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めぇでるコラム : 2023小学校受験: 2022年4月

さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★ [10] 社会性に関する問題

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         「めぇでる教育研究所」発行
「2023さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2023年度入試(2022年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第43号★
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◆説明会情報
  立教女学院小学校 入試説明会
   2022年5月7日(土)第1部  9:30~10:20
               第2部 11:10~12:00
    聖マリア礼拝堂会場は満席、中継会場は受付中
    
  東洋英和女学院小学部 学校説明会
   2022年5月14日(土) 4回実施
    メイン会場は満席、サブ会場は受付中
 
  日本女子大学附属豊明小学校 学校説明会
   2022年5月14日(土) 3回実施
    1回目、2回目定員間近、3回目満席(本メルマガ発行時)
 
  青山学院初等部 第1回学校説明会
   2022年5月14日(土)9時、11時、13時の3回
    3回とも定員間近(本メルマガ発行時)
 
  聖心女子学院初等科 第1回学校説明会
   2022年6月11日(土) 受付前
 
 
  千葉日本大学第一小学校 授業見学会
   2022年6月3日(金)から毎週金曜(7月1日まで)
    各回20名(6月3日、10日は満席)
 
  詳しくは、ホームページを御覧になり、しっかりと情報を確認しておきま
  しょう。
 
 
 
 ★★入試問題を分析する★★
 [10] 社会性に関する問題  
        
5、6名のグループで遊び、その様子から社会性、協調性といった集団生活へ
の適応力を評価する問題です。ごっこ遊び、絵画や制作など、いろいろな形で
行われますが、かつて出題された「電車ごっこ」を取り上げ、どういった形で
展開し採点されるか分析してみましょう。
 
★[電車ごっこ]
「今から、電車ごっこをして遊びます。この遊びには、運転手さん、車掌さん、
駅長さんに、お客さんが必要ですね。最初に、誰が、どの役をするのかを、み
んなで相談して決めてください。そして、どうやって遊べば楽しいか、話し合
って決めましょう。電車は、このロープを輪にしたものを使います。相談がで
きたグループから、代表を決めてロープを取りにきてください。わかりました
か。では、始めてください」
 
こういった説明を聞き、相談をして、電車ごっこを始めます。
ごっこ遊びは、幼稚園や保育園などでやっている遊びですから、遊びそのもの
には問題ありませんが、何といっても集まったメンバーは、今日が初めてのご
対面です。これが問題ですね。名前、幼稚園(保育園)名、家族構成、性格、
趣味、得意な遊びなど、データなしの遊びとなります。全員同じ条件ですが、
普段からリーダーシップをとっている子ども達は、やりますね。
「運転手と車掌、駅長さんは、一人ずつだから、順番に代ったらいいと思いま
す」
「その順番だけど、ゼッケンの番号順はどうですか」
「背の高さ順でも、いいじゃない?」と背の高い子がいうかもしれません。体
の特徴を武器にしていますね。
「(ぼくは、背が低いからお客になってしまう。そうは、させないぞ!)ジャ
ンケンが、いいな。勝ち負けで、決めるから、いいと思います!」
こう思っているかどうかはわかりませんが、自分の考えを言える子、いいです
ね。
 
こうなれば、意見はドンドンと出ます。殊勲賞は口火を切った子ですが、この
グループは早くまとまります。
「最初にいった君が、代表でロープもらってきたら!」
「賛成!」
こういけば理想的です。
 
黙ったまま、まったく進まないグループ、積極性に欠ける子ども達が、集まる
場合もあるそうです。
 
「…………」
「……」
 
これでは採点できませんから先生は盛んに促しますが、反応はありません。
何も言いませんから、参加意欲、発言内容、行動力、全部なし、社会性、協調
性は[0]になります。偶然の組み合わせとはいえ、惨めな結果になってしま
います。
 
「ぼくは、運転手しかやりたくない!」
こんな無茶をいう子もいるそうです。古い言葉ですが、乳母日傘(おんばひが
さ)型ですね。こういう子ばかりでは、収拾がつかなくなります。乳母日傘型
とは、「乳母をつけ、日傘をさしかける、というように子どもを大事に育てる
こと」で、過ぎると過保護になる育児のことです。
 
「私、決まったものなら何でもいいの!」
こういう女の子もいるそうです。一見よさそうですが、あなた任せで積極性に
欠けるのではないでしょうか。
 
こういう子もいるようです。ジャンケンで決めることになり、ジャンケンをし
て負けると、「ジャンケンは止めて、他のやり方がいいな!」などと平気でル
ールを破る子、自己中心型です。普段の家庭での振る舞いをチェックしてみま
しょう。
 
