めぇでるコラム

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>★★私立幼稚園編(7)

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2016さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
              第19号
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私立幼稚園編(7)
 
幼稚園に関する新しい情報は、各園のホームページをご覧ください。ここで紹
介する情報は、説明会や過去のホームページなどから得たものが中心になって
いることをお断りしておきます。 (筆者)
 
淑徳幼稚園
 
幼稚園から大学まで、仏教教育を基本とする総合学園は珍しいでしょう。学園
の創立者、輪島聞声(もんじょ)は尼さんですが、ここまで発展するとは思っ
ていなかったのではないでしょうか。
幼稚園は、東上線の自由が丘といわれている常盤台の静かな住宅街にあります。
総合学園としての規模は、学習院、青山学院と遜色がないそうです。正確には
大乗淑徳学園といい、大乗、小乗は仏教の二代流派で、罰が当たりそうで何で
すが、「皆で涅槃に行くのが大乗で、一人で修行を積み涅槃に行くのが小乗」
と考えるとわかりやすいと思います。
涅槃は、お釈迦さまがすべての煩悩をなくし、この世を去ったことをいうそう
で、私たち凡人には到達できない境地ですが、それはあきらめるとして、日本
人は大乗仏教派でしょうね。「皆で渡れば怖くない、赤信号方式」が好きだか
らです。園庭は狭いため、運動会は小学校のグランドで行われています。
 
【教育方針】 
幼児が尊いのは、それぞれのお子さんが無限の可能性を持っているからです。
それぞれのお子さんが、個性を伸ばして、のびのびと自分らしい光をかがやか
せて、大きく育ってほしいと願っています。  
この可能性と個性を引き出し、大きく伸ばす手助けをすること、それが教育で
あると私たちは信じています。明るく、元気で、こころ豊かなひとに成長する
よう願っています。
 
○淑徳の心
ありがとうの心
人は自分の力だけで生きられるものではありません。
自分の周りの人たちは勿論のこと、その他の多くの人々の支えがあってこそ、
私たちの今日の生活があることを忘れてはいけない、と思います。
    
命を大切に
地を這う小さな虫にも、野に咲く一本の草花にも命があります。
そんな小さな命にも、限りない愛を注ぎ大切にしていく、そんな「思いやりの
ある心」をいつまでも持ち続けたいものです。
 
正門から入って園庭に出る左側に、みほとけさま(善財童子)の姿を見ること
ができますが、その前を通る園児達はもちろんのこと、お母さん方も歩みを止
め、手を合わせ、おじぎをしていきます。みほとけさまの前で、おじぎをする
現代っ子、いるでしょうか。これがかわいいそうで、おじいちゃん、おばあち
ゃんには、たまらないようです。形から入って心を育むのが、宗教教育の目指
すところで、おじぎはその第一歩です。
善財童子は、華厳経を求道した偉いお方で、菩薩さまです。罰があたりそうで
すが、やさしいお顔の童子ですから、襟を正さなくても、素直に頭を下げられ
る雰囲気を醸し出していらっしゃいます。
しかし、幼い時に、幼いながら、目に見えないものに畏敬の念を抱くことは、
決して悪いことではありません。
 
かつての園からのメッセージですが、紹介しておきましょう。
 
 園からのメッセージ 
 
幼稚園では、数々の経験・体験を通して、その心身の発達を図るとともに、さ
らに、宗教的情緒の芽生えを育み、徳・知・体のバランスを考えながら、生活
をより豊かなものにしたいと念願しています。
また、お互いの個性を認め、尊敬し合い、自分らしさを発揮する中で、集団に
おけるルールを覚え、協力すること、人と共に生きることの大切さ、素晴らし
さを知ることができます。
人格形成の基礎となる幼児期に、無理なく無駄なく教育し、心豊かな子どもに
育てます。
 
「徳・知・体のバランス」の言葉も、あまり聞きません。
今は、「知・徳・体」と知育偏重型の教育が、歓迎されているからですが、幼
児期には、心の教育、情操教育が大切ではないでしょうか。
 
宗教教育を行う幼稚園を希望する親御さんが、増えているようです。情報過多
社会で、価値観が多様化している現在です。幼児期にこそ「生きとし生けるも
の」に、もっとも必要なものを身に付けさせたい、親心ではないでしょうか。
 
