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めぇでるコラム : 2021幼稚園受験: 2019年10月

さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>創刊号

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         「めぇでる教育研究所」発行
   「2021さわやかお受験のススメ<幼稚園受験編>」
            創刊号
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幼児教育に携わり30数年になりますが、私が若いお母さん方に訴え続けてき
た幼稚園選びとは、畏れ多くも、新約聖書ヨハネによる福音第1章にある「創
世は神の言葉から始まった」「初めにことばがあった」を拝借したもので「はじ
めにご家庭の育児の方針にありき」でしたが、これをより具体的に表したのが、
既に明治時代にあったのです。高等小学校(現在の5,6年生)の家庭に配布
された「家庭心得」で、「教育の道は家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が
咲き、世間の教えで実がなる」でした。
「教育の道は家庭の教えで芽を出す」は、「はじめにご家庭の育児の方針にあり
き」そのものではないでしょうか。
 
幼児期は、どういった花を咲かせるか、その芽を生み出す根をしっかりと作る
時期です。我が子にはどういった人生を歩ませたいか、そのためにはどういっ
た教育が必要であるか、長いスパンで描かれた設計図が必要です。それを実現
するための最初の一歩、それが幼稚園選びの基礎、基本です。
 
平成9年に、開園以来、初めて実施した白百合学園幼稚園の入園説明会で、メ
モの再現ですから文言は正確ではありませんが、川崎園長はこうおっしゃって
いました。
 「私どもが希望しておりますのは、小さい時から、入園テストとか
  面接を受けて訓練されることではなく、むしろ、日常の生活の中で、
  特にお父さま、お母さまの、生きたお手本の中で育てられたお子さ
  ま方、そして年齢相応に基本的な生活習慣が、これはまだ完全にで
  きませんから、ある程度、身についているお子さま方、明るく、素
  直で、いきいきとしているお子さま、そういった子ども達を歓迎し
  ています」
 
そのためには、どういった保育が必要であるか、説明会へ参加して、多くの情
報を得ることができました。一つの例として、桐朋幼稚園の求める子ども、「好
奇心旺盛で 年齢相応の 無邪気さがある子」を紹介しましょう。
  幼稚園入試のための塾も盛んだと聞くが、そこでの学習が
  「ハイ、よくできました」「まだダメですね」的な評価を伴う
  ものばかりだとすれば、そこでの体験は「できる子・知って
  いる子はイイ子」とか「できない子・知らない子はダメな子」
  という観念を植えつけてしまう。そのような観念をもった子
  どもは、「できたかどうか」ばかりが気になって、自分なりに
  判断して行動しようとする姿勢がもてなくなる。このことは
  大いに問題があると私たちは考えている。(中略)選考にあた
  って、子どもを見るのではなく、親の子育ての仕方を見てい
  るといえるかもしれない。実際、「年齢相応の無邪気さのある
  子どもであることが大事」と考えるものにとって、過保護・
  過干渉・教育要求の過剰などは、親にとって都合の「イイ子
  ちゃん」を作るとは考えられても、好奇心の旺盛な「年齢相
  応な子」を育てるとは考えにくい。
 
「できる子・知っている子はイイ子」とか「できない子・知らない子はダメ
な子」という観念をもった子どもは、「できたかどうか」ばかりが気になって、
自分なりに判断して行動しようとする姿勢がもてなくなり、過保護、過干渉
に加え、「あなたのためです!」といった教育要求の過剰は、成長をしっかりと
踏まえたものでなければ、子どもたちを苦しめるだけではいないでしょうか。
 
駆け出しであった当時の私には、バイブル的な言葉として染み込んだもので
した。
3歳は、性格の土台作りの時期、「三つ子の魂まで」といわれているように、
将来に大きな影響を与えますから、受験も慎重に取り組むべきだと思います。
 
本メールマガジンは、過去の説明会で伺った情報をもとに、無事、合格の二
文字を獲得するには、何が必要であるかを紹介することを目的に構成された
ものです。一緒に頑張ってみませんか。微力ながら、応援させていただきま
す。
              めぇでる教育研究所 所長 藤本紀元
 

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