いろいろと見せてくれるそうです。小学校側としては、グループ活動を盛り上
げるために積極的に参加する意欲、相談する様子や発言の頻度、内容、ルール
を守って遊ぶ様子などから、社会性や協調性を評価しますが、これもご両親の
育児の結果ではないでしょうか。
 
過保護な環境ではわがままなお山の大将に、過干渉な環境では消極的に、自立
心が弱ければ、あなた任せになりがちです。
 
これについては、以前にもお話ししましたが、幼稚園や保育園の先生に聞いて
みることです。 
「うちの子、園での様子はどうですか?」 
「そうですね、どちらかといえば、集団生活への適応力に、少々問題がありま
すね」
 
この場合の「少々」は、「ものすごく問題あり」と考えて、育児の姿勢や子ど
もを取り巻く環境に、何か問題点はないか、チェックが必要です。社会性、協
調性といった集団生活への適応力は、6歳頃までに身につくと言われています。
義務教育が始まる時期と、一致しているわけです。
 
「少し、内気なところもあるようです」
こういった答えがある場合は、お父さんやお母さんが構い過ぎているはずです
から、過干渉の鎖を切ってあげましょう。
 
 「元気すぎる時も、ありますね」
この場合は、わがままで、チームワークを乱しているかもしれませんから、何
事も思うようにならないことをお父さんがしっかりと教えてあげるのが良いで
しょう。
 
子どもは遊ばせると、育てられた環境がわかるものです。
 
ペーパーテストではわかりにくいことですが、遊びや行動観察のテストで、子
ども自身が親の育児の姿勢をきちんと見せてくれます。子ども達は、演技など
できませんから普段の姿が表れるのです。
    
ところで、こういったテスト中にもめごとが起こりやすいようです。
もちろん、行動観察が中心になっている慶應義塾幼稚舎のように、試験に先立
ち、「走らない・前の人を抜かさない・うるさくしない」と注意しますが、テ
ンションの上がってしまう子ども達もいますから、ちょっとしたことでいさか
いが起きるようです。
 
そんな時どうしたらいいのでしょうか。
 
女の子は毅然として原因を指摘するそうですが、男の子は案外、腰砕けになる
話をよく耳にします。
「どうしたのですか!」と聞かれた時に状況を説明できれば、先生方も適切に
対処してくれますが、口ごもり、まごまごしていると、そのままになる場合も
あるようです。
制限時間内の試験で、先生方も進行状況には、神経を使っているはずだからで
す。
 
やはり過保護、過干渉の環境では、うまく対応できないのではないでしょうか。
 
自分が悪くなければ先生にきちんと伝える、行動観察型のテストでは、こうい
ったことも大切です。
普段から幼い子ども達は、おかれた状況のもとで、いろいろなことを考えてい
るのですから、それを言葉で表す機会をたくさん作ってあげることも大切では
ないでしょうか。
 
「対話」です。
話し過ぎ(かなと思っている)の保護者は、よい聞き手になってあげましょう。
    
最後に、歌い、踊る試験もあります。
幼稚園や保育園で楽しそうに歌い踊る子ども達は、間違いなくお父さん、お母
さん方が、子ども達と一緒に楽しく歌い、踊っています。ですから、初めての
場所で、知らない友達や先生の前でもできるのです。なぜなら、子ども達の小
さな胸の中には、お父さんやお母さんと歌い、踊った楽しい思い出が、いっぱ
い残されているからです。
 
知識だけ詰め込まれた子ども達は、こういったことが苦手でもあるようですね。
「話す・歌う・踊る・描く」は、子ども達の大切な表現手段であることを、忘
れてはいけないと思います。
 
表現できることから積極的に挑戦する意欲や好奇心が、みんなで楽しく歌い踊
ることから協調性などが、間違いなく育まれている証であり、学校側の狙いも、
ここにあるのです。
 
運動会には、親子でダンスをする種目がありますが、お子さんの様子はいかが
ですか。
内気で、はにかみ屋である男の子は、苦手ではないでしょうか。
特にお母さん方が、楽しく相手をしてあげることで、シャイの鎖を断ち切って
あげることもできます。
 
社会性や協調性といった集団生活への適応力を育む場が、幼稚園であり保育園
です。
 
家庭のあたたかい環境で育てられた子ども達が、初めて集団生活の訓練を受け
る教場です。
幼稚園へ通うことは法律で決められてはいませんが、何事もマイペースでは、
教育は成り立ちません。
 
