2026さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
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「めぇでる教育研究所」発行
さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
(第56号)
年長児のお子さまをお持ちの小学校受験を
お考えの皆様を応援します!!
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○説明会情報
聖心女学院初等科
第2回学校説明会 9月 6日(土)
第3回授業公開 9月25日(木)
成蹊小学校
第2回学校説明会 9月6日(土)
申込:8月1日(金)10時~
※詳細は各校のHPをご覧ください。
■説明会より
新型コロナウイルス感染症の影響が大きかった頃は、WEBで学校説明会を実施していましたが、今では多くの学校で、対面方式の説明会に戻っています。みなさん方も、直接学校に行くことで、学校に通うイメージが湧いたのではないでしょうか。
今回は、白百合学園小学校の説明会が、実際にどのように行われたかを紹介しましょう。ただし、文言は、正確ではないことをお断りしておきます。
めぇでる教育研究所 入試情報
白百合学園小学校 学校説明会
日 時 令和7年5月24日(土) 10:00―11:00
場 所 学園講堂
参加者 約500名
座席に置かれた封筒について、学園報(小、中、高の保護者に配布)、大樹に(小学校の保護者)、学校案内、文集しらゆり(毎年、説明会用に作成、小学生の作文、詩、感想文)、募集要項が入っているとの説明があった。
次第
「白百合学園のあゆみ」
校長挨拶 建学の精神と教育方針
映像「一年桜組の一年間」
学校生活を振り返って(6年生児童)
本校の教育活動
3年生の歌
連絡
1.「白百合学園のあゆみ」(中西 教頭先生)
学園の母体であるフランスのシャルトル聖パウロ修道女会は、今年で創立329年を迎える。発祥の地は、ルヴェヴィル・ラ・シュナルという小さな村だ。17世紀末のフランスの農村では人々は貧しく、子どもの教育が疎かにされていた。その状況に心を痛めた1人の神父が学校を始めることにした。神父の志に共感し、子どもたちに読み書きや手仕事を教えたり、病人の看護を行ったりしたのは修道女たちだった。人々の苦しみに寄り添い、献身的に愛ある活動を行う修道女たちの取り組みが本校の教育の原点。
147年前、1878年にフランス人の3名の修道女が函館に派遣され、彼女たちの働きが日本各地に広がった。1881年、東京にも学校が設立され、これが本学園の始まり。関東大震災や東京大空襲などさまざまな困難の中でも、創立当初の修道女たちの思いを受け継ぎ、現在に至っている。
2.校長挨拶(保倉啓子先生)~建学の精神と教育方針~
建学の精神は、設立当初の修道女たちの心を受け継ぎ、子どもたちに神の愛を伝えながら、時代の要請に応えて教育を行うことを使命としている。そして、本校が基盤としているキリスト教の人間観とは、「人間は一人ひとり神に愛されたかけがえのない存在であり、その存在価値は、他者との比較や競争によって優劣が生じるものではなく、この世に生きているだけで、無条件に価値がある」ということだ。これは時代を超えて、宗教を超えて、普遍的なことであると思う。
児童には、分かりやすく次のような校訓を掲げて、指導にあたっている。
従順「すすんで みがこう 正しい心」
勤勉「すすんで なんでも いっしょうけんめいに」
愛徳「すすんで しんせつ よろこんで」
今年度は、特に『勤勉』に重点を置き、「みんなとともに進んで生かそう自分の力」という白百合生の姿を掲げている。お互いの個性や良さを認め、大切にし合う心を養うこと、どんなことにも誠実に向き合い、一つひとつ丁寧に一生懸命に取り組む心を育むこと、これは修道女たちが大切にしてきた精神の一つだ。
ご両親からたくさんの愛情を受けて育ってきている本校の児童は、とても優しく思いやりがあり、周りに目を配り、助けを必要としている人に思いを寄せて、進んで行動している。正しいこと、良いことを自分なりに考え、力を尽くそうとする白百合生の姿は建学の精神の体現だと思う。
3.映像「1年桜組の1年間」
入学式の様子から始まり、「ごきげんよう」の挨拶の練習、授業の様子、上級生との関わりなど日々の生活の様子が伺えた。最後には2年生として入学式で「友だちになるために」を合唱し、新1年を迎えて映像は終了した。ご覧になった保護者は入学後の1年をイメージできたのではないだろうか。
4.学校生活を振り返って(6年生児童)
<一人目>
「私たちは上級生のことを「お姉さま」、下級生のことを「妹」と呼んでいる。入学したとき、不安でいっぱいだった私に、6年生のお姉さまが「私も1年生だったときに、こうしてお姉さまにお世話していただいたのよ」と優しく微笑んでくださったことが、今でも忘れられない。私は今年1年間、1年生のお世話をしたり、下級生と仲良くしたりすることを頑張りたいと思っている。登下校時や掃除の時間、クラブ活動、委員会など、私たち姉妹が一緒に過ごす時間はたくさんある。なかでも私のお気に入りは「白百合タイム」である。1年生から6年生までの約30人でグループをつくり、5・6年生が考えた遊びをみんなで楽しむ。みんなで遊ぶことで緊張もほぐれ、自然と仲良くなり、姉妹の絆が深まっていく。これからも、6年生のお姉さまから受けた優しさを、妹たちに受け継いでいきたいと思っている。」と話してくれた。
