めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>建学の精神、教育方針の理解の仕方 (2)

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        「めぇでる教育研究所」発行
2021さわやかお受験のススメ小学校受験編
            第52号
 年長児のお子さまをお持ちの小学校受験をお考えの皆様を応援します!!
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建学の精神、教育方針の理解の仕方 (2)
 
★説明会情報★
白百合学園小学校Web説明会
  2020年6月27日(土)~6月28日(日)17時まで
  送られてきた限定公開動画のURLで拝見。
  内容は、例年の説明会とほぼ同じでしたが、昨年の3年生の合唱は聴けま
  せんでした。
  これを毎年楽しみにしていたのですが。
 
おうちdeオンライン説明会・相談会 
  2020年7月5日(日)首都圏模試主催
  Zoomを利用した相談会です。詳しくは、HPをご覧ください。
 
 
 
■ 暁星小学校
 
もやしっ子をなくすためにサッカーを取り入れた学校といえば、暁星小学校で
す。今は、どうでしょうか。もやしっ子は、たくましくなり、全国高校サッカ
ー選手大会に出るほどの実力を備え、強豪といわれるまでになりました。
サッカーは、かなり、過激なスポーツです。手は使えませんから、体を張った
足技が、ものすごいですね、このことです。
サッカーは、まさしく格闘技です。ワールドカップを見ていても、「ここまで
やるか!」といったプレーが随所に見られました。ですから、イエロー・カー
ドやレッド・カードと、反則に厳しいペナルティーを与えます。「ルールを守
って戦うフェアーな精神の持ち主」であることも大切な条件です。さらに、
11人で戦うゲームですが、一人ひとりは、敵を自分に引き付けておき、ぎり
ぎりのところで味方にパスをつなぎ、最後にゴールポストにシュートを決める
チャンスを勝ち取れるのは、たった一人です。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり」
ではありませんが、犠牲的な精神が求められます。チームワークです。フェア
ーな戦いとチームワーク、ここに学園の教育の礎があるのではないでしょうか。
 
小学校の門には、「困苦や欠乏に耐え、進んで鍛練の道を選ぶ気力のある少年
以外は、この門をくぐってはならない」と書かれた額が掲げられています。説
明会は暁星学園の講堂で行われ、校舎見学もできましたが、今年は新型コロナ
ウイルス感染症のため中止となりました。それに変わる方法が決まり次第HP
でお知らせする予定だそうです。
 
数年前の説明会では、小学校時代、運動の苦手だった子が、友の誘いでサッカ
ーに挑み、サッカーチームの一員となったばかりか、切磋琢磨して難関校へ合
格、共に励ましながら目標を達成する「鍛える教育」の成果を作文で披露しま
したが、よくわかる話でした。
 
高校までの一貫教育に関しては、そのまま大学へ進んでしまうより、社会へ出
る前に受験勉強をし、その厳しさを体験させるべきだと考えるお父さん方が多
いようで、進学状況を見ても、生徒はしっかりと応えていることもわかります。
 
「宗教教育」「別学の教育環境」「高校までの一貫教育制度」に期待すること、
プラス、「困苦や欠乏に耐える気力のある少年」をどのように解釈するか、こ
こがポイントではないでしょうか。「質実剛健」だけでは、説明しきれないの
ではと考えます。
以前、佐藤前校長が説明会で、暁星小学校の鍛える教育のイメージは、日本昔
話のキャラクターでもある「気は優しくて力持ち」といっていましたが、この
比喩はわかりやすいのではないでしょうか。現在、吉川直剛校長になりました
が、同じ話を聞くことができました。
ちなみに、運動会の入退場門、本校の入場門は健闘門、退場門は勇退門となっ
ています。
 
ここ数年の面接では、志望理由や育児の方針といった質問ではなく、お子さん
とゲームをしながら、その対応の仕方や、そばで見ているお母さん(またはお
父さん)にゲームの様子を聞くなど、従来の面接とは違った形で行われる年も
ありました。模擬面接の時、入室して席を決めるじゃんけんをしますが、「最
初はグー、じゃんけんぽん!」、わずか数秒のことですが、照れずにじゃんけ
んに興ずる親子、見ていてもほのぼのとしますね。学校側の目的は、ありのま
まの親子の姿、家庭を見ることにあったと思います。今年はどうなるでしょう
か。
 
 
 
■ 青山学院初等部
 
青山学院初等部は、ミッションスクールは別学が多い中で、めずらしく共学で
す。ランドセルも通信簿もありません。これが青山の教育方針です。
ランドセルは、昭和40年に廃止しています。その理由は、ランドセルは、
「学校追従型のシンボル」と考えているからだそうです。1に勉強、2に勉強、
3、4がなくて5も勉強です、現代っ子は。
家で宿題やら予習やら復習をひたすらこなす前に、「家庭で、きちんと身につ
けなければならないことがありませんか」ということではないでしょうか。
家庭でしっかりとやらなくてはならない基本的な生活習慣やしつけ、言葉遣い、
そして情操教育が、なおざりにされていないでしょうか。青山は、家庭での教
育を重視しているということです。
 
通信簿は、相対評価が多いものです。
5が2人いれば1も2人といった評価ですから、通信簿は相手との比較表にな
りがちです。比較表ではなく、学習の質を問うのが勉強の評価ではないでしょ
うか。ですから、期末試験の結果や出てきた偏差値といった評価をする資料の
ない状態で、先生と子ども、先生と保護者が、直接、話し合うそうです。
通信簿がないことは、結果よりプロセスを重視する学習観ではないでしょうか。
自分で考え、判断して、行動する、自発性です。結果さえよければそれでいい
という価値観と違い、思考力、判断力、行動力を育てる教育で、新学習指導要
領が掲げる“アクティブ・ラーニング”と同じではないでしょうか。
 