国府台女子学院の平田史郎学院長は、かつて説明会で「訓練されていない個性
は野性である」とおっしゃっていましたが、教育の第一歩は共に生きる、共生
を学ぶことから始まりますから、訓練されていない個性では、困るのは子ども
自身です。社会性の問題の目的は、どこにあるかご理解いただけたのではない
でしょうか。
 
 
(次回は、「学校説明会で確かな情報を」についてお話しましょう。)
 

 


さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[9] 運動に関する問題

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         「めぇでる教育研究所」発行
「2023さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2023年度入試(2022年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第42号★
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★説明会情報
昭和学院小学校(第1~3回オープンスクール・説明会)
 2022年5月14日(土)9:00~11:00
      5月21日(土)9:00~11:00
      6月 4日(土)9:00~11:00
      6月22日(水)9:00~11:00
  事前申込制 土曜日の各回は80組限定で既に3回とも満席です。
  6月22日(水)の回は240組まで参加でき、まだ受付中となっていま
  す。詳しくは、ホームページをご覧下さい。
 
 
江戸川学園取手小学校(オンライン説明会)
 2022年5月7日(土) 10::00~
  事前申込制です。300名定員で残数が少なくなっています。
  次回は5月28日(土)に学校での説明会が予定されています。
  詳しくは、ホームページをご覧下さい。
 
 
「学校情報 HPを読んでみましょう」
各学校のホームページが更新され、今年も読み応えがあります。特に、国語で
は、どういった授業が展開されているか、興味のあるところです。
昭和学院小学校の視写(名作を原稿用紙に書き込む)、日出学園小学校の書写、
「書き取りタイム」、聖学院小学校の「作家の時間」など、面白い取り組みが
あります。
聖学院では通常授業の他に、1年生から6年生まで週1時間「表現」の科目を
特設、「作家の時間」と呼ばれ、自由なテーマで文章を書き、クラスメートの
前で読み上げ、みんなから評価をもらう形式は傑作。先生とのやり取りで終わ
る作文と違い、多数の読み手を意識し、興味を持ってもらうことがポイント。
英語に力を入れている本校ですが、きちんと国語力を培う姿勢が伝わってきま
した。
英語や情報教育に注目しがちですが、すべての学問の基本は国語です。どうい
った授業を進めているか、調べてみませんか。
 
 
 
[9] 運動に関する問題 
 
運動には、集団で行うものと個別に行うものがあります。
 
[集団で行う運動]
 
先生と同じ体操を機敏にこなす模倣体操、タンバリンのリズムに合わせて行進
をしながらスキップやケンケン、ケンパー、グーパーなどをするもの。
左右の手を開いて、親指から順番に閉じたり、開いたりする指の屈伸、片足一
本で立つ片足バランスや登り棒、縄跳び、ボールをついたり投げたり、ドリブ
ルをするボール遊び、かけっこ、ジグザグ行進などをします。
 
これは試験ですが競争ではありません。
先生のやっていることをよく見て、その通りにできるかどうか、指示行動です。
スキップ、ケンケン、ケンパー、グーパーなどは、幼稚園でやっていて得意だ
ろうと思っていたのですが、そうでもないようです。
また友だちとこういった遊びをすることが、少なくなっているのではないでし
ょうか。
 
少子化の影響で近所に同年齢の仲間がいない、また、不幸なことですが、幼児
を取り巻く屋外での環境は決して安全とはいえず、家での一人遊びが増えてい
るようですが、やはり不自然ですね。                   
 
しかし、やってできないことはありません。
 
ご両親の出番ですね、お子さんも喜びます。
お父さんやお母さんと一緒にやってできるようになっていれば、教室でも簡単
にでき、先生方も他のことに時間を有効に利用できます。
巧緻性と同様、教室や塾にお任せだけでは、効率のよい受験準備はできません。
そして実際の入学試験で、お父さんやお母さんと一緒にやった運動が出たとき、
子どもたちは間違いなく一所懸命にやります。
楽しい思い出が残っているはずだからです。
 
かつて、このようなことがありました。
 
ボールを使う運動が出題される男子校の受験で、お父さんは海外へ単身赴任中。
通い始めてから3か月ほどたった時、少し太めであったお母さんがスリムにな
ってきたので、お子さんに聞いたところ、毎日のように近所の公園でボール遊
びをしているとのことでした。
見事に合格しましたが、ご挨拶にみえた初対面のお父さんが、一番うれしそう
でした。
お父さんができなかった分、お母さんが一所懸命に取り組んだので、お子さん
には楽しかったに違いありません。
難しい問題にもギブアップせず、懸命に挑んできたのは、こういったお母さん
の頑張り、スキンシップがあったからでした。
 