<二人目>
「白百合学園では、宿泊行事が3回ある。4年生では「夏の学校」、5年生では「雪の学校」、6年生では「高原学校」へ行く。「雪の学校」では、2日間にわたってスキーのレッスンを受けた。ほかにも、そり滑りや雪合戦など、普段あまり雪に触れることのない私にとって、貴重な体験がたくさんあった。私は宿泊学習を通して、思いやりを持って行動することや、グループの中で与えられた役割に責任を持つことの大切さを学んだ。そして、友達と協力することでこそ得られる達成感を味わうことができた。私たちのために多くの準備をしてくださった先生方、スキー講師の方々、ホテルの方々、そして両親に、感謝の気持ちでいっぱいである。
6月の「高原学校」では、日光東照宮の見学や尾瀬ヶ原のハイキング、飯盒炊爨が予定されており、どれも楽しみにしている。小学校生活最後の1年も、かけがえのない仲間たちとともに、一日一日を大切に過ごしていきたい。」と話してくれた。
<三人目>
「白百合学園小学校の大きな魅力のひとつに、フランス語の授業がある。歌やクイズ、カルタなどを通して楽しく学ぶ普段の授業に加えて、フランスの行事や文化を体験することもできる。たとえば、公現祭というキリスト教の祝日には、「ガレット・デ・ロワ」というケーキをいただく。このケーキの中には「フェーブ」と呼ばれる陶器の人形がひとつだけ入っていて、それに当たると王冠がもらえるため、毎年クラス全員で大いに盛り上がる。
また、プロのシェフによる味覚の授業や、留学生との異文化交流も、忘れられない思い出のひとつである。4年生から始まるクラブ活動では、私はフランス語クラブに入った。2月の展覧会では、みんなで考えたフランス語劇を発表する。暁星小学校のフランス語クラブとの交流もあり、お互いに劇を披露したり、一緒にゲームをしたりして親睦を深めている。私はフランス語を学ぶ中で視野が広がり、世界の人々と協力し合うことの大切さを学んだ。これからもフランス語を学び続けていきたいと思っている。」と話してくれた。
いずれも児童の視点からの発表ということもあり、非常に参考になった。
5.本校の教育活動(清水雅子教頭先生)
本校のすべての教育活動の基盤となっているのは、宗教教育である。児童の一日はお祈りから始まる。日常生活の中での気づきや周囲の人々への感謝、災害や戦争で苦しむ人々のことを思い、心を込めて祈る。
各学年は桜組、菊組、梅組の3クラスに分かれており、2年ごとにクラス替えがある。学級担任に加えて、専科教諭が各学年に副担任として配属され、約6名の教員が学年団として、児童一人ひとりの成長を見守っている。
1年生は、併設の幼稚園から60名、外部からの入学者が60名という構成でスタートする。すぐに打ち解け、皆仲良くなるため、安心してほしい。また、担任・副担任に加え、1年生の各クラスには教育補助員もつき、児童の様子を細やかに見守り、支える体制を整えている。学級担任は、児童が自己肯定感を育むことができるよう、温かい学級経営を心がけながら、主に国語や算数の授業を担当している。専科教諭も、それぞれの専門性を生かし、質の高い授業を行っている。
1年生は、併設の幼稚園から60名、外部からの入学者が60名という構成でスタートする。すぐに打ち解け、皆仲良くなるため、安心してほしい。また、担任・副担任に加え、1年生の各クラスには教育補助員もつき、児童の様子を細やかに見守り、支える体制を整えている。学級担任は、児童が自己肯定感を育むことができるよう、温かい学級経営を心がけながら、主に国語や算数の授業を担当している。専科教諭も、それぞれの専門性を生かし、質の高い授業を行っている。
すべての教員が日々研鑽を重ね、共に学び、理解を深め、興味や関心を広げながら、探究する喜びを大切にして授業を組み立てている。そのためには、児童一人ひとりの学習状況を丁寧に把握することが欠かせない。授業を通じて学びの種が芽を出し、成長していく過程を見つめていくことは、教員にとって大きな喜びである。
伝統ある女子校である本校では、ジェンダーバイアス──すなわち「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった固定的な考え方に縛られることはない。本校には、活発で雄弁な児童もいれば、静かに思考を深める児童もいる。それぞれの個性は尊重され、「女の子らしさ」ではなく「自分らしさ」が大切にされる。そして、すべての児童に、さまざまな場面でリーダーとして活躍する機会が与えられている。時に意見がぶつかることもあるが、互いに許し合いながら絆を深めていける環境は、女子校ならではの良さである。
<算数教育について>
本校では、問題解決に至るまでの思考のプロセスを重視している。
たとえば、低学年における足し算や引き算の学習では、計算方法の習得に入る前に、絵やブロックを使って問題の場面を視覚的に表現させ、くっつける・離す・結びつけるといった操作を通して、基本的な考え方を体得させている。