今年も、体験入園を実施しますが、詳しくはホームページをご覧ください。
なお、平成25年4月から、園舎が新しくなりました。
 
【募集人員】 3年保育:(男女)35名   2年保育:(男女)若干名
【Q&A コーナー】はありません。
 
宝仙学園幼稚園
青梅街道を少し入ったところに山門が見え、向かって右側が境内、左側が墓地
で、その奥に宝仙学院があり、幼稚園と小学校は、山門の左側の墓地の塀沿い
に、およそ半周したところにあります。
 
真言宗豊山派宝仙寺の第五十世住職 冨田こうじゅん大僧正が、昭和2年、感
応幼稚園(現宝仙幼稚園)を設立し、翌3年、中野高等女学校(現宝仙学園中
学校・高等学校)を設立。
その後昭和10年に仏教保育教会保母養成所(現 宝仙学院短期大学保育学科)
が、同28年に小学校が開設され、さらに同39年には短期大学に生活芸術科
(現 造形芸術学科)を新設、総合学園となりました。
注:「冨田こうじゅん」の名前が平仮名になっているのは、「こう」は辞書に
ない字のためで、「じゅん」は「純」と書きます。
 
本学園は、創立以来、一貫して大乗仏教精神に基づき、「人をつくる」を基調
とし、宗教教育を押しつけるのではなく、「学年生活を送ることにより、自然
の有する力や恵み、理(ことわり)を感受することのできる豊かな人格の育成」
を目指しています。
本園の仏教保育も、子ども達が宗教的な環境の中で、自然に仏教に親しむこと
を目指しています。
 
真言宗の開祖は、ご存知の弘法大師(空海)で、「お大師さん」と庶民に親し
まれ、学費を気にすることなく、誰でも入学できた、日本で最初の私立学校、
綜芸種智院を設立された方です。
大乗の仏教精神は、淑徳幼稚園で紹介しましたが、誤解を恐れずに簡単にいえ
ば、みんなで大きな乗り物に乗って修行をし、悟りを開くことではないでしょ
うか。
 
 ~豊かな感性と思考力~   Sensitivity and ability to think rich
 
ホームページを開くと、この文字が飛び込んできましたが、何やら、仏教の目
指す道を暗示しているような気がしました。仏教は、悔いのない人生を送るた
めの啓蒙の書ですが、由緒ある寺院を気軽に訪ねるように、やさしく解説して
ある経典にも、一度は目をとおしておきたいものです。
 
私事で何ですが、般若心経にお世話になっています。
学生時代に、「観自在」とあるのを「自ら在るを観る」と勘違いし、デカルト
の「我思う。故に我あり」(I think、therefore I am.)
と同じではないかと狂喜し、お経に触れるきっかっけとなったのですが、解説
によると、「観自在」とは観音菩薩、観音さまのことでしたから、全くの誤解
からの出会いでした。若い頃、哲学者気取りで、“I think、
therefore I am.”を、お経のように唱えてはいきがっていま
したが、落ち込んだ時、役に立ちました。
デカルト(1596~1650)は、 フランスの哲学者、近代哲学の祖といわれ、
「方法序説」は、パスカルの「パンセ」と共に、学生時代に心を奪われた名著
でした。本箱の片隅に筑摩書房から出版された世界文学大系13に「デカルト
 パスカル」があり、発行日を見ると、昭和33年10月、定価550円
(安い!)、あちこちに赤鉛筆のアンダーラインと拙い書き込みがあり、真面
目に悩んでいたのだなと、懐かしくなりました。最近読んだ五木寛之氏の随筆
に、“I am、therefore I think.”ではないかとあり
ましたが、どう違うのかなと思う程悩みませんでした、年ですね(笑)。
 
【幼稚園の教育目標】   
○ 考えてしとげる
問題にじっくりと取り組み、試行錯誤しながら、解決する力を育てます。
○ 明るくおおらかに
人の気持ちや立場を理解し、他人を受け入れることの大切さを育てます。
○ 無心に合掌する
自分のことを願い、また、友だちのことを願うことで、思いやりの気持ちを育
てます。
 