逆に苦しい思い出しか残っていない場合は、
「先生、これ試験ですか。試験でなかったらやりたくありません」
こうなるのではないでしょうか。
 
前にも紹介しましたが、説明会で聞いた本当にあった話です。
偏差値の高い小学校でしたから、かなり厳しい受験準備に追われ、子どもの目
にも、日常生活の全てが受験に結びついていると映っていたのでしょう。
話をされたシスターは、悲しそうにおっしゃっていましたが、帰るとき電車で
一緒になったお母さん方が、
「難しい問題が出るのだから、仕方がないでしょうに!」(この語尾、いやで
すね)などと、なぜか高い偏差値の話で盛り上がっていました。
 
「準備に適切でないところがあるのでは、とお母さん方は考えないのでしょう
か」と言いたくなりましたが、偏差値だけをあげる準備に夢中になっているお
母さん方は、聞く耳を持たないものです。
ご両親が心を一つにして受験に取り組んでいるとは、とても思えません。
お母さんだけが夢中になっているケースが、多いものです。
しかし、子どもにとって負担になるだけの準備は、やがて、壁にぶつかります。
チックの症状などが出てくるようでは、誰のための受験なのでしょうか。
 
また運動は知的な能力と関係ないからと無関心な方がいますが、それは間違い
です。
知育、徳育、体育の3つの能力が、年齢にふさわしく、バランスよく育ってい
なければ、偏った発育をしがちです。
 
お薦めしたいのは、縄跳びやボールつきです。
縄跳び、これは全身運動ですから、体重計恐怖症の保護者にも効果があります。
ボールつき、これも全身のバランスが必要ですから、ぜい肉を取り除いてくれ、
心地よい汗は、ストレスの解消にもなります。
サッカーが盛んですから、けるのは上手ですが、つくのは苦手ですね。
親が見本を示して、一緒に汗を流しましょう。
繰り返しますが、第三者だけに任せるものではありません。
試験に出るからではなく、これくらいの運動ができないようでは心配です。
 
中には息切れする子がいますね。
スタミナ不足です。
最近、こういった男の子が増えているようですが、持久力を見るテストもあり
ます。「やめ」と言われるまで縄跳びを跳び続ける、などの内容です。
 
スタミナ不足は取り組む意欲にも悪い影響を与えます。 
お子さんと一緒に歩いてみましょう。
5分もしない内に、
「パパ、おんぶ!」
とせがむようでは、お子さんは運動不足です。
         
 「床にかかれた印に従いケンケンパーをしながら進み、乾いた雑巾で敷いて
  あるマットまで雑巾がけをし、そばに置いてあるかごに雑巾を入れ、箱か
  らドッジボールを取り出し、ラインの前で後向きになり、ボールをつきな
  がら後向きで進み、ボールを箱にしまい、車輪のついた丸い板に正座し、
  手でこぎながらジグザグにかかれた線の通りに、置かれている椅子にぶつ
  からないように進む」
 
かつて、ある名門校で実施された運動テストです。
学校側の出題意図を考えてみましょう。
通学時間に1時間かかる場合、これで息切れするようでは、
「無理ではないでしょうか!」
となるのは当然です。
 
ところで、以前、巧緻性のところでお話したことですが、お子さんは筆記用具
をきちんと持って、しっかりとした線を書いていますか? 
弱々しく頼りない線を引くようでは、腕の筋肉の発達不足、つまりは運動不足
が考えられます。
チェックしてみましょう。
 
 
 
[個別で行う運動]
 
跳び箱、平均台、マットなどを使った運動をいくつか組み合わせて、先生の模
範演技を見てから一人ひとり行うものです。
 
  「先ず、ケンパーで平均台の側まで行き、平均台を渡り、真ん中で後向き
   になって進みます。下りたところの円の中で『やめ!』と言われるまで
   ボールをつきます。次に跳び箱にのぼり、元気に飛び下り、最後にマッ
   トの上で芋虫ゴロゴロをしてマットの外に出て、得意なポーズをやって
   終わりです。先生のやるのを、よく見ていてください」
 
かなり、きついです。
しかも、しっかりと模範演技を見ていないと、どうにもなりません。
指示の理解と積極的に挑戦する意欲、行動力を見ているのでしょう。
こういったことを、いきなり本番でやるのは無理ですし、「お父さんの出番で
す」などと言われても、マットの代用品はありますが、跳び箱、平均台は、家
にないからできないのではと思われがちですが、その心配はありません。
普段から、体を動かし、筋肉に刺激を与えていれば、対応できます。
基礎体力さえついていれば、順応性の高い子どもには、難しいことではありま
せん。
 