また、長さ・重さ・かさなどの学習では、対象物を実際に手に取り、予想を立てた上で測定する活動を行い、抽象的・表面的な理解にとどまらず、五感を用いた体験的な理解が得られるよう工夫している。
高学年では、絵やブロックによるイメージの段階からさらに発展し、線分図や表、図などを用いて情報を整理し、式に表す力や問題を解決する力を育てていく。
このように本校では、単に答えを導き出すだけでなく、「どのようにして解いたのか」「他により良い解き方はないか」といった思考の過程を大切にしている。そのためには、一人で考える時間だけでなく、クラスでの話し合いの時間も重要である。多様な考え方に触れたり、相手に伝えたりする経験を通して、少しずつ論理的な思考力が養われていく。
話し手には「自分が伝えたいことを、相手にきちんと伝わるように意識して話すこと」、聞き手には「話し手の方を向いて話を聞くこと」といった基本的な姿勢から丁寧に指導を行っている。その上で、友達との考えの共通点や相違点を話し合い、文章として表現する活動にも取り組んでいる。
さらに、本校では、考察したことをまとめる活動にも伝統的に取り組んできた。算数で学んだ技能を生かして作品を完成させるだけでなく、それらを通じて得た気づきや学びを振り返ることで、学習内容の理解をより深めている。2月に行われる展覧会では、こうした各学年の取り組みを直接ご覧いただける。
最後に、5・6年生における少人数制授業について紹介する。高学年になると学習内容が一層高度になり、また思春期の発達段階において「間違えることへの恥ずかしさ」から、発言をためらう児童も見られるようになる。そこで本校では、2年前より6年生を、今年度からは5年生を対象に、クラスを半数に分けて、担任と算数専科教員とで授業を分担する少人数制を導入している。人数が減ったことで、教師が全員の思考を把握しやすくなり、つまずきやすいポイントを共通の話題として取り上げやすくなった。
一人の間違いをみんなで検討し、より良い考え方をクラス全体でつくり上げていく授業が実現できていると実感している。
<外国語教育について>
本校の外国語教育の特徴は、フランス語と英語という2つの外国語を学習する点にある。フランス語は1年生から6年生まで週に1回、英語は3・4年生が週に1回、5・6年生は週に2回の授業を行っている。授業は、日本人教員と外国人ネイティブ教員によるチームティーチング体制で実施しており、5・6年生では少人数授業も取り入れている。
外国語教育の到達目標は、6年間を通じて「自分の身の回りのことについて聞く・話す・読む・書くことができる」ようになることである。
同時に、本校が最も大切にしているのは、言葉の面白さや楽しさを味わいながら、自分の考えを伝えたり、相手の思いを受け入れたりして、お互いを尊重し合う心を育むことである。
授業では、まず「聞く」「話す」活動を中心に展開し、学年が進むにつれて徐々に文字を扱う活動を加え、段階的に「読む」「書く」力へとつなげている。
6年生では、「私・学校・家族」というテーマでフランス語と英語の2か国語による文章作成に取り組んだ。
フランス語は、児童の多くが本校で初めて学ぶ言語であるため、授業内で十分な習熟が図れるよう、特に丁寧な指導を行っている。
また、定期的に外国語を用いた交流活動にも取り組んでいる。フランス語では、生活科「こども祭り」でフランス人学校の児童と共に遊ぶ活動や、併設高校の交換留学生と日本文化をテーマにした共同活動を行っている。英語では、イギリスやオーストラリアの小学生とのグリーティングカード交換、フランス語ではフランス本国やスペイン領カナリア諸島の小学生と手紙や映像を用いた交流を行っている。こうした活動の中で、児童たちは学んだ言葉を使う喜びを実感し、生き生きと取り組む姿が見られる。
言葉は、外の世界へと開かれた窓である。その窓がいくつもあることによって、子どもたちの視野はさらに広がっていく。
外国語の学習を通して、他者に対して心を開いた人間に育ってほしいという願いを込めて、日々の指導を行っている。
6.3年生の歌
『あの空はどうして青い』のほか、フランス語で『クラリネットをこわしちゃった』を元気いっぱいに披露してくれた。
7.連絡事項
出願方法:WEB出願、願書はHPよりダウンロードし、記入後郵送。学校での願書の販売はしない。願書のダウンロード期間や郵送期日が決まっているので間違えないように。詳しくは募集要項を参照してほしい。
学校見学会:9月13日(土)に実施。後日ミライコンパスより
申し込み開始。
詳細は後日確認してほしい。
以上で終了。
個別の質疑応答あり。
いかがでしたでしょうか。
文言は正確ではありませんが、説明会の様子が伝わったのではないでしょうか。
夏休み講習、元気に通っていますか。毎日、体系的に学ぶことにより、受験に必要な力は確実につくと共に、知らない友とも学べ本番の雰囲気をも体験できます。
暑い日々が続いています。室外と室内の温度差などで体調を崩さないように、健康管理には十分に注意してあげましょう。
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