものです。
ここでも、普段の育児の姿勢が姿を現します。ましてや、緊張していますから、い
つもよりテンションもあがり、舞い上がってしまうお子さんもいます。普段のしつ
けが大切です。 
最近、よく見かけますが、幼児用の図書室で、大きな声でしゃべったり、走り回っ
たりする子もいます。親も注意しません。お菓子を食べている子さえいます。
また、電車などでも親同士が話に夢中になり、子どもが騒いでいても、知らん顔を
しています。こういうことが許されていて、面接に来たときは、
「静かにしなさい!」
では、無理というものです。 
 
面接当日は、しばらく待つ時間がありますから、退屈させない工夫をしましょう。
お子さんの好きな本を控室で読むわけにはいきませんから、自分で読める本がいい
でしょう。そういう本であれば、気に入っているはずですから、静かに待てること
になります。
一人で静かにできる折り紙やあや取りなどもいいでしょう。手先を使って遊ぶ折り
紙やあや取りは、手順を間違えると遊びは成り立ちません。楽しみながら脳に刺激
を与えるすぐれもので、口頭試問の準備運動にもなるはずです。
 
お子さんが気にいっているからといって、ぬいぐるみの人形や恐竜のおもちゃ、ゲ
ーム類はどうでしょうか。5、6歳の幼い子ですが、それなりの自立ができている
はずですから、公の場に人形を持ち歩くのは、よい印象を与えないものです。また、
おもちゃやゲーム類は、他のお子さんに迷惑がかかりますから、持ち込むことすら
常識を疑われます。 
 
しかし、何と言っても大切なのは、ご両親の落ち着いた悠揚迫らぬ態度です。お子
さんの学校選びが確かであれば、面接に臨んでも、何ら心配はないはずです。そし
て、保護者としての自覚があれば、そこから余裕が生れ、お子さんに安心感を与え
るものです。
 
[入室] 
面接会場は、学校によって設定が異なりますから、一概には言えませんが、ドアが
閉まっている時はノックをして、ドアが開いている場合でも、開いているドアをノ
ックして、カーテンの場合は、「失礼します」と声をかけて、様子を見ましょう。
そして、「どうぞ、お入り下さい」といった返答があってから、「失礼します」とい
って入ります。こういった余裕を持ってほしいのです。
お父さん、お子さん、お母さんの順で入るのが自然でしょう。主人公は、お子さん
です。
お父さんが露払いをし、お母さんはお子さんをしっかりガードして入るべきです。
 
お母さんが先頭になって入るのでは、母親主導型の家庭と見られるので、よい評価
を得られないとは言いませんが、お子さんのためです、この際、ご主人を立てまし
ょう。ただし、外国生活が長く、レディーファーストが身についている場合、普段
の生活もそうなっていると思いますが、「郷に入っては郷に従え」とも言われてい
ますから、ご両親でよく話し合って決めましょう。
 
また、入室の時にお子さんが、
「失礼します」ということがありますが、これもどうでしょうか。日常生活で、盛
んに使われている言葉とは思いません。不自然ですから、こういった言葉は教えこ
まないことです。「おはようございます」や「こんにちは」で十分です。
模擬面接でも、白百合学園小学校を受験する場合、「ごきげんよう」という女の子
もいますが、入学後でいいのではないでしょうか。普段、幼稚園などで、そういっ
たあいさつをしていなければ、やはり、とってつけたようで、さまになっていない
場合が多いからです。考え直した方がいいのではとアドバイスはしますが、お母さ
ん方が不満げな態度をしがちですから、後はお父さんにお任せしています。 
 
入室の際に、あいさつのできないお子さんが、かなりいます。
特に、男の子は、できません。
するとお母さんが、
「ごあいさつは!」と催促をしがちです。
すごいお母さんになると、言葉だけではなく、頭を押さえつけるようにして、あい
さつをさせようとします。これもどうでしょうか。  
あいさつができなかったから、マイナス何点などと採点するはずはないと思います。
お子さんが、初めての所へ来て、初めて会う人の前に立っているのですから、それ
だけ緊張しきっています。あいさつができなくても、当たり前ではないでしょうか。
それを考えずに、あいさつを無理強いするのは,保護者としてふさわしい態度とは
思えません。あいさつができなかったら、お母さんが面接官に黙礼して、静かに謝
っておけばいいのではないでしょうか。お母さんの態度を見ていると思います。
 
そして、入室しても、いきなりテーブルもしくは椅子が置かれているところまで直
進せずに、入った所で横一列に並び、次に指示を待ちます。あわてることはありま
せん。
「お父さんは、こちらへ」などの指示に従い、椅子の後ろに並び、三人がそろった
ところで、お父さんから、「失礼します」といって席に着きましょう。
お父さんを見て、お子さんも座り始めます。
お母さんは、お子さんが着席するまで見守り、それから座りましょう。
 
お子さんには、椅子に浅く腰をかけさせ、両足をきちんとそろえ、手を膝に置くよ
うにすれば、座る形も決まり、姿勢も崩れにくくなります。わずか、これだけのこ
とですが、普段の生活習慣が見事に現れます。食事の時、いい加減な姿勢で、テレ
ビなどを見ながら食べていると、だらしのない座り方になり、座れても、すぐに姿
勢がくずれがちです。
 
言うまでもないことですが、お母さん方へ一言、長い髪は、お辞儀をするときに、
バサッと前に落ちてきます。これも感じのいいものではありませんから、きちんと
まとめておきましょう。また、ミニスカートでは、膝が気になり、面接どころでは
なくなりがちですから、やめた方がいいと思います。 
そして、着席後は、お子さんの様子を見守るために、視線の中に入れておきたいも
のです。お子さんが不安そうにお母さんを見たときなど、知らん顔をせずに、笑顔
で応じてあげましょう。これが何よりの精神安定剤になるからです。
 
夏休みもあと僅か、疲れが出ないように、あせらず、ゆったりとした気持ちで、家
庭学習を続けてください。
 (次回は、「面接編3 子ども編」についてお話しましょう)

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