ところで素朴な疑問ですが、途中で忘れてしまった場合、どうすればいいので
しょう。
先生に聞いても、いいのでしょうか。
最初の挑戦者は、こういう心配もありますね。
聞くのはまずいでしょうが、自分で覚えている通り、堂々とやるべきでしょう。
 
また、途中で平均台から落ちてしまった場合、やり直ししてもいいのでしょう
か。
いいと思いますね。
チャレンジ精神です。
 
失敗を恐れる子など、子どもらしくありません。
落ちて泣く子もいるそうです。
なぜ、泣くのでしょうか。
たかだか平均台から、落ちただけではありませんか。
泣くのは、落ちたら駄目、失敗したら減点されることを知っているからでしょ
う。
 
悲しくなりますね、こういうことで泣き顔をみせるのは……。
小さいときから失敗するのは、悪いことだなどと教え込まれたら、「失敗は成
功のもと」とは言えなくなるではありませんか。
苦手なことが増えるのは、失敗を恐れるからではないでしょうか。
 
平均台から落ちても、
「先生、やりなおしてもいいですか!」
笑っていえる子、絶対に合格すると思います。
信じていますよ、試験監督の先生方!
 
やはり、体を動かすことは、第三者だけに任せっぱなしはよくないと思います。
ゴルフは年を取ってからでもできますが、幼児期は二度と戻ってきません。
夏休みは体力づくりにも考慮してください。
頑張りましょう。
スキンシップですよ、お父さん、お母さん!
 
(次回は、「社会性に関する問題」についてお話しましょう。)
 
 
 

 


さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[8]構成力・観察力に関する問題(3)

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         「めぇでる教育研究所」発行
「2023さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2023年度入試(2022年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第41号★
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★入試情報★
○日出学園小学校
  第2回学校説明会
   日時 4月23日(土) 13:30~15:00
          
○千葉日本大学第一小学校
  第1回学校説明会
   日時 4月23日(土) 9:30~
   教育活動の特色と体験授業
 
5月になると、5月7日(土)の成田高等学校付属小学校 等、5月14日(土)
の学習院初等科、東洋英和女学院小学部、日本女子大学附属豊明小学校、
国府台女子学院小学部、昭和学院小学校 等 を始め、多くの学校説明会が
予定されています。
ほとんどの学校は、Webでの事前予約が必要です。日程や申込方法などは
しっかり確認するようにしましょう。
 
※それぞれの情報につきましては各校のホームページにてご確認ください。
 
 
★★入試問題を分析する★★
 
 [8] 構成力・観察力に関する問題(3)  
 
 
[模倣の問題]
 
積み木やブロック、パネルなどを使って、お手本と同じものを作る問題です。
個別テスト向きでしょう。
 
  ★お手本(▽ ▽の上に長四角の積み木があり、その上に家の形がある)
   ・これと同じものを作りなさい
 
「三角の積み木を逆さまにして、できるかな?」
積み木で遊んだことがないと、こうなりがちです。できますが、コツがありま
す。これは、やってみないとわかりません。
 
最近のおもちゃは、完成品が多いようですが、一概に悪いとは言いません。
それを利用して遊ぶことも、大切な仕事です。しかし、積み木やブロックは、
自分で設計し組み立てる遊びです。
 
設計図を引くには、何が必要でしょうか。
そのものを知ること、熟知することで、大切なのは観察力です。子どもは、自
分の好きなものとなると、目つきが変わり、真剣、そのものですから、大人が
気づかないところまで見ています。
 
そこまで夢中にさせるのは、好奇心です。模倣は、観察力と表現力を見る問題
ですが、そのもとになる好奇心が旺盛かどうかを見極めることもできます。
 
積み木を使った面白いゲームがあります。
実際に出題された問題で、積み木をできるだけ高く積むゲームで、「高く積む」
がポイントになります。長四角を立てないで横に置くと、高さが違ってしまい
ます。これに気づかないと、少し心配です。問題は三角で、置き方によっては、
そこでゲームセットになります。
 
積み木を持っていないお子さんには、買ってあげましょう。            
 
前にもお話しましたが、積み木で遊んだ後に、きちんと収納する習慣がつくと、
身辺の整理整頓にも良い影響がでると思います。おもちゃや絵本などの片づけ
が苦手な子は、こういった遊びをやっていないのではないでしょうか。玄関の
靴の整理も同じで、ご両親がきちんとそろえて脱いでいれば、お子さんも真似
をするはずだからです。
 
 
 
[同図形、異図形発見の問題]
 