【教育方針】
楽しい遊びから学びを抽出する保育
○ 「まなび」を発見できる意欲を育てる。
○ 「あそび」を通して心身ともに健康な子どもを育てる。
○ 考えることや「じりつ」をうながす。
○ 他者への「おもいやり」をもった優しさを育てる。
 
宗教は、形から入って心を磨くことですから、まず、敬虔な祈りを身につけ、
そこから、明るく、おおらかな、安定した情緒の発達を目指すことでしょう。
「考えてしとげる」については、かつて、以下のような解説がありました。
 
たっぷりした時間と空間、その中で子ども達は自分で遊びを見つけ、友達を誘
い、幼稚園での生活を発展させていきます。子ども達が、時にはどう対応して
いいかわからない問題にぶつかった時、自分で問題を解決していく、その意思
と思考力、創造力を養っていくのを、保護者は、常に温かく見守りながら、そ
の力を伸ばしていきたいと思います。
 
過保護、過干渉な育児への戒めではないでしょうか。自分達の力で解決してい
く、子ども達は、もうその時期に入っていることを「自覚しなさい!」とさとし
ているような気がします。
活動の様子を、ホームページの「その日の出来事」で見ることができます。
 
課外活動のスポーツランド、英会話、パソコンなどが盛んなようですが、本園
は、スポーツ一色です。
ユニホームに着替え、張り切って出かけていきます。子どもの体力及び運動遊
びの機会が少なくなってきているのでは? 安心して遊ばせられる遊び場はあ
るのかしら? 子ども達の生活環境を考え、保育の中に鬼ごっこやボール遊び
など運動遊びを積極的に取り入れ、体力増進に力を入れています。さらに幼児
期に心身ともにバランスのとれた子どもに育てたいと、課外活動の内容にも運
動能力や表現力を刺激する活動を取り入れています。
  月曜日:体操クラブ
  火曜日:バレエクラブ
  木曜日:サッカークラブ
  金曜日:新体操クラブ
              
こういった課外活動は、卒園後も続けて指導を受けられるように、「トライア
ングルズ」が設置されています。
 
なお、未就園児クラブ、ベストリッチクラブを開設しています。地域の遊び場
として、幼稚園の中で親子一緒に遊び、家庭ではできない遊び専門の保育者と
一緒に楽しめることが目的で、当クラブへの入会は、幼稚園入園の条件とはな
っていません。
 
「しいのみキッズ」、預かり保育のことで、保護者の用事に限らず預けること
ができ、急用の場合は、電話一本で申し込みできるそうです。預かり時間、料
金など、詳しくはホームページをご覧ください。
 
以前のホームページに、「保護者の経済的な負担を軽減するため、居住する各
自治体より補助金が支給され、詳しいことは入園後に説明がある」と出ていま
したが、「綜芸種智院の精神」が生かされているということでしょうか。
 
【募集人員】 2年保育(4歳児) 25名
       3年保育(3歳児) 40名  満3歳児 35名
 
【Q&A コーナー】  よくある質問
 
Q: 幼稚園では一日中制服で過ごすのですか?
A: 制服を着るのは、登園時と降園時のみです。登園後は遊び着に着替えそ
   の上から、エプロンを着用し過ごします。のびのびと身体を使って遊び、
   汚れを気にせず遊びに夢中になれるように遊び着に着替えています。ま
   た、毎日着替えを繰り返すことで、一人で着替えることが身に付けてい
   きますし、自分の持ち物を管理する習慣もついてきます。エプロンは市
   販のものもありますが、保護者の方の手作りのものを用意される方もい
   らっしゃいます。
 
Q: 給食ですが、子どもにアレルギーがある場合、どのような対応策をとっ
   ていますか?
A: アレルギー食材がが含まれるメニューの除去・代替で対応しています。
   対応できない場合はお弁当を持参していただきますが、食べ物を「みん
   なで一緒に」いただくという気持ちを持たせるために、お弁当箱から食
   べ物を移し替えて、みんなと同じお皿に盛り付け一緒にいただきます。
   好き嫌いについては、お子さまに合わせた指導をしております。
 
