2027さわやかお受験のススメ
<小学校受験編>

 
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「めぇでる教育研究所」発行
 
  さわやかお受験のススメ<小学校受験編>
        (第27号)
      
 現年中児のお子さまをお持ちの小学校受験を
 お考えの皆様を応援します!!
 
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あけましておめでとうございます。
今年もご愛読のほどよろしくお願いいたします。
志望校から招待状を頂けるよう、頑張りましょう。応援します。
 
さて、お正月には門松と鏡餅を飾りますが、その門松と鏡餅には、
文句なしに、すごい秘密が隠されているのです。植物界は、顕花
植物と隠花植物から成り立っていますが、その代表が勢ぞろいし
て、正月を迎えているのです。門松は、花を咲かせ種を作る顕花
植物から松、竹、梅が、鏡餅の下には、花を咲かせず胞子で増え
る隠花植物から裏白が選ばれています。
昔から受け継がれているものには、やはり意味あり、でした。
(メールマガジン「さわやかお受験のススメ 保護者編」より)
 
 
★★入試問題を分析する -合否を判定する必須十項目-★★
 
[1]巧緻性に関する問題
 
聞き慣れない言葉です。
「きめ細かく上手にできていること」という意味ですが、11月
に詳しくお話ししました「手は第二の脳」(11号から14号)を
思い出してください。重複するところもありますが、大切な問題
ですから繰り返します。
 
巧緻性に関しては、「塗る・折る・切る・貼る・結ぶ・摘む・包
む」といった手作業、何かを作ったり、絵を描いたり、手本と同
じものを描いたりする問題があります。なぜ、出題されるのでし
ょうか。手作業は、誰の手も借りずに、指示されたことができる
かどうかで、自立の状態がわかるからです。
 
 
[制 作]
 
課題制作と自由制作があります。
 
◆課題制作
★「今から、動物の起き上がりこぼしを作ります。
 このように、画用紙を半分に折り、折り目のところが背中にな
 るように動物を描きます。描けたら動物を、このように切り抜
 きます。そして、別の紙を筒のようにまるめ、それに動物をホ
 チキスで止めます。最後に、セロテープで粘土を筒の中に貼り、
 出来上がりです。」
 
先生が、やっているのを見てから制作に取り組みます。
 
◆自由制作
★(空き箱、画用紙、色紙、折り紙、セロハン、リボン、ひも、
 モール、輪ゴムなどの材料や、はさみ、のり、ホチキス、クレ
 ヨンなどが置かれています。)
 「ここにあるものを自由に使って、自分の好きなものを作りな
 さい。」
 
まず、注意しておきましょう。
子どもたちの大好きな制作ですから張り切りますが、先生の説明
中に手を出す子がいます。
 
待てないのです。
 
きちんと聞いておかなければ、手順がわかりませんから、途中で
ギブアップすることになりかねません。
 
普段の生活態度が、そのまま正直に出がちです。
 
お子さんに何かを頼んだときなど、最後まできちんと聞いている
でしょうか。聞いていれば心配ありませんが、何といっても「話
を聞き、指示どおりに行動できるか」がポイントだからです。
幼稚園は自由保育ですが、小学校は一斉授業ですから自分勝手に
やるわけにはいきません。
しかも試験ですから、規則違反にチェックが入ります。
 
なお、制作を苦手とするお子さんの場合は、もう一度、「鍛えて
ほしい第二の脳」をお読みになり、早いうちに対処しておきまし
ょう。基本作業は、幼児教室の先生にお任せではなく、家庭でき
ちんと身につけるものです。これをおざなりにしていると、制作
に興味をもてなくなりがちで、行動観察型のテストが苦手になる
ことを、しっかりと胸に刻んでおきましょう。
 
 
 
[模 写]
 
★お手本と同じように描きましょう。
 
模写は、文字通り、お手本と同じものをまねて写すことです。
点図形と線や図形の模写があります。点図形は、対称図形が多く、
見た目もきれいですから面白そうですね。簡単なものも手抜きを
せず、きちんと線を引くことが大切です。
 
しかも、大人が考えるより難しい作業です。どこから始めたらよ
いのか迷ってしまうものや、必ずしも点と点を結ぶとは限らず、
点と点の間を抜けていくのもあります。これは、納得するのに時
間がかかります。
 