同図形発見(お手本と同じもの)と異図形発見(違っているもの)があり、知
能指数をはかる問題でよく出題されています。
 
     ★「お手本と同じものを見つけ、○をつけましょう」
 
子どもたちの好きな問題です。
ゲームやクイズ感覚でできるからではないでしょうか。これもコンピュータ方
式を採用しましょう。お手本と1つ1つ比べて見つけることです。あっちを見、
こっちを見るやり方では、いたずらに混乱するだけです。手順の大切なことを
学んだ子は、左から右へ、または上から下へ順番に比べる方が、正確に、速く
できることを知っています。こういう知恵は、やはり、経験から身につけるこ
とが大切で、最初から教える必要はありません。
 
自分で見つけられれば、最高の学習になるからです。どうやっても、うまくい
かない様子が見えたら、そこでアドバイスしてあげましょう。まず、自分で体
験することですね。
それから解決方法を教えられれば、納得でき、身につくものです。
 
そして、問題ができたから花丸をつけて、次の問題に移るだけでは、あまり効
果的な学習とは言えません。たとえば、同図形発見の場合、手本とどこが、ど
う違うかを説明させることです。すると、異図形の発見にもなります。
 
さらに、試験官と話すように丁寧な言葉できちんと言える習慣がつくと、個別
テスト、行動観察のテストにも対応できる学習になります。言葉で表現する訓
練は、こういった遊びの感覚で、楽しみながら身につけることが大切で、小学
校へ入ってから、学力を伸ばす大きな力になることは間違いありません。
 
しつこく、繰り返しますが耳ではなく心で聞いてください。
 
幼児の知能開発で大切なのは、五感をフルに活動させて、同じところ(類似)
や違うところ(差異)を見つけ、「あれっ…、なんだ?」と考えることから始
まります。
 
「どうしてなの……?」
「なぜなの……?」
うるさいほど、遠慮なしに聞いてきます。これは「知りたい」というアンテナ
がとらえた情報を解決したいのです。もうしばらくの辛抱です。小学生も低学
年の内は、まだ聞きに来ますが、中学年になると、聞いてほしいと思っても来
ませんから、頑張ってください。
 
しかし、そのつど懇切丁寧に説明するのも考えものです。
 
時には、質問の内容を吟味して、ある程度はわかっていることであれば、
「あなたは、どう思うの?」
と切り返すのも大切ですね。
 
自分で知っている範囲を、考え、考え、話すはずです。これが素晴らしい学習
になっています。十分に理解できていないことを言葉で説明するのですから、
子ども達には、しんどいことになりがちです。時には、支離滅裂なことを言う
かもしれませんが、ここは我慢のしどころです。お子さんが何を聞きたいのか
は、聞いている内にわかります。
 
話が一通り終わったら、
「ケンちゃん、お母さんに聞きたいことって、こういうことなのかな?」
と、まとめてあげましょう。
質問をしているお子さんも、
「なんだ、そうなのか!」
と納得することで、言語の学習になっているのです。
 
言葉は、知っているだけでは役に立ちませんし、使わなければ生きてきません。
まとめてあげることで、わかっていないところを補足したことになるのです。
 
まだ、あります。
前にもお話しましたが、お母さんがまじめに話を聞いてあげると、お子さんは
人の話はきちんと聞かねばならないことを、ごく自然に学んでいるのです。子
どもにとって、親が真剣に話を聞いてくれるのは、本当にうれしく、これほど
快感を味わえるものはありません。
 
お母さんが、しつこく、
「きちんと話を聞きなさい!」
と言わなくても、話を聞く姿勢が自然と身につきます。「子は親の背を見て育
つ」と言われていますが、昔の人は無駄なことを言わないものです。いや、真
実だから語り継がれているのではないでしょうか。
 
前回、紹介しました「子どもが育つ魔法の言葉」にも、「子は親の背を見て育
つ」の外国版「子は親の鏡」があります。これは詩ですが、目次の役目も果た
し、それぞれ章を立て、詳しい説明があります。
 
      子は親の鏡
 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
 「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる 
 親が他人を羨(うらや)んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる
 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう
 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
 広い心で接すれば、キレる子にはならない
 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ
 やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ
 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
 和気あいあいとした家庭で育てば、
 子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる
    子どもが育つ魔法の言葉 ドロシー・ロー・ノルト 著
      PHP研究所 刊 (2003年9月17日 第1版1刷)
 
この本の推薦者の文に、「息子のビリーをダメにする4つの方法を思いついた。
『ビリーのことを決めつける。馬鹿にする。けなす。嘘をつく』。親は知らず
知らずの内に、ある時は自分の弱さから、ある時は自分を守るために、子ども
を傷つけてしまうことがあるのです」
 