Q: 保護者の方で、お仕事をされている方はいらっしゃいますか?
A: 若干いらっしゃいます。お仕事の都合で送り迎えが難しい場合は、ご祖
   父母やベビーシッターさんに頼んでいらっしゃいます。教育懇談会や保
   育参観日などは年間予定をもとにお仕事を調節されて、日曜参観や母の
   日の集いなどの行事にも積極的にご参加いただいております。また、降
   園後の延長保育として「しいのみキッズ」という預かり保育制度がござ
   います。
 
Q: 園バスはありますか?
A  ございません。送り迎えは保護者の方にお願いしています。登園や降園
   の際には、保護者の方から保育者にお子様の家庭での様子を伝えたり、
   保育者から園での様子を聞いたり、幼稚園とご家庭の情報交換の貴重な
   場となっています。また、お子様と一緒に登降園することにより、親子
   の絆を深め、コミュニケーションをとる大切な時間だととらえています。
   地下鉄の駅やバス停が近くにありますので、電車やバスなどの公共交通
   機関を利用する方もいらっしゃいます。やむをえず代わりの方にお願い
   する場合は、受け渡しの責任上、必ず事前に連絡していただいておりま
   す。
 
Q: 宝仙学園小学校への内部推薦の状況を教えてください。
A: 内部入学の人数枠は25名程度で小学校一学年の約3分の1です。内部
   推薦の条件は、「本園在籍1年以上」と「園の生活態度」の他に、小学
   校からの条件として「知能検査」の基準値をクリアすることが必要です。
   9月の「内部推薦入試」で選考が行われます。
 
Q: 他の私立・国立小学校を受験する方はどのくらいいますか? どんな学
   校を受験・進学していますか?
A: 1学年の三分の二の方が受験を考えていらっしゃいます。年長クラスに
   なると園長が園児と面接し、面談を希望された保護者へ園生活の様子か
   ら家庭生活の仕方や大人とのかかわり方を助言し、ご家庭と一緒に進路
   を考えていきます。
【主な進学先】慶應、早稲田実業、成蹊、学習院、立教、成城、立教女学院、
御茶ノ水・学芸大付属
 
Q: 園の行事で保護者のお手伝いはありますか?
A: 入園と同時に全員会員となり、園の行事やお手伝いや、活動に参加して
   いただきます。また、各クラス、学園ごとに食事会などを行い、幼稚園
   生活を楽しめるよう保護者同士の親睦を深めています。
 
Q: 通園範囲や時間に制限はありますか?
A: 特にありません。通園は毎日のことですので、お子様の体力的に負担に
   ならない乗り物・コース・時間帯などを選ぶようにしていただいており
   ます。現在文京区や、台東区から通われている方もいらっしゃいます。
 
Q: トイレトレーニング中でも入園できますか?
A: 問題はありません。入園後、友達とトイレに行く体験により刺激を受け、
   おむつを卒業するケースが多いようです。今までのトレーニングの内容
   やご家庭の様子を伺いながら、おむつから早く解放できるよう、ご家庭
   と一緒にトレーニングに取り組みます。
 
Q: ベストリッチクラブに入会していないと入園はできませんか?
A:  同クラブに入会しなくても入園は可能です。園生活を体験できる当クラ
   ブでは、自分のことは自分でしようとする気持ち、先生の話を聞くこと
   の楽しさ、友達と過ごすおもしろさなどを経験し、幼稚園入園の準備を
   行っています。
 
Q: 入園料や保育料を教えてください。また、補助金の制度はありますか。
A: 平成27年度の入園料等納入金は、下記の予定です。金額に変更のある
   場合は、後日お知らせいたします。
   入園料 100,000円  施設費 35,000円 
   保育料 月額(3歳児 満3歳児) 27,750円/
       (4歳児) 25,900円
また、各自治体の補助金については随時お知らせしております。
 
Q: 仏教精神を基盤とした教育方針ですが、仏教を信仰した方がよいのでし
   ょうか?
A: 宗教は問いません。ほとけ様に心静かに合掌することを大切にしており
   ます。日々の生活の中や行事などを通して、「仏教の教え」をもとに心
   豊かな子どもに育つよう保育をしております。
(平成27年3月現在のホームページから転載したものです)
 
(次回は、光塩女子学院幼稚園、聖学院幼稚園についてお話しましょう)
 
 

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