「点と点を結ぶのに、何で抜かすのですか? そんなのずるいで
すよ!」と不満に思っている子がいますが、こだわるから仕掛け
に気づいて間違わないわけです。
 
そして、この問題も根気がいります。どこがどうなっているのか、
試行錯誤を積み重ねた方が、後で効果が表れます。観察力と集中
力、そして持久力や忍耐力も身につきます。さらに、全体のバラ
ンス感覚を養うのにも役立ちます。なぜなら、隅から隅まで、全
体をきちんと見なければならないからです。それが絵を描くとき
にも生きてきます。
 
模写の問題で見逃せないのは、性格まで姿を表すことでしょう。
 
点と点をつなぐ直線がよじれたり、脱線したり、通過すべき点を
無視する子は、何をやっても雑なところがありますね。スピード
を競っているようですが、描けていればいいのではありません。
完成度から美醜の感覚、基本的な生活習慣、しつけ、育児の姿勢
まで判定することも可能です。
 
最初が、肝心です。
 
ゆっくりと丁寧に、時間をかけて、美しく描くことが基本です。
そして、忘れがちなことですが、姿勢が悪ければ描く線も乱れま
す。背筋をきちんと伸ばし、左手でペーパーをしっかりと押さえ、
筆記用具をきちんと持って描く習慣を身につけましょう。
 
<線の模写>
はじめに、点線などで手本が示されていますから、それを指でな
ぞり、どのようにすればスムーズに描けるか、必ず確かめましょ
う。
 
指で何回もなぞり、脳に一筆で描ける感覚をしっかりと学習させ
ることが大切です。
 
三角形が連続する鮫の歯のような直線や、半円が上下に反転しな
がら連続するもの、曲線では、筆記体のアルファベットの小文字
「エル」の連続したものもあり、上下が逆になると、ぶどうの房
のように見えますが、「エル」は下から上に左回りで描きますか
ら、それに従い連続して描き、上からの場合は、上から下へ右回
り、時計回りで描きます。房の長さや間隔が乱れないように注意
を促しましょう。
 
しかし、いずれも難しい作業でなかなかうまく描けませんから、
根気よく取り組むことが大切です。
 
<図形の模写>
これは、難しいですね。
線の模写と違い、四角、三角、円、菱形、ハートなどさまざまな
図形が、いろいろな組み合わせで出題されますから、それを描く
子どもたちには、至難の業だと思います。やってみるとわかりま
すが、全体の配置状態、バランスをつかむことは容易ではありま
せん。
 
以前にもお話しましたが、図形の○△□は、書写、運筆の基礎ト
レーニングですから、正確に描けるようにすることが大切です。
 
○は、下から時計まわりで描きます。上から左回りに描くのは数
字のゼロです。
△は、頂点から左斜め下へ、そこから頂点に戻って右斜め下へ、
最後に左から右へ底辺を描きます。左斜め下から、いきなり右方
向へ底辺を描き、今度は左斜め上の頂点を目指して描くのは、大
人の使う簡略法で、子どもにとっては書写違反です。
□は、漢字の国がまえと同じです。左から下におりて、そのまま
戻らずに、左回りで一周する子がいますが、これも書写違反にな
ります。
 
文字には筆順がありますから、こういった図形をきちんと描ける
子は、きれいな字を書けるようになります。
 
基本的なトレーニングとしてお勧めしたいのは、例えば、大きな
○を描き、その中に、それより小さな形をどんどん描くことです。
□△◇も同じようにやってみましょう。前のものより小さく描き、
その微妙な差を脳に教えることができるからです。線の模写と同
様、難しいですから、お子さんはうまく描けずに嫌がると思いま
す。あせらず、じっくりと時間をかけ、丁寧に描けるように導い
てあげましょう。
 
ところで、頼りない線を引く子がいますが、多くの場合、鉛筆を
正しく持てていないからで、おそらく、箸の持ち方もおかしいの
ではないでしょうか。これを解決してから挑戦しましょう。
 
ただし、はしの持ち方は、食事の時にうるさく言わないことです。
朝、昼、晩と三度、同じことを言われていては、気が滅入ります
から、以下のようなトレーニングがいいのではないでしょうか。
 
Bか2Bの鉛筆で、直線や円などをなぐり描きさせると効果が表
れるものです。
 
これは、スピードを上げてもかまいません。なぜなら、速く描く
には、鉛筆をしっかりと持たねばなりませんし、どの辺を持てば
よいかもわかるからです。
 
力み過ぎは、手首を疲れさせるだけですが、力配分やバランスも、
やっているうちにわかってきます。
三角軸の鉛筆を使うのもいいですね。
そして、ボール遊び、縄跳び、鉄棒など両手を使う運動をやるこ
とで握力をつけましょう。机の上だけではないトレーニングにも、
目を向けてください。はしの持ち方にも変化が出てくるはずです。
 