本当に「育児は育自」ですね。
 
 
   (次回は「運動に関する問題」についてお話しましょう)
 

 


さわやかお受験のススメ<小学校受験編>★★入試問題を分析する★★[8]構成力・観察力に関する問題(2)

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         「めぇでる教育研究所」発行
「2023さわやかお受験のススメ<小学校受験編>」
      現年中児のお子様をお持ちの方々へ
 2023年度入試(2022年秋に実施)を成功に導く手引きです。
          ★第40号★
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★入試情報★
○日出学園小学校
  第2回学校説明会
   日時 4月23日(土) 13:30~15:00
   150組(大人1名、子ども1名まで)          
 
◯国府台女子学院小学部は最大40組、昭和学院小学校は80組限定で分散し
 て見学会等を行います。
 
〇学習院初等科
  学校説明会
   日時 5月14日(土)1回目 8:50~
              2回目10:50~
              3回目13:20~
   予約は4月25日(月)よりWebで行う予定。保護者のみ。
 
※それぞれの情報につきましては各校のホームページにてご確認ください。
 
  
  
 
★★入試問題を分析する★★
 
 [8] 構成力・観察力に関する問題 (2)
 
今回は複雑な分割です。三角形、四角形、円形の二分の一、四分の一といった
分割は、基礎トレーニングで理解できているはずです。問題は、複雑な分割で
す。
大人でも、「ナヌ……?」と考え込んでしまう問題もありますね。
ですから、これもいきなり問題集を使うのは、やめた方がいいでしょう。
混乱するだけです。
「ブンカツ! 聞いただけで頭が痛くなるわ!」
算数嫌いになりかねません。小学校の勉強は、1年生から何といっても国語と
算数が基本ですから、スタートでつまずくと大変です。
 
問題集とお子さんがかつて愛読していた絵本などを使います。
絵本の絵に問題集の分割線通りに線を引き、切り、それを使ってやってみまし
ょう。分割の大きさは、大きくしてもかまいません。
昔の愛読書ですから、覚えているでしょうし、忘れていても思い出します。
それに形が大きいですから、しっかりと学べます。
3分割ぐらいから始めましょう。
 
「お母さん、これ『桃太郎』でしょう!」
笑顔を浮かべながら取り組むお子さんの姿を想像できますね。
絵本には、いろいろな思い出が残されていますから、面白がって取り組むはず
です。
 
表ができたら、裏も使えます。
1枚の絵で、二通りの学習ができます。
コツが理解できれば、白紙で挑戦、 絵で一回学習していますから、最初は楽
勝ですね。
これでやる気を育て、複雑な問題に挑戦できるようにしましょう。
 
できない問題があっても、心配はありません。
問題集を読んでいて、「こんなの、時間内にできるのかな?」と思える問題が
あると、学校側の狙いは何だろうと考えてしまいます。難易度の高い問題があ
ると、「できないと合格しない!」と考え、無理やり教えこんでしまう保護者
がいると聞きます。何といっても今の保護者の多くは、偏差値教育を受けてこ
られた元受験戦士ですから、やりますね。
 
しかし、考えてみましょう。受験生は5、6歳の幼児です。学校側は、構成力、
プラスやる気、意欲、これを見ているのではないでしょうか。
あせらずに、時間をかけて、できるようにしてあげましょう。
 
このように心がけていると、例えば、試験場で難しい構成の問題に出合った時、
「わかんない…!」と泣き出してしまう子と、できなくても最後まで挑戦し、
時間がきたら、「やっぱり、できないな!」といって、きちんとやめる子とで
は、泣き顔のお子さんからは「何でもできなくてはいけないと考える満点主義
の教育ママの顔」が、頑張ったお子さんの場合は「一所懸命に頑張ってできな
ければ仕方がないでしょう」とあたたかく励ますお母さんの笑顔が浮かんでく
るといった評価も生まれるものではないでしょうか。
 
オロオロ、キョロキョロと辺りを見るようでは、「できなきゃいけない!」と
いう価値観が、お子さんをがんじがらめにしていることになりかねません。
小さい時から、「何でもできなくては駄目!」と教えるのは、いいことではな
いと思います。
できないことがあるから、できるように勉強するのが学校教育の目的です。で
きないことが悔しかったら、それをバネにして挑戦する気持ちの方が大切です。
 
幼児期は、結果を競い、結果だけを求める時ではありません。やはり、「やる
気、挑戦する意欲」を見ていると思います。
家庭学習でも、こういった面を育ててほしいですね。
 