ところで、意外に知られていないことがあります。
初等部のHPを開き、「教育」のところの「国内短期留学・止揚学園」をご覧く
ださい。30数年前、ある本を読み知ったのですが、「すべてが教場」の意味
を理解できたものでした。青山学院は、こういう教育を実施している学校でも
あるのです。
 
「宗教教育」「共学」「大学までの一貫教育制度」に期待することは何でしょ
うか。「共学」を忘れがちですが、これも大きな特徴です。そういったことか
ら、まとめてみましょう。
 
 
 
 
■ 国府台女子学院小学部
 
国府台女子学院のことを、千葉の白百合学園とさえおっしゃるお母さん方がい
ました。小学部の入学試験の難しさといい、大学への進学状況を見ても、「さ
もありなん」と思わざるをえないほど実績を上げています。昨年度も、医学部
への進学が6名あったとのこと、「社会で活躍できる女子を育てる」方針が着
実に実を結んでいるのではないでしょうか。
 
価値観が多様化し、社会全般が「エニシング・ゴーズ、何でもあり」の風潮を
歓迎するムードもありますが、そういったウイルスに感染することなく、小さ
い頃から一つの価値観に基づいた教育を受けさせたい、そう考えるご両親が増
えていることも事実です。
 
仏教に基づく教育を行い、女子だけの、高校までの一貫教育校です。
月毎に行われる仏教行事は、本学院の教育理念である「敬虔・勤勉・高雅」を
身につけるための、貴重で重要な教養、教化となっています。「教養は、徳を
みがき、人格を高めること」で、「教化は、キョウゲと読み、人を教え、よい
影響を与えて善に導くこと」だそうです。となると、教育理念である「敬虔・
勤勉・高雅」を、どのように解釈するかが問題になってきます。
 
たいへん難しい言葉です。HPにも解説がありますが、わたくし流に考えると、
こうなります。
「敬虔」は、仏につつしんで仕えることから、深く敬って態度をつつしむさま。
「勤勉」は、勤めて骨を折ることから、何事も一所懸命。
「高雅」は、気高く、雅(みやび)やかなことから、だれからも愛される気品。
 
このように置き換えてみると、わかりやすいのではないでしょうか。「つつま
しく、一所懸命に頑張る、心のやさしい子」といった子ども像が浮かんできま
す。そういった子どもに育ってほしいと考え、育児の基本にしているご両親で
あれば、学校の教育方針と一致していることになります。
以前、教育理念を俳句もどきに、
 
  ひたむきで つつしみぶかく みやびやか
 
などとお母さん方に紹介していたこともありました(笑)。
 
平成24年の説明会は、小学部、改築中のため中高の校舎内で行われ、そのお
かげで素晴らしい「慈母観音像」を拝することができ、何とも優美なお姿に、
しばし見とれてしまいました。翌年からの説明会は新装なった寿光殿(講堂)で
行われていますが、ホールは中高の校舎と直結しているため、毎年慈母観音像
にお会いすることができます。説明会に参加すればお会いできる、「七夕の彦
星ではないですか」と無礼を省みず思っています。こんなことを言っては罰が
当たるかもしれませんが、まさに、「直向でで 慎み深く 雅やか」なお姿で
す。しかし、今年はコロナウイルスの影響でWEBでの開催となり、機会を逃
すことになり残念でした。
余談になりますが、広隆寺(京都)や中宮寺(奈良)の弥勒菩薩を始め、日本
の仏像の優しいお顔と優美なお姿には、お粗末な言葉ですが、心が和みます。
 
ある年の説明会で、平田史郎学院長は、不作法で言葉遣いの乱暴な者を評して、
「訓練されていない個性は野性である」とおっしゃっていました。
創立記念日に招かれ、講堂に案内されたとき、左手に数珠を持ち、私の左側に、
腰をかがめながら先導してくれた、児童のその姿が何とも優雅であったことが
印象に残っています。また、1年生が、きちんと挨拶をするのにも驚かされま
した。宗教教育は、形から入って心を作っていくものと思っていましたが、納
得したものです。
 
女子だけの環境については、「女子だけだからいいのです。女の子しかいない
ので、男子のする仕事までやることになり、体験の幅が豊かになります」とい
われ、共学にする予定は、まったくないと断言しています。ここ数年の幼児教
室対象説明会でも、女子教育の効果を医師国家試験の合格率や大学合格率のデ
ータを元に、強調していました。
こういったことをヒントに、「宗教教育」「女子だけの教育環境」「高校まで
の一貫教育制度」に期待することをまとめてみましょう。
 
2回に分けて、「私学の建学の精神、教育方針の理解の仕方」について、「お
とうさん、おかあさんの受験対策」(めぇでる教育研究所 刊)からピックアッ
プして紹介しましたが、これは、あくまでも「わたし流の考え」にすぎません。
こういった解釈を情報として公表するのには、少し、心配があります。それは、
幼稚舎が作文を止め、面接を廃止した理由が、あまりにも「傾向と対策化され
ている現状から意味がないと判断したから」とおっしゃったことと同じ理由か
らです。一つの考え方、ヒントとしてお読みいただき、ご自身の言葉でお話し
できるようにしていただきたいと、老婆心ながらお願いしておきたいと思いま
す。詳しくは、めぇでる教育研究所のHPをご覧下さい。
 
間もなく夏休みに入りますが、夏休みの講習会に参加し、キチンと計画を立て
て、乗り切りましょう。「夏を制する者は秋を制す」、この気持ちで頑張って
ください。
 
   (次回は、「夏休みの過ごし方」についてお話ししましょう)

 

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