 
[はしを使った問題]
 
★(角砂糖ぐらいの大きさのプラスチックの立方体が、たくさん
  お椀の中にあり、はしと空のお椀が用意されている)
 「お椀の中のものを、別のお椀にはしを使って、一つずつ移し
  てください。」
 
「摘む」手作業の試験です。豆の他に、はしでスーパーボールや
玩具のミニチュアの果物、落花生、金平糖をつかむ問題も出てい
ます。
 
豆を買ってきて、割りばしを使い、懸命に練習をする話を聞きま
すが、何かおかしな気がします。これは、試験のために練習をし
て身につけるものでしょうか。体や筋肉の運動的な発達に関わる
ことですし、基本的な生活習慣の大切な課題ですから、しつけと
関係があります。
 
一応の目安として、3歳ぐらいからはしを使えるようになり、5
歳頃には、巧みに使えるようになるといわれています。
 
生活習慣とは、「誰の手も借りずに自力で生活していくために身
につけるもの」であることを忘れては、受験準備どころではない
のではと思います。
 
第14号で紹介しました、立教女学院小学校の説明会での話を思
い出してください。当時の教頭先生は、こうおっしゃっていまし
た。
 
「鉛筆の持ち方や箸の持ち方は、一度悪い癖がつくと直しにくい
ので、家庭で正しい持ち方、使い方を身につけさせてほしい。あ
えてこの場で申し上げますが、今年度もテストの中で箸を使う場
面がございましたら、箸で物を運ぶ速さを競っているのではなく、
正しい箸の持ち方ができているかを見ていることをご理解いただ
きたい。テストの主旨はそこにあります。日本の文化でもある箸
の使い方を、きちんと身につけてほしいと考えています」
 
幼稚園児が、ペーパーテストに強くても、正しく箸を持ち食事の
できない方が、よほど怖い話です。「九九、八十一!」とそらん
じている子が、お母さんに靴をはくのを手伝ってもらっているよ
うでは、やはり、おかしいですね。
 
練習しなければ、うまくはけないのは当たり前です。それを手伝
うのですから、脳から司令は出ませんし、筋肉も反応しません。
手をかけた分、脳も筋肉も楽をしているのですから、不器用にな
るわけです。
 
手を貸しすぎていることはありませんか。
 
モンテッソーリの「敏感期」ではありませんが、幼児期には、こ
れから使う筋肉を鍛えなければならない大切な時期があります。
赤ちゃんは、なぜ、はいはいをするのか思い出してください。
 
ある私立の名門校では、鉛筆を削るのに「肥後守」(ひごのかみ)
を使っていたという話を聞きました。「肥後守」とは、刃を収め
るさやに「肥後守」と銘のある折り畳み式の小刀(こがたな)の
ことです。鉛筆削り器が出る前は、小刀で鉛筆を削るということ
は、誰もが練習をし、身につける、当たり前のことでした。しか
し、全神経を手先に集中しなければ、けがをしかねない大変な作
業です。危険を伴う作業は、大げさにいえば、幼いなりに危機管
理が必要であることを学習していたのではないかと思います。使
い方を誤れば凶器になることを教えずに、ただむやみに禁止する
のは、教育的な配慮に欠けますが、こういったことは大人が使っ
て見せることもいいのではないでしょうか。
 
脱線しましたが、その他に、折り紙を折ったり、はさみで線や、
線と線の間を切らせたり、ひもを結ばせたり、積み木をハンカチ
で包ませる問題もあります。
 
ひも結びやハンカチでものを包むのも苦手ですね、特に、男の子
は。やったことがないからできないのだと思います。普段、お母
さん方も風呂敷で物を包むことなど、ほとんどないでしょう。お
弁当をハンカチで包むようにすれば、解決できます。第二の脳を
活用すれば知力も向上しますから、一石二鳥にもなります。
 
巧緻性の問題には、お子さんの生活環境までわかる要素も含まれ
ています。乱暴な線や心細い線を引くような場合、その原因は、
日常生活の中で、いろいろな形でサインが出ていると思います。
口うるさく注意する前に、どのようなサインが出ているかチェッ
クしてみましょう。
 
 
(次回は、「言語の問題」についてお話しします)
 
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