プリントでの分割の問題は、当てはまらないもの、おかしいものを消していく
消去法がいいでしょう。その時に、なぜ必要ではないのかをお子さんに説明さ
せると、効果はさらに上がります。自分の考えを言う、言葉で表現するのは、
本当に難しいですね。
「これは、ここが違うから、当てはまらないわ」
「そうですね、角度が違うわね」
「角度って、なあに?」
「開き具合ですよ」
これは教え込むのではなく、「……?」と興味を持たせることです。関心を持
てば、記憶されるものです。
知的な刺激を与えてあげましょう。
 
構成の問題に限りませんが、たとえば、答えが違っていたとします。前にお話
しましたが、そんな時に、やってはいけないことがありますね。子どもの前で、
間違いを指摘しないことです。
 
「これ違っていますよ!」
「それならこれかな?」
「違います!」
「じゃ、これかな?」
「何で、考えないの、あなたという子は!」
こうなりがちです、そうではないでしょうか。
最後は、顔色も変わり、話す口調に怒気さえ含んでいます。子どもは怒られた
くない一心で、ひたすら残っている答えを指差すだけです。偶然に答えが合う
ことを祈って、です。考える時間を与えていません。
 
「勉強って、つらいものだな!」
このような気持ちにさせてしまっては、小学校へ入る前から、勉強の嫌いな子
になりがちです。
 
わからなかったら、コピーをとり、それを切らせ、組み立てることです。怒ら
れて、おどおどしながらやっているお子さんの気持ちを考えてあげましょう。
かわいそうだと思いませんか。お子さんが、お母さんの顔色を気にしはじめた
ら、気分転換をはかることですね。お互いの精神衛生のためです。難易度の高
い問題に取り組むときこそ、あたたかい配慮が必要です。
 
閑話休題。
 
問題の解説は一休みして、ご両親の「育児の姿勢」をチェックしてみましょう。
日本でもベストセラーとなった「子どもが育つ魔法の言葉」(PHP研究所刊)
の著者、ドロシー・ロー・ノルトの作ですが、お読みになったお父さん、お母
さん方は、この本の冒頭にある「子は親の鏡」の詩には、納得されたのではな
いでしょうか。ここで紹介するのは、確か、スウェーデンの中学生用の教科書
にあったものだと記憶していますが、資料が見つからないもので、間違ってい
たらお詫びいたします。
 
私どもも教室の入り口に掲示していますが、「育児しながら育自する」お父さ
ん、お母さん方が大切にしている心構えではないでしょうか。
 
      子ども  ドロシー・ロー・ノルト 作
 批判ばかりされた 子どもは 非難することを おぼえる
 殴られて大きくなった 子どもは 力にたよることを おぼえる
 笑いものにされた 子どもは ものを言わずにいることを おぼえる
 皮肉にさらされた 子どもは 鈍い良心の もちぬしとなる
 しかし、激励をうけた 子どもは 自信を おぼえる
 寛容にであった 子どもは 忍耐を おぼえる
 賞賛をうけた 子どもは 評価することを おぼえる
 フェアプレーを経験した 子どもは 公正を おぼえる
 友情を知る 子どもは 親切を おぼえる
 安心を経験した 子どもは 信頼を おぼえる
 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは 世界中の愛情を 感じることを 
 おぼえる
 
いかがでしょうか。
 
お子さんは、ご両親の作る環境で育っていくことを、忘れてはいけないと思い
ます。受験されるお子さんは、同世代のほんの一部の子どもたちの一人です。
ほとんどの子どもたちは、こういった受験準備をせずに、小学生になります。
 
算数を例に取れば、加減乗除から分数の領域まで、数字も記号も使わずに学習
し、「話の記憶」では、中高学年で習う「長文の読解」を文字も使わずに学習
するわけですから、家庭学習は、そのことを理解した上で、無理のないように
進めていただきたいのです。
 
お子さんが嫌がるときは、スパッとやめましょう。
 
そして、寝静まった頃に、お子さんの寝顔を見ることですね。
お父さん、お母さんの気持ちも、切り替えられると思います。
大切なのは、お子さん自身の将来、歩むべき道ですから……。
 
年長さんになり、少しでもお兄さん、お姉さんらしくなったところが見えたと
きは、ほめてあげましょう。
 
第39号でもお話ししましたが大切なことですから繰り返します。
「さすがお兄さん(お姉さん)!」は子どもに自信を持たせ、「お兄さん(お
姉さん)なんだから!」は、不満や不安を募らせがちで、賢い保護者の口にす
る言葉ではありません。
 
子どもたちは、お父さん、お母さんの何気ない言葉にも、敏感に反応している
ことを忘れないでください。
 
 
(次回は、「構成力・観察力に関する問題(3)」についてお話しましょう。)
 

 


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